◯U-01-110 異世界からの来訪者
・分類①固有
・分類②人型
・発生場所◇神聖魔法学科内
・危険度 ◇E
・詳細
肉体もDNAもヒト族のものであり、戸籍も存在する少女のものである。
内魂鏡によって一つの肉体に二つの魂が映し出されており、肉体の容姿とは全く異なる姿の魂がこの異世界からの来訪者と推定されている。
肉体の持ち主は休眠状態であり、肉体の主導権は持たない。
古今東西、幼少の頃の性質とは異なる成長を遂げ、まるで別人のように振る舞った過去のある著名人は多い。それらの著名人がこの異世界からの来訪者である可能性が新たに浮上し、問題視されている。
問題発覚のきっかけは学院の一般学生が通う科の彼女を見た生徒の発言および教師陣による内魂鏡を用いた実験である。幼少期の少女を知る人物によれば、一時的な記憶喪失の後、大人しく優しい気質であった少女は横暴な態度をとるようになり、まるで別人のように振る舞うようになってしまったと語っている。
休眠状態の魂を救出する方法は現在不明である。
また、著名人がこの状態であったとしても神聖魔法学科では手出しができず、少女のように人格的な問題も特に存在しないため、既存の著名人については経過観察のみに留められている。
・補遺
青薔薇棟の寮長であった少女を追い出したこの少女は、現在編入生として取り扱っております。寮長が謹慎から明けるまでは副寮長が寮長代行をすることになるので提出物などには気をつけてください。
チキュウのニホンという国からやって来たと証言していますが、世界各国に同様の名称の地名は存在しません。
少女には内魂鏡を利用した実験についての記憶および、自身が異世界からの来訪者であることを吐露した記憶の洗浄が施されています。決して彼女が異世界からの来訪者であることを知っている旨を話してはいけません。
少女に渡される校内安全マニュアルにはこの項目は存在しません。
そのことを彼女自身に伝えることも禁止されます。
生命の危機に関してはほとんど手出し無用です。ただ、経過観察を続ける必要があるため、ある程度生存するように暮らさせてください。
彼女の存在による精神的苦痛などには適切なカウンセリングの実施がされます。申請書類を提出してください。
他学科の生徒はたとえ王太子であろうと青薔薇棟への入場は禁止されています。
青薔薇棟ではなく、校舎内であれば周囲の人間による護衛、教師への通報をすることで許可されます。
生徒達にはご理解のほどをよろしくお願いいたします。