ラブライブ!×仮面ライダー『インフィニティ マルチバース ワールド』   作:栗助

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昨日のお話の続きです!!どうぞ!!


第1話 交差する若き可能性達②

教員室にて

 

「…ふぅ…皆、しっかりプログラムは練り終わったか?」

 

小野寺ユウスケ、葛城巧、鳴海荘吉…の代わりの正史と同じナイスミドルな容姿の人間の姿になったケケラ

 

彼ら3人は他の教師達に生徒達への授業を任し、留学生達の為の特別プログラムをまとめていた

因みに何故ケケラが人間体で現れたのかというと、カエルの置物の姿では行う行動に限界があるからである。故に理事長からの頼みで人としての姿を明かしてもらったのだ

 

「でも本当にこれで良かったのかい?このプログラムの詳細を設計した僕が言うのもなんだけど、中々タイトな物になっていると思うよ?」

「いいんじゃねぇか?只の女子高生が本物の『仮面ライダー』になるという見違える程の進化を遂げるには厳しいムチが必要だろうよ」

 

巧が設計したプログラムに対して肯定するケケラはシンクローと同じくギーツの正史とは違い、いくらか良心があり、本物の仮面ライダーについてのズレはないようである。

 

「ただ、ムチだけじゃ間違いなくアイツらもやる気は喪失するだろうな、間違いなくアメも必要だ」

「アメか…一応彼女達の世界の歌は全部録音して自由に聴く事は許可してあるし、食事についても好きな物を自由に頼めるようにはしてあると青ウォズから聞いている」

 

青ウォズ達は彼女がいる世界の現状を確認しているようでこの場には不在である。

 

「…本当にそれだけでいいのかな」

 

そこで声を上げたのは…腕を組んでいたユウスケであった

 

 

 

「…ユウスケ、何が言いてぇんだ?」

 

いぶしげに問うケケラに対してユウスケが答える

 

「彼女達の本来の立場は二人ともカグヤから聞いているよな?」

「…スクールアイドル、学生達の立場でアイドルとして活動をする子達…だったらしいね」

「その活動を一切やらない事を彼女達は決めたって言ってたよな、良い事じゃねぇか、己の想いを押し殺して仮面を被る事を自ら決めたんだろ?」

「…平和連合が取り囲む前の歌っていた時の様子も映像として記録していたらしくて、その映像も送られてきてる」

 

教室の前面にプロジェクタースクリーンが展開される。

 

そしてそこでは…μ’s、Aqours、虹ヶ咲、Liella!、蓮ノ空…5人のグループがそれぞれ

 

 

 

楽しく笑顔で踊っている姿だった

 

「…おいユウスケまさか」

「もし彼女達が望むなら…スクールアイドルを完全に捨てさせないで上げたいと俺は思ったんだ」

「…甘ったれた事を言ってんじゃねぇぞ、仮面ライダーの人生は…そんな生半可なモンじゃないのはディケイドを見てきたお前が一番知っているんじゃねぇのか!?」

 

 

 

ディケイド…かつて小野寺ユウスケが共に歩んだ事がある門矢士は常に役目を果たしながらその世界の仮面ライダーと力を合わせて世界を救ってきた…それはつまり常に戦う運命を決定づけられてきたことを意味する。

 

各世界における怪物達、破壊者とみなして戦いを挑んで来たライダー達…彼は数多の世界で休息などなき戦いをしてきた…己の世界がない不安を仮面に隠しながら

 

このケケラは門矢士に対しある種のリスペクトをしていたようだ。

 

 

 

「…確かに士は凄かったさ、アイツは戦いの生活の中で常に生き続ける事が出来たし、救ってきた世界の数も数え切れない程ある、でもそれは士だから出来たのであって、他の人も出来るというのはお門違いだと思う…他のレジェンドライダー達はそれぞれ戦いだけじゃない、趣味や仕事をしながら生きていた人もいた」

 

浮世英寿は本当の願いの為の一環とはいえ、スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズという超有名人として豪華な食事をしていたり、テレビに出ていた

 

津上翔一は家庭庭園を作って野菜を作っていたし

 

城戸真司、神山飛羽真、ショウマ等も仮面ライダーとは関係ない己の仕事をしながら仮面ライダーをやっていた。

 

「まして彼女達は本来はただの女子高生であり続ける事が出来るはずだったんだ…無理しすぎると逆効果になると思う」

「それはどうかな?今までのレジェンドライダーだって仮面ライダーになる前はただの青年だった人もいる、城戸真司、火野映司、葛葉紘汰、飛電或人…とかね、ただの女子高生だからって緩めすぎるのは甘えだと僕も思うけど?」

 

ユウスケの考えに巧は疑いの目を向ける。

 

「…分かってる、だから妥協点を探してもいいんじゃないかって俺は思ったんだ」

「私もそれはいいと思う」

 

そう言って教室に入ってきたのは、仮面ライダーとしての知識や鍛錬の精度、戦闘技能をレポートに纏めてそれをコピーしてきた九堂りんねだった。

 

「りんねちゃんお疲れ様」

「それぞれの仮面ライダーについてもまとめてあるから3人共確認してみて」

 

3人はそれぞれの資料を見て…彼女達がどんな仮面ライダーかを確認する。

 

「…若菜四季には僕からの指導も必要かな」

「…ハァ、いねぇのかよ、俺と同じ世界の仮面ライダー」

「…穂乃果ちゃん…」

 

「問題がある子は…桜小路きな子とウィーンマルガレーテ、そして黒澤ルビィって所、まずルビィは戦う事自体はイマジン達に任せれば問題はないけど…イマジン任せになっている分素の運動神経は高咲侑と並んで彼女達の中で一番低くなってる…」

「野上良太郎もそうだったし、心配ないと思いたいけど…彼女の場合時間がないのが問題だな」

「となるとやはり生身による戦闘訓練も必須になりそうだ」

 

りんねがルビィに対する不安点を挙げると同時に、ユウスケが良太郎を引き合いに出すが時間のなさを考えてしまい、巧はプログラムのうちのとある一つを重要視する必要のある事を告げる。

 

「次にマルガレーテはそもそも仮面ライダーの運命自体に強く不満げみたい」

「不満を抱く気持ちは分からなくはねぇが、腹括れねぇだと?本物の仮面ライダーには程遠いだろうな、ソイツは」

「彼女は歌が大好きだったとカグヤを通して澁谷かのんちゃんから聞いていたから…俺は仕方がなくはないと思うけどな、他の留学生達も不満がないわけではないだろうし」

 

ケケラはマルガレーテに対し深く失望し、ユウスケは仕方がないのではという考えを述べる。

 

「そしてきな子は自分の不甲斐なさに飲まれそうになってる…気持ちは凄くわかるけど」

「それは同じ世界の仮面ライダーだからかな?」

「それもあるけど私もそんな時期があったから」

「他人は他人、自分は自分…と言いたいけど俺も彼と比較したくなる気持ちは分かる、俺も五代さんの事を聞いた時、暴力を振るいたくないのにその辛さを隠し続けながら戦った事、凄いと思ったからな…」

 

九堂りんねもかつて仮面ライダーの力がない時期に無力感を感じる事があった、故にきな子に共感したのだろう、ユウスケもレジェンドライダーである仮面ライダークウガ…五代雄介の事を知った時に彼の苦悩、そして凄さを感じた事があったようだ。

 

「仮面ライダーについて知ってもらう為に彼女達にそれぞれのライダーシステムが出ているレジェンドライダーの軌跡と世界の要所を纏めて見せたけど…そのリスクも考えといたほうが良かったかもしれないな」

「何も情報を知らないで、道標を決めないで成長するなんてありえないと私は思う…それで障害が発生してしまったなら、私達に出来るのはきな子がその障害を乗り越えて己の信じる道を歩む進んでくれる事…だと思う」

