結花Side
なんで聞こえるのか分からないけど
あの声の正体は多分、道子
助けなきゃ…助けたら
あの人達も少しは優しくしてくれるかな?
考えている間に川原に着いちゃったけど…
どこだろう?
『痛っ…やっぱ足捻ったかも…本当最悪っ』
足捻った?ケガしたの
あれ?あの木の下にいるのは…やっぱり
「道子っ」
「なんでアンタがここに来るのよ?
パパとママしか呼んでないのに!」
「それは…それよりケガは?足捻ったの?」
「なんで分かるのよ気持ち悪い…
私は大丈夫だから近づかないでっ」
一応助けに来たのに…なんで…
『『道子っ』』
「パパっママっ!」
「結花なんでお前がここにいるんだ?」
「アンタお友達の家で
勉強会してるんじゃなかったの?」
「パパっママ!
ソイツが私をあそこから落としたのよっ」
なんでそんな嘘つくの?私は助けに来たんだよ?
「道子それは本当か?」
「ち…違います!私はただ道子を助け…」
「そうよ!だからソイツが…
ここにいるんでしょっ」
「結花アナタなんでここにいるの?
道子は家にしか電話をかけてないはずよ?」
「そ…それは…その…道子の助けてっ
声が聞こえて…だから助けに来たんです!」
「…っ?」
「声が聞こえた?
助けに来たってアナタ…
霧島さんの家にいたんでしょ?」
「でも聞こえたんです!」泣
本当なのに…
「そんなの信じられるわけないでしょ?高校生にもなってそんな嘘つくなんて」
本当に…本当…なのに…
「パパ、ママ!ソイツがやったのよ!
こんなバカみたいな嘘つくこと自体
怪しいじゃない!家から追い出してよ」
なんで?『コロセ…コロセコロセコロセ』誰なの?
「いやっ…止めて…いやっ…」
結花は耳を塞ぎしゃがみこんでしまった!
「もう許さん!
結花っお前は家に帰ってくるな!
友達の家でもどこでも勝手に行け」
『コロセ』いやっ
「道子っ?足捻ったの?
道子は受験生なのよ?
そろそろ受験も始まるっていうこんな時期に
ケガさせて…『パンッ』
もう戻ってこないでちょうだい!」
結花SideOut
明久Side
一方…長田家の会話の一部始終を
聞いていた明久と源二は…
「そんなっ!?結花さんは何も悪くないのに…
ただ助けに来ただけなのに…
なんであんな嘘を?」
「明久…これは、マズい…
結花さんの様子がおかしいぞ…」
耳を塞ぎしゃがみ込む結花
「もしかしたら…
あの声が聞こえてるのかもしれない」
『パンッ…もう戻ってこないでちょうだい』
結花にビンタして戻ってくるなと言う母親
『なんで…本当に私は…
ただ道子を助けに来ただけなのに…』泣
『まだそんな嘘つくのか?もう目障りだ
早くどっか行け』ドンッ
結花を突飛ばしどっか行けと言う父親
なんであの人達は…
あそこまでしなくてもいいでしょ?
なんで信じてあげないの?
自分の娘なんじゃないの?
『本当に…本当なのに…』シュオーウ
『キャアアアッ』
「……マズい!明久行くぞ?早く止めないとっ」シュオーウ
「う…うん」シュオーウ
あの人達…助けた方がいいのかな?
『化け物っ!?結花アンタっ?』
『母さん道子を早く車に乗せろ!逃げるんだ!』
『何コレ…いやっ…』
結花さんはあの子を助けに行っただけなのに
あの子は嘘をついて…
あの人達も結花さんを信じなくて…
結花さんを家から追い出したんだよ?
