任務だから敵対しているけれど、協力した方が良いとも考える 作:アマルガム1-0-21
プロトコル・オメガのタクティクスAXのAXが何か分からないので、Aをアタックと捉えてます。
表現不足と判断したため、描写を追加いたしました。
トウドウ議長から送られてきた時代座標はここだけど、…アルファが問題を起こすだなんて考えにくい。ならば、歴史を修正する勢力が存在しているということだろう。フェーダがもう介入したのだろうか?
「さて、ここはフットボールフロンティアスタジアム?アルファはどんな…いえ、この時点の円堂守が決勝戦のスタジアムは空中であるとは考えつかないでしょうし、憧れの大会のスタジアムで引導を渡そうとしたのでしょうね。まずはアルファと合流をしなくてはなりませんね。」
フィールドに入ると、ちょうど試合の前半が終了しているようで、得点は1-2であるようですね。…本来あり得ない状態なのですが、スタジアムの空気を見るに、間違いなく試合の流れをつかんでいるのは我々ではなく”テンマーズ”。先ほど合流した存在といい、イレギュラーが発生しすぎているので、情報のすり合わせが必要不可欠。早速、アルファ達に合流しましょう。
「…情報が入った。あの男の正体は、剣城京介のインタラプト修正によって生じたエラーだ。」
「新たな流れを生み出す存在ということですか。」
「エラーならば正すまでです。」
「…追加の情報もある。デルタが監督としてこちらに来るようだ。」
「いえ、アルファ様。すでに到着しているようです。」
「…レイザ、任務中はアルファのことを様付けしているんですね。」
「当然だろう。アルファ様以上に慕うことのできる隊長格は考えられないのですから。」
「…エイナム、あなたもですか。アルファも苦労しているのではありませんか?」
「No、任務に支障をきたす呼び方でないのなら問題ではない。組織として動くときは上下関係が明確な呼び方が理想的だ。」
「なるほど。サッカーでいうところのキャプテンとそれ以外ということですか。しかし、ここまで点を取れていないとはどういうことですか?しかも1点取られるなんて、どんな試合展開だったんですか?」
「…円堂守に時空の共鳴現象が発生し、想定以上の能力を発揮している。特に、本来使用できるはずのない化身を使用し、こちらのシュートを止められた。試合展開は、開始後5分でエイナムが1点取り、9分で2本目のシュートが”ゴッドハンド”によって止められたため、14分で私が”シュートコマンド01”で2点目を獲得した。それ以降のこちらのシュートは円堂守の化身やフェイ・ルーンによって止められている。そして、29分でフェイ・ルーンがミキシマックスを使用して1点を取られたという状況だ。」
「議会からの情報と大きな違いはないですね。アルファの認識している時間よりも1分ずれがあるかどうかというぐらいです。化身アームドは?」
「今回は使用していない。理由は大きく二つある。一つ、円堂守がどこまで強化されているのか不明ということだ。こちらが強力なシュートを打つとそれを止めるためにさらに強くなっているようだ。二つ、化身アームドでのシュートは強力ではあるが、チームとしての切り札でもあるということだ。そのシュートが止められたとき、”私たちは誰も円堂守から点を奪えない”と、士気を下げてしまいかねない。…デルタ、お前は守りの指揮は好成績だったな。何か使えそうな戦術はあるか?」
「ふむ、私ならば前半終了後に来た選手にはボールを渡したくないですね。渡ってしまったならファールを貰ってでも止めに行きます。後は松風天馬にはマークを二人ですね。他はデュプリとその使用者で、後半に力を発揮できるとは考えにくい。…では、この二人にボールが渡ってしまったら、何もできなくしてしまえばいい。こちらのタクティクスを使用してください。」
「…なるほど。確かに、移動も難しく、パスをする余裕もないのなら時間を稼ぐこともできるだろう。しかし、これは相手の能力が同程度までしか通用しないだろう。」
「はい、なのでアルファには外で待機してもらい、何かしらの方法で突破されたときのカウンターとして化身アームドができる状態にしておいてもらえますか。」
「…いいだろう。この案を採用する。なお、もし失敗しても責任は採用した私が取る。」