 

りんねはミナトや尊敬していた父等沢山の錬金術師から学ぶ事で仮面ライダーになれたのだと今でも信じている(勿論宝太郎が共に学んでくれたというのもあるが)

 

それらの経験談を元に偉大な存在を詳しく知る事自体は大切だと言い切ることが出来たのだ。

 

「それ以外の子達は基本的に問題は無いと思う、身体能力の点で優等生と言えるのは星空凛、園田海未、宮下愛、鐘嵐珠、そして…高坂穂乃果よ」

「星空凛はバネと運動神経はスクールアイドルの中でもトップクラス、園田海未は元々弓道部で鍛えていた、宮下愛は部室棟のヒーローと言われる程の才色兼備、鐘嵐珠は元孤高の天才の麒麟児だと他のスクールアイドルの仲間から聴収していたが事実だったみたいだね」

 

特に運動神経において優秀な子達、そして他のスクールアイドル達から聞いた情報をりんねと巧はまとめた

 

「…………」

「そんなに高坂穂乃果が気になるかよ、ユウスケ」

「気持ちは分かるけどね、ただ入れ込みすぎはよくないって事は分かってるよね?」

「…ああ、ただ身体メンテナンスは大事とは伝えておく必要はあるなって思って」

 

…巧の忠告を聞きながら、高坂穂乃果の変身している仮面ライダーについての詳細を一から十まで見ていた…彼女を案じる気持ちを表情に隠さないままに

 

「おや?桜内梨子は鬼みたいだけど運動神経上がっていないのかな?」

「厳しい鍛錬していれば強くなれる素質はあるけど、鬼という存在にまだ向き合えて来てないみたい…だから身体能力は彼女達の中で平均レベルになってる」

「異形という要素は強いからな、響鬼系統のライダーは…それに力を制御出来ないと牛鬼になってしまう事も知ってしまったみたいだ」

「まずはその恐怖心に勝つ事がソイツの課題のようだな」

 

 

「…ハハッ!!見ろよユウスケ、こんなディケイドいたんだな!!」

「確かに見た目はディケイドそっくりだけど、この能力じゃ強くなれるかは疑問符がつくね」

「それにディケイドみたいに世界間を渡り歩くのも自由自在にする事は無理そう」

「でも士とは違って多くの人達に愛されそうだな」

 

 

 

「…ライダー名が未定ってどういう事なんだい?」

「確かにこれは仕方がないかもしれないな…」

「実力は彼女達の仲でも屈指の方、でも字は私も大事だとは思ってるから、早く決めて欲しいって思ってる」

 

 

 

「このゴースト系統の仮面ライダーも気になる、二重人格だったりするのかな?」

 

「別系統の仮面ライダーを組み合わせたらこんなに上手くベストマッチが成立するとはね、興味深い」

 

「あの汎用性が低い仮面ライダーを素材があるからってまさかここまで魔改造するとはな、天王寺璃奈って奴頭良すぎるだろ」

 

「夏海ちゃんに見せたいな、ここまでキバーラに可能性があったなんて…」

 

その後も教師陣は彼女達の仮面ライダーについて話し合った。

 

「そういえば知力の方はどうなんだい?いくら運動神経が良くてもそれを生かす戦い方が思いつかなければ意味が無いと僕は思うよ」

「知力に関して優秀だったのは園田海未、東條希、西木野真姫、宮下愛、天王寺璃奈、鐘嵐珠、三船栞子、ミアテイラー、若菜四季、ウィーンマルガレーテ…それ以外は普通って所…3人以外は」

「「「3人?」」」

「…高坂穂乃果、星空凛、日野下花帆の3人よ、ただ日野下花帆は物語については熟知しているから力の使い方は得意だと思う」

「そうか…そういうのも彼らと共に訓練していく中で成長出来たらいいな」

 

 

 

「そういえばお前ら決めたのか?彼女達と競い合う選抜チームは」

「ああ、【タチバナ】のリクエストから余ったメンバーの中から選んだ、リクエストメンバーと僕達でメルシーを救援している間に彼女達と在学生達が互いに高めあって強くなる事でディサイダーズを倒す為にも、彼女達の世界を救う為にも利益があるようにしていく…というのがとりあえず現状を省みて学園長が決めた方針だからね…選択の幅を狭めさせてしまった【タチバナ】には申し訳ないが」

「俺もライジングジュウガの為にいつか離れなくちゃいけないかもいけないしカグヤもハンドレッドと戦う日があると思うから最後まで彼女達を見るのはりんなちゃんとケケラになりそうだ」

「それについても話はついてる、私は留学生達を、ケケラは在学生達…もとい選抜チームをしっかり見る事になった」

「しっかり見てやるよ、笑わせてもらうためにもな…所でりんね」

 

ケケラはりんねの方を向きながら質問をし始めた。

 

「お前は何でアイツらがプログラム中にスクールアイドルをやる事を認めたんだ?俺は納得しねぇぞ?」

「…実はね、彼女達の鍛錬の精度、戦闘技能を調べる時にまずは一連のテストをやってみた後に軽く好きな歌を歌ってもらってからもう1回同じテストをやって、歌を歌う前と歌った後を比較してみたの、そうしたら…全体的に歌った後の方が向上が見られたの」

「へぇ、それは興味深いね、想いがテクノロジーを向上させてきた例は仮面ライダーにおいて僕が開発したビルド等今まで数多く確認されてきたけど、その為にスクールアイドルの歌も重要になるかもしれないとりんね君は言いたいんだね?」

「うん、それに彼女達の歌は在学生達との絆を育むエッセンスになってくれるとも考えたの…私が元々いた世界の正史でグリオン…もとい冥黒王を倒したのはケミー達と人間の絆だったでしょ?」

 

りんねは未来の宝太郎が過去の自分達と生き残っていた人達とケミー達が共に力を合わせて打倒した物語を思い出していた。

 

「彼女達の歌はきっと留学生以外の生徒達の想いを繋げる事にも貢献してくれると思う、だから私達がしっかり管理した上で許可はしてあげたい」

「………」

「まだ不満があるのケケラ?…別世界の貴方が『世界中の人達』が平和な世界で生きる事が出来るようにする為に本気で戦う決意をしたタイクーンに倒された事、知らないとは言わせないけど」

 

りんねに詰められたケケラは…心底嫌がりそうにしながら

 

「はぁ…分かった、認めてやる…アイツらの実力が証明されたらな」

「…その為に、彼女達に何をさせるつもりなんだい?」

 

その瞬間、部屋に響き渡るノックの音

 

「失礼します」

 

そして開かれた扉の先にいたのは

 

「失礼します、高咲侑です」

「海藤兎美です、先生の方々にお願いがあって参りました」

 

2人の学生達であった、それに対し応答に出るのは九堂りんねである。

 

「そう、それはどういうお願いなの?」

「あの…以前私達はスクールアイドルとしての活動を我慢する事をお伝えした立場で、それを翻してしまう事を言ってしまいますが…よろしいでしょうか?」

「いい、あの時と今までの間に何か変化があったんだよね?ならそれを無闇に否定するような事は私達はするつもりはないから、言ってみなさい」

「ありがとうございます!!で、では…コホン、私達がスクールアイドルとしての活動を学園で行う許可を頂きたいのですが、よろしいでしょうか?」

 

「…詳しく教えて貰える?どうしてそう思ったのか、そしてどのように活動していきたいかを」

「1つ目の理由は、歌を歌った後の方が身体が軽く動いてくれた気がするという声が多かったからです。2つ目の理由は私達が九堂先生の検査を受け終わった後に、凄い人と比較して自分の事を不甲斐なく思っていた子を励ますと同時に、アイドル活動を通して元気になって欲しいからです…そして!!」

 

1呼吸間を置いて…侑は喋りだした。

 

