【速報】ワイら、冒険者学園の教師になるってよ   作:アリス・オラクル

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知らない人は初めまして、知ってる人はお久しぶりです。アリス・オラクルです。

今回は『剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!?』、通称マホテキの二次を書くことにしました。

なろう系では色々気になる部分はありながらも個人的には好きな作品なのでハーメルンで探してみたのですが…まさか一件もないとは思いませんでしたw

と言う訳で初めての自給自足です。皆さまも楽しんでくれると幸いです。


プロローグ

「ねぇみんな、『ディスコード』というパーティーを知っているかしら」

 

ここは王立ギルドレア冒険者学園の職員室。

この学園の創立者兼現学長であり100年以上生きる伝説のS級冒険者でもある大魔法使い、カルロッテ・ギルドレアは目の前の教師達にそう尋ねた。

 

「……知らぬ者の方が少ないでしょう。何せ貴女がこの学園を創立する前から存在し、今なおその足跡を多く残すもう一つの生きた伝説なのですから」

「私もかつて、ディスコードに関する書物や記録を閲覧した事があります。パーティーの構成人数は不明、しかしいずれも常軌を逸した実力を持ち、時には最上級モンスターすら容易く屠り、時には王都中の人々を苦しめた大病を癒す奇跡を見せたとか。そして…かつて学長が対峙した"魔神"との戦いにも彼らが現れ多大なる貢献を果たした、とも聞いています。しかし、何故彼等の事を…?」

「うん。そこまで知っているのなら充分ね」

 

そうカルロッテが微笑むと、一拍置いた後に本題を切り出した。

 

「単刀直入に言うわね。この度我が王立ギルドレア冒険者学園にディスコードのメンバー、その一部を外部講師として招く事にしたわ」

『——ッ⁉︎』

 

教師達の間に衝撃が奔る。だが無理もないだろう。伝説のパーティーの一員による講義、それだけでも彼等のもたらす影響は凄まじいものになると確信したからだ。だが全ての教師がそれを素直に受け止める事が出来る筈はない。教師の半数程はそこまでする意図を見出せず、戸惑いの表情を浮かべていた。

 

「それは…もしかしてローラさんの為ですか?」

 

そんな中1人の女性教師がその意図を何か確信めいた表情と共に尋ねた。

——ローラ・エドモンズ。つい先日戦士学科に入学した9歳の少女…だったのだが、初日の戦士適正測定のついでで測った魔法適正測定において前代未聞の適正値オール9999を叩き出し、半強制的に魔法学科へと転籍されられた彼女の事をその女性教師、《竜殺し》のエミリアは脳裏に浮かべていた。

 

「ええ。こう言ってはなんだけど、あの子に教えるのは貴方達だけだと少し荷が重いんじゃないかと思ったの」

「……それに関しては否定出来ません。《竜殺し》の二つ名を持つ私ですらあの子に…掠り傷すら付けられず完敗したんですから」

「そうね。そして学園トップクラスの実力を持つ魔法使いである貴女が完敗したという事実は同時にこの学園、ひいては魔法学部のカリキュラムはローラちゃんにとって"刺激が足りない"とも言える。だからこそ、()()()()()()()()()()全生徒の才能を更に伸ばす為には…」

「外部からの大きな刺激が必要、と言う事ですか」

「そういう事。それも、とびっきりの刺激がね」

 

その言葉と共に教師達の戸惑いは綺麗に霧散した。

確かに彼女の才能は凄まじく、彼等だけでは制御が難しいレベルと大半の教師が認識していたからだ。それを制御し得るかもしれない者達が教師として学園に来てくれる事はとても助かる、と彼等は思った。そしてそれを抜きにしても伝説の冒険者達の講義を受けようとする他の生徒は多くいるだろう。それによりもたらされる恩恵はとても大きいものになる。加えて、教師達にとっても彼等の講義は喉から手が出る程魅力的なものであり、彼等の技能を何としてでも学び、今後の授業に役立てたいと考える者が殆どだ。

