任務だから敵対しているけれど、協力した方が良いとも考える 作:アマルガム1-0-21
これから更に忙しくなるので更新は書き溜めてからにするかもしれません。それか、クロノストーン終了後の日常回を少し入れるかも。
ゴーストミキシマックスしたプロトコル・オメガ2.0の強さは、信長のオーラを貰うまでは無敵みたいな演出でも良かったと個人的には思っている。
それはそれとして、うちのベータだとフルパワー演出で2点は強制的に取っていきそうだな。
『お前達、喜ばしい事実が判明したぞ。』
唐突に訓練中のデルタたちに通信が入った。表示されているトウドウ議長は微笑みを浮かべ、その声色からもやけに上機嫌に見える。
「マスター、ムゲン牢獄への通信は作戦復帰の予定があるデルタのみだと聞いていたのですが。」
『ああ、今は議会の休憩時間だ。ベータも次の作戦を計画しているところなのでな。
…それに、デルタに覇者の聖典に記された最強の選手たちについて意見を交わしたが、この対応にはエルドラド全体で意見を合わせるべきだと休憩前に決まった。故に、私がプライベート通信での面会としてお前達全員に連絡している。』
「プライベート…なるほど。では、最強の選手とは誰なのですか?そして、解読方法は?」
『ふむ…アルファも最強の選手となると気になるか。
まずは、杞憂に終わった解読方法についてだ。デルタにも伝えたが、フェーダに解読方法が伝わるのはまずいと判断していた。だが、あれは暗号では無い。故に解読方法など存在しないのだ。』
「では、彼らはどうやって最強の選手を?」
『マスターDこと円堂大介がクロノストーンとなって彼らの下にいる。さすがはマスターD、クロノストーンとなっても会話ができるほどの精神力を持っているのようだ。そして、最強の選手の一人目は織田信長のようだ。』
「…アルファ、織田信長という選手のデータはないのですが?」
「…デルタ、織田信長はサッカー選手ではない。雷門がある日本の戦国時代に活躍したとされる人物だ。戦いをする人物であっても、サッカーをする人物ではない。だが、力は受け取れる。」
「…ミキシマックスですか。…他の候補は確定しているのですか?」
『記された最強の選手の能力は話しているようだが、当てはまる人物は織田信長しか確定していない。しかし、円堂大介が日本人であったことから、日本の歴史上か日本でも有名な人物だと推測して監視をする予定だ。』
「…ベータは勝てるのでしょうか。」
『ふむ、……断定はできんが難しいだろうな。ベータの能力は発展途上であって完成されている訳ではない。完成された能力を受け取ることができたのなら、個人のスペックは同等以上に引き上げられるだろう。…それに、信長の力はゲームメーカーとして選ばれたらしいからな。相手選手全体のスペックも向上すると考えてもいいだろう。』
「なるほど。最初にゲームメーカーを選ぶあたりがマスターDと呼ばれるにふさわしいと思わされますね。」
「…同感だが、勝てる戦略は考えられるか?デルタが相手にするときにはキーパーとディフェンダーは1人ずつはいるだろう。」
『同感か。やはり選手の視点から見るのと、観戦する側の視点では感じ方が違うのだろうな。私個人の見解としてはフォワードがもう少し前なのではないかと思ってしまうが、アルファの予想は当たっている。2がDF、3がGKだ。』
「…やはり、盤石な守りから作っていきましたね。……議長。」
「……」
『冗談だ。すまないな、お前達では否定もしにくい言葉だった。サッカーは必ず守りが発生するゲームだ。点を取られるというのは、とてもストレスがかかることだとも理解している。必然的に守備の方が価値が高いこともな。』
「……私の出番は来るのでしょうか?」
『分からん。信長の力を見るまでは推測を語ることすらできない。
…ガンマの能力はベータよりも高く、テクニカルな戦術を好むだろうからな。そう簡単には負けないと思っているが…。うむ、休憩時間も終わりとなる。ベータの試合が行われるころにはこちらにも映像を映す。それまで訓練を続けなさい。』
「Yes。」
「…。」
『どうしたデルタ?』
「…いえ、訓練の内容は全て終わらせてしまいましたので、どうしようかと。」
『…では、あの論文を書き上げるのはどうだ?完成前に盗まれたものがあっただろう。なかなか興味深い内容だったと記憶している。』
盗まれた論文?……あぁ、フェーダのテロ被害で回収された論文がいくつかありましたね。でも、彼らに論文は必要ないと思うのですがね。私の論文もいくつか取られましたがどれのことでしょうか。
「どの論文のことですか?」