「3つ目はさっき話し合っていく中で分かった事です…それは

 

 

 

『…それで、どうやって先生達に納得してもらおっか?』

 

改めて意見を一致させた少女達は穂乃果の言葉を皮切りに、彼女達はどのように先生達に納得してもらうのかを話し合っていた。

 

『最初に言っとくけど、うちの学校も色んな部活動やってるんだよ?だからスクールアイドルという部活動を行う敷居は高い訳じゃないと思うんだけど…』

 

在学生の立場で兎美がライダー学園について伝えるが

 

『凛も色んな人が部活動しているの見たにゃ!!でも凛達は少し立場が違って忙しいからにゃー…』

『やっぱり時間制限があるきな子達はスクールアイドルとしての活動より仮面ライダーとしての強くなる事を優先しなくちゃいけないかもしれないっす…』

 

腕を組みながら凛達は自分の立場を考え、きな子も優先順位の現実を指摘する

 

『まず第一にスクールアイドル活動をする事で仮面ライダーとして強くなっていく時にデメリットを少なく出来る事を説明した方がいいと思う』

『寧ろメリットがある事を説明出来たら、先生達は喜ぶと思う』

 

四季と璃奈、頭脳派コンビは真っ先に先生達に示すべき事を述べて

 

『デメリットを少なくする…例えば仮面ライダーとして特訓する時間を確保する為に今まで作ってきた歌を使う事でライブの為の練習時間を削るとかかしら』

 

真姫が髪を弄りながら思いついたアイディアを言う

 

『やるからにはしっかり歌いたいですし踊りたいと思っています…ただ、その為に新しい曲とダンスを作るのはどうしても時間がかかる以上、真姫の言う通り、今まで歌ってきた曲を歌った方がいいかもしれません』

 

海未がそのアイディアに…歯がゆい気持ちを感じながら賛同した

 

『う~ん、愛さんもそれは賛成だけど…新しい曲じゃないと新鮮味が足りないかも…何かアレンジして楽しく出来たりしないかな?』

 

両手を頭にまわしていた愛…もとい楽しいの天才が既存曲でも楽しめるアイディアを出そうとするが

 

『例えばさ、バックダンサーの役割のメンバーたちで簡単なダンスを踊るとか、他には』

『愛さんそこまでです、確かにいい案かもしれませんが、今はそれより先生の皆さんに納得してもらう事を考えるのを最優先にしましょう』

『ハッ…ごめんごめん!!優先する事じゃないよね今は!!』

 

栞子に注意されて今考えるべき事に気づいたようだ

 

『他にデメリット…としてはスクールアイドルとしての活動に夢中になって仮面ライダーとしての授業を受けている時に集中力が切れる事かな?』

 

次にデメリットを提示するのは侑である。大好きな気持ちを優先しがちな侑故にすぐに思いついたのだ。

 

そしてそれに対する姫芽の答えは

 

『それについてはスイッチのオンオフを大事にしていくしかないと思いますが…私としてはどちら共に大好きになる事が大事なのでは~?スクールアイドルは勿論皆大好きでしょうけど、仮面ライダーとして強くなれる事に対しても大好きになれたらいいと思います~』

 

彼女達にとってこの世界でスクールアイドルとしての活動をするメリットに気付く切っ掛けになる。

 

 

 

『仮面ライダーとしての活動を好きになるのは無理よっ!!本当は私達は今でも普通にスクールアイドルやれてたはずなんだから!!』

 

真っ先に無理と宣言するのはマルガレーテである。

 

『あたしも難しいと思うなぁ、鍛錬が大大大好きな梢センパイなら好きになれたかもしれないけど…』

 

次に難しそうと思ったのは花帆である。

 

『私も少し好きになれるかというと…どうしても力に飲まれないかって不安になっちゃうんだよね…』

 

続けて言うのは梨子…やはり牛鬼へ変貌してしまう可能性を考えるとどうしても鍛練に対して苦手意識を抱いてしまうようだ。

 

『う~ん…うち、思いついた事あるんだけどいいかな?』

 

無理という声が多くなってきた話し合いの場にて、一人の女神が挙手をし

 

『難しいという気持ちはうちも分かる、でもひめっちの考えは間違ってないと思うんよ、ただだからって無理やり好きになっても意味はないと思う…だから』

 

一呼吸置くと同時に

 

『スクールアイドルと仮面ライダーを結び付けてみない?そうしたら仮面ライダーの事、好きになれるかもしれないやん?』

 

最高の助け船を出した。

 

 

 

『仮面ライダーとスクールアイドルを結び付けるって…無理に決まってるでしょ!!全く似てないじゃないっ!?』

 

真っ先に無理ではないかというのは善子である。

 

無理はないだろう、仮面ライダーは戦う存在、スクールアイドルは歌って踊る存在、根本的に大きく異なっている…それを結び付ける事の難しさは明らかである。

 

『…あっ!!』

 

そこで声を上げたのは

 

『希先輩!!…私の中で今、確かに結びつきました!!』

『『『『えええっ!?』』』』

 

善子、梨子、マルガレーテ、花帆はしずくの発言に驚きを隠せなかった。

 

『し、しずくちゃん…どう結びついたの?』

 

歩夢がどのように結ばれたのか、具体的に聞いて…出てきた答えは

 

『気づいたんです、スクールアイドルは自由にライブしながら見てくれている人達の笑顔を作る存在、そして仮面ライダーは、その自由と笑顔を護る為に戦う存在なのではと!!』

 

という答えであった

 

桜坂しずくは元の世界において演劇部とスクールアイドル部を兼部していた。何故ならスクールアイドルとしての経験を演劇…基将来の夢である女優になった時に生かしたかったからだ。(勿論どちらとも好きなのは事実だが)

 

故に共通点を導き出す事が他の皆より少しだけ得意だったのだ。

 

『しずくちゃん…!!ありがとうっ、ルビィ分かったかも!!スクールアイドルをこの世界でやる事のメリット!!』

 

更にしずくの答えを元にルビィはこの世界においてスクールアイドルとしての活動をする事の利点を見つけたようだ

 

『それはねっ!!』

 

 

 

 

 

私達がこの世界でスクールアイドルを通して生徒の皆さんやこの世界の住民の笑顔を沢山見れたら…これらの沢山の笑顔を守るために、好きになってくれた学生の皆と共に並び立つ為により強くなりたいと!!」

 

これがルビィ、そして彼女達が見つけたこの世界でスクールアイドルとして活動する理由である

 

「きっとこの想いは私達の世界を救う為に不可欠な物だと思いました、だから…私達はスクールアイドルでありながら仮面ライダーであり続けた方がきっと強くなれるのではないかと思いました!!」

「私は在校生の立場としてそれを聞いた時、そして歌を少しだけ聴かせてもらった時に、私達学校にいる方々にとってスクールアイドルはとても有効な物ではないかと思いました、彼女達の歌はきっと私達の絆も強く出来るとも思いました」

 

「…成程、確かに筋は通っているかもしれない」

 

りんねは2人の言葉を正しいかもしれないと思い始めていた。

 

「…次は私達が考えたこの世界でどのようにスクールアイドルをするのかを聞いて頂きたいですがよろしいでしょうか」

「良いわ、話してみなさい」

 

 

 

 

「…という感じです」

 

 

 

 

 

 

「確かにそれくらいの歌うペースなら今後に響く事はないわね」

 

留学生達が考えたこの世界においてどのようにスクールアイドルとして活動するのかを伝えられたりんねは、一定の評価を内心で下す。

 

「分かったわ、その活動内容を考慮した上で話し合って決める、貴女達は私達から話が来るまで待ってて」

「「ありがとうございます!!」」

 

深々とお辞儀しながら彼女達は退室していった

 

「彼女達、しっかり考えてきたみたいね」

「…悪いがそれでも俺は簡単には譲らねぇ、アイツらが力を証明するまでな」

 

そう言うとケケラは教員室を出ていった

 

「…彼が向かうのは恐らく学園長室だろうね」

 

葛城巧、そして他の先生達も彼が出ていった扉を見つめていた

 

 

 

学園長室にて

 

今の学園長室にて集結しているのはカグヤ、バトラー、学園長、青ウォズである。

 

その部屋は暗黒に包まれていた、そしてモニターに映し出されるは…

日本の全体が荒原である世界であった

 

「…これがバトラーがダスクを追う使命をしていた途中に通った世界だ」

 

パドラーはとある使命の為にダスクを追っていた

 

ここで改めて話しておこう、この世界、もとい学園においてつい最近何が起こったのかを

 

ディサイダーズ、それは数多の世界の仮面ライダーを狩り続けた狩人にして殺戮者達である。

 

彼らによって数多の世界は消滅の憂き目にあってきた。

 

何故そうなるのか?

