バカと人間とオルフェノク   作:成龍

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第9話 再会と自己嫌悪と明久の行方

前回

 

「グハっ何故…だ……」

 

オルフェノクは青い炎を出し灰になり

 

「はぁっ…はぁっ…はぁっ…はっ?」

明久は正気を取り戻し

さっきのオルフェノクが消えるのを確認すると

 

「これが…オルフェノク?の最期…」

化け物とはいえ元は人間なんだよね…

僕が実際そうなんだから…

あれ?ってことは僕は人を…殺したの?

 

「………」シュオーウ

元に戻った明久は

自分が何をしたのか考えると

「…………」ツー

目元から一粒の涙が流れ

膝から崩れるように座り込んだ

 

 

「僕は秀吉を守った…でも化け物とは言え人を殺した…僕は正しかったのか?」

 

『殺セ殺セ殺セ』

 

「うああぁあああぁ」

 

その姿を見たものがいた…

 

 

 

 

……………………………………………

秀吉Side

 

秀吉は出来るだけ安全な場所まで離れ

隠れながらオルフェノクと

呼ばれる者達の戦いをこっそりと見ていた

そして自分を襲ったオルフェノクは青く燃え灰になり

その倒したオルフェノクを見ながら

変身を解いた人物には見覚えがあった

その人物は何かを後悔したかのように

へたりと座り込み急に頭を抱えると

『うああぁあああぁ』と叫びだした

 

まさかあのオルフェノク?の正体は明久っ?

入院していたはずではっ?何故ここに…?

それより…何故あんなに悲しそうなんじゃ?

とにかく本当に明久なのなら確かめなければ…

 

今の明久は姿は明久でもオルフェノク

近づくのは危険だが秀吉には

本当にアレが(明久)なのなら関係なかった

秀吉は走り出し

 

「明久っ」

 

秀吉SideOut

 

明久Side

 

徐々にあの声は収まってきたが

オルフェノクとはいえ自分と同じ

元は人間を殺してしまったという後悔は消えていない

 

「うぅっ…僕は一体…なんてことを…」

 

地面に手を付き

 

「チクショー」ドガッ

自分がやった事は正しかったのか間違えてるのか

分からない、でも確かなのは…罪を背負った事だ

 

「明久っ はぁはぁっ」汗

 

ひで…よし?なんでここに?

とにかくごまかさなきゃ

「えっと…誰かな?僕は君「目が泳いでおる」の事…早いよっ」

ごまかせなかった…失敗だ…

 

「お主は明久であってるんじゃな?」

僕は吉井明久本人だ…でも…

 

「…………秀吉…なんでここにいるの?」

 

「何がなんだか頭がパニックでのぅ…助けてくれたオルフェノクとやらもただ得物を奪いたくて戦っていたかもしれぬから味方とは限らぬし…倒した後にワシを狙うかもしれぬからの!とりあえず物陰から様子を見ておった!すると正体がお主だったから来たという訳じゃ…」

そうなんだ…戦いに夢中で秀吉の気配が消えてなかった事には気づかなかったな…

 

「そう…ねぇ秀吉?」

 

「なんじゃ?」

 

「僕は吉井明久で合ってるよ…でも僕はさっきの奴が言っていたオルフェノクってやつなんだ…

見てたから分かるでしょ?」

 

「……………」

 

分かってるけど信じたくないとゆう表情の秀吉

 

「……いつこうなったかは分からないんだ…

でも確かなのはもう普通の人間じゃないんだ…僕は…もう…」

 

「…明久っ?………お主は何故そのような悲しそうな顔を…」

 

「確かにアイツは秀吉を殺すために襲っていた…

それで僕は怒ってアイツを…………殺したんだよ」

 

「でもそれは、ワシを助けるためなのじゃろう?

なら…「ダメなんだ」?」

 

「アイツも僕と同じように元は人間だったんだよ…

僕は人を殺したも同然なんだ…冷静になって…もう少し加減してれば説得出来たかもしれない」

 

「……でもアイツは…明久アイツはお主とは違う

アイツは心まで化け物に変えておったんじゃぞ?