一石二鳥どころか一石三鳥。最早異議を唱える者は1人としていなかった。

 

「意見は一致した様ね。なら、あちらのパーティーリーダーとの打ち合わせを終えてから追って詳細を伝えるわ。ディスコードの方でもメンバーの選出をしないといけないから実際に彼らが来るのは…恐らく来月の校内トーナメントの直前ぐらいでしょうね」

「思っていたよりも遥かに早いですね…数ヶ月は掛かる物だと思ってました」

「詳しくは私も知らないのだけどね。彼等には独自の連絡手段があって基本的にはそれでやり取りしているそうよ。それにより極めて迅速な行動が出来るって《マダム・ヘルタ》は言ってたわ」

「マダム・ヘルタ…⁉︎ディスコードの中でも最上位の1人とされるメンバーじゃないですか…!」

「あら、そんなに驚く事?私はあちらのパーティリーダーである《管理人》と話を付けられるぐらいにはディスコードと仲は良いのよ?」

「そ、そういえばそうでしたね…」

 

そんな中、かつてローラの適正測定を行った戦士学科の男性教師が最大の懸念を口にする。それは実際に彼女がいかに規格外なのかと言う事を間近で見た者の1人であるからこそ言える懸念であった。

 

「しかし本当に大丈夫でしょうか。幾ら彼のディスコードと言えどもその教え子には魔法適正9999のエドモンズがいる訳ですし、時によっては生徒との決闘もある訳でしょう。そうなった場合彼等はエドモンズに勝てるものでしょうか…?」

 

それはそもそも規格外の存在であるローラに対抗し、彼等が勝てるのかかという懸念。確かに、万一魔法使いとしては駆け出しであるローラにかの伝説の冒険者達(ディスコード)が敗れればその教育能力、延いては彼等の実力に対して疑念の声が少なからずとも上がるだろう。

 

「ふふ、そうね。確かに彼等の力を見た事がない貴方達からしたらそう思うのも当然か」

「でも安心して?だって…」

そして、その言葉を聞いたカルロッテは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「彼等がローラちゃんに負ける程弱いだなんて、麗しき大賢者(わたし)の口が裂けても言えないもの」

 

——そう言って、苦笑いした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

239:管理人

スレ民全員に連絡。

我々ディスコードから王立ギルドレア冒険者学園への外部講師派遣が正式に決まりました

参加希望者は希望者専用のスレを1週間限定で立てたのでそこに書き込みをお願いします

その後、管理人とトップネームド7名による厳正な審査の上派遣する人物を各学科3名程選出し、発表します

 

240:名無しの転生者

おっ、遂に来たか

 

241:名無しの転生者

本格的にマホテキ原作に関わるのはこれが初めてだからな。今回の審査は凄まじい倍率になるだろうね

 

242:名無しの転生者

早速入れてきたわ。マジで当たってほしい…

 

243:名無しの転生者

私も入れてきたけどもう既に100人オーバーだったな…

 

244:名無しの転生者

なんならネームドも複数人見かけたしマジで今回行きたい人多いんだなって

 

245:マダム・ヘルタ

ま、私はパスするんだけどね

 

246:予想ガイア

>>245

アンタはそろそろ外出しようか?

 

247:○亀製麺

うどんで

王立ギルドレア冒険者学園を

驚かせたい

 

248:役に立つ狛犬

>>245

素晴らしい提案をしよう。お前も外部講師にならないか?

 

249:ヒーローガール

ヒーローの出番です!

 

250:名無しの転生者

話振った途端ネームドがワラワラ出てきて草

 

>>249

どちらかと言えば君は生徒では?

 

251:名無しの転生者

まぁ生徒として参加したい人も一定数いそうではあるよな

 

252:管理人

それもそうか…だったら非ネームド限定でこっちも募集してみるかな?

カルロッテさんには話通しておくね

 

253:名無しの転生者

流石管理人‼︎俺たちが(権限的に)出来ない事をやってのけるゥ‼︎

 

254:名無しの転生者

そこにシビれる‼︎

 

255:名無しの転生者

憧れるゥ‼︎

 

256:名無しの転生者

そういえば今って時系列としてはどこくらいだっけ?