 

仮面ライダーがいる世界において、仮面ライダーはその世界における軸になる存在である

つまり彼らの世界は仮面ライダーがいる為に存続しているのだ。

 

何故そうなるかというと答えはシンプル、軸となる仮面ライダーはその世界における『主人公』だからだ。

 

世界がライダーの為にあるのではない、ライダーの為に世界があるのだ。

 

故にそのライダーが死亡した瞬間、世界の意味は喪失し、崩壊につながっていく

 

ライダー学園はそのような事を防ぐために様々な『主人公』達を育てる学校なのだ

 

だが以前話したようにそんな学園を襲撃した集団がいた、それが先程説明したディサイダーズ(決定者達)である。

 

彼らはディケイドの後継者を称し、ライダー学園だけではなく様々な世界を『娯楽』として襲撃しライダー達を狩ってきた

そんな彼らによってライダー学園は壊滅的な被害を受け、全校生徒、教員の実に四割が『ハント』されてしまった。

 

ライダー学園としてはこれに対し即刻対処しなければいけなかった。何故なら彼らにハントされた仮面ライダー達はライダーカードと化して奴らの所蔵物と化している、このままだとやがてカードに秘められているエネルギーを使いつくされると同時に完全なる変身者の死を迎え、その変身者の世界の終わりが確実になってしまうのだ。

 

そしてそれと同時に学園を半壊させ、増長している結果、群れていた彼らが単独で行動している様子が確認できるようになった…これはディサイダーズ打倒のチャンスであった。

 

故に幾つかのディサイダーズの仲間を捕捉し、それぞれ対処しようとして作戦を決めていた。その作戦の一つとしてダスクという幹部を、鳳桜・カグヤ・クォーツの執事であるパドラーがオーロラカーテンシステムで様々な世界を横断しながら追いかけていたのだが…

 

その道中、バトラーは…とんでもない世界を見つけてしまった、それが

 

 

 

凄まじい数の世界が融合していまっている、留学生達の故郷である世界であった

 

 

 

そしてその世界では現在進行形で最悪の事態が迫っていた。

 

「そしてこれが先程カグヤ様が撮ってきた壁の前のとある場所の写真だ」

 

モニターが分割されると同時に右側の画面が…スカーレットデルタとアナザードライブの戦闘が行われた場所…荒野に切り替わる。

 

「バトラーが通った世界と比べてみるがいい」

 

左側の画面が先程移っていたバトラーが通った事がある荒野だらけの世界だった。

 

二つの画面を見比べ青ウォズは

 

「…やれやれ、ここまで深刻な世界を見るのは初めてだ」

 

()()()()()()()()になってしまっている事実に大きい溜息を吐きざるおえなかった…つまり

 

「世界を未だに取り込み続けているとは…このままでは本当にいつ崩壊するのかわからない」

 

 

 

学園長の言った言葉が全てである。つまり仮面ライダーが存在している世界同士の融合を起点として、仮面ライダーとは無関係な様々な世界まで融合し続けているのだ。故に大元の世界の様々な場所が次々と変化し続ける異常事態が起きているのだ。

 

それによって消滅した人間は恐らく融合が解除されたら復活するだろう、だが世界の強度が限界を迎えた瞬間

 

数えきれない数の世界は一瞬で巨大なビッグバンを伴いながらビッグクランチを迎えると同時に周囲の無数の世界もビッグバンに巻き込まれて消えてしまうだろう。

 

学園長はカグヤからそのような世界の存在を伝えてもらうと同時に、対処するべき優先事項をディサイダーズから変更せざるおえなかった。その結果以下のようになる

 

『仮面ライダーアポロの世界』の救援…変わらず

 

『ライダー博物館』に収監されたライダーの救出&黄金郷エルドラドへの侵入…同時期ではなくアポロの世界を救援した後に行う

 

ダスク、セルケト、ハウンドの動向の捕捉…完全に後回し

 

となり、彼女達世界を最優先で救う事になった。

 

因みに内通者の問題については既に[始末]はついているようだ

 

 

 

「今回は創世の女神から報告はあったかい?」

 

青ウォズが『彼女』から伝言はあったかをカグヤに聞く

 

「今回は特になかった…が、前にカグヤ様が会った時よりは疲れている声色をしていた」

「創世の力にも限度があるのは前から伝えられているが…早急に彼女達には育ってもらわなければいけないな」

「…カグヤ様、彼女達の歌によって正気になった人達の数に大きな変化が起きたのか聞いていますか?」

 

バトラーは彼女の世界で唯一奏でられている歌によって世界が大きく変化していないかどうか気になっているのである

 

「遊撃隊の報告によると成果は出てきてはいるようだ、だがいつも通り正気になりうる人の大半は彼女達の事を元々好きだった人達のみだ…まだまだ時間はかかるだろう」

「効果があるとは言え、彼女達の歌を広める為に本来壁の中を守護する為に使われるべき創世の力をソースにしている上、歌唱中は我らの戦力も消費している、大きな効果が見込めないのならば放送の打ち切りも考えた方がいいかもしれない、世界の滅亡の阻止を最優先にするのならばの話だが」

 

青ウォズが冷徹だがごもっともな意見を言われてしまい…彼女達の歌を好ましく思っていたカグヤも閉口せざるおえなかった。

 

その瞬間、部屋に響き渡るはノック音

 

「よっ、俺だ、ケケラだ、学園長に許可を貰いたい事があってな」

「…入るがいい」

 

学園長の許可を得て、ナイスミドルな男が部屋に入ってくる。

 

「留学生達の実力を試す催しをしたくなった」

「…それはどういう事かな?」

 

青ウォズからの問いに対してケケラは

 

 

 

今までの経緯を話した。

 

「…良いだろう」

 

これに対し学園長は

 

彼なりの考えをもって承諾した。

 

「…もし彼女達が私達を認めさせる事が出来た場合、世界を救う為の貴重な鍛練時間が大きく減るかもしれないという事は分かっているかい?」

「その時はその時だ、彼女達が考えてきたプランも悪くない…何より彼女達がどれほどスクールアイドルを愛しているか、我らに示してもらうのも良いだろう」

 

 

 

 

 

雷寮のとある一室にて

 

「ううううっ…ガソリン切れです…」

 

詩島広子はベットに寝転がってグロッキーになっていた。予想以上に過酷になっていた授業を受けたからである。

 

「そういえばあの人達に会えなかったです…少し位お話してみたかったのですが」

 

彼女は今日紹介された留学生達を思い出していた…どんな気持ちで戦おうとしているのか、戦う事になる前までは何をしていたのかを

 

そんな時、彼女のスマートフォンから着信音が鳴り響く

 

「ほぇ…?」

 

そのメールを確認するやいなや…身支度をして再び部屋を出ていった。

 

 

 

