個性【錠剤】で個性の薬をつくりながらヒーローになるアカデミア 作:黒鉄 玲
「ふぅ〜〜〜」
なんとか騎馬戦を耐えきり、一位のまま逃げきった。
順位はこうなった。
1位 薬錠チーム
2位 轟チーム
3位 爆豪チーム
4位 緑谷チーム
いやぁ、あの霞の中でよく鉢巻を奪えたな。
さてさて休憩時間へ突入した。さーて飯だ飯だ、腹が減っては戦は出来ぬ。たんまり飯食うぞぉー。
「おい、薬錠。話がある」
「……飯食ってからじゃダメ?」
「…」
〜食事中〜
だいたい10分で丼3杯を食ってから轟について行った。ついて行った先には緑谷が居た。
全体をまとめると内容的には宣戦布告の延長線上のような話を轟がしてきた。
まず緑谷がオールマイトとどういう関係なのかを問い出された。緑谷は慌てて否定する。なんでそれを聞くのかを聞いたところ、轟の父親がヒーローチャートNo.2であるエンデヴァーだから、その影響でNo.1ヒーローに勝たないといけない(と本人は思っている)そうだ。
そもそも轟はオールマイトに勝てる子をつくろうとした結果で生まれたという、結構道徳的にOUTな理由で生まれている。さらにダメ押しで轟家は結構家庭内環境が荒れているらしい。
顔の火傷もそれによるもののようだ。心をやられた母親に熱湯ぶっかけられたらしい。かわいそうに。父親がプロヒーローだと大変そうだな。いやこの家庭が特殊すぎるのか…?
何にでも俺の中で結論はエンデヴァーサイテーだなに落ち着く。
「俺は、クソ親父の個性を使わずに、一番になることで奴を全否定する」
その言葉には、確かに憎しみを感じた。
「そうか、大変だな。まあオマエと対戦する時容赦なく炎熱系の個性使うけど」
「さっきの話聞いててそれ!?」
緑谷が突っ込む。轟は驚いた表情をする。あんまり顔は変わらないけど。
「だってさっきの話を聞いてさ、悲しくなったよ?確かに可哀想だなぁとも思ったよ?でもさ、だからと言って手加減する方が轟に悪いだろ?」
「……ああ、それでいい。いつかは乗り越えないといけない壁だ。俺は左側の個性は使わねぇ。右側だけで俺は二人に勝つ。…時間取らせたな」
そうやって轟は話を締め括り、この場を去ろうとする。
「‥‥僕は、ずうっと助けられてきた。さっきだってそうだ…僕は……誰かに救けられてここにいる。」
そんな轟に緑谷は自分の中の思いを告げる。
「オールマイト…。彼の様になりたい…、その為には1番になるくらい強くなきゃいけない。君に比べたら些細な動機かもしれない…。他の皆に比べたら小さな理由かもしれない…。でも、僕だって負けらんない。僕を救けてくれた人達に応える為にも…!さっき受けた宣戦布告改めて、僕からも、君達に勝つ!」
ほう、緑谷はそんな風に自己評価していたのか。人間はいろんな考え方を持つ。興味深い。
そんな緑谷の言葉を聞き、足を止めた轟は黙ったまま去っていった。後ろ姿は何かを考え込んでいるように見えた。
昼休憩が終了して、一年生徒は会場に集まるとプレゼント・マイク先生が放送を始める。
『最終種目発表の前に予選落ちの皆へ朗報だ!あくまで体育祭!ちゃんと全員参加のレクリエーション種目も用意してんのさ!本場アメリカからチアリーダーも呼んで一層盛り上げ‥‥アリャ?』
なんかA組女子がチアガールの格好してる……。
「「よっしゃあ!!」」
「峰田さん上鳴さん!!騙しましたわね!!?」
どうやら峰田と上鳴が仕組んだようだ。まあいい。それしても、アイツらどこ行った……?
飯食った後から見かけてないんだが……。まあいい。時期に来るだろう。
『さぁさぁ!皆楽しく競えよレクリエーション!それが終われば最終種目、進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式!!一対一のガチバトルだ!!』
『おーとここでアクシデントが発生しました!!なんと最終種目出場予定だった取蔭切奈と古新奈が食中毒でトーナメントを辞退しました!代わりに第二種目で5位だった心操チームの内二人がトーナメントに参加できるぞ!誰が出るかはチーム内で決めてくれ!』
「はー!?」
あのバカ共、何しょーもない理由で最終戦辞退してんだよ!俺の少し前の心配した気持ち返せ。後食中毒したんなら言えよ治せるんだから。クソ、今からだと参加はさすがに遅いか…。
結局代わりに心操と砂藤が出る事になった。
『それじゃあ組み合わせ決めのくじ引きしちゃうわよ。組が決まったらレクリエーションを挟んで開始になります!レクに関しては進出者16人は参加するもしないも個人の判断に任せるわ。息抜きしたい人も温存したい人も居るしね。んじゃ1位チームから順にくじを引きなさい!』
はあ、1位のチームなのに2人もいないってどういうことだよホントに。クジ引きの結果こうなった。
緑谷VS心操
轟VS瀬呂
砂藤VS上鳴
発目VS飯田
芦戸VS常闇
薬錠VS八百万
尾白VS切島
麗日VS爆豪
できるだけ有用な個性を回収できることだけがせめてもの救いだ。そう思いながらレクリエーション中仮眠をとる俺なのだった。
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