英雄王成り代わりin魔法科高校の劣等生   作:海のホニョ

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特異点EX:神籠封鎖領域出雲

出雲大社を観光した後、僕たちはホテルへとそのまま行き、ご飯を食べた。

 

いやー、まさか出雲市にこんなミシュラン星3に匹敵するような超絶美味しい料理店があっただなんて。

 

もしこの世界での友達と一緒に出雲市に旅行しに行くこととかになれば絶対この店誘うようにしよう!

 

特に美味しかったのがミディアムレアステーキだった。そしてステーキとともにきたソースも一級品だった。

 

カウンター越しに運ばれてきた皿からは、鉄板の余熱と共に立ち上る脂の香り。

 

火入れは完璧。ミディアムレアの中心部はほんのり温かく、外は香ばしいクリスプ。

 

ナイフを入れると、繊維がほろりと崩れ、あふれ出す肉汁が白い皿にゆっくりと滲んでいく。

 

くぅー!思い出すだけでも食欲が回復してしまう!あれはもはや対食宝具EX級だ!!(めっちゃ適当に言ってる)

 

多分ギルガメッシュですらこれ食べたらその料理人を認めるんじゃないか。もう、それほどまでに美味だった。

 

そんな幸福な時間も過ぎていき、今はというとホテルのベットの中であった。

 

ホテルの室がでかいからなのか、贅沢にもベットが何故か六つも並んでいるのだ。いや僕たち四人家族だよ?何で追加で二つベットあるの???

 

しかも父と母が一緒に寝るらしく、まさかの寝るベットがクイーンサイズベットという。子供二人もいるのにこの人たちはいまだにイチャつくのだ。

 

流石に妹のイリヤの教育に悪いと思うんだが、注意しようとしてもfate zeroを思い出してしまい、なんかうまく口から言えないのだ。

 

うぅー!今回だけだからな!!絶対にいつかそのイチャラブ度合いをやめさせるからな!!!

 

それにしても、出雲大社で感じたあの違和感って何だろう?なんか普通に感じる違和感と違った気がしたけど。

 

なんていうか、本能が危険を鳴らしている感じ?言葉じゃ表せない感情なんだけど、とにかく悪いことが起こりそうという予感がある。

 

自分でも何を言ってるのかさっぱりだが、ただそう感じる。

 

あの時は別に大したことないってスルーしたが、今思えば自然発症にしては異常なほどの体の拒絶反応があった。

 

うーん、何でだろう?やっぱり魔法師とかになったらこういう神秘溢れる場所とかに酔うのかな?

 

でもそれだったら僕の親、そしてイリヤだって寒気とかの反応を起こしてるはず。つまり、僕だけがこの気持ち悪い感情を持っている。

 

・・・もしかして僕がこの世界の異物だからか?本来存在しなかったはずの人物が神がいる場所にいたからああなったとか?

 

よく二次創作などでは主人公がいる世界とはまた違う世界、所謂外界の存在と主人公や場合によっては神たちが戦う作品などがある。

 

そしてこの場合、僕が『外界の存在』という立場でこの世界では『神』という存在がいるかどうかわからないが、それの敵となってしまう。

 

これなら神々が集まる場所で嫌な感じがすることに説明がつく。なんせ神たちは文字通り僕の敵なのだから。

 

でも結局のところ推測でしかないし、いくら考察しても証拠とかちゃんとした説明が来ることなんてない。

 

え、じゃーまじでなんで気持ち悪いって感じたんだろう?

 

これで魔法科の原作知識とかがあれば一発で解決したのかなー。ああ、やっぱり何でよりにもよって魔法科高校の世界なんだよ!?

 

出来ればなろう系の作品じゃなかくてジャンプ系とかの話が良かった!それだったら少なくとも大まかな作品の流れがわかったのに!

 

やっぱりこういう二次創作の世界に転生するのにって原作知識必要だわ。

 

最初は別に原作知識なくても大丈夫だろと軽く考えたが、こういう理解不能な事象に直面するとやっぱりいるよな。

 

だって世界のルールとか、パワーシステム、重要人物を知っているアドバンテージはめちゃくちゃでかい。

 

むしろそれだけでもこの世界で億万長者になれる可能性だってある。なんせ、この世界についてほとんど知っているのだから。

 

とりま明日とかに父か母に聞こう。なんかよくわからないけど僕の親、魔法の知識かなりあるのだ。

 

例えば魔法理論むっちゃ複雑な魔法を始めて見た時にこれ何でこうなってんのと聞いたら解説がわかりやす過ぎて感動しちゃった。

 

父と母ってなんか優秀な学校とかでも行ったのかな?待って、そういえば父と母の仕事ってなんだ?

