個性【錠剤】で個性の薬をつくりながらヒーローになるアカデミア   作:黒鉄 玲

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個性把握テスト

「んじゃ、これから個性把握テストを行う」

「「「個性把握テストォ!?」」」

すごいな。コイツらあって数分なのによくこんなにも上手く声を合わせられるな。

 

長々と相澤先生が話していたが、どうやら個性ありきで体力テストするとらしい。デモンストレーションとして首席の俺がハンドボール投げをやるように言われる。ハンドボール投げか……。どの個性が一番合うのだろうか。悩んだ末に決め、薬を飲む。

 

「ちょっと待て。今何を飲んだ?」

相澤が言うとみんなも気になっていたのかこちらを見る。

そっか。普通の人からドーピング剤でも飲んでるように見えるのか。

「俺の個性は【錠剤】って言って触れた相手の個性を薬として複製出来るんですよ。その薬を服用すると複製した個性を使えるんです。触れた時間×1分っていう時間制限つきですけどね」

 

それだけ言ってボールを投げる今回使った個性は【重量変化(ウェイトチェンジ)】。自分や持ってるものの重さを変える個性だ。これでボールの重さをうんと軽くした。後は教室で飲んだ【剛拳】の個性もあり、記録は900mを軽く超える結果となった。

 

見ていた生徒たちが楽しそうと騒ぐ。楽しいか?俺としては薬は消費アイテムだからできれば減らしたくない。

 

 

「……面白そう、か。君達はヒーローになる為の3年間をそんな腹積もりで過ごす気か?」

 

あ、相澤先生の逆鱗に触れたみたいだ。

 

「よし、それじゃあこうしよう。トータル成績最下位の者は見込みが無いと判断し、除籍処分といこうか」

 

 

「「「はああああ!?」」」

 

あーあ、かわいそうに。さて、こうなってくると妥協が出来なくなる。手を抜いて退学になったら涙で家に帰れなくなるだろう。仕方ない、個性のストックはまた増やすか。

 

50m走。

【空間転送】を使い、0秒09。

握力。

【剛拳】で握力計をぶっ壊し、測定不能。

反復横跳び。

50m走の時と同じく、【空間転送】を使い872回。

持久走。

普通に走って11位。わざわざ1位を目指すつもりはない。薬の無駄だからだ。

状態起こし。

薬を使わずに35回。

長座体前屈。

薬を使わずに62cm。

 

記録は2位だった。八百万っていう人がいろんなもの出してて凄かった。あの個性欲しいな。戦闘訓練とかするタイミングがあったらどさくさに紛れて回収するか。

 

「あ、ちなみに除籍処分は嘘な。合理的虚偽ってヤツだ」

 

「「「ハァーーー!?」」」

 

そりゃ初日で除籍はかわいそうだろ。

「少し考えればわかることですわ」

「そうだな」

八百万も気づいていたか。

 

「あら、薬錠さんも気づいていらしたのですね」

「まあな。初日から除籍は流石にしないだろうと予想してはいた。だが、あれはホントに除籍するときはするな。」

「そうですね。今後も引き続き気を引き締めていかなければ」

「まあ、たまには息抜きは必要だけどな」

 

さ、教室に帰るか。




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