集合するように言われた場所、そこはつい最近臨時会議が開かれた合同会議室であった

 

そして広子が入ってきた時、既に他の寮の人達は入ってきていたのである、まぁ広子と最後に入ってきた人はタッチの差ではあったが

 

 

座っている順番はこのようになっている

 

黒い長机が四つ、そのうち三つはコの形になるように並べられており、扉はその右線の机の後ろにあった。

 

そして4つ目の机は三つの机から少し離れている上、正面に配置されていた。

 

その机から見て右から順番に嵐子、行矢、亮吉、ゲオル、不二、タケル、建比古、兎美、正糵、広子、シンクロー、次郎丸、ノコ、城介、グッズ、新二、ゴウドン、希竜、真美矢、アナザーショウマ

 

約20名、留学生達と同じ人数のメンバーがここに集まっていた。

 

(この人数…恐らく留学生達の案件かな)

 

シンクローがそう推測する中、入ってきたのは

 

 

 

「全員揃っているようだね」

 

青ウォズであった。

 

「さて、ここに集まってもらった君達はある役割をしてもらうことになった」

「…それはどういう役割ですか?」

 

…あの嵐子も流石に先生に対しては敬語を使うようである。

 

 

 

「君達はこれから留学生達のライバルとして共同で特別訓練を受けてもらいたい」

「え、ええええええええ!?…ってごめんなさい!!ごめんなさい!!また大声を上げてしまいました!!」

(…おお!!)

 

兎美は驚嘆の声をうっかり上げてしまい、広子は訓練という言葉に魅力を感じていた

 

「…兎美君、君のそういう気持ちに正直な所を否定はしない、だが抑える努力は今後もしていってくれ、今後に支障がでる」

「ほ、本当にごめんなさい、青ウォズ先生…」

 

しっかり土下座した後に、再び青ウォズが続きを話し始めた。

 

「私達はこれからあの世界達を救う為に留学生達の指導に全力をあげる予定だ、そしてそれには留学生たち同士ではなく、我が校の在学生のライバル達という枠も選出する必要があると感じてね…その役割に君達が選ばれたわけだ」

(ふ~ん、確かにゲームも対人の方が燃えるしな)

 

ゲームをしながら聞いているというよろしくない姿勢で聞いているグッズもその考え自体には納得していた。

 

「…ただ、一つ君達に言っておく事がある」

 

青ウォズが真面目な顔で全員を見渡した後に…言葉を告げた。

 

 

 

 

 

「この特別訓練は命懸けになる今までにない訓練だ、己の命を失ってしまい、君たちそれぞれの世界が滅びてしまう可能性がある」

(…え?)

 

青ウォズが真面目な表情で伝えた事に対し…聞いていた生徒達の表情もこわばってしまう。グッズもゲームを操作する手を止めていた。

 

「故に私達もこの特別訓練を強要はしない、辞めたくなった時はその時に告げて欲しい、すぐに別の学生に変わってもらうつもりだ…但しそれが許されるのは中盤までだ、ある程度進んだ段階で辞められるとこちらとしても非常に困るのでね…」

(マジかよっ!?そこまでガチる必要があるって事か…!!)

 

次郎丸は戦慄を隠せなかった、特定のメンバーにしか召集されていない事は部屋を見た時に察してはいたが、ここまで覚悟を決める必要がある物だったとは思わなかった。

 

「これから30分考える時間をとる、相談してもいい、自分の中で考えて結論を出してもいい、君達それぞれの考えを聞かせてくれ」

 

そういうと青ウォズは教室を一旦退出していった。

 

 

 

そうするやいな、即座に声を上げるは二人

 

「やりますっ!!」「私はやるぞ!!」

 

詩島広子と飛電嵐子であった。

 

「え?」「はああっ!?」

 

それに驚くはシンクローと次郎丸であった。

 

「いや広子ちゃん、少しは考えてから行動したほうがいいと僕は思うんだけど」

「考えて決めましたよ!?」

「早すぎんだよオメェは!!少しは怖ェとか思わねぇのか!?」

「とりあえずやってみて、それから考えたいと思いました、中盤になるまでは辞めてもいいらしいですし」

「確かにそうだけど…凄いね君は」

 

「ま、君はそう選ぶであろう事は分かっていたよ」

「当然だ、私の辞書の中に恐れの文字はないのだからな」

「………」

 

ジーっと嵐子の姿を見た後に

 

「ふぅ…君がやるなら私もやろう、もっとも、私としては死ぬつもりも全くない上、仮面ライダーとして精進するつもりだった以上、やらない選択肢はなかったが」

 

行矢も手を上げて参加を表明する。

 

「俺もやる!!!鍛練というのはリスクあってこそのもの!!!死ぬかもしれないなど恐れる物か!!!」

 

続いて建比古も参加を表明し

 

「私もやりますよ…生と死の狭間の訓練ならば…退屈しなさそうですし」

 

ゲオクも

 

「俺もやる~!!最強の生物になってくれたらご主人様も喜んでくれそうだし~!!」

 

スティック型のお菓子を食べているアナザーショウマも

 

「…ふん、俺様が退くなどありえない、やってやるよ」

 

正糵も参加を表明した。

 

「噓でしょ、何でみんなそんな簡単に命投げ出せるの…?」

 

希竜は予想以上に早く決断を下す彼らに驚きを隠せないでいた。

 

「…ヴェェェェッハッハッハッハッハッハッハァァァァァァァァァ!!」

 

「え!?」

 

急に大きな笑い声を上げ始めた新二に対し、彼の事を知らなかった広子は驚きの声を上げる。

 

「くぁみである私がぁぁぁぁぁぁ!!!死んでしまうぬぁどぁぁぁああああありえぬぁいいいいいい!!!どんなくぅぅんれんだろうとぉぉぉぉぉぉ!!コンティニューすぇずにクリアしてやrゴホゴホゴホゴホッ!!」

 

上げすぎて咳き込んでしまったようだ

 

(…あー、成程、そういう感じですね)

 

それを軽やかに大勢にスルーされているのを見て、広子は彼がどのように扱われているのかを察したようである…

 

「…めんどくさい事はやりたくないしゲームの方を優先するのが俺…と言いたかったがな」

 

グッズはゲームをプレイする手を止めて、珍しく心が躍っているような様子を見せる

 

「留学生の奴の中にいる天才ゲーマーとやらと生死の狭間を駆け抜ける命懸けのスリルあるゲームをすると考えれば…悪くないかもなぁ」

 

グッズも参加を表明した。

 

「…はぁ…いいぜ、乗ってやるよオレも!!」

 

次に半ば自棄そうにみえるが参加を表明したのは次郎丸だ

 

(バイク女がやるってのにオレがやらないってのはなしだろ!!)

