「う〜す」
:よぉ
:朝早いね
:うーす
:なんも見えないんだが?
「風邪ひきました」
:えぇ……
:んな状態で配信するな
:寝てろ
:薬は?
:治療魔法は使えても病気は治せないからな
「市販品で誤魔化してま〜す……ごほっ」
:いつも思うんだけどよく買いに行けるよな
:知らんのか? 変装して出かけてるらしいぞ
:バレてないのか(困惑)
「意外となんとかなってるんだねこれが……あ〜……だめだ、いつもの可愛い声がでない」
:自分で言うな
:てかなんで配信つけてんの?
:姿見せろや姿を
「ほい。ベッドの上〜」
:顔色わっる
「後全身筋肉痛で身体が痛いです。熱? ないよ」
:寝ろこのバカ
「伝わってないかもしれないけど本当に痛い。肌の上をバイクが爆走してる」
:どういう表現?
:風邪と筋肉痛って実質感染症じゃね
:本人風邪だって言ってるし
:なんでそんな配信したがる?
:配信ジャンキー
「いや、一人だと寂しいし……」
:ロ、ロリコ……!
:ったく……w
:じゃあしょうがないな
:これは仕方ない
:俺も寂しかった
:結婚してくれ
「すぐに手のひらを返してくれるお前らが好きだよ〜」
:えへへ
「真顔でこれ打ってると思ったらなんか寒気がしてきた」
:おい
:やっぱ熱だろ
「んなこたぁいいんですよ! いや、しかし昨日は本当に疲れたな……」
:おつ
:1日近く配信してたわね
:ギミック解いて道に迷って鯨しばいてポプラと戦ったのか……
:きっつ
:感想は?
「疲れた」
:でしょうね
:というかよく逃げれたな
:最後のほう映像が止まってたんですけど何してたんですか?
「いや何、お互いの全力をぶつけた後ちょっと横になって話してお友達になって解散した」
:そのちょっとを話せって言ってるんだが?
「プライベートなので……」
:は?
「掻い摘んで言うと、なんかお互い満足したし、今回の件はなかったことにしようぜって感じ」
:ええんかそれで
「ポプラちゃん、やりたいことができたのと久しぶりに好き勝手できて楽しかったんだとさ。あと単純に魔力切れで私を捕まえる気力がなかった。この後のことはなんとかしとくんでってさ。いやー、いいファンを持ったね」
:ポプラの全力見たかったンゴねぇ……
:一瞬だけ見えたやん
:なんでドラゴンを召喚してるんですかあの人
:公言してないだけでロリコの隠れファンは他にいるかもな
:ダンジョンに潜る悪ガキを好きになる奴がいるわけwww
:なんでここにいるんですかね……
「あの子のスキル、3つの言葉を並べて詠唱して真価を発揮するんだけど、実際は一つ一つに3つ以上の効果を付与してるっぽいんだよな」
:えぇ……
:つっよ
「だから疲れたんだっての。くぁ〜……」
:珍しく欠伸をしてる
:もう配信垂れ流しでよくね
「配信を始めたからには寝かせません」
:配信者の鏡
:マイク切って寝とけ
:看病はまかせろ!
「話し相手になってくれればそれでいいのよ。と言っても、話す内容特にないケド」
:ポプラとどういう仲に納まったの?
「まずは友達から。今度一緒に何かするかも。連絡先は交換した」
:コラボです、か
:コトコ以外とようやくか……
:長かったな……
:言うほど長いか?
:あの人3〜4日連続でいたじゃん
「コトコはまぁいいよ。何もしなくても勝手に来るし」
:勝手に来るのか……
「私が一人で暮らせてるのあいつのおかげだからね。それくらい別にいいのよ。むしろ感謝しかない」
:初耳だぞ
:言って平気なやつか?
「ん? ……まぁ平気だろ」
:問題ないスよ
「問題ないってさ」
:どういう関係?
「育ての親的な」
:ママ!?!?