 

よし、明日は僕が質問攻めする時だ!もう十歳だし、こういう質問をしてもいいよな?

 

時計を見て、そろそろ深夜になるのを確認しついに寝ることを決めた時に、

 

「その、お兄様?」

「うん?」

 

イリヤが僕の方のベットへ来たのだ。

 

「えーと、今夜一緒に寝てもいいでしょうか?」

「ぐはっ!」

「お、お兄様〜!」

 

ちょっとうちの妹可愛過ぎませんか?何?枕を抱きながら首を傾げる?これ全人類堕ちるだろ。堕ちなかったらこのお兄さんが強制的にメロメロにさせるぞ!!

 

「な、なんだ。別にいいぞ?一緒に寝ても」

「えーと、ありがとうございます!」

 

やばい。超貴重なイリヤからの純粋な「ありがとう」。くっそ需要があります、大変ありがとうございます!

 

そんなことを思ってる間、イリヤが僕のベットへ入って、すぐに寝た。

 

うん、やっぱり寝顔姿も可愛すぎる。この世とは思えないほどの美貌だ。さて、父と母も寝てると思うし僕も寝るとしようか。

 

そうして寝ようとした時、

 

爆発音が聞こえ、そのまま意識が途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・う、うぅん?

 

目が覚めるとそこは赤い炎一色だけだった。

 

「は?」

 

そのあまりにもの突然さに、驚きを隠せなかった。

 

ついさっきまでイリヤと一緒に寝るところだったのに、意識が覚醒すれば建物は全て崩れ、地面は瓦礫で埋められている。

 

そして辺りを見渡せばクソ暑い炎しか見えず、人の姿もない。

 

「ッ!!イリヤ!!父!!!母!!!」

 

今は状況がわからないが、とりあえず家族と合流することが大切だ!

 

そうして僕はかれこれ自身に加速系魔法(CAD無しで)を何とか展開し、三十分ぐらいイリヤと親の名前を叫び続けたがなんの返答もない。そもそもこんな悲惨な状況で生きているのか。

 

いや、まだ諦めちゃいけない!何としてでも家族を探すんだ!

 

「イリヤー!!!」

 

その時だった。近くの瓦礫の山から音が聞こえたのだ。

 

僕はすぐさまそこに駆けつけて、その瓦礫の山をどかした。確かに重いかもしれないが、今はもはやそれどころじゃなかった。

 

こうして助けた人は僕の親やイリヤではなかったが、出雲大社の時にいた修学旅行の生徒たちの先生だった。

 

僕自身もなんでこんな特定の人のことを覚えてるのか不思議だったが、今は邪魔となる思考をなるべく取らないようにしないと。

 

「大丈夫ですか!」

「ゴホ!ゴホ!ああ、ありがとうな少年」

「とりあえず来てください!」

 

僕はここに居座るのは危険と判断したため、先生を肩で担いで近くの壁に背もたれをした。

 

良かった、奇跡的に壁があって!って、それどころじゃねーじゃん!早く先生の出血を止めないと!

 

『王の財宝』から包帯や医療キットを取り出し、先生が出血しているとこをに強く巻いた。これで少しは出血を止めただろう。

 

にしてもこう言う時に『王の財宝』は便利だな。いつ、どこでも自由に自分が入れたものを取り出せるって。

 

「ありがとうな、えーと」

「ギルガメッシュです。長いのでギルと呼んでも構いません」

「それじゃギル、何回も言うが本当にありがとうな。にしても出血を止めるとは、すごいな君」

「いえ、大したことではないです」

 

何とここで父から習った出血を止める方法が役に立ったとは。できれば使いたくない技術だったけど、こうして人を助けられるなら良いか。

 

「その、ここって何が起こったか知りますか?」

「さーな、俺は気づいたら瓦礫の中に埋もれててな」

「そう、ですか」

 

手掛かりになりそうだった人ですら何が起こったかわからない。

 

それより何でこんなことが起こったんだ?何が原因でこうなったんだ?そしてなぜ出雲市で起こったんだ?

