お久しぶりの更新ですね。
マスター・バタフライ率いるホムンクルス達による月面ホムンクルス都市化計画を終了して、冬休み真っ只中の銀成高校の寄宿舎。
お坊っちゃまと私は健やかに生活しています。
たまに不自然な出来事に遭遇する事もありますが、些細な出来事は二重の極みと蛮竜にて破壊し、お坊っちゃまの平穏な日々を守っています。
白髪の私もまた同じです。
「糸色賛!貴様、約束はどうした!」
「津村さん、私は数学担当です」
「科学担当は私ですよ」
私達に怒鳴る津村斗貴子の言いたいことは分かります。仲良く一緒に恋人の武藤カズキと冬休みを過ごし、甘く細やかなストロベリータイムを楽しみたいのでしょう。
「ごめんよ、斗貴子さん…」
「武藤君、挫けるのはまだ早いですよ。此処にお坊っちゃま特製の飲まば元気になるドリンクがあります。追試に向けて勉強しましょう」
「この俺も付き合ってやるんだ。励めよ、武藤」
「ああ、ありがとう!」
グッとシャープペンシルを握り締めた武藤カズキのやる気に満ちた雄叫びに、みんなも同調し、雄叫びを上げていたとき、慌ただしく寄宿舎の大広間に入ってきたまひろさんは小さな男女を抱き抱えている。
この気配は、まさか?
「キャプテン・ブラボー、どうしたんです」
「おお!一目で分かってくれたか!!流石は戦士・賛だ!千歳は子供になったが、無事だ!」
「では、火渡戦士長は?」
「君の妹と戦士・毒島が保護しているぞ」
それなら安心できますね。
そうキャプテン・ブラボーの言葉に私は納得し、白髪の私に目配せをすると同じように彼女も頷いてくれました。しかし、人の年齢を捜査する能力────。
ある種の不老不死とも言えますね。
「なんだか癌や病原菌の腫瘍に使えば最低限の手術で終われそうな武装錬金だね。医者の助手になれば人命救助に使えそうなのに、斗貴子さんはどう思う?」
「……たまに君が名家の息子だと思い知るよ」
「そうかな?」
「フン。あとだしのジャンケン、今さら俺には不必要な武装錬金だ。
「畏まりました。お坊っちゃま」
「分かりました。攻爵さん」
ゆっくりとお坊っちゃまの身体に寄り添い、黒死の蝶羽を伸ばして揺らめき、舞い上がるお坊っちゃまに抱きつき、元蝶野家を買い取って建て替えた屋敷に向かって、私達はゆっくりと帰宅します。
「攻爵さん、下手人の正体はやはり」
「ああ、十中八九離反組だろうな」
「では、そうなると人数も多そうですね」
少々、骨を折りそうです。