ギルガメッシュ成り切りをして、軍隊に圧力をかけたらイリヤからなんかパンチを喰らってしまった。
くそ、ギルガメッシュになれたことが嬉しすぎてイリヤの気配を全く感知できなかった!おかげであの軍隊の前で恥を晒すことになってしまった。
王たる我が雑種どもにそんな姿を見せて良いはずがなかろう!と、ギルガメッシュは言うのかな。
なんか『王の財宝』を完全解放してから段々と性格とかが素でギルガメッシュ寄りになってきてる気がする。
確かにギルガメッシュファンとしては嬉しいっちゃ嬉しいかもしれないが、我はまだ子供である。
絶対にこの性格がのちの人生に響くだろう。主に人間関係で。
流石にそこまで腐ったりはしないだろう、うん。そうだよな?あ、待って。急に不安を感じてしまった。
そんなことも考えながら、我とイリヤは無事なんか政府の本部?とも呼ぶべきところへと連れて行かれた。
どうやら我の家名の『アスターナ家』は特別な存在らしく、あの軍隊の隊長から丁寧なおもてなしを受けてもらった。
だがその行動の中には恐怖も混じっており、不可解なことだった。我の知識の中では『アスターナ家』はそこまで特別な家ではない認識なのだがな。
これで『相手の情報がわかる宝具』があれば便利なのだが、生憎まだ『王の財宝』にどのような宝具があるのか把握しきれてない。
ああ、早く持ってる宝具達を見たい!こんな手続きやらなんか政府に謁見しないといけないやら、面倒くさいことを我はしたくない!
だが同時に政府と会話をしないと最悪生活に必要なものが揃わなくなる可能性があるし、何よりイリヤの安全が懸念点になる。
我は別に家がなくとも生きていけることも可能だが、イリヤはまだ七歳の少女。まだまだ成長途中であり、我の馬鹿げた行動でこれ以上不幸な目に遭ってほしくはない。
だから今は大人しく言われるがままに行動する。これで政府側が道化以下のような存在ならば我が直々に罰を下そう。
そう決心し、政府の役員かと思われる男の人物が我々を案内し、とある一つの個室に連れて行かれた。
しかし、個室に案内された瞬間に嫌な予感がした。ああ言う大災害が起きる感じがする嫌な予感ではなく、とてつもなく面倒くさい事案に突っ込んでいくと言う感じの嫌な予感だ。
まーどうであれ、イリヤの安全が約束されるなら多少の無礼は許してやろう。道化なら尚更手伝ったりしよう。
しばらくイリヤと話しながら個室の中に数分いたら、ドアが突然開き、出てきたのは一人の女性とその執事と思われる老人だった。
女性の方はそれはもう美しく、それと同時に威厳も兼ね備えてた美人だった。でもなんだろう、この女性からとてつもない親バカ感が出てる。そして何より、母と同じ雰囲気を出してた。
容姿も全く違うと言うのにどこか母の気配を感じた。イリヤもそれを感じたのか、その女性を見る目が警戒から温かいものとなってた。
執事の方はというとかなりの歳をいってると見受けられるが、あれはバケモンだ。まさかあの年齢にいきながらも実力者としての部分が見られる。現に全く隙がなく、今襲撃してもすぐに対応されるだろう。
女性の方は我立ちの前への席に座り、執事の方は扉の方に立ったままだった。なるほど、我が思ったよりも実力者なのだな。
「さて、初めてですかね?ご覧の通り、私は『四葉』真夜と申します」
「ほう、貴様があの四葉家の新代当主の四葉真夜か」
「お、お兄様〜!!あの四葉家ですよ!?なんですかその失礼な態度」
「何を言っている。そこらの雑種に敬語なんて使うはずがない」
我の雑種呼ばりが気に障ったのか、さっきの執事が険しい表情で我に顔を向けた。何、覚醒した我なら容易く殺せる。
「ふふ。ギルガメッシュさんはかなり自己肯定感が高いようですね」
「第一に我は王であるんだぞ?王たるもの、自信などなければ三流以下である」
「そうなんですね。ニンスンから聞いたあなたの人物像とかなりかけ離れていますわね」
ここで突然と我の母の名前が来たのであった。は?四葉真夜は我の母のことを知っているのか?
「・・・・貴様、我の母とどのような関係だ」
「あら?ニンスンはあなた達に教えなかったのですか?なら良いでしょう。アスターナ家はですね、所謂四葉家とは親戚的な関係の家なんですよ」
まさかのここで爆発発言を真夜は下したのだ。は?四葉家とアスターナ家は繋がってる?なぜ?そもそもアスターナ家は海外の家でないのか?