「惜しいけど違う……この先は秘密で」
:あたしの変なところ言ったら後でしばくっス
「家にいるときはずっと下着らしいよ?」
:草
:あちxyoおロリコさn?
:えっど
:タイピングする指震えてて草なんよ
:指プルプルで草
「ガハハ。いつも好き勝手されてるからこれくらい許せよな」
:後で行くから覚悟しろスよ
「風邪うつるから帰れ! ったく……」
:嬉しそう
:なんでちょっとウキウキなんだ
:この人一応体調悪いんですよね?
:筋肉痛もあるぞ!
:しばらくはこのままやろなぁ
:佐伯ポプラ(本物)さんが1000万ポイントを消費してボイスドラマを作らせる権利を購入しました!
:お?
:は?
:これまじ?
:ワロタ
:ボイスドラマきたあああああああ
:うおおおおおおお
:買ってる人初めて見た
:これ本人?
:偽物だろ
:本物って書いてるから本人だろ
「えぇ……?」
:なんで引き気味なんだよ
:待て。ポプラはどうやってポイントを稼いでたんだ?
:配信してる様子ずっと見てたんじゃね?
:筒抜けで草
:言わなきゃバレへんしえぇか……
:ロリコはカンニングするし、ポプラも普通に見とる
:2窓してたけど気づかなかったぞ
:じゃあ偽物か?
「ほなら電話して確認すればいいじゃんね。……あっもしもしポプラちゃん?」
「あ、ポプラです。お疲れ様です」
「お疲れー。今配信中なんだけどさ、大丈夫?」
「はい、大丈夫ですよ!」
:なんか嬉しそう
:声反響してね?
:気のせいだろ
:昨日まで命の取り合いをしてた仲か? これが
「率直に聞くけど、今見てる?」
「見てますよ」
:いぇーい! ポプラちゃん見てるー?
:包み隠すことがもうないのな
:早よ本題を家
「……買った?」
「買いました!」
「……」
「お待ちしてます!」
「あ、私が書くの? え、そうだっけ……? いや違う違う。
視聴者が読んで欲しいものを私が読む企画だったはず……だよな?
んで、この後私のDMに台本が来てそれを……って考えてたんですけども……」
「ロリコさんが私にラブレターを送ってほしいのでお任せします!!」
:ガチ草
:自分で書いた方が絶対いいだろ
「逆に訊ねますけど、ロリコさんが私のためにラブレターを書くっていうシチュの方が“萌え”ませんか?」
:百里ある
:コメントを追うなコメントを
:5億点優勝
:ペンを握れロリコ
「いや私今風邪……」
「寝てる間になら考えられますよね!」
「……」
「ね!」
:今すっごい笑顔なんだろうなぁ
:ポプラの配信前から追ってたけどここまで声が強いの見たことない
「書いたら私に見せてくださいね? 問題ないか見るので」
「それもう自分で作った方がいいのでは?」
:声震えてますよ?
「ダメです! ロリコさんが作ることに意味があるんです!」
:熱弁じゃん
:勢いが強い
:食い気味に言うな
:おいロリコ! しっかりしろ!
:顔色悪いぞ!
:どっちの意味で!?
「お、お〜ん……。私そういうの書いたことないんスけどォ……」
:なんでもできるロリコさんなら余裕スよ
「なんでもはできねーよ、できることだけだよ」
「その中に入れればいいんですよ! あっ、イラストもお願いしますね! 挿絵ってことで!」
:佐伯ポプラ(本物)さんが10万ポイントを消費してイラストを描かせる権利を購入しました!
:無敵かよ
:天下無双
「げほっげほっ。マジかこの人本気じゃん……」
:これは風邪の方
:ガチファンか?
「薄々気づいてる人も多いかもしれませんが、そうです。この前ぬいぐるみとか編んだんですよ」
「……あえて聞くけど、誰の?」
「ロリコさんです! 見ますか?」
「見るけど……、あっ来た。えっすご、私がいる」
:見せろよ!!!!!!!!!
