鉄仮面の魔法少女   作:17HMR

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いまガメラ2視聴中
「パシフィック・リム」も面白かったけど、これもなかなか


エトランジェ ― 異邦者 ―

 

見滝原の閑静な住宅地

その一角には真の住居である、「宇佐美邸」も位置していた

その片隅に佇む少女

白銀のマントを羽織り、銀のガントレットとレッグアーマー、そして奇怪な意匠が施された鉄の仮面

見滝原を守る魔法少女集団「マギカ・カルテット」に所属する魔法少女

「鉄仮面」の魔法少女「宇佐美真」だ

 

ピピピ!

 

真の懐に入れてあるスマートフォンが鳴る

今の真の姿は鉄仮面を被った「魔法少女」形態だ

魔法少女としての基本的な魔法の一つに「念話」がある

これはフィクションとしてはよくある「テレパシー」の一種で、魔法少女同士の連絡手段としては最もポピュラーだ

しかし、真はそれを気にするそぶりもなく、懐からスマートフォンを取り出した

ディスプレイには「巴マミ」と表示されている

 

「はい、真です」

 

『そちらの状況はどう?』

 

鈴を鳴らすような、巴マミの声がスマートフォンから流れる

 

「今の所はそんなに瘴気が強い箇所は見られません。もう少し偵察したら合流します」

 

『ええ、此方も異常はないわ。問題なければ、今日のパトロールは終了しましょう』

 

素が男性体である、真も魔法少女として基本的な魔法は習得済みだ

無論、連絡手段として「念話」を使用することも可能だ

とはいえ、魔法少女が使える魔力は有限

そして、魔力を溜めておく手段は存在しない以上、魔法少女達の魔力保有量は個々で一定しない

おまけに念話では伝えられる範囲は限られる

それぞれ別々に動くのなら、先約の多い念話を使うよりも通常の通信手段を使用した方がいい

その為、真は魔法少女形態ではあるが、こういった大規模な作戦時は常にスマートフォンを携帯しているのだ

 

『じゃあ、異常があったら連絡するわね』

 

「はい。暖かいミネストローネを用意しておきますね」

 

真は巴マミとの通信を終えると、再びスマートフォンを懐に戻した

 

 

ここ見滝原は地方都市とはいえども、かなりの規模がある

その為、三人が固まって動くよりもこうして分散してパトロールしていた方が効率がいい

魔法少女は通常の人間以上の力や、不可思議な魔力を行使することが可能だ

しかし、三人の小さな手で救える命も限られる

ならその事を憂うよりも、より多くの人間を救う方法を見つけ出さなければならない

確かに瘴気はある

ただ瘴気がある=魔獣が存在しているとは限らない

人の持つ、妬み恨み怒りが瘴気となり、それらが結晶して魔獣へと変ずることは疑いようもない事実ではあるが、どの段階で魔獣になるかはわからない

それは魔法少女の「歴史」においても明らかではないのだ

つまりは、瘴気が溜まっている場所を長時間監視していても、場合によっては魔獣が現れることなくただの偵察に終わることもある

今夜の真の任務は「広範囲による偵察を行い、瘴気の濃さを五段階のレベルをふり、瘴気のある地点のマッピングを行うこと」

そして、その際に魔獣を発見したら、巴マミ、佐倉杏子に連絡してこれを排除すること

逆に巴マミ、佐倉杏子両名からの連絡があれば真もそこに合流、排除することになっている

これもできるだけリスクを少なくして、最大の効果を得るための方法だ

魔法少女とて「人間」だ

その魂がこの身体に無くともこの身体を動かすのは「魔力」だけではない

父母から受け継いだ「血と骨」なのだから

 

「さてと・・・・」

 

真が仮面を被り直すと、再びパトロールを開始する

そのあとを、一人の少女が追っているのを知らずに

少女の灰色の髪が風に揺れる

風の感触が心地よいのか、少女は微笑んだ・・・・

 

 

真と巴マミが連絡を取り合っていた同時刻

「幻惑」の魔法少女 佐倉杏子もまた真と同様に偵察を行っていた

 

ガサッ!!

 

「っと、ここも瘴気の量は異常ないか」

 

真紅の髪を乱しながら、杏子が繁華街の狭い谷間から出てくる

こんな深夜に中学生が徘徊していれば、「善良な大人」達によってたちまち補導されてしまうことになってしまうが、念入りに認識阻害魔法を掛けているためか、魔力を持たない一般人が彼女の存在に気付くものはない

 

パンパン!

 

彼女が髪や身体に纏わりついた埃、蜘蛛の巣を叩いていた時だ

 

ズォォォォォォォ・・・・・・・

 

「?!」

 

チャッ!

 

杏子が朱槍を構えた

周りを強大な魔力が覆い、周囲の空間が崩壊する

彼女の経験上、それは魔獣が生み出す「結界」に間違えなかった

だが・・・・違う

杏子が周りを見渡すと、周りをバラが覆いその中にはギリシャ彫刻のような裸体の少年たちの彫像が安置されていた

中には競泳パンツを履いた男子や剣道着を着た男子の像もあるが・・・・・

 

「なんだよ・・・これ?」

 

通常、魔獣の結界は大概は似た風景だ

だがこれはまるで・・・・魔法少女が生み出す結界によく似ていた

 

シュッッ!!!!!

 

「アブねェぇェぇェ!!!!!!!!」

 

杏子の目掛けて薔薇のツタの鞭が振り下ろされる

間一髪で避けた杏子が見たモノ

それは・・・・・

 

金の装飾の施された分厚い書物から薔薇のツタが生えた物体だった・・・・・

 

キシャァァァァァァァァァ!!!!!!!(訳、BL萌えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!)

 

 

 

 

 

 

 




バラの魔女「モドキ」

好物「美少年」
美少年を生贄にすれば、逃げることが可能
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