黒い核鉄の影響で短槍くらいに小型化する以前の大きく分厚かった
「らあっ!!セヤッ!!」
「流石に槍の使い方は手慣れてるな」
「まあ、糸色本家で習ってたからね」
ひいひいおじいちゃんの感心した呟きに照れ臭い気持ちになりながら応えると「景の実家か、オレの蛮竜も未来だと家宝になってるんだよな」と聞かれ、ひいひいおじいちゃんの言葉に頷く。
ただ、糸色本家で習ったのは槍術や薙刀術だけで途中から親戚の兄ちゃん達とサッカーしたりドッジボールしていた記憶の方が多くて、ここ最近まで賛さんの事も完全に忘れてたんだよなあ……。
「あっ、そういえば悠久山和尚の肖像画が本家の道場に飾ってあるよ」
「何ッ!?」
「おーっ、二重の極みの開祖を敬うのは大事だな」
オレ達の会話を聞きつつ、しとりちゃんと遊んでいたひいひいおばあちゃんが口許を押さえてクスクスと笑う隣で両目を見開く悠久山和尚がビックリして立ち上がってしまっていた。
まあ、自分の肖像画があるのは驚くか。
「私を飾るのは些か違うのではないか?」
「そうかな?オレは悠久山和尚みたいに優しくて良い人が人を守るために作った技を受け継げるのは、とっても嬉しいけどな」
「ムッ、ムウゥ……」
「和尚、こいつは景に似てんだ」
そう言ってオレの頭をワシャワシャと撫で回すひいひいおじいちゃんの言葉に首を傾げる。オレはひいはいおばあちゃんみたいに頭はそんなに良くないけど。
家族に似てるって言われるのは嬉しい。
「そういや未来で蛮竜を使っているのはカズキじゃねえんだっけか。どんな男が使ってるんだ?」
「あっ、そういえば言ってなかった!?えーっとオレの再従姉妹のお姉さんが今は蛮竜を使ってるんだけど。すごく強くて優しいんだ」
「カズキと変わらない女が蛮竜を」
オレの言葉に半信半疑の二人を納得させる方法。ウ~ン、なんか思い付きそうなんだけど。あ、絵を描けば良いんだ!!
「おばあちゃん、紙と筆借りて良い!?」
「えぇ、良いですよ」
「カズキも描けるのか?」
「当然!何を隠そうオレは似顔絵の達人だァッ!!」
炭筆を借りて和紙に素早く賛さんと蝶野の姿を描いて、ひいひいおじいちゃんに差し出すと動きが止まり、ひいひいおばあちゃんも見に来て、ピシリと固まったかと思ったら苦笑いを浮かべた。
「……フフ、こういうこともあるのね」
「…………変態と、景が並んでる…だと?…」
「待て。左之助、この男の服はもしや外国ではオシャレなのかもしれん。ふぁっしょん、というヤツなのかも知れないぞ」
「五年間向こうに居たが見たことねえよ!?」
オレはオシャレな服とマスクだと思うけどな。
「マスクはオシャレですよ?」
ひいひいおばあちゃんは分かるみたいだ。
流石は未来を視ることの出来る女の人だぜ。