バカと人間とオルフェノク   作:成龍

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第18話 陽向と命の恩人と全員集合

啓太郎Side

 

長田さんのあの倒れ方…

絶対に頭ぶつけてると思うんだけどなぁ…

 

「菊地君?どうしたんですか?」

 

「長田さん!?本当に大丈夫なの?やっぱり病院に行った方が良いんじゃないの?」

 

「あっ…いえ、大丈夫です。本当に大丈夫ですから…あの人達には迷惑かけられないし…」

 

「あの人達?」

一体誰だろ…

 

「あっいえ…とにかくもう大丈夫ですから…今日は勉強会するんですか?」

 

「…一応するみたいだけど…長田さん風邪はもう大丈夫なの?」

 

「はい!保健室で休んでたらだんだん楽になりました。菊地君、本当にありがとうございます。」

本当に?結構高熱だったんだけどな…

でも咳もおさまってるみたいだし…

とりあえず好印象与えられたみたいで良かった

 

「そうなんだ…どういたしまして!そういえば今日アッ君が学校に来てたんだ!」

 

「えっ?吉井君が?他の病院に入院してるんじゃないんですか?」

 

「う~ん…退院したんじゃないかな?」

そういえばアッ君も不自然だよね…あんな事故に遭ったのに今ではそれも感じさせないくらい元気だったし…

 

「そうなんですか?でも吉井君が戻ってきて良かったですね!」

 

「…そうだね♪また賑やかになるよ!そういえばもうみんな荷物取りに帰ったし長田さんも準備して翔子ちゃんの家に来なよ!」

 

「…はい、分かりました!急いで行きますね!」

 

「えっ?ゆっくり行ってよ風邪治ったばかりなんだから…」

 

「あっはい、じゃあゆっくり行きます」

 

啓太郎SideOut

 

結花Side

 

自宅に着き準備をしていた結花は…

 

『そういえば今日はあの子…泊まって勉強会する日よね…ラッキー食費も浮くし♪今晩は3人で外食にしようかしらね』

 

「なんでキッチンにいるお母さんの声が二階の私に聞こえるの?」

 

時折聞こえないはずの場所からの声に耐えていた

 

「なんで?イヤッ…」

 

耳を塞ぎしゃがみ込む結花

すると…

 

『憎いんだろ?コロセ…』

 

「イヤッ 誰?誰なの?いやッ」

 

『コロセコロセコロセコロセ』

 

「いや…やめて…イヤ…イヤアアアア」

 

謎の声に苦しみ叫び出す結花

 

「ちょっと結花?アンタうるさいわよ?さっさと友達のところ行きなさいよ」

 

「……っ? はい…分かりました…」

謎の声と時々表れる異常な聴力を堪えながら結花は翔子の家に向かった

 

 

結花SideOut

 

優子Side

 

あれから一時間後

平賀は木下姉弟と合流し翔子の家に向かっていた

 

「こ…ここが霧島さんの家かい?」

そりゃ驚くわよね…豪邸とはいえデカすぎるし…

 

「ええ…アタシも最初はアナタぐらいにびっくりしていたわ…無理もないわよ」

 

「それより明久はちゃんと来れるのかの!?」

 

「あっ…ああ、吉井君はさっき用事が終わったらしくて準備している頃だと思うよ!」

あの女の人とは何も無いわよね?無いって信じたい…

 

「そう…とりあえず入りましょ?」

 

『ピンポーン』

 

『……優子達いらっしゃい…入って』

 

門が開き

 

「スゴいね…門が自動で開くなんて…」

 

「アタシ達はもう慣れたわよ…」

 

ドアの前では翔子が待っていた

 

「……いらっしゃい、雄二と愛子と土屋兄妹と啓太郎と長田はもう来てる…吉井はどうしたの?」

 

「彼は用事があってね…もう少ししたら準備してここに来るはずだよ」

 

「……そう…とりあえず入って」

 

中に入ると既にみんなは勉強を始めていた

 

「来たかお前ら早く座れよ!平賀もそんなに固くなるな…明久はどうしたんだ?まさか逃げた訳じゃないよな?」

 

「いや吉井君は用事が…」

 

すると陽向が優子達に気付き

 

 

「こんにちは、優子さんと秀さんと…アナタはっ!」

 

「なんだ?知り合いなのか?」

 

陽向は平賀に気付くと小走りで平賀の方へ向かい

 

「あの時は…どうもありがとうございました」ペコリ

 

「平賀君、陽向ちゃんと知り合いなの?」

 

「えっ?えっと誰かな?」

 

「そんなっ…覚えてないなんて…」涙目

 

「…平賀っどういう関係だ?」ガシッ

 

「えっ?…土屋君、待って?

