高校1年 12月前半のある日
この物語の主人公…吉井明久は、
親友の坂本雄二、土屋康太、菊池啓太郎と来たつもりだったのだが、なぜか霧島翔子とその親友、木下優子も一緒に優子の弟、秀吉の演劇を見に来ていた。
タイトルは夢の守り人
主人公は二人
秀吉は心優しい青年が裏切られながらも
人の心を持ち続けようと頑張り続ける
青年の役をするらしい!!
明久Side
明久「あっ!!霧島さんも来てたんだね」
翔子「……雄二がいるところには、
どこまででも行く!」
霧島さんいつもの事だから慣れたけど言い方が怖いよ…
雄二「待て翔子!
それはストーカーって言うんだ!!」
雄二と翔子は明久と知り合う前から
こういうやりとりを続けている。
「……嫌?」
「ああ!嫌だね!!うっとうしい」
そう言った雄二の顔は、
少し赤くなっているように見えた。
優子「坂本君?
その言い方は無いんじゃないの!?」
「あれ!!秀吉?………じゃなくてお姉さん!?」
「確か秀吉の友達の吉井君?こんにちわ!
アタシの弟が世話になってるわね!!
翔子と弟に誘われて来ちゃったんだけど
一緒に見ても構わないかしら!?」
ウソ!?木下さんから言ってくれるなんて
「こんにちわ木下さん!一緒にって本当に?
木下さんみたいな美少女がOKなら
僕は構わないよ!!」
逆にお願いしたいぐらいだよ!
「美少女って…いきなり何言うのよ!
じゃあ、お邪魔するわね。」
美少女だと言われ少し顔が赤くなる。
ヤバい近いよ…ドキドキする。
「……吉井!雄二の隣は私!そこ代わって!!」
「えっ?えっ?じゃあどう座るの!?」
「おい明久、譲らなくていい!
翔子が隣になると暑苦しくなる」
普通男なら喜ぶべきなんだけどね!!
翔子の容姿は、髪はサラサラで綺麗なロングストレートで顔も綺麗に整っておりスタイル抜群。
正直いつ芸能界へスカウトされてもいいレベルだ。
それなのにこの坂本雄二という男は…
「……雄二、照れなくていい」
「照れてねえよ!!こっち来んな!!暑苦しい。」
「「「ハハハ」」」
康太「『パシャッパシャッ』
…いつもの日常の笑顔は撮りがいがある」
「ねぇ康太、この二人は来てるのに
愛子さんは来てないの?
康太の彼女なのに…」
「…今日は、部活で来れないはずだ
あとニヤニヤするな。」
「ちょっと??坂本君その言い方は酷いわよ」
「……優子、大丈夫いつものこと!」
「そうだよ!!木下さんいつもの事だから!ねっ!?啓太郎!!」
啓太郎「そうだよ雄君もっと素直になりなよ」
「啓太郎その呼び方止めろ!!
つっても聞かないよな…はぁ」
「雄君!!ため息なんか吐いてたら
幸せが逃げるんだよ!?ほら笑ってよ!!」
啓太郎…明るいのは良いけど
君がそうさせてるんだよ…
「お前がそ~させてるんだろうがっ!!」
うるさっ!!
「確かにそうだけど場所考えろバカ雄二」
「……雄二うるさい!そろそろ始まる」
『ピッ』
康太のカメラの録画音が静かに鳴り、演劇が始まった。
ちなみに座席はこうなった
啓 康 明 優 翔 雄
明久SideOut
?Side
「あ~吉井の奴気になって尾行してみたら木下の隣なんかに座って…許せないわ!!」
「そうですね?ちゃん 吉井君には制裁を下さないといけませんね!!」
「ねぇアンタもそう思うでしょ! ?」
「私は…そこまでする必要ないと
思うんですが…
っていうか劇を見に来たん
じゃないんですか!?」
「尾行に決まってるじゃない!!
察しなさいよ!!」
「いや…そう言われても…」
?SideOut
雄二Side
あぁ…さっきから後ろの二人がうっせぇな
演劇とか興味なかったけど見てみると意外と面白いから。ちゃんと見ようと思ってたのに台無しだぜ全く。
たくみ役「知ってるか!?
夢って時々スッゲー熱くなって
時々スッゲー切なくなる…らしいぜ!?
アイツの夢は俺が守る!!オラァー」
まあ良いセリフだな!!
たくみ役はそう言って敵を蹴散らしていった
次は秀吉の出番か?
秀吉のやる役は、これから友達の夢を潰した奴を見つけて友達の代わりになって復讐するらしい。
秀吉ゆうじ役「知ってるかな!?
夢って言うのは呪いと同じ…らしい…
夢が叶えば呪いが解ける…
でも一度夢を挫折したら
その人は一生呪われたまんま…だってさ!!
アンタの罪は重い!!!!!」
おおスッゲー演技だな!!