「四葉家も、アスターナ家も、どちらも第四研究所から排出された家なんです。ではなぜアスターナ家が隠れており、しかも日本の苗字ではないのか。それはとある事件によるものなのですが、それは後ほどお話ししましょう」
チッ!雑種風上がこの我に秘密を隠そうなど不遜である!!とギルガメッシュは思いそうだが、生憎我は転生者。
『王の財宝』の覚醒によってギルガメッシュ部分がデカくなっているが、元々は平和な日本からきたものなんだ。言って良いことなどわかる。
・・・・はぁー。そろそろ演技をやめるとしようか。四葉真夜も我が演技しているのをわかっているのだろう。
「・・・・さっきまでのご無礼は失礼しました、真夜様。いくら『僕』が強くなったとはいえ、あなた様は僕の年上。当然敬意を払うべきなのに関わらず、傲慢な態度をとってしまい、申し訳ありません」
僕の突然の礼儀正しさにあの執事とイリヤは驚いた。いや執事はともかくイリヤは我の性格知っていただろう。
「ええ、許しますわ。にしてもさっきとの態度は随分と違いますね、ギルガメッシュさん」
「さっきの態度はよく少年とかにあるああ言う年頃みたいなものです。ただの演技でありますので」
「そう言うことにしときましょう」
むっ。演技だとわかってるのになんかそう言う言い回しちょっとムカつくな。ああいけない、いけない。そんな些細なことで怒るな我。
「では、かの極東の魔王、夜の女王とも呼ばれてる四葉家の当主様は僕たちに何が用があるのですか?」
「ええ、そうでしたね。危うく目的を忘れるところでした」
嘘つけ(_ ᐛ )_
「率直に言います。ギルガメッシュさん、あなたは私の養子として迎え入りたいのですわ」
「は?」
・・・え。おいおい、ちょっと待てぇ!それって四葉家とその分家的に大丈夫なのか?
あ、やばい。驚きすぎて「は?」って当主様に言ったじゃん!やべーって。
ほら見てください!イリヤなんてあまりにもの急展開すぎて固まっちゃったじゃないですか!
「え、えーと、その。意図とかって、あるんでしょうか?」
「実はニンスンから予め言われたんです。「もし私の身に何かがあったら子供を引き取ってくれない?」、と」
母、
「なので私はその約束を果たすためにここに来ました。恐らく、ギルガメッシュさんとしては不本意でしょう。こんな身知らない身内にいきなり養子になってくださいと頼まれても。ですがどうか理解してください。私自身も二人を幸せにしたいのです。せっかくのニンスンからの頼み事なのですから」
ふむ、なるほど。母は元々自分が死んだ場合とかを想定し、計画を練っていたのか。つくづく本当に子供思いなんだな、母は。
しかし、
「僕の妹であるイリヤはどうなるんだ?あと、なぜ僕だけを四葉の養子として迎えようとするんですか?」
「正直に言いますと四葉家の人間として、イリヤスフィールさんは実力と知識は申し分ないです。しかし、イリヤスフィールさんが正式に『四葉』の人間として生きていくと言われると不安が残ります。なので彼女には四葉の分家の黒羽家の養子として迎えたいと考えています」
「だがそれを言うなら僕は魔法力はそこらの魔法師以下ですよ?そんな魔法師を四葉と分家の人たちが受け入れると言うのですか?」
十師族は強大な魔法を取り扱う、日本の魔法師に頂点として立つ人だ。そんな組織の中にこんな魔法力ゴミな人間が入る、しかもあの『四葉』として公表されるのは正直面倒くさいことしか起こり得ない。
「そこは大丈夫です。私直々に四葉の人たちと分家の当主の人たちとお話をしますので。そしてギルガメッシュさんはあの出雲市で出現したあの怪物達を倒すほどの実力の持ち主です。大丈夫でしょう」
それを聞いた途端、我は『王の財宝』を展開し、警戒をし始めた。どうやってそれを知ったのか。あの結界の中にいたとかか?