本当に覚えてなくてというか

肩がミシミシ鳴っている気がする?」ミシミシ

気がするというより本当に鳴ってるわよ

 

「止めて康兄、この人は私の命の恩人なの…」

えっ?まさか陽向ちゃんが前に言っていた

名前は分からないけど気になる人って…

 

「…命の恩人?すまない平賀」

 

「あっ…あーあの時の子か…」

本当に覚えてるのかしら?

 

「はいっ…あの時は

本当にありがとうございました」ペコリ

 

「平賀君が命の恩人ってなにがあったの?」

 

「そっそれは…」

平賀を見ながら困っている陽向

 

何かを思い出した様でその陽向の表情を不安そうに見る平賀

 

「5月頃に車に引かれそうになって…その…平賀さんが助けてくれたんです」

 

「そうなんだよ!いや~無事で良かったよ本当に」

安堵の表情で明らかに話を合わせている平賀

 

「…5月?そういえばあの時珍しく服が汚れていたな」

 

「そうなのね…まさか平賀君がねぇ…陽向ちゃんの気モゴムゴ」

優子の口を押さえる陽向

 

「優子さんっ何を言おうとしてるんですか?」プクーッ

いけないアタシったら口が滑っちゃったわ

 

「ゴメンね陽向ちゃん、つい口が滑っちゃったの」

 

「優子さんは明さんの心配でもしてて下さいっ」

 

「//ちょっ…陽向ちゃん?//」

これは思わぬ仕返しだったわ…

 

「陽向よ明久ならもうそろそろここに来るぞい」

 

「秀さん本当ですか?」

 

「本当だよ!えっと陽向ちゃんって呼べば良いのかな?」

 

「//あっ…はい、そう呼んで欲しいですかもです//」

 

「陽向ちゃん日本語がおかしくなってるわよ…」

 

「//そっ…それより明さんが来るって本当ですか?//」

 

「ああ本当だとも…」

 

事情説明中

 

「でも無事で良かったです。どこの悪の秘密結社にさらわれたかと心配しましたよ。」

 

「シoッカーなんていないよ陽向ちゃん…」

 

「アナタは一体何を想像していたのよ?」

 

「半分冗談です。心配していたのは本当ですから、不良から明さんを助けるなんてやっぱ平賀さんって…カッコイイ」ボソッ

 

「…おい、木下姉もしかして陽向は…」ボソッ

 

「ええ…平賀君が好きみたいね」ボソッ

 

「…前に言っていた好きな人って平賀だったのか?」ボソッ

 

「あら、お兄ちゃん?妬いているのかしら?」ニヤニヤ

 

「…っ?//…心配してるだけだ//」

 

「康太よ説得力無いぞい…」

 

「//…うるさい//」

 

「あ…あの平賀さんっ隣に座っても良いですか?」

 

「えっ?あっ…えっと」

 

戸惑う平賀

 

「どうしたんだ平賀?」ニヤニヤ

 

「あらあら陽向ちゃんったら…どうしたの平賀君?」ニヤニヤ

 

ニヤける雄二と優子

 

「俺の隣で良いのかな?ところでなんで二人はニヤけてるのかな?これはそういうのじゃ…」

 

「平賀君って鈍感なのね」

 

「ああ…全くだ」

 

優子に共感する雄二

 

「坂本さんが言える事なんですかね?」

 

「長田さんの言う通りだよ…全く」

 

と呆れる結花と啓太郎

 

「うるせぇなっ!?」

 

「……あっ…あの雄二さんっ膝に座っても良いですか?」

 

「待て翔子、既に座ってから真似しながら言うんじゃねえっ!前が見えない勉強できねえだろうがっ!」

 

「アハハ…まあ俺の隣で良いんだったら座ってよ」

 

「はいっ♪それじゃあ失礼します♪」

 

「どうしたのカナ?康太君」ニヤニヤ

 

「…ニヤニヤするな愛子…なんでも無いからな」

 

「ふ~ん…これで陽向ちゃんの邪魔も少なくなるネ」

ニヤッ

 

