季節は『冬』今年も雪が降り徐々に積もっていく。
「これじゃあ掃除も出来やしないし、拝礼者(お金)も減るわぁ...」
そんなことを1人でブツブツと呟いているのは、この神社『博麗神社』の主をしている【博麗 霊夢】だ。見た目は赤を主とした巫女服である。
冬以外はいつもお腹と脚が目一杯出た巫女服なのだが、今は冬なので身体を出来るだけ出さないように長いスカートにお腹もちゃんと隠れている。
しかも、ドテラを上にきて炬燵に入りみかんを食べながら温かいお茶をすする。まさに冬スタイル!
「ふぅ、やっぱり冬と行ったらこれよねぇ。【紫】も冬眠してることだし、平和ねぇ」
そう呟いていると...
ドタドタ!と何やら騒がしい足音が聞こえそしてふすまを思いっきり開ける。
「霊夢大変だぜ!?表の境内に人が倒れてるんだぜ!?」
言葉とは裏腹に明らかに嬉しそうな顔をしているこの者は【霧雨 魔理沙】見た目は黒を主とした魔女服だ。しかし何故か白のエプロンをつけている。不思議だ。そして不思議と似合う。
「わかったから閉めてくれない?寒い。て言うか、あんたは何で冬の季節になると毎度毎度厄介ごとを私のとこに持ってくるのよ?」
「毎度じゃないだろ?それに前回の冬は冬であって冬じゃないしさ。」
2人の言う前回の冬とはご存知の方もいると思うが『春雪異変』のことだ。
「はいはい、わかったから早く閉めなさいよ。」
「おぉ!すまねぇ!」
魔理沙は霊夢の言うとおりに戸を閉めた。そして炬燵に入りみかんを食べ始める。
「ちょっと!何かってに私のみかん食べてるのよ!?」
「いいじゃないか、減るもんじゃないぜ?」
「いや!減るから!!まあ良いけど...それより何か用事があったんじゃないの?」
炬燵の温もりに身体を預けながら
先ほど魔理沙が何か用事(厄介ごと)
を持ってきた気がしたので聞いてみる。
「ん~?何だった...あー!!」
「何よ!もう耳元でいきなり叫ばないでよ!!」
「いいから霊夢早く外にくるんだぜ!!」
そう言いたち上がる魔理沙は霊夢をほぼ羽交い締め状態で外に連れ出す。
「ちょっ?ま、待ちなさいよ!?私は行くなんていってな...!?」
ジタバタと暴れる霊夢を無理矢理引きずる。
「わかったから!自分で歩いて行くから離しなさいよ!!」
「本当か?逃げるんじゃないのか?」
「逃げないから、離しなさいよ!」
と、そんなやり取りをしているうちに目的の場所についた。
それと魔理沙の頭には大きいタンコブが1つ。
「誰よ...こいつは?」
「わからないけど、怪我してるしこんな寒いのにボロボロの服だし私が来た時に『博麗の巫女』はどこ...?って掠れた声で言ってたからお前を呼びに行ったんだろ?」
「へー、妖精か妖怪の仕業ね。じゃあ寒いから私は中に入るわね?」
そう言うとスタスタと歩き出してしまった。
「お、おい!霊夢!?こいつはどうすんだよ!?」
「勝手にしなさいよ。私は早く炬燵でみかんを食べながら温かいお茶をすすりたいのよ。」
「あ...あぁもぉ!しかたないな...しっかしこいつ男?女?わからんが、何でわざわざこんな貧相で人の心を持たない巫女様のとこに来たのかねぇ?」
魔理沙はその時性別がわからなかった。当然だ、パッと見だけなら女の子だがジッと見ると男の子のように見えなくもない。ていうか男の娘?
「取り敢えず運びますか。よっと...ん?何でこいつこんなに軽いんだぜ?片手で軽々持ち上げれるぜ?」
魔理沙は片手でその者を持ち上げる。
「・・・まあ運びやすいからいいか。」
そう言い中に運んで行く。
この者の出現で幻想郷に新たな騒動が起きる。それが吉なのか凶なのか、それはまだ誰も知らない...
そんな「春雪異変」から1年たった季節は冬の物語。
第1章 1話『1年後と外来人』
【うp主『だった物』のため次回から後書き書きます】