 

257:怪盗ニャンコ

今王都レディオンにいるんだけどさっき着ぐるみパジャマ買ってる主人公組を見かけたから明日にでもパジャレンジャーもとい主人公組の噂が立ってるんじゃない?

 

258:名無しの転生者

なるほどリヴァイアサン討伐イベか

 

259:名無しの転生者

>>257

というかやっぱり詭術の半神の力ってチートだな

ワイらって基本力強過ぎて大概の冒険者にはバレるから隠密活動苦手なんだけどそのデメリットを踏み倒せるんだから

 

260:名無しの転生者

そりゃ言ってみれば超高レベルの認識改変だからねあれ

怪盗ネキは諜報を専門とするネームドの中でもかなり上位だし

 

261:名無しの転生者

というかパジャレンジャーってやっぱり安直なネーミングよな…

 

262:名無しの転生者

一見するとふざけた名前と見た目なのに滅茶苦茶強いって他の冒険者の心折りにきてるやろ

 

263:名無しの転生者

まぁそれは今に始まった事じゃないし…

 

264:名無しの転生者

だからこそ俺らが呼ばれたんだしな

それも大賢者カルロッテ・ギルドレア直々の依頼で

 

265:名無しの転生者

というか原作最強格キャラと対等に話し合いが出来る管理人って一体…

 

266:マダム・ヘルタ

あら、知らないの?まだディスコードが結成される前の事だけど管理人ってカルロッテを倒してるのよ?

その後カルロッテは何度もリベンジに来てるけど今の所は管理人の全戦全勝。そりゃあ、彼女と対等に話す事も訳ないわね

 

267:名無しの転生者

ファッ⁉︎

 

268:名無しの転生者

全戦全勝…え⁉︎全勝⁉︎

 

269:名無しの転生者

もしかして管理人ってハンパじゃなく強い?

 

270:役に立つ狛犬

少なくともネームドが束になっても勝てないぐらいにはな…

 

271:予想ガイア

ま、そこにトップネームドが加わるとまた話は変わってくるけどな

 

272:名無しの転生者

はえーすんごい…

 

273:名無しの転生者

トップネームドの選出基準の一つが《世界の根幹を揺るがしかねない事》だからな…そりゃそれを束ねる管理人が転生者の中でも規格外の力を持っててもおかしくはないか

 

274:名無しの転生者

この世界初めての転生者とはいえ明らかに規模が違い過ぎるんですがあの

 

275:名無しの転生者

それはそう

 

276:管理人

ごめん否定できない

 

277:名無しの転生者

 

278:名無しの転生者

そういえば最近は1人もトップネームド見てないな

あの人達の事だから心配はしてないけどちょっと寂しい気はする

 

279:ヒーローガール

私は最近の任務で並ラーメンさんとご一緒しました!お変わりなく滅茶苦茶強かったです‼︎

 

280:名無しの転生者

ナミラーメン…

 

281:名無しの転生者

フリテアフルル…

 

282:名無しの転生者

ワタリガワ…

 

283:名無しの転生者

空耳やめてやれw

 

284:名無しの転生者

まぁあの人自身がネタにしてるしおすし

 

285:名無しの転生者

今まで気にしてなかったけどホヨバ出身転生者多いな

 

286:名無しの転生者

まぁあそこはチートの宝庫みたいな感じだし多少はね?

 

287:名無しの転生者

ニチアサや深夜帯アニメ出身も多いよな

 

288:名無しの転生者

『中身』は別なんだけどね

 

289:名無しの転生者

確か特典をベースに肉体が構築されてそこに転生者の魂が入れられてるんだっけ?

