鉄仮面の魔法少女   作:17HMR

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ではでは投下します


イカサマ師

宇佐美邸別館 「マギカ・カルテット」本部

 

当主代行だった一人息子の宇佐美真の「失踪」以来、その場所は廃墟になったかのように静まりかえっていた

宇佐美家の当主である「宇佐美蓮助」は日本に帰国はしているが、真の失踪以来公の場に姿を現していない

その為、口さがない連中に在らぬ噂を立てられているが、彼にそのような事実はない

共に戦い、そして結ばれた最愛の女性であり「魔法少女」である「命」

彼女が一命を賭してまで、助けた息子を彼が手に掛けるなど決してありえないのだ

今この場所には数人の少女達が集まっていた

「別館」というにはあまりにも巨大な邸宅

所せましに置かれたアンティークの調度品の数々

しかし、それは世間一般的に言われる「アンティーク」とは程遠い

 

「雨雲が近づくとしっとりと表面が汗をかくようなる人皮で装丁された稀覯本」

 

「ウランガラスにも見える、特殊な色合いをもつランプ」

 

「素粒子の彼方、人のあずかり知らぬ世界に住む精霊を映し出した金剛石のレンズ」

 

といった、真曰く様々な因縁を持つ器物が並べられていた

蓮助がなぜこういった「ボーダーランド」に関わるものをあつめているのか、それは彼もまた「魔法少女」という存在に心奪われた存在だからだった・・・・

 

 

この場所は何もかも真が居た時のままだ

此処には理知的で皆を率いる存在だった「巴マミ」も、

あまり他の人間と積極的に関わったりはしなかったが誰よりも仲間や絆を大切にしていた「暁美ほむら」も、

魔法少女だった「美樹さやか」に助けられて、自分も「ヒーロー」を目指した「宇佐美真」もいない

紅い髪をポニーテールに纏めた少女「佐倉杏子」は自分の心の中に大きな穴ができたように感じた

常日頃は彼らの存在を杏子は気にしたことはない

いるのが「当然」だったからだ

それほどまでに三人の存在は大きかった

いつもの彼女なら、喧嘩腰で三人を拉致した相手に突っ込んでいくのが常だったが、しかし絶望の体現ともいえる「箱庭」を見せつけられたら、そんなことは「不可能」だと本能でわかる

しかし、杏子が彼女たちを「払うべき犠牲」、つまりは見捨てるべき存在であるとは考えていない

 

― きっと助け出す ―

 

その一途な思いが絶望に飲み込まれそうになっている彼女を支えるたった「一つの道しるべ」だった

 

 

フィィィィィ・・・・・ン

 

白いドレスを纏った少女の周りを浮かんでいた金色のディスクが回転を止め、彼女の手の元に戻る

 

「終わったわ・・・佐倉さん」

 

マイセンの陶器人形のように白い肌をした銀髪の少女 ― 美国織莉子 ― が静かに変身を解いた

ドレスが脱げると共に光の粒子へと変わり、落ち着いた色の私服へと戻る

「全知」の魔法少女の二つ名を持つ、美国織莉子の固有魔法は「平行宇宙全ての情報の検索と閲覧」だ

彼女の能力を使えば、確かにこの惨状を喰い止めることは可能だったかもしれない

しかし、「全て」の情報を閲覧できるといってもそれを理解するのは所詮「人の頭」だ

どうしてもミスやエラーができてしまう

おまけに閲覧した先の情報がこの世界における絶対の「未来」とは限らない

考えてみるといい

コーヒーに入れたクリームがどのように広がっていくか、それを予想できるかを

恐らくは無理だろう

全てをしることのできる「全知」であっても、しかし「全能」ではないのだ

彼女に出来ることはそれが起こる直前になって「予知」できるだけ

それだけだ

 

「結果は?」

 

「まず葵という人物は堅気じゃないわ。だからこそ、貴方が得た情報は信頼できるわ」

 

たんたんと織莉子が答える

 

「堅気じゃないのと、アイツが信頼できるってどういう根拠なんだよ?」

 

「ったくわかんねぇのか?それはだな・・・・・・」

 

「無法者は法に縛られない以上、信頼が唯一のよりどころになる、と言いたいのねキリカ?」

 

黒髪でショートカットの少女 ― 呉キリカ ―

彼女と美国織莉子はともに魔法少女と同時に探偵でもある

魔法少女は人の理の外にある存在

その力は並みの人間を遥かに凌駕する

しかし、魔法少女も「少女」だ

だからこそ、人の世に少なくない影響を残すこともある

消えた妹や姉を探す家族や恋人

「願い事」でとんでもない事を選んで収集がつかなくなってしまった魔法少女

そういった「被害者」を救済するのが織莉子とキリカが経営する「織矢探偵事務所」だ

今は休業中ではあるが・・・・

 

「ったく、折角説明してやろうと思っていたのに」

 

「佐倉さんとキリカの喧嘩が見えたからそれを防止しただけよ」

 

「じゃあアイツの言っているのは信頼できんだな?」

 

「ええ」

 

「じゃあさ、アイツが引き合せたいと言ってきたニコとユウリ、あいりって奴らについては?」

 

ニコという名をきいた瞬間、織莉子の顔が強張る

検索で彼女の「秘密」は知っている

でも・・・・

 

「どうしたんだ織莉子?」

 

杏子が彼女を見つめる

協力関係を結ぶ以上、隠し立てすることはできないだろう

少なくとも仲間である杏子とキリカはそれを知る権利がある

 

「・・・・・二人とも約束してくれる?ここで知ったことを他言しないと」」

 

 

 

 

 

 

 




「キルラキル」

今時珍しいくらい直球なアニメだったな
実際、マコが死ぬと思っていたし・・・・・
流子の「お姉ちゃん」は反則やで
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