◯U-05-31 ワンオーダー・レストラン
・分類①固有
・分類②現象
・発生場所◇位置不特定
・危険度 ◇A
・詳細
この現象は学内の扉を通過する際、極めて稀な確率で異界へと誘われるという内容のものである。
この異界に誘われるのは必ず二人であるが、同時に同じ扉を通過したかどうかは異界への転移に関係しない。完全にランダムである。
到達した異界は潔癖なまでの白い部屋であり、はじめに到達する中央の部屋を含め四つの部屋で構成されている。
中央の部屋には「新装開店・特別メニューは持ち込み材料があれば無償で提供されます!」という立て看板と、二人が使用するのに十分なテーブルと二脚の椅子が用意され、席にはメニュー表が設置されている。
また、退店するための扉には「来店時は必ず一品の注文を行なってください」という内容の注意書きが貼り付けられている。
メニュー表のほとんどは言語不明の言葉で記載されているが、特別メニューのみ認識可能な言葉で記載されている。
特別メニューの内容の主な内容は「スープ」のみである。スープの表記の前には、恐らく「◯◯の」に該当する原材料名であろう言語不明な言葉が記載されていると推測される。
テーブルの正面に位置する別の部屋にはキッチンが存在し、中央の部屋にいる際には調理中の音声らしきものが確認できるが、中へ入ると沈黙する。
テーブルから左右の部屋には、片方が暗闇の部屋となっており、もう片方が様々な動物の肉が吊るされている材料保管庫となっている。
全ての部屋をまわった場合のみ、中央の部屋のテーブルに注文票の銀のトレイが出現しており、材料を二人前分乗せ、注文を書き込むことが可能となる。
注文を書き込むとトレイに乗せられた材料が消失し、代わりに材料が使用されたあたたかいスープが二人分出現する。
スープを完食することで二人は退店することが可能となるが、材料保管庫で用意されている食材を使用した場合、片方の人間は退店した際に液状化して死亡する。
来店している片方の人間を材料にした場合、材料となった人間は一時的に消失するが50%程度の確率で両者が生存する。材料として消失した状態でもなぜ生存する場合が存在するのかは不明。
この徒花事案に遭遇した場合の死亡率は高いが、遭遇が極めて稀であるためランクはAで固定されている。
・補遺
一人を犠牲にし、片方が生存した場合でも生存した生徒が他者に危害を加えるなど精神的に深刻な汚染を受けている場合があります。
訂正
性格に悪影響のあった生徒を内魂鏡に映したところ、真っ黒な人影が映り込んで本人ではないことが判明しました。
異界のどこか(恐らく暗室)で片方の人物に入れ替わりが起きているのだと推測されます。
退店のためには全ての部屋をまわることが条件であるため、お互いに本人だと確信できる情報を知り得ていること。または掲示板実況中であるならば、掲示板の人々が本人であると確認できる事項を入力し、どちらが本物であるかを判断する必要があります。
片方を犠牲にして両者が生存する場合は、この偽物を材料として差し出したため、本物が戻ってきたからだと推測できます。
食材保管庫の食材を使用した場合の液状化死亡は、看板の記載に「持ち込み材料があれば無償で提供されます」との記載から、持ち込みでなかった場合の対価を徴収されているからだとされています。
極めて稀な現象ですが、この条件が判明するまでの死亡率が極めて高かった危険な徒花事案です。
遭遇した際は冷静に偽物を判断し、対処してください。