任務だから敵対しているけれど、協力した方が良いとも考える   作:アマルガム1-0-21

8 / 10
 忙しいせいでヴィクトリーロードがあまりできていないのですが、ストーリー第7章まで進めるとスカウトができるようになるんですね。…条件にクロニクルモードのある程度のクリアがある!
 クロニクルモードを少しずつ進めております(深夜1時から2時で、2マスずつぐらい)。
 
 懐かしさを感じて当時を思い出していくと、様々なアニメも思い返されてきて、同時にカードゲームも思い出しました。その中にデュエルマスターズもありまして、アウトレイジに脳を焼かれていたんですね(パックを買い始めたのがアウトレイジVSオラクル編に入ってからだったので)。自由を求めて支配に抗う無法者…GOの話に近しいものを感じております。

 なので、セリフや状況に似合うアウトレイジのフレーバーテキストを紛れ込ませてます。一応、後書きに意図して仕込んだものは書いておきます。特に違和感は無いと思いますので興味が無ければ気にしないでください。



07 脱獄者

「負けちゃいました。」

 ムゲン牢獄に来るなり、そう私達に告げるのは今川軍として戦っていたベータです。しかし、中継されているため試合展開まで分かっていることぐらい知っているはずなのですが、…言葉にすることが重要だったのでしょう。今プロトコル・オメガに所属しているメンバーはできないでしょうが、ここに来たみんなは少しスッキリした表情をしています。

「我々に敗北は許されない。…しかし、良い試合だったと思う。」

「お疲れ様です。どうでしたか、信長の力を相手にしてみて。」

 私とアルファが労うと、すぐさまベータは皮肉で返してきます。

「ありがとうございます。先に負けたアルファよりは良い試合になっていたと思いますよ。…信長については後で報告書として提出しますけど、暴馬を気迫だけで止めるような人でしたからね、魂の力は間違いなく最上級でした。でも、まだ対処できるくらいの強さでした。」

 

 確かにモニターしていた試合展開では、ベータなら対処できる能力値だったと思われます。試合終盤で2対2の状況、信長の力を扱う神童をマークする必要がある以上、決勝点となるシュートに後手で対処しなくてはならなかったですし、薄くなった守りを崩せるカウンターが勝ち筋でもありました。体制の整ったベータならば蹴り返すこともできたでしょう。

 それからしばらく、共に試合を観ていたクオルたち、ベータと共にムゲン牢獄に送られて来たドリムたちでデブリーフィングを行い、現在の神童の1.5倍の能力値を仮想敵として訓練を開始しました。

 

 訓練中の私達の部屋に緊急の連絡が鳴り響く。脱獄が行われたことを知らせるもののようです。それからしばらくして、取り逃したことを理由に警報が鳴り止み警備員が異常の有無を確認するため、訓練を中止していると議長からの呼び出しがありました。内容は、ガンマたちが脱獄犯ザナークに敗れ洗脳されたこと、取引によってザナークが雷門の妨害に成功したら罪状の取り消しをすることを決定したことでした。それにより、私の出動の見送りなども議論されているそうでした。

『デルタ以外は退出しろ。任務内容のすり合わせを行う。』

 苛立ちを隠しきれていない者もいる中、議長に促されて全員が退出していく。トウドウ議長は耳を触りながら部屋を見渡す動作を行った。内密な話をする合図であったため、部屋を遮音空間にしてスタングレネードを取り出し、『いや、そこまでの内容ではない』元あった場所に戻した。

「…アルファたちに聞かせられない話とは?」

『雷門のメンバーについてだ。戦国時代から帰還した彼らのもとに菜花黄名子なる選手が現れた。』

「!…それは、その時代の人物ですか?」

『…さあな…我々から見ても突然現れた存在だ。今調査しているがめぼしい成果がないな。…私とお前を除いて。』

「つまり…フェイ・ルーンは親に愛されているという事ですか…。」

『フェーダに唆されたとは考えないのか?』

「大人嫌いが親に頼む?ましてや親に捨てられた者が大半の組織で?…そんなことがバレたら恥として排除されてしまうでしょう。」

『道理だな。となると…父親か。ふむ、フェイ・ルーンの味方をする都合上、こちらと完全に敵対することはないだろう。接触は相手からきた場合のみにするように。』

「了解しました。」

『それと洗脳されたガンマの件だが、エルドラドは手を出せん。…安心しろ、お前の下で動くことになるミネーネたち控え選手だった者はこちらにいる。だから大人しく待機していろ。』

「……了解。」

『まあ、脱獄できない程度の能力の者が行っても惨めに負けるだけだ。ガンマたちがこちらに返されるまで静観するべきだろう。…これが大人の決定だ。では、私は会議に戻る。』

「………」

 

 部屋を出るとアルファとベータが待っていた。どうやらガンマの現状が気に入らないらしい。…私もそうだ。ガンマはナルシストで完璧主義者な面があるが、それは自分にも適応していてストイックでもあった。部隊連携を徹底的にシュミレートし、想定されるミスも共有する。つまりガンマが持つカリスマは、努力に裏打ちされた信頼関係から生まれるチームワークが核なのだ。誰よりも責任の重さを理解していたあの男が何かに洗脳され、それを忘れて力に溺れるようなことはあってはならない!! 

