個性【錠剤】で個性の薬をつくりながらヒーローになるアカデミア   作:黒鉄 玲

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食堂にて

戦闘訓練も終わり、次の日。

 

「オールマイトの授業について一言!」

「平和の象徴が教壇に立っているという事で、何か感想は!」

「教師のオールマイトについてどう思われますか?」

 

「なんで名前も知らない人に教えなきゃいけないんですか?」

 

マスゴミが湧いて出てきた。基本的にマスコミは嫌いだ。自分勝手が過ぎる。こちとら眠いんだよ。確かに報道は大事ではある。情報社会においてはニュースなどは重要で、そのニュースのために現場にマスコミがいる。ただでさえしょっちゅう戦闘が起こるこの世の中だ。その大切さはわかる。

 

だがそれを差し引いてもお前ら大嫌いだ。一般人、しかも大して強くないのにわざわざ前線に出ようとすんな。それでその人が死んだらヒーロー側が叩かれるってどういうことだよ。自分から前に出たんだから自己責任だろ。

 

マスゴミがまた近づいてくる。多分別の放送局だろう。さっきのやり取り見てなかったのか?もうカメラぶっ壊そうかな。さすがに賠償やらの問題に発生しそうだからしなくていいか。それはそうとなんらかの仕返しはしたいよな。俺の中のイタズラ心が疼く。

 

薬を二粒飲む。通路を曲がるフリして【空間転送】で移動する。そしてマスゴミ共が曲がった先にあるのは落とし穴だ。その穴の中には大量の虫達が入っている。使ったのは【掘削】。空間を切り取る個性だ。これで地面に穴を開け、【空間転送】でそこら中にいる虫達を穴の中にぶち込んだ。実際の顔を見れないのが残念だが、まあ想像するだけで心の中で笑いが止まらない。触らぬ神に祟りなしという言葉があるが、神視点だとこういう感じなのだろう。

 

 

 

「てなことが朝あってさ」

「いややってることエゲツないわよ」

 

そうやっていつものように話す。現在、食堂で女友達と飯を食っている。俺はラーメン、彼女はハンバーグだ。

彼女の名前は取蔭 切奈(とかげ せつな)。彼女は轟や八百万と同じく推薦入学者だ。

「でもまさかアンタが雄英に入るとはね。友達の中で一番入らない人だと思っていたわ」

ナイフでハンバーグを切り分け、綺麗に食べながら食う。

俺はラーメンを啜りつつ、会話を続ける。

「いやな、入る予定はなかったんだけどな。まさか受かるとは思ってなかった。しかも首席で」

「まあアンタがここを受けたら、上の方に行くとは思ってたけどねぇ。でも首席までだとは思わなかったわ」

「いいよな、推薦は楽で、落ちる恐怖がなくて」

「……推薦ってね。手続きめんどくさいんだよ。つかアンタは元々受かる気ないんだから恐怖とかないでしょ」

「それはそう」

久しぶりの友人の会話を楽しみ、ラーメンを食べきる。

「ごちそうさん。取蔭もB組(そっち)頑張れよ」

「アンタに言われなくとも頑張るわよ」

そう言って俺は食堂を出た。




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