C-05-51 階段を落ちる首
◯C-05-51 階段を落ちる首
・分類①変質
・分類②現象
・発生場所◇神聖魔法学科、東校舎二階東階段
・危険度 ◇E
・詳細
神聖魔法学科の東校舎の二階、東階段を日に十度ほど落ち続けている男子生徒の生首。
切断面は真新しく、魔法によるものと思われる魔力痕跡が傷口に付着している。
落下を止めることは可能であり、接触も可能。
うつろな目でずっと階段を落ち続けているだけの生首である。見た目がショッキングであるからか多少の精神汚染を引き起こすものの、ネズミや野生動物の死体を見かけた際の汚染と変わらない程度のものであるため、風呂やシャワーで落とすことが可能な
青の長髪でうつろな赤い瞳をしており、かなり特徴的な見た目をしている。
いつから存在するものなのかは不明。
いつの時代のどの生徒の首なのかも不明。
シリアルナンバーを利用して年代が調査されたことがあるが、上記の特徴を持った男子生徒は存在しないと断じられている。
・補遺
首にいたずらをしないでください。
首にカツラを被さないでください。
首に化粧をしないでください。
首の髪をカットしたり結い上げたりしないでください。
首をサッカーボール代わりにしようとしないでください。倫理の授業の補習が十時間ほど追加されます。
放っておいてあげてください。
R-04-13 キューピッドベンチ
◯R-04-13 キューピッドベンチ
・分類①噂
・分類②無機物
・発生場所◇神聖魔法学科、薔薇園の奥
・危険度 ◇D
・詳細
神聖魔法学科の薔薇園内に存在。背の高い薔薇の生垣により隠されている。一見して通れないようになっているが、下を潜っていくことが可能。
この秘密の入り口を通った先にクリーム色とピンク色のファンシーな二人用ベンチが置かれた空間が存在している。
周囲を背の高い薔薇の生垣に囲まれているため、噛みつき薔薇などの他の徒花事案による襲撃に注意が必要だが、ベンチに座っている際に他の徒花事案が侵入することはない。
このベンチのある秘密の入り口を悪さをするオオカミが意図的に教えるなどの事案は存在する。
このベンチに座って話した秘密話の類は、話した相手がたとえ口の軽い人間であろうとも決して外部に漏れることがない。
秘密を漏らそうとすると、急に声が出なくなるなどの現象に遭うためである。
また、このベンチに座った恋人同士が愛を誓い合う、約束し合うなどのことをすると決してその誓いや約束を棄却することができない。この効果は永続的なものであるため、容易に座ることができないように秘密の入り口自体、教員による把握は行われているが書面には残さず口伝のみでの引き継ぎが行われる。
特に一生をともにするなどの誓いを行った場合、互いの命が連動し合う現象が確認されており、この誓いをした二人は片方が死亡した場合、もう片方も強制的に死亡する。
・補遺
場所を聞かれても教員がこのベンチの場所を教えることはありません。教員の前で誓うというなら誓いの場に付き合う可能性はあります。
もし見つけたとしてもベンチには常に「ペンキ塗りたて」の張り紙が貼ってあります。見つけてしまっても座らずに引き返してください。
秘密を打ち明けることに関してであれば命の危険はありませんが、このベンチを使用することはあまり推奨されません。
秘密を打ち明けた側もそれ以降その秘密は口外禁止になるため、もう他の人に打ち明けても良いと判断していても二度とその秘密を打ち明けることはできなくなってしまいます。
この場合は「◯◯がみんなに打ち明けても良いと感じたタイミングが来たら必ずみんなに打ち明けるので、彼女が他の子達に口外するまで私はこの秘密を内緒にします」などの具体的な言い回しの誓いによって回避が可能です。
具体的かつ誓いの解消の条件を入れた宣言をベンチでしておけば、条件を達成次第に影響から脱することができます。
また、死の連動が起こる際に放たれる矢や、秘密を口にしようとした際の喉を掴まれるような感覚(実体験によるインタビューを元にした証言)が発生することから、ベンチ以外に本体となる存在があるのではないか? という疑念がありますが、現在もその実態は不明です。
・事案1
永遠の愛を誓い合った恋人の片方が非業の死を遂げた際、もう片方の生徒が位置不特定の地点から放たれた矢によって絶命しました。
・事案2
浮気をしないという誓いを行った男性の心変わりが発生した際、彼は「手が勝手に!」という発言をしながら自発的に自身の目玉を抉り出しました。
彼に愛想を尽かした恋人は離れようとしましたが、ご実家の事情により彼と一生を添い遂げなければならない事情が発生し、退学した現在も視覚を失った彼との結婚生活を送っています。