「ほう。これがあの怪物達を倒した魔法ですか。とても興味がありますね。そして葉山さん、大丈夫です。ギルガメッシュさんはそこまで物騒な人ではありませんので」
あの葉山とか呼ばれる執事の方へ向くとすでに戦闘体勢に入っており、いつ攻撃されててもおかしくなかった。最悪イリヤは人質になってたかもしれない。
そう考えれば僕はめちゃくちゃバカな行動をしたことに気がついた。何をしている、イリヤの幸せが第一だろ。
「すみません、急に武器を向けさせて。いくら警戒すべき人物だとしても大変失礼なものでした」
「いえ、ギルガメッシュさんの行動はよくわかります。急に自分しか知り得ないはずの情報が相手から出されたら誰だって警戒をします」
今思えば真夜様って本当に器が広いな。武器を向けたと言うのにそれを許すだなんて。しかも冷静に対処するとは。当主って本当にすごいんだな。
「それではギルガメッシュさん。『四葉家』の養子としてなるのをご了承くださりますか?」
さて、これは慎重に考えるべきだな。もし受け入れたらイリヤの安全は確保されるだろう。だがそれと同時にイリヤも危険に晒される可能性がある。
四葉家がどれくらい政府に対して力があるのかわからないが、もしイリヤが僕の妹として発覚すれば間違いなく誘拐されて危険な目に晒されてしまう。
イリヤの方へと顔を向けるとそこには不安の顔をしかなかった。無理もない。ついさっき親は殺されてしまっているのだから。冷静になろうと振る舞っていたが、心の余裕だなんてどこにもない。
「・・・・・その提案を受け入れたらイリヤの安全は絶対に確保されるんですか?」
「お兄様!?」
「はい。それは絶対に約束します。イリヤスフィールさんの安全は四葉家当主、四葉真夜として保証しましょう」
なんかやけに気合いが入ってると言うか、断言してくれるな。あと目つき変わってない?なんか保護愛に満ちてません??
まー、そんなに安全が保障されるならば、
「その提案を受け入れます。僕、ギルガメッシュ・アスターナは四葉家の養子となります」
「お、お兄様!!??」
「わかりました。ギルガメッシュさん、ようこそ四葉家に」
こうして僕は真夜様に深々とお辞儀をした。正式な手続きとかはまた後日になると思うが、今この場で僕の未来が決定したのだ。
「お兄様!本当によろしかったのですか?私のせいでその提案を仕方なく受け入れたとか、」
「大丈夫さ、イリヤ」
僕の方へと突っ込んできたイリヤの頭を撫でながら僕は言った。
「僕はイリヤの幸せが第一なんだ。だからこれはイリヤのせいとか、仕方なくとかじゃないんだ。僕の意思で、真夜様の提案を受け入れたんだよ。だからイリヤ、安心してくれ。なんだって君のお兄様はこの地球で最強なんだから!」
僕は満面な笑みで浮かべた。父との約束は絶対に守る、それが最後の親との約束だからな。破るだなんて、そんなことをしたら父が天国から現世に来て僕のことを殴るだろう。あー、考えるだけで体が痛くなったな。
「兄妹愛の最中に申し訳ないのですが、お聞きしたいとことがありまして」
イリヤの頭を撫でてる途中そんなことを言われた。答えるために撫でるのをやめて、真夜様
の方へと体を向けた。
「ギルガメッシュさんの魔法はなんなんですか?正直に言いますと、さっき見せたあれは初めてみまして」
「ああ、我の魔法か。よかろう、見せてみようじゃないか」
そう言い終え、指を鳴らして後ろに十個の武器を出現させた。
「我の魔法とも呼べるものの名は『王の財宝』。その能力はどこからでもものを出現させてみせる能力だ」
「あら。とても便利な能力なのですね」
「確かにどこにでもものを出現させれると言うのは便利かもしれない。が、これ単体で見たら基本魔法と比べたら圧倒的に弱い。だが、この能力を強くさせているのが我が所持している数多の『宝具』だ」
「宝具?」
「ああ。簡単に言えばこの宝具というのは強力な魔法が付与されているのだ」
魔法とはちょっと、いや大分違うが。
「なるほど。聖遺物みたいなものですか」
「だが聖遺物と違うのは宝具の方が圧倒的に強いと言うことだ。今はその効果などは見せれないが、訓練場とかがあれば行けなくもないんだが」
「なら後ほどその宝具というのを見てみましょう。それでは早速本邸へ帰りましょう」
そう言い終えるや否や、真夜様は我とイリヤを外へと案内し、高級そうな車に乗らせて四葉家本邸へと出向いた。
あまりにも手際が良過ぎないか?もしかしてこの我が受け入れると知ってて予め手配していたのか?
そんなことを思いながら我の新たな家とも呼ぶべきところへ行くことになった。感じた嫌な予感は的中したな、と考えながら外の景色を見た。
読んでいただきありがとうございます!
ついに第1章が終わりましたね。次は追憶編へと突入します!あと真夜の喋り方書くの本当にむずいー。
ちょっと無理しすぎたかな?でもこうしないと深雪をヒロインとして出来ないからな〜。むず。
ヒロイン投票です!
一位で深雪(深雪はほぼ確定)、二位でリーナ、そしてなんと三位に雫がランクインしました!まさかの真由美脱落という、予想外な結果になりました。
ヒロイン誰にした方がいいですか?
-
司波深雪
-
北山雫
-
千葉エリカ
-
七草真由美
-
中条あずさ
-
アンジェリーナ
-
その他キャラ(感想へ)
-
オリヒロ