…なんの恨みもない人間を殺すつもりで…

襲っていたんじゃぞ?

お主は正しい事をしたはずじゃろう?」

 

「たまに聞こえてくるんだ…

頭の中で殺セって声がさ…」

 

「……………っ?」

 

「苦しいんだ…僕がしたくないことをさせようとする声がさ」

 

「……………」

辛そうな表情をする秀吉

 

 

「秀吉…僕はもう病院にいないよ!みんなパニックになるだろうね…」

僕はもう日常には戻れないんだろうね…

 

「じゃろうな…2ヶ月も昏睡状態になったお主が1日で退院するはずは無いだろうからの…明久これからどうするんじゃ?みんな心配するぞ?」

 

「だよねっアハハ…アイツら友達想いだもんね、会ったら殴られそうだな」苦笑

 

「昨日は行ってないがほぼ毎日のように5~10人ぐらいで見舞いに行ったぞ」

10人も?ほぼ毎日?結構心配してくれたんだなぁ

 

「10人?秀吉、雄二、康太、啓太郎、陽向ちゃんと霧島さんに愛子さんは予想できるんだけど…他3人は?」

 

「姉上と…長田じゃ!ちなみにたまに鉄人もおる」

 

「木下さん?長田って島田さん達とよく一緒にいた長田さん!?それに鉄人も!?意外だね」

 

「まあ島田達もワシらとは別に来ておったみたいだがのう…雄二が追い出してたのじゃ!姉上は見舞いに行った中で一番明久を心配してたぞい」ニヤニヤ

 

「そうなの?なんでニヤニヤするの?」

あんな美少女に心配されるなんて僕はなんて幸せものなんだろう…

 

「別に…それでその…長田は、//その…最近はワシらと行動をしておるのじゃ//雄二もアイツらとは違うから連れてってもいいんじゃねぇか!?とか言い出してのう!鉄人は教師の中では一番お主を心配しておった」

なんで秀吉顔赤いんだろう

 

「そうなんだ…鉄人も…とにかく秀吉は僕と会ったことは絶対に内緒にしといて…みんなも混乱するだろうし僕もまだこれからどうしたらいいか分かってないんだ!学校の事とかさ… それにさっきの事もあるし今日は帰るよ!」

 

「むぅ…みんなお主の為に勉強会を開いたりいろいろ頑張っておるんじゃがのう…出来れば今から無理矢理お主を連れ帰ってでも勉強させたいのじゃが」

 

「勉強?秀吉もみんなもいつから勉強に目覚めたの?僕が寝ている間になんて拷問を…さては鉄人に洗脳されたんだな?戻ってこい秀吉ぃ…シoッカーに操られて…」

 

「おらんわっ!ワシは演劇とかで忙しくて姉上からたまに少しずつだが勉強を習ったりしておったぞ!嫌いでもなかったしのぅ!それにみんなが勉強始めたのにも理由はあるしのうっ」

 

「…っ?なんだと…とりあえず今日は帰るよ!秀吉くれぐれも内緒にね…」

 

「分かったのじゃ…出来るだけ頑張ってみるが…その代わりお主も勉強しておけよ」

 

「グハッ…分かったよ秀吉、じゃあ気を付けてね」

とりあえず日本史や世界史だけでも勉強しておくか…

 

って何考えているんだ僕は…もうみんなとは会わないつもりだったのに…

でも会いたいな…最初は殴られるかもね…アハハ

 

明久SideOut

雄二Side

 

「ただいまなのじゃ~」

 

秀吉が戻ってきた

なんか表情がぎこちないが気のせいか?