「「「了解しました。」」」
「デルタ、フェイ・ルーンについて調べてもらいたい。ミキシマックスといい、フェイに対するサポートがかなり手厚いように感じる。背後関係を探れ。」
「わかりました。試合の間に情報部に調べさせます。」
「さあ、テンマーズ対プロトコル・オメガ、点差は1-2で後半戦を開始するぞ!テンマーズは後半から剣城優一が入るようだ。対するプロトコル・オメガは監督をデルタに変更するようだ。これが試合にどんな影響を与えるのか!」
「プロトコル・オメガに監督…」
「このタイミングで介入してくることを考えると、エルドラドのトップよりも現場から指揮を飛ばせる存在の方が確実だと考えたのかも。天馬、気を引き締めて!」
「さあ、プロトコル・オメガからキックオフ!!おぉっと!テンマーズの優一が早々とボールを奪い駆け上がっていく!」
…これはかなり強い選手のようですね。やはり、彼にボールを渡してはいけないという考えは合っていましたか。そのための作戦ですが、「DX2を使用してください。」…後は想定の範囲を出ないことを祈るだけですね。
「(ピピッ)…剣城優一を封じる。”タクティクスDX2”開始。」
「これは!プロトコル・オメガの選手たちが優一選手の周囲を高速で回転しているぞ!あまりの速さに風の壁が出来上がっている!」
「”タクティクスDX2”!(デタランスレイド)…クオース!」
「上空に上がっていたクオルがボールを奪い取りパスを出した!現在はアルファにボールが渡っていったぞ!テンマーズはプロトコル・オメガの攻撃を止められるのか!」
「動きは止めるべきだ。エイナム、レイザ、”タクティクスAX3”だ。」
「「了解!」」
パスはアルファからエイナム、エイナムからレイザへとつながっていき、後はレイザからアルファへと返すことができれば閉じ込めたフェイと松風天馬の体力を奪うことができる。そうすれば、デュプリの維持もさらに難しくなり、剣城優一だけに注意すればよくなるはず。さあ、トライアングルが完「させるか!」…カットされてしまいました。まさか、もう戻ってくるとは考えていませんでしたね。…古く言われているらしいのですが、よくないことほど起こるものらしいですね。あぁ、剣城優一が化身アームドを…これではDX2では突破されてしまう。DX2の弱点は壁が一枚しかないことであり、力でこじ開けることができるのならばこちらの消耗が激しくなってしまうだけです。それに、予想外の化身アームドによる突破で、前に上がっていたアルファも追いつけていない。
「GOAL!優一選手、化身アームドでプロトコル・オメガから点を奪い取り、同点に追いついた!」
同点…、歴史的に見ても雷門中は逆転の流れを引き寄せて戦ってきた選手達の集まりだと言われている。あぁほら、剣城優一に感化されて松風天馬も化身アームドを行っているではないですか。二人の化身アームドに対してアルファ一人では守りきれないでしょう。KPのザノウが弾き飛ばされたボールをトラップしようとしていますが、押し込まれてしまいましたか…。
「ここで試合終了!3-2でテンマーズが逆転し、勝利を収めました!」
(ピピッ)『アルファ、無様だな。デルタもだ。』
「議長…。」
「申し訳ありません…。」
『撤退だ。』
「…Yes。」「…了解。」
「撤退する。」
「待て!!」
松風天馬が私たちを呼び止めようとしている。…彼にとって敵である私たちに向ける顔には、怒りが強く出ていますが、その裏は憎しみではなく悲しみが読み取れます。…撤退の準備が終わるまでは少し会話をしてもいいでしょう。
「アルファは撤退の準備を、私が質問に答えます。」
「No。今作戦の隊長は私だ。回答の厳選を行う立場にある。」
「いいえ、今回の試合で私が監督を任されました。チームの敗北は監督であるものが現場では責任を取るべきではありませんか?」
「…撤退作業完了は5分後だ。」
「了解しました。」
改めて、私は松風天馬たちと向き合う。松風天馬、まっすぐな瞳からはサッカーに対する深い愛情を感じるほどです。それ故に、世界からサッカーを奪おうとする私たちが許せないのでしょう。…私たちもサッカーを奪いたくて奪ってはいないのですがね。
「何でしょうか。私たちの任務をやめろというのは不可能ですよ。これは上層部が決めた決定事項ですから。」