台詞の重さも伝わってくる
「秀吉カッコいいわよ!」
優子は小声でそう言いながら、秀吉に向けてサムズアップする。
なんとも仲のいい姉弟である。
そして、そんな優子を見る明久は何を思ったのだろうか。
『パシャパシャ』
「ねぇアッ君!凄いね秀ちゃん!
セリフが心に響くよ」
「そうだね!!」
・
・
・
「木下くんってカッコいいかも」
「吉井の奴なんか木下の方向いてない!?」
「あっ!!本当です木下さんの方向いてますね」
「吉井~いやらしいこと
考えてるんじゃないでしょうねぇ」
「…………」
「帰りにお仕置きが必要ですね」
全く意味が分からない
ちゃんと演劇を見てる一人を除いて
コイツらの頭どうなってんだ!?
せっかくの秀吉の名演技が
コイツらの意味不明な言葉のせいで
台無しじゃねえか…
それより明久の安全確保か!?
まああの二人だけなら
明久一人で撒けるだろな
雄二SideOut
明久Side
「秀吉~凄い演技だったよ!!
あのセリフ、バカの僕の頭からも離れないよ」
本当に良いセリフだったよ!!
「なんとそこまでかのっ!?
あの!明久の頭から離れないとな!?
明日は隕石でも降るのかのう!?」
せめてそこはありがとうって
言ってほしかったよチクショー
「秀吉っ!今絶対僕をバカにしたよねっ?
せっかく誉めたのに台無しだよ」
「お主、さっき自分でバカだと言っておったじゃろうに…」
バカにされて傷付いた明久は涙目になる
そんな明久に優子は…
「はいはい吉井君泣かないの、
はいティッシュ」
「木下ざんありがどうっ!
君は天使だよ グスッ」
「天使って…ちょっとやめてよ!もう…
どういたしまして!!
秀吉かっこ良かったわよ。」
天使だと言われまたも優子は少し照れてしまう。
「姉上ありがとうなのじゃ!!
そういえばいつから二人は
仲良くなったのかのぅ!?」
明久と優子のやりとりを見て不思議に思った秀吉は、少しにやけながら聞いてきた。
「秀吉っ!?なんでニヤニヤしてるの!?
ちょっとお姉ちゃんと
オハナシしに行きましょうか!?」
黒いオーラを纏った笑顔を秀吉に向けて、
秀吉の腕を掴む。
「冗談なのじゃ!!
許してくれなのじゃ痛いのじゃ」
「まぁ今日のところは許そうかしら」
「…良かったのじゃ…」
秀吉も苦労してるんだね
ていうか木下さんも間接技タイプなんだね…
「秀ちゃんカッコ良かったよ!!あのセリフ!」
「ありがとうなのじゃ!!啓太郎!!
康太も雄二も霧島も見に来てくれて
ありがとうなのじゃ!!」
「…今日の劇はムービーで録った」
また見たいかも!!今度見せてもらお。
「まあ…良かったんじゃねぇか。」
照れ隠しにそっぽを向きながら感想を言う雄二
「……雄二にいつか言ってもらう!!」
「なっ?なんで俺がお前に
言わなきゃなんねぇんだよ!
ってか言わねえよ!」
それは僕でもキツい 苦笑
「……雄二は私と結婚する運命。」
顔が綺麗だとはいえ真顔で言うから
少し怖いよ…
みんなも同じ事を思ったのか苦笑いしていた。
「そんな運命にしてたまるかクソが」
そう捨て台詞を吐いて雄二は全力疾走していった。
どうせ捕まるだろうね。
二人とも最終的には
いつもあそこに行くんだし…
「……雄二…逃がさないっ!」
翔子は、雄二と同じかちょっと遅いかのスピードで追いかけて姿を消した。しかも真顔で…
逃がさないの言い方が怖いよ霧島さん…
真顔で追いかけるとかどこのT-1000?
「あっ!!待ってよ雄君、翔子ちゃん」
啓太郎も遅れて二人を追いかける。
こうして三人は風のように消えていった。
「…」
康太はやれやれといった表情だ
普通は、さよならとかまた今度とか別れの挨拶を言って解散するのが普通だろうが
彼らにはもう当たり前のことになっている。
だからあえて何も言わない。
「今日はもう解散にしようか!!」
「…了解、気を付けて帰れよ」
「あっ康太待って!木下さん達帰る方向は!?」
「あっちの方だけど」
「…明久お前が送ってやれ」
「ワシからもお願いしようかのう」
ニヤニヤしながら二人は、明久に優子を送るように言う。
「えっ二人ともなんでニヤついてるの!?」
「…また学校でな明久、秀吉、木下姉」
そう言った康太は、いつのまにかいなくなっていた。
「えっ?また…アレ?……
前から思ったけど…どうやってんのアレ…
まあいいか…行こうか木下さん達」
この二人と帰るのかー…まあ役得かな
「えっ…ええそうね!!」
「スマンのう姉上…
まだ片付けが残っておるのでのぅ…
先に帰っててくれんかの!