 

290:名無しの転生者

そうそう

だから見た目はゲームやアニメキャラ、中身は転生者本人って感じになるんよ

ただガワに性格が寄っていく転生者も少なくないけどね

 

291:名無しの転生者

なるほどサンガツ

 

292:名無しの転生者

じゃあそろそろ俺は落ちるわ

もし当選した時の為にも鍛え直さなきゃだからな

 

293:マダム・ヘルタ

私も落ちるね

こっちの魔法の研究で忙しいの

 

294:名無しの転生者

外部講師当選ありがとうございます!(素振り)

外部講師当選ありがとうございます!(素振り)

外部講師当選ありがとうございます!(素振り)

 

295:怪盗ニャンコ

私はせっかくだしパジャレンジャーの活躍を見てこようかな

 

296:名無しの転生者

>>295

ズルいぞ‼︎俺にも見せろォ!

 

297:名無しの転生者

待ちきれなくて暴走し始めちゃったよ…

 

298:名無しの転生者

まぁ私達らしいと言えば私達らしいんじゃないかな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・王立ギルドレア冒険者学園

《麗しき大賢者》カルロッテ・ギルドレアが創立した学園。戦士学部と魔法学部に分かれており、3年間ここで学ぶと卒業と同時にCランクの冒険者になれる。

 

・ディスコード

100年以上前から存在する伝説のS級冒険者パーティー。その構成人数は知られておらず、数千人いるとの噂も。その正体は転生者だけで構成された冒険者パーティー。メンバーそれぞれの得意分野によってチーム分けされ、基本的には転生者掲示板で連絡を取りつつ様々な依頼を秘密裏にこなしている。

 

・ネームド

極めて優れた実力を持つ転生者の総称。各ネームドには管理人からコテハンが与えられ、それを名乗る事を許される。故にコテハンを貰う事は一種の名誉である。

その中でもトップネームドと呼ばれる7人は規格外とも言える戦闘能力を持ち、ディスコードにおけるあらゆる事柄の最終決定権を持つ。

 

・マダム・ヘルタ

名前:マダム・ヘルタ

原作:崩壊:スターレイル

主にこの世界の魔法の研究を行っているネームド。研究以外の事はあまり興味がなく、基本的にはディスコードの拠点に引きこもっている。

ただし、研究に必要な事であれば冒険者としての依頼も受ける。

 

・予想ガイア

名前:ガイア

原作:原神

小型・中型モンスター及び暴徒の制圧を得意とするネームド。ネームドとしては比較的下の方の実力である為、ディスコードの中でも数多くの依頼をこなしている。コネクションも多く、大体の事は彼に任せておけば解決するとディスコード内では言われる程。

 

・○亀製麺

丸亀製麺madの権化。名前と言った名前がない為基本的には丸亀と呼ばれる。ディスコードの料理担当の1人であり、そのコテハンに反して以外にも色々な料理を作れる。勿論うどんも作れるがその彼自身の発言傾向もあってあまり注文される事はない。

 

・役に立つ狛犬

名前:猗窩座

原作:鬼滅の刃

戦闘特化のネームド。常日頃から極めて過酷な鍛錬をしており、単純な戦闘能力はトップネームドに匹敵する程。ちなみにコテハンは原作のサブタイトルの一つから来ているがそれがあまりにも人の心がなかった為管理人の善意で今の形になった。

 

・ヒーローガール

名前:ソラ・ハレワタール/キュアスカイ

原作:ひろがるスカイ!プリキュア

戦闘班所属のネームド。霊体系のモンスター相手だと大体召集がかかる。その性格とこの世界だと見慣れない可愛らしい衣装などの要因もあって一部冒険者が熱狂的なファンになっている。

 

・怪盗ニャンコ

名前:サフェル

原作:崩壊:スターレイル

諜報班所属のネームド。スタレ原作においても得意とする『詭術』の力を使った潜入捜査を得意とする。長らく正体不明の謎の存在として認識されており、その実力は世界中の貴族が彼女の力を求める程。

 

・並ラーメン

今回名前だけ出たトップネームド。詳細は後々。




今回はローラちゃん達主人公組は出ませんでした。まぁプロローグなのでね。

次回はローラちゃん達も出るのでお楽しみに。
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