『遺伝子には人それぞれに適した
「……書き上げますが、フェーダに対しては使えるものではないと思えます。」
『だろうな。…私が見たいのは盗まれた続きだ。ベータの任務後に情報の共有を行う。』
「了解しました。」
トウドウ議長は意地悪だ。あの論文の結論は重要ではない。星の滅びほどの脅威でないと扱うことができないし、同じ人類同士で扱うものでもない。
しかし、致命的な問題もある。フェーダにとっては価値が高い情報が応用部分にある。
私は、内通を疑われている…。
ーーーside ベータ ーーー
「サッカー、この時代ではケマリでしたか。ずいぶん楽しそうにしていますね。…楽しい遊びですむのであればどれだけ良かったでしょう。今の楽しみのために未来の厄災を見過ごすことなどできはしないのに。」
今川と織田の代理戦争、こんな複雑で面倒な手順でしか雷門と戦えないなんて……、攻撃に重きを置いている私のグループにさせる仕事ではないのですが。そのあたりの調整はデルタがしてくれていましたし、やはり、能力自体は問題なく隊長と言ってもいいですね。
ただ、欠点があるとするならば、エルドラドに対しての忠誠心があまり無いことでしょうね。ある程度自己形成ができてから保護されたこともあるのでしょうし、SSD遺伝子治療薬の治験協力でその恩は返しているからエルドラドのエージェントになることは就職でしかないのでしょう。
……デルタはムゲン牢獄の課題をクリアしたと連絡が入ったので、次の任務のころはベンチにいるミネーネたち、デルタ班は連携の確認に入ることでしょう。つまり、デルタを作戦に関わらせずに完了させる機会は今回から次回までしかないということ。
正直に言うならば、デルタの能力は作戦の成功に大きく貢献するでしょう。しかし、パフォーマンスは低く、明確な裏切りをしてもおかしくない。デルタが守るのは1に約束、2に友情、3に道徳、社会常識や法ではないのですから。
「意味は違いますがテセウスの船、スワンプマンみたいなものですかね?」
「突然なんだ?未来ではその哲学に答えでも出たのか?」
意識せずに口に出ていたようで、ミキシマックスが上手くいっていないため神経質になっている神童がかみついてきました。
「いいえ、私たちの時代であっても答えは出ていません。そも私が今考えていた問題とこの哲学は問題が違います。……あえて言ってあげちゃいましょう。今の自分が生まれる原因をなくしたとき、修正された歴史の自分と今の自分の同一性について考えていました。」
「?そんなもの、違うに決まっているじゃないか。」
なるほど。今自分たちの歴史が改変されている最中の雷門からすれば違うと確信するでしょう。
「ふふふ、修正された時代付近の人間は大きく変化したと認識するでしょうね。剣城優一が良い例です。しかし、パラレルワールドの説明が弦の振動として説明されるように、未来という弦の端の変化は小さく収束しているのです。…ですから、私と同じ存在は生まれるとして、それが今の私とどれほど違い、どれほど同じなのか……。もし違うのならば、私たちは大量虐殺を行った組織となってしまいますね。」
「…ベータ……。」
あぁ、善人ですね。確実に悪者がこちらであるのに心配まできてしまうなんて。しかし、任務は任務、組織の人間は逆らえません。
「だからってやめてあげませんよ。……俺は、サッカーが嫌いなんでな!!」
……それに、サッカーのせいで涙を流す暇さえ与えられない妹分が生まれるなら、その原因は排除するのが頼れる姉貴分だろう。
『さぁ、織田軍対今川軍の試合が織田軍のキックオフで始まった!!』
ーーーside ベータ out ーーー
裏設定か没設定か、化身アームドが主体であるため本編では出てこないが、書き始めたころはバイクでクリアマインドが期間限定で公開されていたこともあり、エルドラドのキャプテンの化身と合体するというものがあります。
フランス編後、デルタはどう動くか。(2026年5月末締切)
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天馬たち雷門に同行(GO3剣城枠)
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エルドラドに帰還(ザナークの側で監視)
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武者修行(対戦:チームV)
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雷門の監視(お茶を飲むだけ)