私、津村斗貴子、錬金忍者、二対一は不利ですが、確実に押し通るためには津村斗貴子を倒す必要があります。まあ、錬金忍者の方は丸鋸を武器にしているという事を除けば普通の女の子と変わりません。
「お?やるか?お?」
「この方、煽り癖が強いのでは?」
「基本的にこういう奴だ。悪い奴じゃないんだが、気に入った相手を煽る癖があってな」
核鉄を握る手を掴めば簡単に奪えそうな体勢で煽ってくる彼女をスルーして、お坊っちゃまのところに戻るために振り返ったその時、強烈な殺気を感じ、裏拳を繰り出してしまった。
───ですが、私の裏拳を核鉄で受け止める忍者の彼女の姿に思わず納得する。忍者とは本当の自分を偽り、不意打ちで相手を仕止める人種です。
「やる気満々じゃんね。糞メイドがよぉ」
「はしたないですね、忍者さん」
ゆっくりと裏拳を繰り出していた左手を引き、ゆっくりと人目に付き難い岩場に向かって歩き出す。もう不意打ちはしないのかと彼女を見れば自信満々に笑みを浮かべているばかりだ。
ちょうど人目を遮る大岩の裏側に回り込み、彼女の事を見つめる。核鉄を構えているのに、武装錬金を発動しない理由も気になりますが。
それは些細な事です。
「じゃあ、殺ろうか。───武装錬金!」
「……丸鋸ではないのですか?」
「アレは工具だよん♪︎私の本命はコレ」
その掛け声と共に現れたのは丸鋸ではなく左手の甲に大きな宝玉を埋め込んだ手甲。成る程、最初の丸鋸の刃はブラフ、ウソだったわけですね。
「手甲の武装錬金、見た目通りだよ」
流石は忍者、姑息な手段を選ぶ。
「糸色賛、お相手を致します」
「OK。ぶつ切りにしてあげる!」
そう言って彼女が左手の甲に右手を翳した瞬間、十字手裏剣を彷彿とさせるエネルギーを展開し、一気に放り投げてくる。でも飛び道具なら此方にもある。
「アッ!!」
私は横隔膜を震わせ、二重の極みを撃って手裏剣を相殺し、忍者に向かって岩肌を蹴り、そのまま彼女の懐に飛び込みながら二重の極みを撃つ。しかし、彼女は「すんごい、攻撃ならぬ口撃じゃん。やるぅ!」と言って身体を捻り、二重の極みを躱す。
「ゴブッ!?……えぇ、掠るのだめぇ?」
「丸鋸はウソ、手甲の武装錬金もウソ、エネルギーを実体化した手裏剣に作り替えるのが貴女本来の武装錬金なのですね」
「本当に、そう思う?」
更に一歩踏み込んだ刹那、彼女の左手の甲は凄まじい発光と共にエネルギーを真っ直ぐ伸ばし、私の胴体に突き刺そうと左腕を突き出す。
しかし、彼女の攻撃は当たらない。
「光子剣、切り札はこれですか?」
「うそぉ……これも避けるの?」
手甲と剣の一体化した武具。
ジャマダハルやパタ、おそらく後者の「