 

という訳である。

 

「…皆面倒かもしれない事なのにやる気ズラ~、本当に強くなれるかどうかなんてわからないのに」

 

亮吉は肘をつきながら参加を表明したメンバーを見つめていく

 

「…拙者も参加させてもらおうか」

 

次に挙手するは城介であった…と同時に躊躇している人達に向かって…一つ言葉を発し始まる

 

「参加しようと思っていない者達、別にそれでもかまわないが一つ聞いてもらいたい、そもそも拙者達はいずれ我らの世界に戻りそれぞれの世界において人間の自由を護る為にそれを侵害する身勝手な邪悪達と戦う身、そしてその戦いの狭間にて死者は現れうる物であるというのは今までの歴史の中で学んできたはず…ならばこれを機に一足早く体験した方が己の世界の為になると拙者は思うのだが…」

 

そういう己の考えを伝えた。すると

 

「貴様がやるのならば俺もやる、俺の魂が簡単に消えるなどありえないからな」

 

タケルと

 

「僕もやる、白咲センパイの言う通りかもって思ったし」

 

ノコも

 

「…君の言う通りかもしれない、ならやってみようか、広子さんの言う通り途中でやめてもいいしね」

 

シンクローも

 

「確かに本気の戦場でライダーは強くなっていくのは私も知っています…分かりました、私も参加します」

 

参加を表明した。

 

「えええ…いや確かに城介先輩の言う通りだけど…」

 

希竜はドンドン参加を表明していく姿にドン引きを隠せないようである。

 

「ぼ、ぼ…僕もやります!!」

 

「「ええええっ!?」」

 

意外にも次に声を上げたのは震えているゴウドンであった

 

「い、いいの!?大丈夫なの!?」

「そうだよ!!無理に周りに合わせなくていいんだよ!?」

 

それを案じるかのように希竜と真美矢が声を上げる

 

「こ、怖くないかと言ったら嘘になります…で、ですが!!僕も強くなりたいです!!こんな特別な訓練を受ける事が出来る機会、もうないんじゃないかなって…万年ビリの自分自身が嫌ですし…変わりたい…変身したいんです!!こんな自分でも好きになれるように!!だから…だからやります!!大切な人を、世界を護れる自分でありたいから!!」

 

恐怖を隠せてはいないが、それでもやれるという気概を見せた。

 

「だっ…だったら私も…!!」

「…ああもう!!私もやるしかないじゃん!!」

 

「ええええ!?」

「「ええええじゃない!!(じゃないよ!!)」」

 

希竜、真美矢の2人も賛成…せざるおえなかったようである。

 

「ふ、2人は嫌なんですよね!?でしたら…!!」

「ゴウドン君がやるのに私がやらない理由なんてないよぉ…友達だもん!!」

「そうだよ、君を案じる人達の気持ちを考えてくれる?」

 

「…貴女の師匠として一応言っておきたい事があります」

 

そんな様子を見て…声をかけたのはゲオクであった。

 

「真美矢、そのような友情の為に命を賭けるというのも構いません、私達が知っている剣士達もそれぞれ剣を持つ理由は違いましたから…ですが」

 

ゲオクは真摯に真美矢の事を見る、その姿には剣士の長として世界を護り続ける使命を背負い続けているが故の威厳が込められていた

 

「他人に己が剣を握る理由を委ねていいのか、考えた方が良いと私は思います、貴女の憧れである神山飛羽真のように己の世界を救う剣士でありたいと思うのならば、ですが」

「え…えっと…」

 

戦う理由に己が含まれているか、それを問われた真美矢は…何も言い返せなかった

 

…こうして参加する理由を再度考える必要が出た真美矢を含めて残るは三人、その中で声を上げたのは

 

「はぁ…」

 

だるそうに手を上げたのは…亮吉だった

 

「仮にもオイラはこの学園の仮面ライダーの中においてエリートって立場ズラ、オメェらがやるというのにオイラがやらないなんて事はありえねぇダラ」

 

頭を搔きながら、いかにもエリートらしさを全く見せずに参加する姿勢を見せた

 

「わ…私も…やるっ!!ゴウドン君の為でもあるけど…じ…自分の為にも!!」

 

再び声を上げたのは真美矢であった。

 

「真美矢…自分なりの答え、見つけたのですか?」

「は、はい…!!私もゴウドン君と同じく、元々強くなりたいとは思っていました!!それに…気になる子がいましたから、その子とも、その子の仲間達とも…仲良くなってみたいと思いました!!沢山の人達と…仲良くなれたらそれが自分の強さになるかもしれないとも思ったんです!!だから…ゲオク師匠!!私…やります!!」

 

己の本心を打ち明けた

 

「…成程、その答えならばまぁいいでしょう」

「はい!!」

 

こうして残りは…

 

「…え?」

「わ、私…だけ…」

 

兎美だけになった

 

(…何でですか!?貴女はあの留学生達の事、凄く興味を持ってるんですよね!?それなのに…その人達と積極的に関われるのに…?)

 

広子はどうも違和感を感じてしまっていたようである

 

(………)

 

…何かを知っているのか、タケルは神妙に兎美を見ていた。

 

「…どうした?やりたくないのならばそういえば良いではないか、私も皆もそれを否定する気は全くないと思うぞ?」

 

嵐子は兎美の挙動不審な様子を強く疑問に思い、問うが

 

「ご…ごめんなさい!!えっと…アタシもやる!!だ、だって…だって…!!あの人たちと交流するの…た、楽しみだし!!私も…ぁぃ…自分の世界の為に強く…なりたい…から!!」

 

兎美も参加を表明した…どこか途切れ途切れの喋り方にはなっているが

 

「…分かった、それなら私も何も言わない」

 

嵐子もその様子を見て違和感を感じながらも引いていった。

 

 

 

「とりあえずこれで全員参加決定か…私が青ウォズ先生を読んでこよう」

 

 

そういうと行矢は青ウォズを呼ぶ為に部屋を出ていった。

 

 

「それにしてもなんやかんや誰も辞退しないというのは私としても予想外でした」

「僕も同意見、まぁ僕達全員命を賭して戦う使命があるという共通点は確かにあったからね、よっぽどの臆病者じゃない限り、やらなくちゃいけないと思い易かったのかもしれない」

 

広子がこの場にいる全員を見渡しながら言った言葉をシンクローが肯定しながら推測した。

 

 

 

「…そうか、全員参加する事を決めたか」

 

この場に戻ってきた青ウォズは全員を見渡した後に

 

「…本当に良いのかい?」

 

改めて問いかけるが…全員反応に細かい違いはあれど肯定する意志を見せていた。

 

「…ならば私達もその決断に口出しをする事はない、君達の成長、そして生存する為に全力を尽くそう、ではさっそく明日行う事を話すとしよう」

 

青ウォズが話す言葉を、ここにいる学生達は全員固唾を呑んで聞こうとしていた

 

 

 

この世界の入学生達は様々な行程を得てそれぞれの寮が決まっていくのが常である。

だが本来あり得ない時期に21人もの留学してくる事例は予想外であったために振り分けが難しく、まずはこういう緊急事態に備えて建設させられていた仮寮…もとい未知寮に振り分けられる異になった。

 

といっても数日経ったら四つの寮に振り分けられることは決まっている以上、施設としては全体的に白く、小さいシンプル、そして簡易な物になっていたが

 

そういう寮のエントランスにて、留学生21人は一斉に集まっていた。

 

「ふあ~ぁ…」

「侑ちゃん大丈夫?ごめんね寝ていた時に起こしちゃって」

「大丈夫だし、呼び出されたんだから仕方がないよ…」

 

先のテストで大きく疲れた侑は一足早く寝ていたようである、そしてそれを起こしたのは歩夢だったようだ

 

「それにしても何で呼び出されたのかな?」

「連絡事項があるなら、携帯で伝えれば問題はないはずですが…」

 

穂乃果が呼び出された理由に疑問を抱き、海未が疑問を抱く

 

「それは貴女達とあの子達の今の状況を限りなく等しくする為よ」

 

集まっていた留学生達の前に現れたのは…九堂りんね、デイブレイクマジェードであった。

 

「…彼らって誰の事ですか」

 

マルガレーテがりんねを見据えて問う。

 

「それを含めて今から話すから、しっかり聞いて、明日、通常授業の後に行われる特別行事を発表するから」

 

 

 

「君達20人が通常授業の後にまず行ってもらう事は」

 

青ウォズは在校生達…もとい選抜チーム20人を見ながら

 

「貴女達20人が明日やる事、それは」

 

りんねは留学生達を見ながら

 

 

 

「一対一の正面対決を行ってもらう」「一対一の正面対決を行ってもらうわ」

 

「ま、ルールは簡単さ、留学生達と」

 

「私達の学校の選抜メンバー…もとい今後貴女達のライバルで仲間となる学生達で一対一の戦いをしてもらうの」

 

