TCGクソザコナメクジ先輩と僕。   作:餅屋

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今日のお昼に気付いたので滑り込みますね。
長らくお待たせしている次話はコツコツ書き進め中です申し訳ねえ!

本編とは似てるけどちょこちょこ違う部分があります。
4/2 あとがきにオマケ情報を追加しました。


エイプリルフール特別編.先輩と聖岳君の性別が逆だったらif

 

 俺の通う篠ノ芽高校にはちょっと有名なカップルが居る。

 PJ部で生徒会長の門倉桜馬(おうま)先輩と、同じくPJ部兼生徒会書記である聖岳(うみ)の2人である。

 

 門倉会長はPJだけが人智を越えて苦手らしく特例的に留年したが、他科目は入学以来トップの座を守り続けている篠ノ芽史に残るだろう天才だ。

 

 彼は見た目も人当たりもよい完璧超人だが、PJ実技だけがとことん苦手なのが逆に人間味を感じられるらしく在校生から絶大な支持を得ている。なので多分在学中はずっと生徒会長をやる事になるだろう。

 

 一方聖岳はPJ関係の時以外ほぼポヤポヤしている部活仲間の女子だ。俺とは友達判定に入るかなくらいの親交だがあっちがどう思ってるかは謎である。友達の枠であってくれ。

 

 こっちはPJ関連科目が隔絶して優秀であり、PJ部の顧問である葉山先生を入学時の実技試験で泣かせただの、地元のショップ大会をほぼ出禁になっただの、大型連休中に不良プレイヤーの集まりへのこのこ向かって全員をPJで負かしてからしょんぼりしながら帰ってきただのと言われている。門倉会長が天才ならこっちは異才とか言われるのだろうか。

 

 以前マッチしてみたらなんでプロになってないのか不思議なくらい強かったし、部活中雑談ついでに当人に訊いてみたら恐ろしい事に言われていた事は全部事実だった。

 不良プレイヤーの件は強いらしいという噂を訊いてウキウキで向かってみたら別にそうでもなくてしょんぼり帰路に着いたそうだ。それは本当に相手が弱かったんでしょうか……? 

 あとその場に居た葉山先生に話訊かれてて怒られてた。

 

 俺の事も一目見ただけで適性デッキ当ててきたし普段はともかくPJが絡むとちょっと怖い時もある。

 ただ、女子からはそうでもないらしく度々PJ科目の時に頼られているのを見る。部活仲間の女子ズ曰く、普段は風に吹かれたら飛びそうなゆるゆるポヤポヤだし主な昼食がラムネだしでちょっと心配だが、PJ学科や実技の時はめちゃくちゃシャキッとするし流暢に喋るギャップが可愛い……らしい。女子の感性わからん。

 

「大崎君~ちょっと5分くらいシーさんと遊ばせて~」

 

 それと今のように俺に時折話しかけてくる。聖岳は入学時の経緯からかほぼ強制的にPJ部所属になっている事、一応生徒会所属な事もあって部活への参加は自由になっているが、一応平日は毎度来る。

 それと学生戦だと大将を務める。見た目は小さいし食事風景がかなりハムスターだが。

 

「──イイヨッ!」

「ありがと~シーさんやーい」

『にゃぁん』

 

 こういう時は前触れなくふらっと現れて話しかけてくるので俺の返事は変な声になりがちだ。

 いや話しかけてくる理由は判ってる、俺に憑いてる精霊のシーが猫だからだ。猫派らしい。

 

 聖岳に遊んでもらっているシーが俺には滅多に見せない表情で喜んでいる……これがNTR……高校入ってから俺がマッチする時はいつも不服そうな顔してるのに……。

 

「ええのんか? ここがええのんか?」

『ふにゃぁん……』

「ねえ……海ってなんで猫と遊ぶ時だけ語彙がセクハラおじさんになるの?」

 

 部活仲間の金目が聖岳とシーの戯れる姿を眺めながらそう言った。

 確かにウチの親父がシーにデレデレになって戯れてる時もこんな感じだ。

 

