◯F-05-08 金色のくっつき羽根
および、黄金の鳥人間
・分類①御伽話
・分類②現象
・発生場所◇位置不特定
・危険度 ◇A
・詳細
金色のくっつき羽根は学内にランダムで落ちている黄金に輝く羽根のことである。
これを拾ったものに兄弟姉妹がいる場合、末の三女、三男でない場合にこの羽根は拾った部位に付着して離すことができなくなってしまう。
羽根が付着した人物は多くの場合、早く手を離さなければならないという焦燥感を抱き、手当たり次第に付着した部位を擦りつけて羽根を手放そうと試みる。
しかし、羽根が付着した部位ははじめは砂や木の葉、石やレンガなど、なにかに触れるたびに触れたものがまた付着し、そして時間が経つにつれて付着した物体が黄金の羽根へと変化していく。
付着する物体の大きさはどんどん大きくなっていき、最終的には助けようと触れた他者をも巻き込んで羽根に変えてしまう。
付着したものを道具を使って切り離すことは不可能だが、風の魔法の刃を持って肉体の一部ごと切り離し、救出することは可能である。
切り離すことに成功しなかった場合、三日後には本人と巻き込まれた人物たち全てが死亡し、倒れ込む。
この死亡イベントに立ち会った人物は、表情を強制的に笑みへと歪められ、息継ぎも満足になく、おかしくもないのに三分間大笑いをし続ける。
黄金の鳥人間と化した死亡者はその後立ち上がり、樹木を伐採するための斧を手に持ち消失する
兄弟姉妹がいない人物はこの羽根や、羽根を手に取った人物を発見することができない。
羽根を手にした人物が三女、三男の立場にあるものだった場合、上記の斧を所持した黄金の鳥人間が現れ、無理難題を解決してみせるようにと試練を出題する。
試練を乗り越えられなかった場合、鳥人間は手に持った斧で胴体を真っ二つに切り裂き、はらわたの内部から金の卵を取り出し、笑いながら丸呑みをしてその場に倒れ込む。
残される死骸は過去の「金色のくっつき羽根」によって鳥人間になった被害者の一人と必ず情報が一致する。
難題にきちんと答えて無理難題をクリアした場合、鳥人間は諦めるように肩を落として消失する。
なお、難題のクリアには他者の助言、手助けが認められており、友人の助言に従った屁理屈的な難題の解決法の提示だとしてもクリアとなる。
他者の助言や行動による手助けを受けた場合、どんな荒唐無稽で到底できると思えないような解決方法を話したとしても、ほとんどの場合黄金の鳥人間は消失する。
黄金の鳥人間への意思疎通をはかった場合、三女、三男などの末子を狙った犯行の理由を「必ず人生が成功する卵が身体の中にあるから」と答えている。
この理由を、教員の多くは「未子成功譚」の類型伝承に則ったものであるという結論を出している。
・補遺
ターゲットの詳細が判明するまでにおびただしい数の犠牲者を生み出しました。
金色の羽根が落ちていても絶対に拾わないでください。
以前、危険度がSランク相当だとされていましたが、条件などが明らかになったので、拾わなければ問題がないということでランクがAに修正されています。
しかし、一度手に取ってしまうと身体の欠損や損傷なしに生還することができないため依然として危険な徒花事案であることには変わりません。
事案数は300を越えたため別冊を参考にしてください。
・補遺2
付着した金色の羽根に真紅の貴婦人が好む幻の赤い薔薇を接触させることで、この場の金色の羽根は燃えて消失しました。
噛みつき薔薇の接触でこの性質が判明したため、徒花事案が真紅の貴婦人の怒りを買ったと見られています。
・補遺3
青い薔薇にペンキを塗った薔薇で上記の条件が確認されました。イミテーションのようなものでも部位損傷のない救出が可能であるかを検討する必要がありそうです。