 

考えれば考えるほどもう何が何なのかわからなくなり、発狂しそうになる。第一になぜ僕の家族は近くにいないのか。

 

同じ建物にいた以上、少なくともそばにはいるはずだ。だがもう三十分も探したのにいまだに見つからないのは異常だ。

 

吹き飛ばされたとしても外傷がないし、もはや建物なんてここでは存在しないからそもそも僕が起きたところはホテルなのか。

 

「おい少年!大丈夫か?!』

「あ、うぇ?」

「君、すんごい怖い顔をしてたら急に感情がなくなったかのような顔をしてて大丈夫なのかと思って」

「え、あ、ご、ごめんなさい」

 

僕にもそんな顔を出来たんだな。

 

はぁー。何が起こってるのかさっぱりな上に情報が少ない。仕方無い、とりあえずがらむしゃに歩くか。

 

「その先生、歩けますか?」

「ああ何とか。出血を止めてくれて歩けそうだ」

「そうですか。ならとりあえず加重系魔法を先生に施しますね。こうすれば体が軽くなると思うので」

「待て。君は魔法をCAD無しで行使できるのか?」

「?え、あ、はい、CAD無しで使えます。といっても基本なことしかできませんけどね」

「いやいや、この時代でCAD無しで魔法を使うなんて才能の塊だよ」

「それは、そうですか。ありがとうございます」

 

僕は別に魔法とか興味ないけど、こうして言われると悪い気もしないな。まっ、僕は普通の学校に行くつもりですけど。

 

「どうですか?」

「ああ、体が軽い。それじゃ他の人を探しながらここから離れてみよう」

「はい」

 

こうして僕と先生は危険も分かりながら地獄かのようなここを歩き回ろうとした。

 

ちょうど出発しようとした時、とんでもない寒気がした。

 

「先生!しゃがんでください!!」

「え?どうー

 

と答える間もなく、僕は先生の体を強制的に下がらせて口を塞いだ。

 

「良いですか、先生。絶対に、絶対に音を立てないでください」

 

僕の真剣さが伝わったのか、先生は頷いてくれた。よかった、理解ある人で。これで頭おかしい人とかだったら命終わってたかも。

 

しばらくすると、文字通り地面が揺れた。魔法などの範囲を超えてるほどの揺れであり、戦略級魔法でしか説明がつかないほどのもの。

 

この揺れが伝わった瞬間、僕はより先生のことを抱きしめた。生命の危険そのものが、目の前にあると錯覚するほどだったから。

 

だが、ここで欲が出てしまった。この揺れの原因のその存在を知りたいと思った。

 

情報が必要であるためと言い訳し、壁から少しだけ頭を上げた。馬鹿なことをしているとは百の承知だ。

 

そして見てしまったのだ。この世界には絶対存在しないはずの生命を。

 

まず目に映ったのは、形容しがたい『影』だった。人のような四肢を持ちながら、胴体は建物のように巨大で、肌に見える黒鉄の鎧は、まるで都市そのものの構造のようだった。

 

一本ごとに目玉が埋め込まれた“無数の腕”が、背中から蠢いていた。手のひとつひとつが、世界中の祈りや憎悪を模して形作られている。

 

頭部は異様に膨らんだ獣面でありながら、

その中心にある『口』は閉じているのに、直接脳内に語りかけてくるような錯覚を起こさせた。

 

「■■■■■■■」

 

それを聞いた瞬間、思わず体を伏せてしまった。あれは人類には手が負えない、あり得ない存在。

 

どれくらい経ったのだろうか。数秒か、数分か、あるいは数時間か。

 

永遠とも思えるほどの時間を体験し、やっとあの悍ましい存在が完全に離れてから少しだけ心が落ち着いた。

 

先生はというと、あの怪物が来た瞬間に気絶してしまい、今はこの人の意識が起きるまで待ってる感じ。

 

この間、『あれ』について考えよう。

 

あのとんでもない気配、圧倒的存在と感じるほどの『格』、そしてどデカい体。

 

あれ、FGOのビーストに似てね?いや、似てるというかほぼほぼ同じ感じがする。

 