「愛子さん!?それとこれとは話が別です!康兄の命に関わるから抑えて下さいよ?」

 

「え~っ…まあ頑張ってみるけど…それより陽向ちゃんも頑張らなきゃね~♪」ニヤッ

 

「//ちょっ…愛子さん!?うぅっ//」

照れた陽向ちゃんってめちゃくちゃ可愛いわね…

 

「平賀君っ陽向ちゃんは受験生だから勉強教えてあげたら?」

 

「//ちょっと優子さん!?私は別に大丈夫ですからっ//」

 

「木下さんの方が頭良いじゃないか」

 

「アナタが隣に座ってるんだからアナタが教えなさいよ」

 

「私の事はいいですから優子さんは明さんに勉強教えてあげてくださいっ!」

 

「//吉井君は今ここにいないじゃない//」

 

「来てから教えてあげればいいんです」プィ

 

「そうだね!そういえば木下さんは吉井君の勉強見てあげるって言ってたよね」ニヤニヤ

 

「//ちょっと!?平賀君まで?//」

 

「へぇ~そうなんですか~」ニヤニヤ

 

「//もうっ陽向ちゃんまでニヤニヤしないでよ//」

 

「そう言われましても…ねぇ?」ニヤニヤ

 

『ピンポーン』

 

「優子さん!明さん来たみたいですよ」ニヤニヤ

 

「//陽向ちゃん…もう止めてアタシが悪かったから//」

 

優子SideOut

 

明久Side

 

「はぁ~勉強会かぁ~でも木下さんやみんなが一緒だしたまにはいいかなっ♪」

 

『ピンポーン』

 

さっきの本当になんだったんだろう?

戸田さんは誰かに殺された?

あの喫茶店に僕や平賀君みたいなオルフェノクが他にもいたのかな?

 

『……吉井?早く入って』

 

 

「おじゃましま~す!みんな待たせてゴメンね?」

 

「明さんっお久しぶりです!」

 

「吉井君やっときたか」

 

「陽向ちゃん?久しぶり…平賀君と仲良いんだね!」

 

「//こっ…これはその…//」

 

「陽向ちゃん?」

 

「吉井君あとでちょっと話が」

深刻な顔して一体なんだろう…

 

「そうなの?分かったよ!」

 

「明久早く座れ!木下姉が待ちわびている」ニヤニヤ

 

「雄二!なんでニヤニヤしてるのさっ?」

 

「//ちょっと坂本君?//」

 

「早く座って下さい!明さんは優子さんの隣です!」

木下さんの隣に座らせるなんて…君は天使かっ?

 

「//陽向ちゃん?//」

 

「え~っ?木下さんの隣?迷惑じゃない?」

 

「//迷惑じゃないわよ!//それに迷惑かけたのは…アタシだし」ボソッ

 

「んっ?何か言った?」

 

「……何でもないわ♪早く座って勉強始めるわよ♪」

深刻そうな顔してると思ったら急に笑顔に…なんか無理してるのかな?

 

「うん、じゃあ木下さんよろしくねっ!」

 

「………優子」

 

「えっ?」

 

「男子にお願いがあるんだけどアタシの事は下の名前で呼んで欲しいの!秀吉も木下だから紛らわしいでしょ?」

 

「まあ確かにそうじゃのう…」

 

「この際だからみんな苗字じゃなくて名前で呼びあわないか?」

 

雄二が提案してきた

 

「そうね…アタシは賛成よ」

 

「俺も良いのかな?」

 

「ああ平賀…じゃないな…源二お前もだ」

 

「そうか…じゃあ俺も賛成だ雄二」

 

それからみんな賛成した

 

「じゃあ全員揃ったみたいだし始めるか!源二は後で陽向にも教えてやれ」ニヤニヤ

僕がいない間に源二と陽向ちゃんに何があったんだろう?

 

「ちょっと雄さんまで?」

 

「…明久は優子に教われ」ニヤニヤ

 

「//ちょっと康太君?//とにかく始めるわよ明久君!//」

 

「優子さん?顔が赤いけど大丈夫なの?」

 

「//大丈夫よっ!バカっ まずは数学からね//」

 

「え~っ?数学って苦手なんだよね」

 

「だったら尚更よっ」

 

こうしてやっと全員揃っての勉強会が始まった…

 

明久SideOut

 

Open your eyes the next Faizφ

 

 

 

 

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