また学校でのぅ明久」
と言いながら優子に見えない角度でニヤける秀吉
「えっ?ちょっと秀吉?」
「えっ……………
それじゃあ帰ろうか木下さん?」
これじゃまるでデートみたいじゃないかっ!
「ええ…そうね」
優子も同じ事を思っていたのか
二人の顔は赤くなっていた。
後で覚えておきなさいよ秀吉ぃ!!
と視線で秀吉に送る優子
「なんじゃ!?悪寒が」
・
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・
気まずい何か話さ「ねぇ吉井君?
アタシちょっと寄りたいところがあるんだけど!」…キタっ
「いいよ!どこ行くの!?」
「ちょっと本屋にね」
「そうなの!?僕も欲しい本あるんだ!寄ってこ」
「じゃあ行きましょっ!!」
明久SideOut
?Side
「吉井!なんで木下なんかと
デートしてるのよ」
「そうですねっ?ちゃん
吉井君がデートしていいのは、私達だけです。」
この二人は、はぁ…
「私、秀吉君のお手伝いしたいので
行きまっ…っていない…まあいっか」
?SideOut
優子Side
欲しいBL本があるのよね~
あと Cl○○nad買っていこうかしら
吉井君にはバレないようにしなきゃ
「あっ木下さんもう買ったの~??」
あっヤバイ見られた!?
なんか気まずそうな顔してない!?
「これお願いします」
「かしこまりました~少々お待ち下さい」
「木下さん!」
「ひゃい!?」
「先に外で待ってるね」
嫌われたのかな!?気を使われたのかな!?
出来れば後者がいいな…
「分かったわ!!」
優子が店から出てくると明久は
「木下さんって腐女子なの?」
いきなりなんて直球で聞いてくるのよ
このバカ………ヤバイなんか泣きそう
「ええそうよっ!!幻滅したでしょ!?」
もうイヤだ…早く帰りたい
「えっ?幻滅とかしないよ!?
僕とかほらアニメとか大好きだし
ゲームも大好きで
食生活に支障きたしてるよ!?
その本は…その…趣味なんでしょ!?」
「…うん…」グスッ
食生活に支障って一体何が?
えっ?吉井君は幻滅しないの?
なんか嬉しくて涙が…
「じゃあ良いじゃん!!
それに木下さんって、
なんか最初は勉強ばかりして
固そうなイメージあったけど…
やっぱ趣味とかで息抜きとかしないとキツいよね!!
それに今日初めて木下さんと話したりしたけど、
実際話してみると意外に明るくて、
優しくて木下さんの
色んな顔が見れて良かったよ!!
僕は木下さんが腐女子だからとか
そんな理由で嫌いにならないよ!?
だからそんな泣きそうな顔しないでお願い!」
最初アタシって固そうなイメージだったんだ…
学校で猫かぶってるアタシが悪いんだけど…
なんかショックね…
そういえば今日は、なんか楽しくていっぱい笑ったかも…
「ありがとうアタシの趣味を認めてくれて…ありがとう!」
「2回もありがとう
言うほどじゃないでしょ!!気にしないでよ!!」
「そういえば吉井君ってアニメ好きなのね!!
アタシも好きなの。特に感動するのとか」
「そうなんだ!!
じゃあさC○○nnadとか知ってる!?」
知ってる~吉井君も見てたんだ…
なんか嬉しい!
「えぇというかさっき買ったわよ!!
漫画だけど アニメの方は勉強とかで
忙しくてまだ一期までしか見てないのよね」
二期はとても泣けるらしいわよね
早く観たいなぁ…
「一期かぁ!!僕的に18話が好きだなぁ
主人公が修羅場でさ!!
ヒロイン達の弁当のシーン面白かったなぁ」
分かるわよそのシーン
四人が主人公の為に家に弁当持っていって
最後に〇子が気色悪い食べ物を
主人公にプレゼントするのよね…
「あーあのシーンは面白いわよね!!
あっもうそろそろ着くわ
送ってくれてありがとうね吉井君」
あっ…もう着いちゃった…もうちょっと話したかったな…
「うん!!今日は楽しかったよ!!
ありがとね木下さん!じゃあ、またね」
楽しかったんだ!!良かった!!
「アタシも楽しかったわよ//
またね!吉井君気を付けて」
そういえばなんでアタシ
嫌われるとか気にしてたのかしら!?
吉井君に嫌われても
損することなんてないのに…
もしかして好きになったとか!?
まさかね…でももしそうだったら…
こんな感情になったの初めてかも…
「またね」
今度は手を振って振り替えって言ってくれた
この時私は知らなかった
このまま吉井君との
最後の別れになるような
事故が起こる事を…
優子SideOut
?Side
「これで邪魔物はいなくなったわね」
「はいそうですねっ」
「これからお仕置きしに行くわよ瑞希」
「はい美波ちゃん」
?SideOut
Open your eyes the next Faizφ
予告
助けて雄二…
ウオオオオォ
あまりにも弱すぎて笑ってしまった…という訳だ
アッ君が?
明久がどうかしたのか?