補足すると、ビーストというのは人間の獣性によって生み出された7つの大災害であり、人類と人類の文明を滅ぼす破滅の化身。

 

つまり、人類絶対殺す生命体みたいなもんだ。だがそれの正体は行き過ぎた人類愛という、ある意味可哀想な存在でもある。

 

でもそんな存在ってこの魔法科高校の世界に存在するのか?友達からの話を聞く限り、そんな怪物が出るような物語ではない気がする。

 

むしろこの世界は人対人をメインに置いてて、進撃の巨人みたいな特異生命体と戦闘を繰り広げることなんてあり得ないはず。

 

だがそんなことを気にする場合ではない。あんな怪物がここをウロウロしているのは危険でしかない。

 

ただ歩くだけで地震を発生するほどの体、能力はまったく未知、そしてただの脳死の存在か知恵があるのか。

 

多分ここで絶対安静をしたほうがいいんだろう。むしろ、普段なら絶対にその行動を取る。

 

日本の魔法部隊がここに来て、自分たちを保護してくれて、あれを殺してくれる。これで自分は生きれる。

 

だがなぜか理性がそうわかってても、体が違った。あれを殺したい、あれを排除しないといけない。

 

人間の根源的思考である『本能』があれを酷く毛嫌いする。あれを殺さなければ心が落ち着かない。

 

故に、僕は先生は安全に過ごせれるような場所を見つけ、そこに先生を寝かした。

 

身勝手な行動だろう。一緒に行動した方が良いんだろう。

 

でも心で決めた。

 

あんな怪物を放ってたら家族が危ない。そもそも僕は家族を探すために頑張ってるのだ。

 

だから僕は先生にさよならと言い、僕は家族と一緒に脱出できるように炎の中へと飛び込んだ。

 

例え、無謀だとしても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本来、『ギルガメッシュ・アスターナ』はこの『世界』に生まれるはずじゃなかった。

 

いや、そもそもの『アスターナ家』自体が存在しないはずの家名であり、正真正銘の歴史の『異物』である。

 

これもどれも全て『ギルガメッシュ・アスターナ』に転生した『魂』のせいであり、彼の存在は時限爆弾のようなものだった。

 

この『世界』の『神秘』はもはや汚染しきっており、いつ暴走してもおかしくない状況だった。

 

そしてそんな『神秘』が不安定な『世界』に、神秘溢れる存在が来たらどうなるのか?

 

それ即ち人理定礎の崩壊の始まりであり、この世界にとってはまさしく絶望の始まり。世界の破壊者とギルガメッシュはなったのだ。

 

しかし、『破壊者』と『救世主』はコインのように、表裏一体であり、密接に関係している。

 

ここで考えて欲しい。なぜ、この世界に転生者という存在がいるなんて。

 

その意味とは?なぜ、そんな危険な存在をこの世界に存続させたのか?

 

それは、『世界』を救うため。『破壊者』、それは裏を返せば『救世主』になり得るような存在。

 

世界、そして人類よ!!!

 

見届け、新たなる『英雄』の誕生である!!!!!

 




どうもみなさん!!

なんかさっき見たらまさかのお気に入り件数が百個えてビビりました。

みなさん、お気に入り登録大変ありがとうございます!!



分かります。今んところ魔法科高校の要素全くなくねって思ってますよね?本当にごめんなさい!!!!!

えーと、説明としてこの魔法科の世界はfateの要素もあります。

人類へのあまりも莫大すぎる神秘の開示により『神秘』が不安定になってしまい、そのまま世界が生き続けて魔法科高校の劣等生の世界が出来上がった感じです。

ちょっと設定作りのために無理している感があるかもしれませんが、ご了承ください。

ここでヒロインアンケートの進行具合です!

なんと深雪さんが圧倒的一位をキープしており、その次にリーナって感じです。

正直に言いますと、これ設定作りめっちゃ大変じゃんと思ってしまいました。

みなさんが納得できるような恋愛物語になれるように頑張ります!

ヒロイン誰にした方がいいですか?

  • 司波深雪
  • 北山雫
  • 千葉エリカ
  • 七草真由美
  • 中条あずさ
  • アンジェリーナ
  • その他キャラ(感想へ)
  • オリヒロ
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