U-04-05 なんでも切れる剪定鋏
◯U-04-05 なんでも切れる剪定鋏
・分類①固有
・分類②無機物
・発生場所◇神聖魔法学科 植物園内保管庫
・危険度 ◇E
・詳細
この徒花事案は魔導回路が存在しない普遍的な製品であるにもかかわらず、魔力で大きさが可変する剪定鋏である。
刃の強度は本来の剪定鋏と変わりないが、その鋏で挟み込める大きさのものであればどんなものでも簡単に切断することができる。
重量は見た目相応に変化するため、人間が利用できる大きさには限界が存在する。
・補遺
身体強度を上げる魔法によって巨大な鋏を持つことは可能ですが、安全かつ自在に振り回せる大きさにはやはり限界が存在します。
モンスター討伐には有用ですが、安全に使用するためには周囲の人払いが必要です。仲間に触れた際にも誤って切れてしまう可能性があるからです。
現在では保管庫に存在しておらず、悪さをするオオカミがこの鋏を所持していると考えられています。
T-03-34 ネイル・ストーカー
◯T-03-34 ネイル・ストーカー
・分類①恐怖
・分類②動物
・発生場所◇位置不特定
・危険度 ◇B
・詳細
女性をターゲットとした徒花事案。
発生初期は姿が見えず、気に入った女性の行く先々に三本の爪痕のみを残していく。爪痕を残す際の観測は不可能。
爪痕はたとえ魔法的防衛措置が施されている寮の部屋だとしても、扉の内側に刻みつけられることもある。
この徒花事案は特定の女性一人に執着し、爪痕の発生から一週間程度経つと、不明な地点から全長約三メートルの巨大な二足歩行の狼が現れ、女性を攫っていく。
攫われた女性は以降所在不明となる。
録音機器、記録機器を所持している場合も途中で連絡は寸断され、以降不明となるため、便宜上攫われた女性は死亡したと捉えられる。
狼の執着を受けた女性のそばに男性が存在すると、爪痕の発生が頻発し、周辺への爪痕の発生だけではなく、男性への攻撃が行われることが判明した。
女性とそばにいる男性に対する執拗な攻撃が繰り返されるため、多くの場合女性は孤独となり、精神を病んでいく。
女性を攫う際に発生する狼は、男性と対峙すると魔力量が増大して凶暴化するため、男性がこの狼を撃退することはほとんど不可能である。
・補遺
この徒花事案のターゲットにされるのは女性のみです。しかし、男性が護衛として存在していてもほとんどの場合、ネイル・ストーカーが凶暴化をして鎮圧の難易度が上がるため注意が必要です。
爪痕の発生から一週間の不可視の間は狼への干渉が不可能であるため、女性の隔離が推奨されます。
女性の隔離期間中は同性による接触のみが許可され、お見舞いに訪れることができます。精神を病んでしまわないようなケアを行なってください。
ネイル・ストーカー本体が発生する時間には女性のみで組んだ撃退部隊を派遣し、狼の撃退を行います。
女性が攫われる前に狼の身体を大きく損傷させ、撃退することができた場合は以降、その女性が再び狙われることはありません。
ネイル・ストーカーは一時期悪さをするオオカミと同一視されていましたが、現在では完全に別の徒花事案だと区別されています。
・事案1
狙われた女性が周囲の壁や道具に突然刻まれる爪痕の被害に怯え、精神を病みました。
しかしこのときはネイル・ストーカーが男性を嫌い、凶暴になることが判明していませんでした。
恋人を頼った女性は、一週間後に目の前で恋人が惨殺される場面を目撃し、そのまま腕を掴まれて泣き叫び、引きずられながら狼とともに消失しました。
・事案2
爪痕の発生により大事な道具が爪痕で破損するなどの損害が発生し、学院に損害金額の補償を求められました。
高額な貴重品であったために学院側から補償を出すことになりました。
今後はネイル・ストーカーの発生が見られた場合、貴重品は傷つけられないように預けるなどの対策を講じるようにしてください。
・事案3
ネイル・ストーカーに狙われて学内で隔離されていた女性が心を病み、隔離室で自殺しているのを発見されました。
この事案以降、隔離室への同性の訪問を可能とするようになりました。
中略
・事案58
ネイル・ストーカーにターゲットにされた女子生徒が隔離室の外で発見されました。
一週間が経っているのにもかかわらず彼女は無事でしたが、理由については黙秘しています。
以降も様子見をする必要があるため注意してください。