「んー……わかんないや。うりうり」

「わかんないならしゃーないなー……そろそろ5分経つよ」

「名残惜しいけど……ヨシ! じゃあいつも通りオーマ先輩のとこ行ってくるね~」

 

 そう言って聖岳はとてとてと会長の定位置であるマッチルームの一画へと歩いて行った。

 彼女は葉山先生から門倉会長のPJ実技の改善を頼まれており、その為か部活時間はほぼ毎日門倉会長に付きっきりだ。効果はまあ……今2年生に上がった俺たちと門倉会長が在籍しているあたり、劇的にあったらしい。しかもいつの間にかカップルになっていた。物凄くヌルッとカップルになった事を雑談中に告げられた時はクラス中がえらいことになった物である。

 最初こそ学校内外の会長ファンから非常に強い視線を受けていたが、聖岳本人がそれを全く意に介さない事、事態に気付いた会長自身による嘆願もあって程なく収まったのは今でも覚えている。

 今は双方度々惚気てくるのが欠点だ。

 

「てら~」

「いってらー」

『にゃっ!』

 

 などと考えているとシーがごく当然のように聖岳の後を追おうとしていた。

 

「シー邪魔しちゃダメよ」

『しゃっ』

「威嚇はやめてもろて……」

 

 最近こいつ俺より聖岳の方に懐いてない? と思う時が偶にある。愛猫を取り戻せ! *1

 

「絶対海が言ってたように伴がこの子の好みじゃないデッキ使ってるからでしょ海の方に懐いてるの……」

「仕方ないじゃん俺が使えるシーの好みなやつスタン落ちしちゃったんだし……」

『しゃあっ』

「ほらほらシーさん落ち着いて……なんなら杓とあたしのマッチでも見てく?」

『にゃ~』

 

 金目の言葉に機嫌をよくしたシーが金目と中戸の下へルンルンで着いて行った。

 俺の相棒が部活内でだけ俺のヒエラルキーを急下落させている……。

 

 ○

 

 中戸がデッキを広げて検討しているテーブルに着くと、彼女がこちらに気付いてシーに声を掛けた。

 

「シーちゃん今日はこっちに来たの? 楽しませられるよう頑張るね」

『にゃ~』

「検討終わったらやろっか。それにしても賢くてアレルギーの心配がない猫っていいよね……」

 

 金目が理想的な子だよ……と1人頷いていた。金目は猫アレルギー持ちなのもあり、だいたいシーに甘い。

 

「いや……割と暴君だぞシーは……」

『にゃ?』

 

 クソッ!!! 可愛い仕草をしても俺は簡単には騙されんからな! 

 そう考えつつ日々鍛えられたスムーズな動作でスマホを取り出しシーを撮ってしまった。後で家族に共有しよう。

 

「伴は酷い主人だよねえ」

『な~ん』

「そういや小岬は? 姿見えないけど……」

 

 金目の罵倒のような物を聴きながら、ふと辺りを見回したがいつものレギュラー面々から1人足りなかった。

 近山部長達三年生は受験に向けて部活引退したから無理に誘うのも悪いしなあ……俺1人余っちゃう。

 

「「香奈は補習」」

「アッハイ……」

 

 小岬は学力が大変低い。生来のアクティブさから野生児と呼んでも過言ではないが、いい奴なんだ……話題も合うし……でも友達の関係を維持しておきたい。それ以上踏み込むと……なんだか危険を覚えそうなんだ。

 普段は会長の厚意によるPJ部内での勉強会で難を逃れていたが、最近は会長が私事で忙しかったらしく行われなかった。その為およそ3ヶ月ぶりの補習漬け小岬が爆誕したようだ。

 

「今日は海ちゃんの言ってた感じで組んでみたけど、1人回しした感覚がちょっとズレてるから補正しないと……」

「あんまり頼り過ぎないようにねっていつも言ってくれるけど、確かに助言に従うと強く動かせるようになるのやっぱり不思議だよねー海のアドバイス」

 

 聖岳のPJに関するアドバイスは的確だ。どこまで見えてるのか不思議なくらいにピッタリなアドバイスをくれる。ただついでに無茶振りをしてくる。今のスタンダードレギュで扱われるテーマ間の相性を覚えろとかそういうのだ。

 俺が小岬程ではないが勉強苦手なのを知っていても私は出来たよ理論で振ってくる。

 覚えたら勝率は確かに上がるけど……! 上がるけどさ……! 

