私は子羊のように震えていた。
真っ暗闇の中、スポットライトに照らされる舞台と、その周囲に輝く玉座が五つ。
その中央に転生者でいたいけな少女、5歳の私はいる。
スポットライトを浴びて、震えている。
一つの座には、すんごく邪悪そうな教祖様が。
一つの座には、すんごく邪悪そうな黒髪の少年が。
一つの座には、すんごく邪悪そうなピンク髪の少年が。
一つの座には、すんごく邪悪そうな口元に傷のある男が。
一つの座には、すんごく邪悪そうな白髪碧眼の美丈夫が。
くすくすと笑って、私を取り囲んでいた。
こんな事ある?
こんな事ある!???
「な、なんですか!? 誰ですか!?? 皆さん、どうしてこんなところでモブを囲っていりゃっしゃはわわわわ」
もう舌の呂律も回らない。
ピンク髪の少年が言う。
「これから、ゲームを始めるんだよ。とっても楽しいゲームをな」
黒髪の少年がつけ加える。
「お前には俺の願いを叶えてもらう、その為に俺も力を貸してやる」
教祖が笑いかける。
「心配しないで。あまり無茶は言わせないようにするから。君は術師だしね」
「俺以外に優しくするなよ、傑」
「ごめんね、悟。君が1番だよ♡」
「なら、いいけどさ」
何もよくはないが? 何も良くはないが!
「自己紹介とゲームの説明をするぜ。ルール1。この場にいる者は、それぞれ別の並行世界の住人で、未練を持っている。あんたにはそれを晴らすために動いてもらう。俺は虎杖悠仁」
呪術廻戦の? 呪術廻戦の!? なにがどうなってるの!?
「ルール2。この場にいる者は、あんたの求めに応じ、あんたの体を借りる事ができる。俺は伏黒恵」
体のレンタルー? 嫌な予感しかしませんが?
「ルール3。私達の出す試練をクリアできたら、私達の体質・及び術式は君のものだ。私は夏油傑」
チートじゃん。待って体質って言った? 超チートな体質の持ち主が2人いるんですが? あ、でもそれってフィジカルギフテッドで全部チャラにならん?
「ルール4。天与呪縛。テメェは俺達の事を話せないし書けない。伏黒甚爾だ」
内緒にしろって事ね。原作知識チートは出来なそう?
「ルール5。試練クリア前に僕達の設定した人が死ぬと君は死ぬ。がんばってね! 僕の名前は、五条悟」
え。それって五条悟と夏油傑絶対入るよね? 無理ゲーでは?
「「「「「ゲームの名前は、蜘蛛糸釈迦羅天。GMは羂索ね」」」」」
『よろしくねー』
あ、クリアさせる気ないな、これ。
とにかく、私は術式に目覚めた。
蜘蛛糸釈迦羅天が私の術式だ。
という怖い夢を見た。夢で良かった。こわぁ。
『って事で、まずは俺が五条悟を殺すのを防いでもらおうか。まずこれを止めないと詰むからな』
幻聴幻聴。
『財布持ってとにかく駅へ走れ。間に合わねーぞ、死にてーのか?』
ク、クソゲーーーーーーーーーーーー!!!!!