それでも、彼らぐらいの年代ならば”良くないことだ”と言って、こちらを説得しようとするのでしょうか。サッカーを愛する少年ならば考えられる解答ですが。
しかし、私は松風天馬のサッカーに対する感受性を甘く見ていたのでしょう。
「なんでこんな”悲しいサッカー”をしているんだ!サッカーが泣いているぞ!」
悲しい?…私たちのラフプレーから、悲しみを感じ取った?…私たちもサッカーを嫌っている訳ではないのですから、八つ当たりみたいな心情が入ってしまったのかもしれません。しかし、返答に困る質問ですね。…ここは事実だけで話しましょう。
「…悲しいですか。そうですね。そこにいるフェイ・ルーンのように、未来でもサッカーは愛されるスポーツです。我々も全員が心底サッカーが嫌いではない。しかし、サッカーはより大きな悲しみを未来で呼び起こしてしまう。だからこそ消さなくてはならないと判断されました。…時間ですね。次はアルファも本気で戦うでしょう。覚悟しておいてください。」
そう言って、私たちは松風天馬たちの前から消え、エルドラドに帰還しました。
「アルファはともかく、デルタ、何故お前もこの場に呼ばれたか分かっているか?」
「…いえ、分かりません。」
「ふむ、作戦の指揮に関しての責任はアルファが負っているため、その点での追求はない。しかし、お前には監督という役職を任せた。なのにお前は剣城優一が化身アームドを行ってから、試合に勝利しようとする意思を見せなかった。目に見える者の感情は伝わるものだ。故に、あそこで監督の立場にあったお前が諦めてはならなかった。どう責任を取る?」
「…現場判断と精神面を鍛えるムゲン牢獄のカリキュラムを受講させて頂きたいです。」
「……お前がそれで良いならそうしよう。デルタは話が終わり次第、ムゲン牢獄に向かい、こちら側が許可を出すまでは出ることがないように。話は通しておこう。して、アルファよ。プロトコル・オメガとしては、あまりにもお粗末な展開だったな。」
「……。」
「…何か言うことはあるか。」
「いえ…、ありません。」
「任務を果たせん無能は罪である。…特に、こんな時代ではな。失態がもう一度続いた時は、分かっているな。」
「Yes、マスター。」
「ふむ、ではデルタよ。フェイ・ルーンの調査報告はあるか?」
「はい。アスレイ・ルーンと旧名:菜花黄名子の間に生まれたとの記録がありました。母である黄名子さんは、すでに他界しております。父のアスレイの消息は不明です。そして、フェイ・ルーンにはフェーダでの活動記録がありました。しかし…、フェーダにしては温厚な少年でしたね。」
「…議長、私も試合を通してですが、フェイ・ルーンからフェーダ特有の張り詰めた雰囲気を感じ取ることはありませんでした。判断は議会におまかせいたしますが、優先順位は低いかと愚考いたします。」
「…分かった。では、議会を開始しよう。お前達は下がれ。」
「Yes。」「了解。」
さて、訓練を行いましょうか。ムゲン牢獄、今までの訓練とどんな風に違うのか、伝え聞くだけでは知らないことも多いので、興味はありますね。
デタランスレイド
5人がボールを持った選手の周りを高速で回転し、竜巻の壁を作りだす。そして、あらかじめ上空で待機していたひとりが奇襲をしかけてボールを奪うのだ。
イナズマイレブン3の韓国が扱うパーフェクトゾーン・プレスを参考にしたもの、これよりは弱い威力となっている。
若干、トウドウ議長の言葉とかが原作よりも甘めになっている。
フランス編後、デルタはどう動くか。(2026年5月末締切)
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天馬たち雷門に同行(GO3剣城枠)
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エルドラドに帰還(ザナークの側で監視)
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武者修行(対戦:チームV)
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雷門の監視(お茶を飲むだけ)