 

「こないだ先生と会長が見えてるスケールの違いじゃないか? って言ってたの間違いじゃなさそうだよね。遠いなープロ……」

 

 中戸が宙を見ながらそう口にした。

 俺には分からないが、葉山先生や聖岳が言うには中戸は適性の伸び代がレギュラー組の中だと最も低いらしい。しかし適性デッキが希少な才能な事もあり、不利を可能な限り少なくする見込みで俺とは違い座学面を学んでいる事が多い。

 まあ一年の頃から中堅任されてたから、才能はともかく実戦の強さは聖岳を除いた現レギュラー組で最も高いんだと思う。

 

「でも去年に葉山先生が言ってなかったっけ、聖岳の実力はプロの上澄みも上澄みだって。ならプロの世界自体は感じてるより近いんじゃないか?」

 

 去年の秋大会が終わってからだったかに言っていたはずだ。あの頃はまだ聖岳が会長のPJ改善にかかりきりでチーム戦レギュラーにはなってなかった時期だった。

 年末くらいにひと段落したらしくこっちに合流して……近山先輩が務めていた大将の席を譲り受けて今年の春秋全国団体戦を連覇した。ついでに個人の部も当然のように優勝していた。個人の部の優勝インタビューで会長に愛を伝えてネットのおもちゃになりかけていたし葉山先生に頭をはたかれていた。

 

「はぁ……伴は馬鹿だけどあたしよりセンスあるし……あたしの気持ちは多分理解しきれないと思うよ」

 

 金目が俺を見てため息を吐きながらそう言った。こいつは割と自分を卑下しがちだ。俺としてはあんまりよくないと思う。あと普通に俺に勝ち越ししてるじゃん。

 

「私も精霊憑きじゃないからプロ目指すならハンデを背負ってるような状態だしね……海ちゃん曰く私もプロにはなれるらしいけど……Aに入ると厳しくなるんだってさ」

「出来るなら上を目指す、無理なら無理でスパッと現状維持に努めるで良いと思うんだけどな……」

 

 まだプロの世界は体感出来ていないが、俺はそう思っている。

 金目が俺の言葉に反応して口を開く。

 

 

「強いプレイヤーって大抵こう深刻に考えてないのかもって伴とか海見てると思うわ」

「海ちゃんと大崎君は方向性が違う感じするけどね……海ちゃんのは深刻に考えてないって訳でも無いと思う」

「でも聖岳は高卒プロになる気全然なさそうじゃない?」

 

 普段のポヤポヤ姿見てると凄いそんな感じする。小中でクラブ入ったりもしてなかったみたいだし。

 

「……大学行ってからプロになるって言ってたよ? うろ覚えだけど……大学行ってからだと……企業チームコースとか?」

 

 大学から企業チームは割とよくある就職先なのだという。中戸も当初はそのルートを狙っていたらしいが、2年に上がった頃から悩み始めた。

 

「あたしが聞いたのだとプロには絶対なるけどそれはそれとして高校は行きたいから篠ノ芽に来たし大学も行ってみたいとか言ってたかな」

 

 たった3人でさえ情報が錯綜しているので提案してみる。

 

「もう本人に聞いた方が早いのでは?」

「そうしよっか? 海ーっ! ちょっと訊きたい事あるんだけど今大丈夫ー?」

 

 金目の呼びかけに角の席に座る聖岳の顔がこちらを向き、OKと手招きのジェスチャー。

 皆でぞろぞろ聖岳達の所へ向かう。シーは軽やかに俺の肩に乗って殿様気分だ。俺は神輿……。

 

「ちょっとごめんね、会長もすみません少し海借りますね」

「ちょうど小休止を入れようかと思っていた所だからね。助かるよ」

 