「戦場は普段の場所とは変わらない、故にフルで実力を発揮できるだろうただし戦闘の様子は全学生に見れるように生中継させてもらう」

 

「この戦いで貴女達が己の強さを証明できたら、スクールアイドルとしての活動を学園長は認める事にしたそうよ」

 

「…面白い!!私と互角に戦う事が出来る者がいるかな?」

「…彼女達が仮面ライダーとしての資格をしっかり持っているか、見定めさせてもらおう」

「一対一ならオイラに勝てる奴はいねぇズラ、軽~く、ひねってやるダラ!!」

「面白そうな試みですね…私の心が満たされることを期待したいです」

「………戦いがあるというのならば私は私なりにやるだけです」

「同感だな」

「女子に手を出すのは好まないが…仕方があるまい」

「…はっ、俺様に勝てる奴なんていない」

「戦闘…!!あの人達と直接戦えるのですか!!面白そうです!!」

「成程…彼女達がどんな仮面ライダーなのか、しっかり知る事が出来そうだ」

「タイマンかよ!!おもしれぇ!!俺の実力を学校中の奴らに見せつけてやらぁ!!」

「僕も精一杯やらせてもらうしかないかな」

「左様…拙者達も負けるわけにはいかない」

「俺はアイツ以外と戦りたくねぇなぁ」

「いいだろうっ!!くぁみの力を貴様つぁちに見せてやるぅぅぅぅぅぅぅ!!」

「お、女の子と…僕が…戦えるのでしょうか…?」

「…え、ゴウドン照れてるの!?ちょっと特別訓練が始まるんだよ!?彼女達と関わっていく機会は今後もあるのに、大丈夫なの!?」

「が、頑張りたいな…ううん、頑張る…!!」

「わ~い!!あの子たちと遊べるんだぁ!!楽しみぃ~!!」

 

在学生達もやる気になっているようである

 

「え…嘘…推しになりそうな人達と…戦わなくちゃいけないの…いやあああああああああああああ!!!!」

 

…1人を除いてだが

 

「ば…バトル…!!私達が…出来るのかな…!?」

「しっかりしてください穂乃果、いずれ私達は元の世界で多くの人達を護る為に…戦わなければいけない立場です」

「鍛錬するだけで世界を護る事なんて出来るわけない…って受け止めるしかないにゃー」

「そうね、対人戦も逃げちゃいけない事なのは…分かってた、だから向かい合っていくしかないわ」

「………」

 

μ‘sも

 

「はわわ…私達が今までこの学校で勉強してきた仮面ライダーの人達と対戦…勝てるのかな…?」

「うゆ…イマジンの皆に任せれば大丈夫かもしれないけど…」

「…心配ないわリトルデーモン達!!貴女達には偉大な大堕天使ヨハネの過保護がある!!どんなに強い相手であろうと絶対に乗り越えられるわよ!!」

 

Aqoursも

 

「ほ、本当っすか…!?うぅ…勝てる自信が…湧かないっす…」

「やるしかないと思う、私達の世界を救いたいんだったら、これぐらいの事は」

「…やってやるわよ…そして勝ってやるわ!!どんな相手でも!!」

 

Liella!も

 

「よーし!!あたし達全員勝って!!スクールアイドルとしての在り方を、色んな先生達に認めて貰うぞー!!」

「はい!!アタシはゲーマー…つまりエグゼイドの世界が元になった仮面ライダーと戦ってみたいです~!!」

 

蓮ノ空…そして

 

「対人戦…ですか…!!」

「しずくさん、気持ちは分かります…緊張しますよね…私達の今までの仮面ライダーとして努力してきた在り方が通用するのかどうか…」

「しずくー!!しおってぃー!!緊張しすぎだよー!!愛さん達ならきっと大丈夫!!」

「そうよ!!しずくと栞子、そしてみーんながしっかり鍛練してきたの、アタシ見てきたもの!!無問題ラ!!」

「…ランジュさんがそう言ってくれるなら、私頑張れそう!!璃奈ちゃんボード、『やったるでー!!』」

「面白そうじゃん!!僕達の力をライダー学園の人達に見せてやろうよ!!」

 

虹ヶ咲の選ばれし留学生達も…身を引き締めていた。

 

「私達にとってとても大切な始まりの一歩になりそう!!」

「そうだね歩夢!!…何でだろう、戦う事って本当は良くないはずなのに…皆がどんな戦いを見せてくれるのかなってときめいちゃってる自分がいるよ…!!」

「まぁ仕方がないと思うよ侑ちゃん、ヒーロー物の番組を好きな人と、貴女のその気持ちは同じだとうちは思うし…だから、抑えなくても良いと思う!!」

 

希は侑に言葉を伝えた後に…全員を見渡して言葉を告げる

 

「皆!!明日やる事は初めてだから緊張するかもしれないけど…うちは気を張りすぎたらきっと失敗しちゃうと思うんよ…だから!!」

 

深呼吸して言葉を続ける

 

「負けちゃっても次はあるって気持ちで頑張っても良いと思う!!ただ…それでも手を抜きすぎたら認めて貰えないかもしれないから…勝ち負けは気にしないで、ただただ全力で頑張ろっ!!」

 

そういうと希は右腕を上にあげたのを他の子達も見て

 

「…うん!!」「はい!!」「分かったにゃー!!」「そうね」

 

「ええ!!」「うゆっ!!」「おー!!」

 

「おー!!」「うん!!」「「はい!!」」「おー!!」「ええ!!」「OK!!」「おー」

 

「は…はいっす!!」「ええ!!」「うん」

 

「おー!!」「はい~!!」

 

留学生達はそれぞれの想いをこめて腕を上げるのであった。

 

 

 

「嫌です嫌です嫌ですぅぅぅぅぅぅぅぅ!!推しの顔を殴りたくなんかないですぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

ツインテールがピョコピョコしながらいやいやと首を振る兎美を青ウォズは冷めた目で見る

 

「そうか…ならば君は外れてくれてm」

「…!!そ、それは嫌です!!…ううううっ…分かりました…」

 

涙目になりながら兎美は留学生達との対決を承認したのであった。

 

 

 

「…コホン、ではこれから話し合いの時間に入る」

 

「貴女達が戦う対戦メンバーの外見と大雑把な特徴も今みせるわ」

 

そういうとりんねは対戦メンバーの写真を見せた

 

「この場で話す時間は最低でも30分」

 

「勿論それが終わった後も話し合ってもいいわ、ただしこの場では遅いからそれぞれの部屋でね」

 

「以上で今日の臨時会議は終了だ、明日の健闘を祈る」「以上で連絡事項は終了よ、明日は頑張りなさい」

 

そういうと青ウォズとりんねは去っていった

 

 

 

こうして在学生達と留学生達は明日に向けて話し合いを始めた…それぞれが全力で対戦相手に向き合う為に

 

 

 

 

 

 

 

そして翌日の…放課後の体育館

 

観客席には沢山の学生達、そして学校の周りに住んでいるライダーならざる者たち、そして

 

「えー、カレーの販売始めまーす、他にもドリンクやマヨたっぷりポテトサラダもありまーす、無くなり次第終了となりますので、ぜひお早めにー。単体の場合は七百円、ドリンクセットの場合は八百円、たったの八百円でございまーす」

 

「ハチャメチャゲキヤバフレッシュフルーツドリンク販売中~♪レモン、メロン、ピーチ、チェリー等色んな味があってかわちぃ見た目にアレンジもしてるよ~!!とりま一杯飲んでみ~?チョベリグな気分になれてテンションテンアゲになれるよ~!!」

 

バイスタンプ科三年の学生である、楔引六鹿(くさびきりっか)

 

