個性【錠剤】で個性の薬をつくりながらヒーローになるアカデミア   作:黒鉄 玲

1 / 32
入学試験

雄英高校。それは倍率300倍と言われるくらいの超難関校。

 

俺の名は薬錠 鎖(やくじょう くさり)。白髪の至って普通の少年だ。

 

そんな俺は今現在、雄英高校にいる。こんな俺でもヒーローになれるのかなという、記念受験のつもりで今ここにいる。

 

筆記試験が終わり、それぞれの会場に着き、説明を聞いた俺たち受験生はそれぞれジャージやらタンクトップや動きやすい服装に着替える。その後は各自体操したり緊張をほぐしたり様々だ。

 

さて、俺もそろそろ用意しますか。俺はポケットから錠剤を出し、先に飲んでおく。準備完了だ。

 

そして放送マイクからスタートの合図が鳴り響く。周りは固まる人が多い中、俺は迷わず前に向かって走っていく。やっぱり身体強化系の個性(・・・・・・・・)は強い。何せ使いやすいからな。

 

今回使用した錠剤の個性は【俊足】。その名の通りに足が速くなる個性。

たったそれだけだが、リミットが1時間と、長く使えるので、俺の中では高く評価している。

 

さて、ものの数秒で敵であるロボットの前まで来る。

『ナ⁉︎イツノマニ……』

 

俺は何も言わずに錠剤を飲み、また別の個性を発現させる。

 

ロボットの頭に触り手のひらに意識を集中する。すると手のひらからバチバチッと音がしたのち、ロボットがショートする。思っていた以上に弱い。使用したのは【伝雷】。手のひらから電気を出す個性。これはリミットが10分なので、薬の効果が切れる前に次の敵ロボットを倒しておきたい。一応何個か予備はあるが、まだ切らしたくないという事もある。そうやって思考を動かしつつ、また次の敵ロボットのところに向かって走り出した。

 

 

さて、【伝雷】の個性が切れた。ここまでで倒した敵ロボットは、ざっと18体か。思った以上に数が少ない。どうしたものか。

 

「いっそ拳で全て解決するか」

 

敵を見つけ、薬を飲む。そして思いっきり敵ロボットを殴る。敵ロボットが建物を貫通して吹っ飛ばされる。吹っ飛ばされた先にある敵ロボットは完全に大破しており、腰から上がなくなっていた。

 

今回使ったのは【剛拳】。腕の筋力がめちゃくちゃ上がる。リミットは30分。つまり今の俺は足と腕の筋力がえげつないほどに高くなっている。やはり使いやすさは身体強化系の個性だな。

さ、狩りの続きだ。

 

残り5分。それまでに狩った数、合計50体前後。そこそこ狩れたな。

まあ、これ以上狩る必要はないか。

 

「見ろよ、なんだあれ⁉︎」

「なんだアイツ⁉︎」

 

ん?なんか受験生が逃げ惑っているな。受験生が逃げてきた方向を見ると、そこには巨大ロボットがいた。建物を軽く超すくらいの。

「すげぇ金かけてんなぁ」

んじゃ、いっちょ行ってみますか。

〜移動中〜

さて、着いたはいいものの、結構荒れてるな。これでは怪我人がいたとしても気づかない。だが俺には索敵用の個性を持っている。薬を飲み込み、能力を使う。使う個性は【熱感知(サーモグラフィ)】。高熱のところでは使えないが、生き物の熱を感じ取ることのできる個性だ。お、早速見つけた。みた感じ同じ受験生か。ロボットの足に気をつけながら【俊足】で受験生のところまで向かう。

 

「大丈夫か?」

『え⁉︎私のこと見えるの?』

あ?どういう意味だ?というかコイツ女だったのか。

「どういう意味だ?」

『あ、いやなんでもない……です。ってそれより巨大ロボットは⁉︎』

 

あ、忘れてた。確かにここで暴れられたら厄介極まりない。

「ちょっと待っててくれ」

 

薬を飲み、個性を使う。暴れる巨大ロボットの足に触れる。すると、ロボットの動きがピタリと静止し、動きを止める。

 

『嘘……⁉︎さっきまで暴れてたロボットが、止まった……』

「逃げるんなら早く逃げてくれ」

『わ、わかった。でも、あなたはどうするの?』

「どうせ後3分くらいしかないんだ。すでに俺はポイントはたんまり取っている。俺はここに残るよ」

『そうなんだ。じゃあね。君が受かること、願ってるよ』

「ああ、じゃあな」

 

そう言ってその受験生は駆け出していく。【熱感知(サーモグラフィ)】が切れる。するとその子は見えなくなっていた。なるほど、透明化の個性か。通りで見えるのか聞かれるわけだ。まあいい。どうせ会うことはないだろう。多分受からないし。

 

あたりに終了の合図が鳴り響く。こうして俺は雄英高校の受験が終えた。




感想、評価などがあったらお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。