 会長はいや、と手を振りつつ答える。聖岳は好物のラムネを数粒口にしていた。高速で口をむぐむぐしている。

 

「んぐ……それで訊きたい事って何ー?」

「一気に飲み込むとまた咽せるよ海さん」

「海ってプロにはなるつもりなんだよね?」

「うん。なるよ?」

 

 金目の質問に、当然という様子で聖岳が答える。

 

「それって……何か理由あったりするの?」

「あれ? 言ってなかったっけ?」

 

 首を傾げる聖岳。

 いやあ……ご存知ないですね……。

 

「それぞれ大学出てからプロになるとかは聞いてるけど、私達も理由の方は知らなかったなってさっきなったんだ」

「多分話してくれたのは僕にじゃないかい?」

 

 会長の言葉に、聖岳は虚空を見つめて数秒考え込んだ。おそらく記憶を探っているのだと思われる。

 

「そうかな……そうかも……えーっとまず私はPJプレイヤー全体の実力を底上げしたいって夢がある。だからプロにはなりたい。なるべく影響力が大きい方が良いから最低限トッププロには上がりたい……まあ初年度でそこまで上がるつもりだからこれは別に良いや」

「良いのかなあ!?」

「流してる部分が大きくない?」

 

 別に良いやで流す話ではなくない!? 

 余裕でなれそうだけどさあ! 

 

「一つは夢の為だけど、別の理由もある。別の学校の友達複数人に絶対プロになれよって脅迫されてるから」

「海さん……それは脅迫ではなく約束って言うんだよ?」

 

 脅迫……? と固まった俺たちに、聞いた事があるのであろう会長が相槌を入れて再起動させてくれた。

 

「だってサキちゃんの圧が脅迫みたいだったから……最初興味本位で断ったら生命の危機を感じたし……」

「ゲームでNPCの会話パターン確認するようなことを現実でするんじゃないよ!!!」

 

 思わずツッコんでしまった。聖岳は疑問符を浮かべたような表情。

 

「まあサキさんというのはその友達……幼馴染の1人だね。最年少トッププロの」

「「「!?」」」

「いやあ僕も会った時はビックリしたね!」

 

 ハッハッハと会長が衝撃の事実を告げて笑う。全く笑い話にはならない。

 蒲原サキは俺たち若い世代にとってとんでもない存在だからだ。小岬に至ってはサインを書いて貰ったデッキケースを毎晩拝んでいるらしい。他の世代にも人気はあるが特に若年層からの人気が凄まじく、トークが上手いのでデビューからそう年月が経たないにも関わらずよくTV番組に呼ばれている。

 

「私が小学校の頃に10先完勝した事根に持たれてて……プロになれるって太鼓判も押したのに……」

 

 不思議そうに聖岳が言った。なんで不思議そうに言うのかこっちが不思議になる。

 

「いや……それは普通根に持つでしょ……」

「もしかして人の心とかない?」

「そんな事されて相手にリベンジ出来なかったらと思うと想像したくないな……」

 

 三者三様の言葉を返すと、少し不服そうな表情になった聖岳がぼやいた。

 

「いやサキちゃんが勝った事もあるよ? なのに絶対なれよって言ってくる」

「海さん。それはフリプでだよね?」

 

 会長の言葉にうん、と彼女は頷き。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()。だから私はいつも勝つ為に最善のプレイをしてる。まあ私がサキちゃんと公式戦で当たった時は全部勝ってるけど」

 

 そして当然の事であるようにそう言った。

 

「うん……こーれは伴とは全然違うわ……」

「先生が言ってたプロの上澄みも上澄みってこういう事かあ……でも、いい言葉だね。フリプも公式戦も勝敗の価値は一緒って」

「……? もしかして……皆は違うの?」

 

 聖岳が首を傾げながらそう呟く。

 申し訳ないけど違います……。

 

「あたしはフリプもっとカジュアルにやってる……」

「調整兼ねてとかもあるから、海ちゃんほど真剣にやれてるなんて口が裂けても言えないかな」

 

 雰囲気に釣られてか、金目と中戸が申し訳なさそうに答えた。

 俺はふと思いついた疑問を訊ねてみることにする。

 