 

「おう秀吉……なんかあったのか?」

 

「ん?何もないぞ」

 

「そうか…康太達が朝飯作ってあるからお前も早く食べろよ!木下姉と長田はもう食べ終えたからな!9時には勉強始めて昼は適当に飯済ませて明久んとこ行くからな」

 

「おぉ…そうか分かったのじゃ康太達、後片付けはワシがやるでの!くつろいでおれ」

 

「…分かった」

 

「康太~一緒に朝風呂入ろ~」

 

「ブバッ…愛子止めろっ」

 

「愛ちゃんやめてください康兄がヤバイですから!」怒

 

「ちょっ陽向ちゃん冗談だから怒らないでっ」

 

そんなこんなで勉強会を始めたが秀吉は時々険しい顔になったりしていた

 

「秀吉君どうかしたんですか?」

 

「いや…なんでもないのじゃ」

 

「ちょっと秀吉!ちゃんと集中しなさいよ!」

 

「分かったのじゃ…」

 

そして昼は女性陣がパスタとサラダを作ってくれて食べた

 

「じゃあそろそろ行くぞ」

 

俺達は病院へむかったのだが…

 

「なんでまたテメェらがいるんだよ?」

何回か追い払ってるんだがコイツら今日は俺らがいつもは行かない時間狙いやがったな

 

「…っ?坂本には関係無いでしょ?いつも邪魔ばかりして

ウチ達も命救われたんだから心配する権利ぐらいあるじゃない!

それに吉井は今ここにいないらしいから帰ろうとしてたのよ…」

 

「はぁっ?どの口で心配とか言ってんだよ!

命の恩人に彼女作る権利も与えないような恩知らず共が…で明久がいない?何言ってんだお前ら更に頭イカれたか?」

 

「言わせておけばアンタね~」ギリッ

 

「そこまで言うことないじゃないですか

それに彼女作るチャンスは与えてるはずです。ちょっと結花ちゃんもなんか言ってくださいよ」

 

「??…えっ?えっと?」

 

「結花よ…ほっとくのじゃ」

 

「は…はい…」

 

「とりあえずうるさいぞ、お前らの事言ってんのか?アイツの選択枝にも入らねぇよ…入るなら…」ジーッ

 

木下姉と目が合う雄二

 

「//何よっ//」

 

「別にぃ」ニヤニヤ

 

「ちょ//坂本君?//」

 

「とりあえずお前らは選択枝にゃあ入らねぇ!自分で自分の首絞めてる事に気付け塗り壁と殺人釘バット」

 

「誰が殺人釘バットですか?まだ殺してません」

 

「まだ?じゃあこれからするだろ、とりあえず帰れ」

 

「なんでアンタに」

 

「……ここは病院、静かにして」

 

「瑞希帰るわよ」

 

「……」

 

二人は長田を睨み付けたあとに帰っていった

木下姉なら分かるが何故長田なんだ?

 

そして病室に行くと…

 

明久はいなかった…

 

「吉井君なら昨日退院されましたよ…」

 

「吉井君は昏睡状態だったはずですよね?一日で退院なんて出来るんですか?」

 

「えっ…ええ…詳しく言えば転院なんですが他の医療施設で少しの間預かるそうで…」

 

「……医療施設?何処ですか?」

 

「そこは面会謝絶の施設でして場所までは教えられないんですが吉井くんのような状態の患者だけを扱う施設らしいので…」

 

「そう…ですか…」

なんか誤魔化してるのか?いろいろ怪しいな…何かの実験に使われたりしないだろうか?

 

俺達は渋々翔子の家に戻り勉強会を再開した

秀吉は帰り道に何故か辺りを警戒したりしていた

 

やはり朝なんかあったんじゃねえか?

 

雄二SideOut

 

秀吉Side

 

まさか退院してるという扱いになってるとは思わなかったのじゃ

今日実際にワシは目の前で明久を見ておるからの

それにしてもあの看護師下手なごまかし方じゃったのぅ…

上から何か言われた…そんなところじゃろうか?

 

まあワシの仕事は減ってありがたいのじゃが…

この中の誰かが明久と出会ってしまうといろいろややこしくなるのぅ

特に姉上とかにはなんと説明したらいいのやら…

 

「んっ…なに秀吉!?顔になんかついてる?」

 

「んっ?なんでもないのじゃ!」

 

「そぉ?変なの」

 

はぁ~…

 

「じゃあもうちょっとやって解散な」

 

一同「OK」

 

秀吉SideOut

 

Open your eyes the next Faizφ

 

予告

 

もうあと1ヶ月ぐらいで振り分け試験だよネ

 

生徒になんてこと言うんだ?このゴリラ教師!

 

何よ?全部ウチ達が悪いってこと?

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