:ずるいずるいずるい
:なんでこの空間の中に入れないんですか?
「今は2人目を作ってますね。スク水で」
「スク水」
:おいSNSにロリコぬいがあがってるぞ!
:クオリティたっか
:職人?
:創作力◎
「あ、そうです。昨日はお疲れ様でした」
「あ、うんお疲れ?」
「お金は早急に支払うと聞いてますよ」
「おーん、ちなみになんて言ってた?」
「ライセンスを発行する段階で全額支払うように段取りを組んでいたらしいですよ」
「うーん、それらしい理由だ。払ってくれるなら許すけどね」
「その件も含めてお姉――上の方にはうまい感じに話しておいたので、今後の活動について気にする要素が減るかもしれませんよ! いろいろ言っておきましたので!」
「……どういうふうに? というか聞いていい話か? これ」
「許可は貰ってるんで。で、私はこう言いました。あんなに強いのが10歳なわけがない。あれは普通に成人してる見た目を偽装した合法ロリですって」
「出生の件を持ち出した口でよく言えたね!?」
「まぁまぁ。というか私、ロリコさんがどこから来たかなんてさして興味もないですよ」
「……そうなの?」
「ロリコさんが配信を始めてから今日まで見せてくれたその破天荒さに救われてる人がいます。私がそうです。その姿が見れるなら何でもいいんですよ」
「そりゃよかった。子供向けじゃないからね、ダンジョン配信なんて。大人で、人生に先が見えない人向けにやってるようなもんだし」
:人生に先が見えない人がコメントしてます
:悪い母ちゃん俺ニートで……
:ダンジョン攻略キツすぎてワロタ……
:ヴォエッ!
:はぁ、はぁ金稼ぐためにダンジョン行かなきゃ……
「こういう奴らのことね」
「私もこの中に入ってますからね。仲間ですよ、仲間」
:一気に格が上がったな
:こんにちは銀髪碧眼美少女です。敬え
:敬語使えよロリコ
「なんでさ!」
「あはは……、ともかく応援してますから。また今度会いましょう」
「そだね。うん、楽しみにしてる。ポプラちゃんならもっと本気を出せると思うし」
「屋外でするのはいいですけど屋内だとやっぱ難しいんですよね。なんとかしてみせますが」
「解説系とは思えない雑な言葉並び」
「なんとかした後を言語化するまで意外と大変なんですよ? 同じこと何度もしますし、普通に疲れますからね。昨日の疲れとかマジで取れてませんからね、いや本当に辛い」
「へぇ……うん。ありがとう、じゃまた今度──」
「ボイスドラマとイラスト、お待ちしてますからね?」
「……」
「配信で描く様子を見るの、楽しみにしてますからね?」
「あっはい。謹んでお書きさせていただきます」
:よっわ
:そうなんだよな。配信上でやってるからな
:すまん早く見たいからさっさと風邪治してくんね?
「では、お大事に」
「あ、うん。ありがとね……」
:いなくなった
:いますよ? @佐伯ポプラ
:無敵で草
「え〜…………………………」
:頭回ってないやんけ
:何するか考えてるかわかんない時の顔
「ま、私の配信で生きる糧が生まれるならそれで。ダンジョン配信とかいう血生臭いカテゴリが生きがいなのもどうかと思うけど」
:酷い言いよう
「とはいえ私はダンジョンを回る冒険者以前に配信者ですので。楽しんでいただければと思っていますよ、はい。ほんとです。だから、皆様には本当に感謝を──」
:そういうのいいから
:早く寝てくれないかな
:お前にいい話は似合わん
:言わなくてもわかってんだよんなこと
「はい寝ます! おやすみ!」
:何も聞こえなくて草
:なお配信は続く模様
:しゃあない、お金でも渡しとくか……
:これカメラ正面までいかないの?
:カメラ固定なんで無理スね
:そんな……
「ぐかーっ!」