鉄仮面の魔法少女   作:17HMR

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リア充爆発しろ・・・・・!


最後の視界

見滝原の端にある河川敷

宇佐美邸からは100メートルも離れていない

 

 

「杏子さん!ここにいたんですか!」

 

乗ってきたマウンテンバイクを置くと真は杏子とゆまの元にやってきた

 

「あっ!真おにいちゃん」

 

「よう真。混ぜてもらいに来たのかい?」

 

「そうじゃないよ!そろそろ織莉子さんたちが迎えに来るから呼びに来たんだよ」

 

「そうか。ゆま帰るか?」

 

「ゆま、もうちょっとブーメランで遊びたい・・・」

 

「ほら、ゆまも言っているし・・・・もうちょっとくらいいいだろ?」

 

真はブーメランを掴んだ

 

「もう・・・ちょっとだけですよ?」

 

 

ヒュォォォォォォォ!

 

空を切り裂くブーメラン

 

それを見上げるゆまは歓声をあげた

 

「すごい!すごい!」

 

「はぁ!結構飛ぶんだな・・・・」

 

「アボリジニの狩猟の基本はまず、戻ってくるブーメランで獲物を怯ませてから殺傷能力のあるブーメランで仕留めるんです」

 

「アタシのロッソ・ファンタズマみたいだな、って!それ・・・・」

 

「ええ、あの時は参考にしました」

 

真は微笑んだ

 

「ったく、学者先生の息子は頭が良くていいな!」

 

「真おにーちゃんって物知り!」

 

ヒュォォォォォォォ!

 

真は戻ってきたブーメランを掴んだ

 

「ゆまもやりたい!」

 

「じゃぁ、もう一回したら家に戻ろうか?」

 

「うん!」

 

 

「真おにーちゃんこう?」

 

「そう・・・手の内で回転するようにね」

 

「えい!」

 

ゆまの小さな手から飛び出したブーメランは大空へと吸い込まれていった

 

「あ~」

 

「しかたないよゆまちゃん。ブーメランを上手く飛ばすのは結構コツがいるから」

 

「ゆま、取ってくるね」

 

そういうと彼女は駆け出した

 

 

「遅いな~見てこようか?」

 

「僕が見に言ってくるよ」

 

真がゆまの駆けて行った場所へと向かう

ゆまの小さな身体が見えた

 

「真おにいちゃん・・・・ブーメランが見つからないよぅ」

 

彼女は目を潤ませながらその場を探していた

 

「ブーメランなんていいよ。それよりもゆまちゃんが無事でよかった」

 

真がゆまの手を引く

しかし、彼女は真の腕を振りほどいた

 

「ゆま、あそこを探してみる!」

 

彼女が一歩踏み出した瞬間だった

 

「あ・・・・れ・・・?」

 

その場にゆまは倒れ伏した

 

「ゆまちゃん!」

 

真が駆け寄り脈を取る

ゆまの心臓は「止まりかけの時計」のように弱弱しい鼓動を刻んでいた

 

「おい!真!どうしたんだ!!」

 

「ゆまが倒れた!」

 

杏子が駆け寄る

 

「脈が弱い・・・・どうすれば・・・」

 

真の脳裏に織莉子から渡されたトランクが浮かぶ

 

「杏子さん!別館に置いてあるトランクを取ってきて!」

 

「トランク?アレか!」

 

「確か、あのトランクには薬が入っているとゆまちゃんは言っていました。今は一刻も早く処置しないと危険です!」

 

「あ・・ああ!」

 

「僕は織莉子さんに連絡して鍵の番号を聞きます!」

 

真は懐から携帯を取り出すと、織莉子の電話番号を押した

 

 

 

 

 

 

NGシーン

 

 

「どうしよう・・・・これ・・・」

 

佐倉杏子

「赤い暴君」との呼び名を持つ彼女は、男女問わず人気がある

ヴァンアレン帯、もといバレンタインデーのこの季節、チョコを渡すよりも渡されることが多い彼女だが今回は事情が違った

 

「何で真のヤツがアタシにチョコを?」

 

彼女の手の中には高級なショコラティエ作のチョコレート

それは彼女の仲間である宇佐美真という少年から渡されたものだ

 

― とりあえず、マミに相談してみるか? ―

 

 

宇佐美邸別館

杏子がドアを開くと、押し黙った巴マミと目の前には杏子と同じチョコレート

 

「あの佐倉さん・・・相談が・・・」

 

 

「つまりはマミも真のヤツにチョコレートを・・・」

 

「渡すのは経験があるけど、渡されるのは初めてで・・・」

 

 

ガランッ!

 

「これで全部渡したかな・・・」

 

ややハスキーな声

真の声だ

 

「真!」

 

「真さん!」

 

 

「へ?」

 

すぐさま二人に囲まれる真

 

「真さん、これは・・・」

 

「一体全体どういうつもりだ!マミにも渡すなんて・・・!」

 

 

「だって、バレンタインデーですから」

 

簡潔に答える真

 

「海外ではバレンタインデーは男女問わず親愛の情を込めて贈り物をするのが普通です。だから普段お世話になっている先輩方にプレゼントをしたんですよ。」

 

「・・・・なんでチョコを?」

 

「季節がら安かったので・・・・もしかしてチョコ、お嫌いでしたか?」

 

 

「「紛らわしい事すんな!!!!!!」」

 

ティローン!!!

 

「理不尽だァァァァ!!!!!」

 

二人の会心の一撃を喰らい、そらを飛ぶ真であった

 

 

その頃、織莉子たちはというと・・・

 

「以外と真さんもまめなところがあるのね」

 

「織莉子!このトリュフチョコレートオイシイよ!」

 

「さてと・・・」

 

キリカの目の前に置かれたバケツを器替わりにした特大のパフェ

「ビストロ・タチバナ」限定の逸品である、バケツパフェのバレンタインバーションだ

常人ではあまりの威容に圧倒されて食欲を無くすが、彼女「呉キリカ」は目を輝かせた

 

「恭介さんの時の約束はまだだったわね。バケツプリンよりもこっちほうが好きでしょ?」

 

「織莉子大好き!!!!」

 

キリカは織莉子を抱きしめた

 

「でも・・・プレゼントを用意していないや・・・」

 

「私にとってはキリカが喜んでくれることがプレゼントだから・・・」

 

「前の世界」では得られなかった、キリカの心からの笑顔に彼女は満足の笑みを浮かべた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




値引きされたゴディバのチョコうめぇ・・・・・

淋しくないもん!ただチョコ好きなだけだもん!!!!
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