U-09-01 青薔薇棟の大水槽
◯U-09-01 青薔薇棟の大水槽
・分類①固有
・分類②自然
・発生場所◇青薔薇棟玄関ホール
・危険度 ◇E
・詳細
玄関ホール正面の大きな水槽。常に五十匹の白色イワシの群れが泳いでいる。
イワシの色は神聖魔法学科全体の瘴気濃度を表しており、全てのイワシ、または十匹程度のイワシが灰色になっている程度が瘴気濃度としては通常値である。
イワシの色は白色から灰色を経由し、グラデーションのように黒色に変化していく。
通常値を大きく越える色の変化があった場合、学科内施設の即時見回りが求められる。
・補遺
白色イワシの数をSWと表記。
灰色イワシの数をSGと表記。
黒色イワシの数をSBと表記。
通常値をSW-0〜SG-10。
SG-11〜SG-50を中濃度危険値。
SB-1〜SB-25を高濃度危険値(軽度汚染地帯)
SB-26〜SB-40を超高濃度危険値(重度汚染地帯)
SB-41〜SB-50は接触厳禁の禁忌地帯認定レベルとして表記されます。
・補遺2
アクアリウムの内装は、イワシの群れの姿を隠しきらない程度のものであれば生徒が自由にすることが可能です。内装の模様替えの際は教師、または男女の寮長のどちらかに模様替えの内容企画書を提出し、許諾を得る必要があります。
アクアリウム内へ他の魚を放つことは推奨できません。汚染があった場合、ほとんどの魚は死亡してしまいます。
・注意事項
イワシは死亡しません。
通常の魚とは違い、水槽内のイワシの主食は青薔薇の花弁です。朝と夜の二度、餌やり当番の生徒が専用の
(餌やり用の花弁採取は学業の一環として行われ、常に補充されて保存魔法がかけられています。保存魔法の終了を行ってから餌を与えてください)
大水槽の清掃やメンテナンスは週末の朝七時〜十時まで行われます。
死亡しないイワシを捕獲して調理を試みようとする行為は禁止です。危険性がないからといって実験に利用するのはやめてください。
(捕獲されたイワシは異常性を失い、残されたイワシが分裂して数が補完されました)
R-02-43 世話焼きなチューリップ
◯R-02-43 世話焼きなチューリップ
・分類①噂
・分類②植物
・発生場所◇青薔薇棟玄関ホール
・危険度 ◇D
・詳細
青薔薇棟玄関ホールに設置されている花瓶に
発声器官がないのにもかかわらず、大人の女性の声で饒舌に喋り、玄関ホールを通る生徒を観察し、疲れが見える生徒に声をかけるなどの行為をする。
(名前を伝えていなくともなぜかチューリップは名前を特定して呼称する)
生徒の簡単な相談ごとに答えるものの、日に何度も相談ごとをしているといつの間にか寮部屋に転移し、生徒の生活に四六時中口出しをしようとするため注意が必要。
・補遺
口うるさい彼女は生徒の性格、生活スタイルなどを度外視し、自身の思う理想の良い生徒としての生活を送らせようとするため、生徒側がノイローゼになってしまう事案が発生しています。注意してください。
一度ついてくるようになったチューリップは聞く耳を持たないため、断固として指示を聞けないことを抗議してから不透明な覆いをし、防音魔法をかけて五日ほど過ごしてください。
放置されることを恐れたチューリップは再び玄関ホールに転移し、通常の動作に戻ります。
・補遺2
チューリップは創立35年度に起こったある女性教師の死亡がきっかけで発生しました。
チューリップを愛していた教師は生徒の世話を焼いて多くを救いましたが、同時に多くの生徒をノイローゼにさせてしまっていた記録が存在します。
教師の死亡により玄関ホールに献花台が設置されましたが、そのうち別件で精神汚染されていた生徒がチューリップが話すという幻覚、幻聴の症状に見舞われました。
このことをきっかけにチューリップが話す、チューリップに教師の魂が宿ったのではないか、などという噂が生徒間で出回り、半年後には本当に話すチューリップが現れ、生徒に話しかけるようになったようです。
魔力反応からチューリップに教師の魂は宿っていないことが明らかになっています。しかし、認識を改めることで危険度が増したり、変質する恐れがあるため、チューリップが女性教師として振る舞うことを否定してはいけません。あくまで口うるさい教師に反発するように対処してください。
・注意事項
チューリップが煩わしいからといって花弁を千切って大水槽に投げ込むようなことはしないでください。イワシは青色の花弁以外のものを食しません。変質の恐れがあることはしないでください。