個性【錠剤】で個性の薬をつくりながらヒーローになるアカデミア   作:黒鉄 玲

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合格発表

雄英高校の入試試験が終わり、教師陣たちは会議室に集まっていた。呼び出された理由は試験の結果発表。そして今回首席で合格した生徒の個性についてだ。

 

「実技試験の結果が出ました」

 

そう語り、映し出されるのは雄英の入試を受けた生徒たち。点数順にズラーっと並んでいる。その中で一番上に書かれた生徒について会議をするようだ。

 

映し出されている情報は、薬錠 鎖、個性【錠剤】。ポイントは(ヴィラン)撃破ポイントが86ポイント。救助(レスキュー)ポイントが20ポイント。合計106ポイント。そう書かれている。

 

普通なら100ポイントで首席なので、問答不要で入学できるだろう。

問題はこの薬錠 鎖が、複数の個性を使ったことだ。個性というものは発動型、変形型、異形型の三種類と、それらの二つ以上合わさる複合型がある。そして、個性は基本は一人につき一つだ。もちろん例外は存在する。だが、教師陣はその例外の起こした事件のことを考えると、この生徒の入学をどうするか、決めかねていた。

 

それから1時間、教師陣はあれこれ協議した。結局、首席なのに落とすのは公平性に欠けるという話が出たので、不審な行動をしたら即退学させるという結論に至った。

 

 

 

「そういや雄英の試験受かったのかな」

朝食のトーストを食いながら雄英の試験のことを考える。まあ、別に雄英に受からなくてもいいんだが。

 

ピンポーン

 

インターフォンの音が聞こえる。俺は扉を開ける。すると、ポストに何か入っている。四角い物体だ。なんだこれ?と思いつつも開けて見る。

すると小型の映写機のようなものが出てきた。スイッチを入れると、オールマイトが映し出される。

 

【私が投影された!!】

 

うるせえ。なんでオールマイトが映し出されるんだよ。嫌いではないけど声でけぇんだよな。近所迷惑になるから普通にやめてほしい。

 

【驚いたかい?実はここだけの話、私は今年から雄英高校の教師になることになってね】

 

聞いてねえしどうでもいい。結論から述べてほしい。

 

【さて、君の合否だが、文句なしの合格だ!なんなら首席だぞ!】

 

……え?入れるかなと思って受けたらホントに入学できたの?なんなら首席取れたの?

 

【座学は94点!今年は前年度より難しいはずなのにすごいな!】

 

ただただ人の個性を使う過程で、知識は大事だと気づいたからで、特別な勉強をしたわけじゃないけどな。

 

【実技だと86ポイント!これだけでも十分一位になれるが、困っている人を助けたときにつけるレスキューポイントがあってね。それが20ポイント!】

 

ああ、あの時の透明受験生か。あと巨大ロボットを止めてたのも点数に入っているのか?まあそこはどうでもいいか。

 

【改めて、合格おめでとう!ここが君のアカデミアだ!】

 

うるせえ。でもそうか、雄英高校に入学か。入るつもりは無かったが、入れるならそこにするか。

 

 

それから入学までの数ヶ月。個性のストックも出来たし、使える個性も増えた。家が近くで助かった。引越しはめんどくさいからな。制服に着替える。さて、準備はできた。それでは高校に向かいますか。

〜通学中〜

薬錠の名前は……お、あった。A組みたいだな。にしても試験の時も思ったが校舎デカいな。学校専用の地図アプリがある理由もこれなら頷ける。 

 

……ここがA組か。いや扉デカいな、異形型に対する配慮か?さすがにちゃんとしてんな。してない方がおかしいが。

 

ガラガラと扉を開ける。すると何やら喧嘩していた。

「机に足を置くなと言ってるだろう!先輩方への失礼と思わないのか!?」

「思わねーよ!端役(モブ)が!!」

 

黒板においてあったチョークを手に取り喧嘩してる二人に思い切りぶん投げる。

「あだっ⁉︎」「いでっ⁉︎」

 

「喧嘩なら廊下でやれ」

するとメガネの方は謝り出す。

「すまん!注意していたら熱が入りすぎて周りが見えなくなってしまっていた!」

「おいテメェ何しやがる!」

「お、メガネの方はちゃんと良識があるみたいだな。失礼だが名前は?」

「俺の名前は飯田 天哉(いいだ てんや)だ。よろしく頼む」

「そうか、俺の名は薬錠 鎖。これからよろしく」

「俺を無視すんな!」

ツンツン頭がなんか言ってらぁ。まあ俺は優しいからな。面倒くさいのは嫌いだが、会話してやろう。

「悪かったなツンツン頭。でも喧嘩を楽に解決させるならこれが一番なんだ。まあなんだ、とりあえず静かにしてくれ。そしたら俺は何もしないから」

ツンツン頭の肩をぽんぽんしながら自席に座る。なんか爆豪のヤツはあの後キレ散らかしてたが知ったことではない。

ガラガラと扉が開かれる。

『あ!』

「お」

それはあの時の透明受験生だった。

「お前受かったんだな。おめでとう」

『そっちもおめでとう!あ、自己紹介が遅れたね。私の名前は葉隠 透(はがくれ とおる)。よろしく!』

「俺は薬錠 鎖だ。よろしく」

葉隠は俺の前の席に座る。

にしてもまさか受かっているとは。葉隠の個性的に身体能力のみでどうにかしたということか。めちゃめちゃ頑張ったんだな。

 

「お友達ごっこがしたいなら他所にいけ。ここは……雄英だぞ」

 

寝袋から先生(多分)が出てくる。あれが担任……、ヤバいほんとに務まるのか疑心暗鬼になってきた。

「はい、君達が静かになるまで10秒かかりました、担任の相澤消太だ、さて各自机の中に体操服が入ってるからそれに着替えてグラウンドに集合」

いや結構唐突だな!?




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