「えーっと……訊きにくいもしもなんだけど……トッププロまで上がれないのが分かったとしたら、聖岳はどうする?」

 

 考えるまでもないというような早さで返事はあった。

 

「ん、トッププロにはなる。才能が足りないなら別で差を埋める。知識や判断速度や精度やプレイ読み込みって感じのフェアな範囲で」

「──ああ、これかあ……前先生が言ってた俺に足りないのって……」

 

 足りないというかこれはちょっと……俺が持ってない部分だ。先生がこれを持ってるのは分かる。経歴をネットで調べるだけですぐ分かる。

 でも俺のように持ってない側が得るのは難しいものでもある。

 

「大崎君はもうちょっと感性に頼らずプレイした方が良いかな……あとシーさんが好むデッキも使ってあげた方が良いかな……あっ後者は大崎君の適性に合うとか関係なくね。弱くはなるけど些細な事だし後で伸びるだろうからトータルでプラス」

 

 物のついでにとばかりに聖岳からアドバイスが飛んできた。後者はこれ俺の心配よりシーへの労いの意味のが大きそうな気がするけど。

 

「弱くなるのを些細って言う強いプレイヤー初めて見た」

「葉山先生も別に言わないけど似たような事思ってるんじゃないかなあ……」

 

 先生も人に合った教え方はしてくれるけど肝心な部分は学ぶより気付けって人だしな……と思っていたところに、会長の元気な声が割り込んだ。

 

「──それにどんなに弱くなっても僕よりは強いだろうからねえ!」

「会長笑い辛いジョークやめてください」

 

 真顔で金目が文句を言う。聖岳がそれに反論。

 

「私は好きなんだけどなオーマ先輩のジョーク……」

「息を吸うように惚気るのやめろこっちは独り身なんだぞ」

 

 PJ絡みの時の聖岳並の速度で金目が返した。

 金目は遊んでそうな外見だけど、意外と彼氏は居ない。根が真面目だから見た目はギャルだけど性格は優等生寄りなんだよなこいつ……。

 

「大崎君とか居るじゃん」

「とかって……」

 

 とかで括られると人は傷付くという事をご存知ない? 

 

「伴はないかな……葉山先生のがまだある」

「分かるー」

「──蜜実ちゃん……!?」

 

 中戸が反応する。

 いや知っててもそれはよくない恋路だと思いますよ双方にとってと俺は思っているのでノーコメント。

 

「いや杓とやり合うつもりないし……喩えだから……」

「俺は悲しいよ……」

 

 俺の言葉に、金目は鼻で笑ってから口を開いた。

 

「もうちょっと賢くなったら再検討させていただきます」

「不採用のやつだ……」

 

 中戸の声を聴きつつ、どういう意味での賢くなのかを金目に訊くのは躊躇われた。

 俺はゆるゆるっと背伸びせず過ごすのがモットーだからである。

 

「ところで今更なんだが、小岬さんはどうしたんだい? 何か用事で居ないのかい?」

「「「補習です」」」

「ああ~っ……」

 

 ふとそんな事を訊ねた会長は、俺たちの綺麗に揃った返答に申し訳なさそうな声を上げた。

 

 

*1
テーレッテー




○シー
大崎君に憑いている精霊。行動もほぼ猫だが賢いし毛が青い。

○門倉会長
本編とは違い高身長で長座体前屈も出来るがPJの状態は本編と変わらない。もうしばらくすると本格的に改善される。

○聖岳ちゃん
本編とは違い生まれついての原罪(前世?の記憶)は持っていない。
さらにif未来魔王状態で学生をやっているような状況、ただしプロとしての立場への執着はしっかりある。その為本編の同時間軸よりも強くなっている。
会長には押せ押せで恋愛バトルを勝利した。

○ここが本編と違うぞ聖岳ちゃん
・背が低い
・胸が平坦
・体重が軽い
・髪色が少し明るい
・糸目ではなくジト目
・PJ部の女子からよく餌付けされている
・クランプスちゃんがそばに居る頻度が多くなっている
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