ロックシード科二年の学生であり、色んなフルーツが入っているカラフルなドリンクサーバーが並んでいる荷台の横で声を上げている…まったくギャル語が似合わない印象を受けるだろう姫カットかつ黒髪、そしてオレンジ色と茶色というオッドアイの少女、呉詩馬子(ごしうまこ)のように

 

商売をする者までいた。

 

 

 

そして舞台の下側のアリーナでは

 

演台があった場所側は在学生達20人

 

それの逆側では留学生20人

 

総勢40人もの学生達が、直列に並びながら向かい合っていた。

 

 

 

並んでいる順番を説明しよう

 

在学生達は嵐子、行矢、亮吉、ゲオル、広子、グッズ、新二、シンクロー、ノコ、城介、次郎丸不二、タケル、建比古、兎美、正糵、ゴウドン、希竜、真美矢、アナザーショウマ

 

これに対し留学生達は希、穂乃果、真姫、海未、凛、梨子、善子、ルビィ、歩夢、しずく、璃奈、栞子、愛、ミア、ランジュ、マルガレーテ、きな子、四季、花帆、姫芽

 

という順番である。

 

それぞれ緊張した様子を見せる者もいれば、余裕を見せながら相手を見る者もいた

 

そして希、嵐子の横に40人を見渡すように立つは青ウォズとりんねであった。

 

 

 

「改めてルールを説明しよう、一対一の一騎打ちで、変身を解除された側の負け、今回はベルトへの故意の攻撃は禁止だ、戦闘の制限時間は20分である、それぞれの勝利条件についても説明しよう、選抜チームの勝利条件は留学生チームたちより多く勝つ事、留学生達の勝利条件は選抜チームたちより多く勝つ、または引き分ける事である、留学生である彼女達はライダーとして戦ってきたキャリアがほとんどない故のハンデだと考えてもらいたい」

 

(つまり私達は彼女達より多く勝って当然と考えて欲しいという事ですね!!)

 

広子は青ウォズの意図を読み、戦意を高める。

 

「さっそく組合せを決めるわ」

「…ど、どうやって決めるんですか?」

 

希の疑問に答えるかのようにスタッフ教員が二つの物を持ってくる、それは

 

「このメガフィーバースロットレイズバックルで決めるのよ」

 

かなりの大きさを誇る2つのフィーバースロットレイズバックルであった。

 

「右側に映るのが君達留学生達、左側に映るのが我ら選抜チームだ…映ったメンバー同士で戦ってもらう事になっている」

 

こうしてルーレット代わりになる物を見渡すと同時に…りんねは

 

「…改めて、それぞれの健闘を祈ってる!!頑張りなさい!!」

「後悔しないように全力を出し切ってくれるがいい、君達の仮面ライダーを!!…ではルーレットを回せ!!」

 

二つのゴールデンレバーが倒される…それによって戦う組み合わせが決められようとしている。

 

選抜チームの学生も、留学生の少女達も、それの行方をしっかり目で追っていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、記念すべき最初の戦いの組み合わせは…これだ

 

『KAMEN RIDER KIVA-LA』『KAMEN RIDER CHIMEERU』

 

「…三船栞子、仮面ライダーとしての字を仮面ライダーキバーラ、井大希竜、仮面ライダーとしての字は仮面ライダーシメエル!!」

 

 

 

「ほう、私達の一番手は君か!!…正直不安だな」

 

嵐子ははっきり言ってそこまで強いとは思えない希竜が一番手である事を露骨に不安に思っている

 

「あちゃ~…私が一番手か…」

「が、頑張って!!希竜先輩!!」

「そうですよ!!きっと貴方なら大丈夫です!!」

「う~ん…分かった、やってみせるよ」

 

ゴウドンと真美矢の応援を身に受けながら…希竜はアリーナの中央部に近づいていく

 

 

 

「わ…私が一番手…ですか…!!」

 

「先手必勝だよ、栞子さん!!」

「栞子ちゃんなら大丈夫」

「やっちゃいなよ、栞子!!」

「フレッフレッ!!しおってぃー!!」

「栞子ならきっと勝てるわ!!」

「頑張ってね、栞子ちゃん!!」

 

「…はい!!私なりに自分の適性を信じてやってみます!!」

 

同じ学校の子達の声援を聞きながら栞子もアリーナの中央部に近づいていった

 

 

 

「井大希竜さん、よろしくお願い致します」

「うん、三船栞子ちゃん…よろしくね!!」

 

希竜と栞子は一気に近づいて…共に握手をしながら再び距離を取った

 

 

 

「二人とも戦いの準備はいいかな?」

 

青ウォズの問いかけに

 

「「出来てます」」

 

2人は同じ言葉で返した。

 

「では転送しよう、オーロラカーテンシステム、起動!!」

 

〈ライダー二名の戦闘態勢および意思を確認。専用エリアへ転移します〉

 

…体育館で戦うと思った人がいたかもしれないが冷静に考えてもらいたい、そんな事をしたら下手すると体育館の人達も巻き込まれる可能性があるだろう

 

こうしてオーロラカーテンに二人は包まれていく

 

それと同時に体育館の中央に東西南北の四面にいる人達が平等に見れるようにオーロラカーテンが四枚張られていく…そのオーロラには向かい合う栞子と希竜が映っていた

 

 

 

(栞子ちゃん…頑張って…!!)

 

体育館の入り口側に並べられている21つの席、留学生達はそこに並んで座っていた。その右端に座っていた侑は己の手を握りながら栞子ちゃんが勝てる事を祈っていた(因みに侑は仮面ライダーじゃなかった為に、最初の20人に並ぶ事が出来ず、最初からその席に座るしかない立場だった)

 

 

 

一方、舞台の下には20の席が並べられて、選抜チームはそこに並んで座っていた。

そしてその上の舞台では多くの先生達が椅子に座って並んでいた。

 

 

 

(………見せてみるがいい、君達の仮面ライダーを)

 

そして学園長室にもそのオーロラは例外なく展開され、栞子と希竜の様子を学園長は見ていた

 

 

 

「変身アイテムを構えてくれ…試合開始!!」

 

青ウォズの言葉をきっかけに、2人は己の身を変え始めた。

 

「キバーラ!!いきますよ!!」

「は~い♡いくわよ~!!」

 

栞子の懐から飛び出したるは私達が知る世界においてあの仮面ライダーキバの変身ベルト兼ね相棒として活躍したキバットバットⅢ世と同じ一族であるキバット族の一員であるキバーラ

 

「カ~プっ」

 

左手首の付きねを栞子はキバーラに噛んで貰う、その瞬間、色鮮やかなステンドグラスが栞子の体面に浮かび始めた。

 

それと同時に腰に巻かれるは赤い鎖、それがベルトとして形を成した時、青、紫、緑の3色のフェッスルが備え付けられていた。

 

 

 

希竜の腰に取り付けられるは全体的には黒い武骨なドライバー、左側には押印が可能である銀色のパーツが付いている。

 

そのドライバーの名前はキメラドライバー、ジョージ狩崎が悪魔に頼らないベルトとして開発した物であった。

 

そして取り出すは2種類の動物が混ざった絵柄が映っている銅色のスタンプ、名前はツインキメラバイスタンプVerⅡ

 

『ツインキメラ!』

 

スタンプをドライバーに嵌めると同時に左手を斜め上にあげ、更に右手を横に交差する

 

『ハシビ!!トプス!! Come on!!キメラ!!キメラ!!キメラ!!』

 

 

 

 

 

待機音を奏でながら二人はそれぞれ構えを完成させる。

 

そして次に出てくるのは、それは代々の仮面ライダーにおいて受け継がれ続けてきた言葉

 

「「変身!!」」

 




という訳で一旦区切ります!!

これからは私が考えた様々なオリジナルの仮面ライダー達が現れます!!どんな仮面ライダー達が活躍するのか、どんな戦いを展開していくのか、予想して楽しんでみてください!!

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