親のせいで死ねないんだがw 作:匿名でぇす!!
祝福と呪いは紙一重
この世界には、異能というものがある。
いつからあるのか、またどのように出てきたのか、明確にはわからない意味不な存在である。
異能は、物理現象を無視したような現象が起こすことができ使い方によっては、世界を救うこともできるし、世界を破壊することもできる。
そんな異能は、子供の頃...早くて幼稚園児、遅くても小学生に発現する。
発現した異能者は、本人や親の許可なく回収され世界を救うためのエージェントを育てる養育学校へ入れられる。
そして、反対に捨てられた異能者を集めて世界を壊そうとする反社会的組織も存在する。
さて、ここまで異能や異能者の行く先を説明したが俺には関係のない話であった。
...まぁ、過去形だから現在バリバリ関係あるんだけどな!
さて、ここで俺の異能について説明しとこう。
異能には、説明するのが難解なものばかり存在するが俺のは簡単な異能である。
俺の異能は、『祝福』である。
え?聖職者してそうな異能?そんな良いもんじゃねぇんだよなぁ。
俺の異能は、相手からの『祝福』を受ける異能なのである。
そう、相手からの『祝福』なのである。
俺から相手を祝福することは出来ないし相手からも心からの祝福でなければ発動しない。
そんな異能だからか高校生になるまで自分が異能者であることを知らなかった。
そんで、俺が異能者であることを知ったきっかけは、家が燃えて崩壊した時のことである。
家族と共に食卓を囲んでいた時に、突如として光が迸り俺を含む3人で家に押し潰された時に燃え始める家を見て親は自分たちは助からないと感じたのか俺に様々な言葉を贈り始めたのだ。
逃げなさいとか、今までありがとうとか、そんな言葉を言っていた気がするがいまいち覚えていない。
その中でも唯一覚えてる言葉がある。
『いつまでも元気に生きてね』
そう、この言葉によって俺の異能が生まれて初めて発動したのだ。
親に逃げてとか生きてとか言われたが結局逃げ遅れ玄関付近で酸欠で倒れた。
倒れたはずなんだが、気がついたら服も何も着てない状態で焼けカスになった住宅街にて目覚めたのだ。
そんな姿で発見されて世間からは奇跡の子みたいな感じで報道されたがそんな奇跡なんて起きてない。
助かった後、俺だけ助かった自己嫌悪で首をナイフでズブリと行ったんだが説明し難い痛みが走り血が噴き出たと思った時には、痛みが収まり出血が止まっていた。
その後も様々な自殺を試した。
出血死、酸欠死、落下死...数えきれないほど死にまくった。
まぁ、それでいつからか吹っ切れて自分の思うままに生きようと思って旅に出たんだが、なんか勧誘されてます。
「君、異能者だろ?どうだい?僕たちの組織に入らないかい?」
「はぁ?」
なんか後ろに部下らしき人達を連れた男が銃向けながら提案という脅迫をしてきたんだが。
「あぁ、こういう提案風に言ってるけど拒否権はないから」
「はぁ?」
さっきから俺、はぁ?しか言ってないな。
「断るなら分かってるよな?」
「...え?嫌だけブウォ!?」
「...残念だ、君とは仲良くできると思ったんだけどな。死体処理任せるよ」
「ハッ!」
男が部下を1人置いて行き去っていく。
「大使様の提案を断るなんて、実に理解できな...」
「痛ったぁ!?アイツ返答待たずに頭撃つとかイカれてるだろ!」
「!?」
「...あれ?なんでいるの?」
なんか目覚めたら男と部下たちが居なくなってて手から炎をチリチリ出してる男がいるんだが。
「貴様、なんで生きてる!?」
「なんでって、そりゃあ...異能だろ」
ということで!祝福ぅ!!
「ボゥア!?」
「決まった...!」
相手の顎に祝福パンチしてやったぜ!燃やされんのは嫌だから呆けてる間に先制パンチ!
「うわぁ...服が血だらけだよぉ...」
落とすの大変なんだぞ!コインランドリー使えんから川で洗濯するしか無いんだぞ!ちくせう。
「とりあえず、些細な復讐を...よし!ほな元気で〜」
とりあえず飯食いに行くか、腹減ったし。あ、警官さんあそこの路地裏に怪しい人が居ましたよ。いえいえ、お勤めご苦労様です。それじゃあ頑張って〜。
「どうだ?情報は吐いたか?」
「いえ、口は固いようで...」
とある一室にて部下と上司の話し合いが行われていた。
「まぁ、情報はヤツに任せるとして...」
「例の男のことですね?」
「あぁ、今回捕まった男は、過去に街一つを焼き野原にした極悪犯だ。そいつを路地裏で気絶させ放置。しかも...くく...!」
「なぜか顔中に落書きを描きまくって逃走。一体何がしたいんでしょうか?ていうか笑いすぎです」
「くく...すまない、顔に落書きされた状態で『貴様ら全員燃やす!』と言われてもな、あそこで笑わなかった私を褒めて欲しいくらいだ」
「だから、顔を伏せてたんですか...」
呆れるような視線を送られる上司は、一つ咳払いをした後に、姿勢を正した。
「とりあえず、例の男を確保する方向で進めるぞ。殺すのではなく、顔に...ふふっ...落書きで済ますだけなら精神性も良さそうだ」
「...もし、例の男がイかれた犯罪者なら?」
「ふふ、その時は...」
「その時は?」
「私が殺そう」
「ハックションッ!!!!あぁ、川の水ちべたい〜、ハックションッ!!」
ちなみに川の水はマジで冷たい(自分談)