「…デルタ、行け。」

 ベータが突如に命令を出した。その声には明確に怒気があり、承諾以外許さない空気を作り出した。否、この場にいる全員が同じく怒りを抱いているのだ。

「一応確認しますが、責任は誰が取るのですか?」

 私ことデルタも命令には反対はしない。唯一の懸念であるトウドウ議長の命令違反の責任の所在を確認しただけだった。

「4対6で俺が6だ。言い出したのは俺だからな。」

「いいえ、実行する私が6になるべきだと思います。やはり確認して正解でした。」

「テメェはこれから仕事があるだろうが!本当は2対8にしてやりたいところを妥協してほぼタイにしてやってんだ。」

「でも……」

「…提案がある。」

 これまで沈黙を貫いていたアルファが口を開く。提案の形である以上、私達は言い争いをやめて話を聞く姿勢をとる。

「黙認している私も責任を負うべきだ。そこで4対3対3でどうだろうか。全体の割合では命令違反に促したとして我々に責があるが、個人ごとになると実行犯のデルタが最も責を持つことになる。」

「はぁ…、わかりました。今回はこれでいきましょうか、デルタ。」

「…そうですね。それなら問題ありません。」

「そうか、ではデルタ、ガンマ率いるプロトコル・オメガ3.0を撃破せよ。これはアルファ、ベータ連名での命令である。方法は一任する。」

「了解、…これで私も脱獄犯ですね。」

「フェーダに対抗できる選手に育った証拠だと思って頂こう。…これは助言だか、一回のパスは幾千幾万の言葉より雄弁。それがサッカー選手らしい。」

「なんですか、そのサッカー馬鹿にしか通用しなさそうな言葉は。デルタに変なことを教えないでください。」

「…なるほど。サッカー馬鹿なら通用するんですね。」

 松風天馬はサッカー馬鹿だ。しかも感受性がとても高いサッカー馬鹿である。ならば必然的に通用するだろう。ガンマたちを止める、その思いをボールに込めれば良いのだ。

「助言ありがとうございます、アルファ。」

「…ついでにデータも取ってこい。能力の底上げがされて万能感があるのなら、最低限平時でも同じ能力値となるように訓練させてやろう。」

「はあ……デルタにサッカー馬鹿が感染してしまいましたか。まあ良いでしょう、最後にはどうせサッカーで決着を付けるのですから。だが、ガンマは叩きのめせ……こいつは絶対条件だ。」

「当然です。…まあ大丈夫ですよ、群狼ならともかく犬には負けませんのでね。そちらはエイナムやオルカたちを励ます準備でもしていてください。」

 

 

ーーーside 天馬

「シュートコマンド13!(ガンマストライク)」

 プロトコル・オメガ3.0のキャプテン、ガンマが俺たちを強引に突破していき強力なシュートを打っている。あそこにいるザナークって人から力を貰ったって言っていたけど、スピードも一人一人のパワーもベータたち2.0とは比較にならない!!それに化身アームドも使ってきていないのにあのシュートの威力、もし化身アームドで打たれたら信助でも止められないかも!いや、信じるんだ!!

「点はやらない!ディープミスト!ッッうぁぁぁ!」

「止めてみせるど!アトランティスウォール!うおおお!ぐあぁぁ!」

「ぶっとびパンチ!!はああぁぁ!!」

 ボールがコートの外に出て試合が一時的に止まると、開始から詰まっていた息が吐き出される様だった。まるで、初めてアルファたちと戦ったときみたいに体が相手についていかない。でも、見えはするからもう少しで大丈夫になるはず!

「天城!大丈夫か!」

 一緒にシュートを止めていた霧野先輩の声が聞こえた。見ると天城先輩が足を押さえて立たずにいる。

「うぅ、足をひねったみたいだど。」

「ワンダバ、タイムを要請して!冷却スプレーの用意をおねがい!!」

 一回のシュートでもう負傷者が!とにかく打たせないようにしなくちゃいけない!!

「おやおや、軟弱だね。怪我をしたくないならゴール前から逃げればいいのさ。フフ、誰もザナーク様の力にはかなわないのだからね。」

 ガンマが皮肉を言ってきた。でも、アメリカと日本の試合で平気で選手を傷つけてきたプロトコル・オメガが相手だと、これ以上に負傷者が出てきてしまうと思ってしまう。

「おや?言い返さないのかい。いや、言い返せないのか!フフフ、どうだいこのザナーク様の力は?素晴らしい「醜いですね」だろ…う?」

 突如、上から声が聞こえてきた。声がした方を向くと、少女が一人立っている。…いや、俺はあいつを見たことがある!

「新手か!」

「神童さん、あいつはプロトコル・オメガのデルタです。でも、どうして今?」

 ガンマは敗北していないのに何故?と、俺たちが疑問に思ってガンマたちの会話を聞く。

「デルタ、お前の出番はまだまだ先のはずだぞ。いや、君の出番はこれからも訪れない!なのに、何故ここにいる?」

「ガンマ、今のあなたをいつものあなたが見れば同じことをするでしょう。あなたを止めに来ました。」

「僕を止める?…フフ…前線で指揮を執れないガキが…、お前は所詮、蛇足なんだ!僕が雷門に勝利する!このザナーク様の力で!!」

「……蛇に足出りゃ龍にもなる…、鶏冠(とさか)に来たぜ。オレに尻を拭かせんじゃねぇ!」

 

 




デルタ:感情が荒ぶると、一人称がオレになる。

デュエルマスターズより
なぜ、世界が再びオラクルに支配されているのだ! そしてあれは……カツキング!? ……なんだ、あの強欲に支配されたかのような禍々しい姿は……。誰よりも自由を愛したあの男が何かに支配されるようなことはあってはならないのだ!! 
                         ~赤い稲妻(サバイバル・スター) テスタ・ロッサ~

一つの拳は百万の言葉より雄弁、それがアウトレイジの誇りだ。
                         〜百万超邪(ミリオネア)クロスファイア〜

フランス編後、デルタはどう動くか。(2026年5月末締切)

  • 天馬たち雷門に同行(GO3剣城枠)
  • エルドラドに帰還(ザナークの側で監視)
  • 武者修行(対戦:チームV)
  • 雷門の監視(お茶を飲むだけ)
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