個性【錠剤】で個性の薬をつくりながらヒーローになるアカデミア 作:黒鉄 玲
えーただいま時間が15分経ち、残り時間が15分になりました。
現在の状況、
1、撃ってくる方向に移動したことでレディ・ナガン発見
2、切奈が撃たれて無事脱落
3、なんとかレディ・ナガンがいる建物まできたけど跳弾撃ちまくってきて身動きが取れない
の三本です。
さて、どうしたものか。まぁ巻き込む人がいなくなったから、容赦なく高火力ぶち込めるんだけどな。
白衣の内側から薬の入った注射器を2本取り出し、自身の胸に打ち込む。前々から思っていたが毎回毎回薬を口に運ぶのはめんどくさいし余裕がないと使えない。しかしこの方法だと片手が空いていれば取り出していつでも使うことができる。体内に摂取さえできれば俺の個性は発動できるし、口を塞がれた時などにも使える。
強いて欠点があるところがあるとすれば側から見たら薬中みたいでヒーローとしてどうなの?というところか。まあアングラヒーローが許されるならいいだろう。砂藤も粉薬(砂糖)持ってたし。
そんなしょうもないことを考えている間にも銃弾の嵐は止まない。
今回使用したものの片方は毎度お馴染み【空間転送】。銃弾を勢いまとめてビルの屋上へとお返しする。幸い彼女のいるビルの高さは30mに満たないほどだったのでギリギリ範囲内に入った。
そのあと即座に自分も同じ場所へと移動する。
「こんにちは、それでは反撃といきますか」
「……思っているより遅かったな」
レディ・ナガンは会話中にも撃ち続け、それを【
「流石に仲間をおいていくのは可哀想じゃないですか」
「それはそうだな」
ナガンがこちらへ銃口を向け、弾を放つが【
「……アイツでもそこらへんの躊躇はしたぞ」
「見た感じあんまり問題がなさそうだったので。自分の得意な戦闘スタイルにするのは重要ですよね?」
「実際問題がないから良いが……。いいだろう、ヒーローは一芸だけじゃないところみせてやる」
そう言ったナガンはボクシングのような構えをとる。
「プロヒーローってそのセリフ好きですね」
【空間転送】でナガンの前から姿を消す。ワープ先は、ナガンの今いる場所から上空30m。そのまま自由落下でナガン目掛けて落ちる。ナガンもタイミングを合わせアッパーを放つ。
しかしあたる寸前でワープし、現在のナガンのいる場所から10m離れた空中へと移動し、すぐさま腕を【
撃たれた弾はかつてないほど正確に、ナガンの肩へと当たり、貫通した。
「ぐっ……!」
そして痛みで少しの隙を晒してしまう。勿論その隙を俺が見逃すはずがない。
再度ワープしつつ、【伝雷】を注射し、腹へパンチと共に電撃を入れ込む。
「ガハッ……」
そのままナガンは気絶する。……威力調整ミスったか?それはさておきハンドカフスをかけ、試験をとりあえず終わらせる。
『そこまで!薬錠鎖、試験クリア!』
……どうしよう?これ、起こした方がいいかな?
結局時間が後少しということもあるのでそのまま放置した。すると、意識を取り戻したのかナガンは目を開ける。
「……負けたのか」
「はい、あなたに勝ちました。いやぁ、焦りましたよ。少しだけ」
「最後の方にみせたあの個性、もしや私のか?」
「はい。そうですね」
「いつ私に触れた?お前にあったのは初めてのはずだ。触れたとしても薬を注射するそぶりも、ましてや飲み込むそぶりすらなかった」
その疑問は当たり前だろう。何せ俺は【ライフル】の個性薬なんて
その事について真相を話す。
「【
「何!?」
やはりあの人はナガンに知らせてなかったようだ。幼馴染なんだよな?教えてあげましょうよそれぐらい。
「まあ本人はあんまり使いませんけどね、この能力。なんなら最近知ったらしいですし」
「そうか、多分アイツは忘れてるんだろうな……」
「ええ、俺もそう思います」
そんな他愛のない話をして、試験は終了した。