『何コレ?本当に…いやっいや…いやぁ!!』
「結花さん落ち着い……て…」
クレインオルフェノクは
何かの声から逃げるように
叫びながら耳を塞いだが
背中から突然光の翼が生えて
一家をその翼で包み込むように覆った…
すると一家は悲鳴をあげながら灰になった…
源二はそのまま膝を落として座り込んだ
「間に合わなかった…」
明久と源二は変身を解いた
「結花さん!結花さん!落ち着いて!」
「いやっ!誰っ?……明久君と…源二君?」
結花も変身が解けた
「来ないで…私は…」
「結花さん!落ち着いて…
僕らも…君と同じなんだ…」シュオーウ
「えっ?嘘…」
明久は再び変身を解き
結花に歩み寄る
「とりあえず…あの人達…家族なんだよね?」
「はい…でも…私は…」
「これからどうするんだ?家族を殺して…
君はまた人間を襲うのか?」
「殺した?私があの人達を…」
結花は崩れ落ちるように座り込んだ
「源二っ!?」
「いっ…いえ私あの時自分の体が変わって…
パニックになってて…変な声が聞こえて…
何が起こってたのか分からなくて…
気づいたらあの人達が灰になってて…」泣
「結花さん落ち着いて!
とにかく殺したくて殺したんじゃないんだよね?」
「はっ…はいそれは本当です!
私は一体どうなってるんですか?」
嘘は言ってないみたいだね…
「源二?一応嘘は言ってないみたいだから
信じてあげようよ?」
「ああ………ただ2度目は無いからな?」
「?…はい」
「とりあえず説明するけど…
君は、1度死んだんだ…」
「死んだって?そんなまさかっ…」
「階段から落ちたんだよね?
打ち所が悪くて即死したんじゃないかな…
僕も本当は二週間前に死んだんだ…」
「そんな?転院したはずじゃ…」
「実はね…」
明久事情説明中
「そんな事が…だから2週間も行方を…」
「これからどうするの?
とりあえず今日は帰った方がいいんじゃ
…そういえば源二」
「なんだ?」
「多分君の家の荷物じゃないかな?
僕の家にいっぱい来てたよ…」
「なんだと?さっき帰った時は
なんとも無かった…そういえばあの人
ルームシェアして欲しいとかなんとか
言ってたが…まさかこんな急だったなんて…」
「結花さん…とりあえず僕の家の部屋借りる?
本当はいつもあの家に
帰りたくなかったんじゃないの?」
あんな家族がいたら帰りたくならないよね…
「正直…帰りたくなかったです…
でも…良いんですか?」
「ルームシェアするには充分な広さだし…
そのマンションはオルフェノクにだけ
貸してるらしいんだ…
それにまだ余ってる部屋あるから大丈夫だよ!
必要な荷物持って僕の家に来なよ!
それに友達同士なんだから気楽でしょ!」
「オルフェノクにだけ?でも明久君?
私、女の子なんですよ?もし優…ムゴモゴ?」
「はぁ~明久…君は本当に…
結花さん余計な事言っちゃダメだよ?」ボソッ
「は…はい…」
「どうしたの二人共?」
「いや…なんでもないんですけど…その…
もうちょっと女心をわかってあげて下さい…」
「えっ…女心?誰の?」
「「はぁ~…」」
「なに?なんでため息吐いてるの?僕なんかした?」
「とりあえず結花さんの家に荷物を取りに行くぞ」
・
・
・
・
・
・
「結花さん…今日はとりあえず
休んでた方が良いよ?
雄二達には熱がまた上がったとか
言ってなんとかごまかすからさ…
それにいろいろ起こりすぎて疲れたでしょ?
源二も荷物の整理は明日でいいよ!
あまり遅くなると雄二達が
探しに来るかもしれないし…」
「はい…分かりました…
今日はゆっくり休んでおきます…」
「まさか本当にルームシェアさせられるとはね…
とりあえず戻るか…」
明久SideOut
雄二Side
アイツら遅いな…
まさかオルフェノクに襲われてたりしないよな?
でも源二がいるし…
いやでも源二もオルフェノクだ
まだ完全に信用出来たわけじゃねぇっ
少しは警戒しとかないとな…
もうそろそろ探しに行くか?
「啓太郎、秀吉」
「なに雄君?」
「なんじゃ?」
「いや…アイツら遅いと思ってな…
探しに行かねえか?」
「いっ…いや明久達なら大丈夫じゃとおもうぞ?
もうちょっと待ってみてもよくないかの?」
「どうしたの秀ちゃん?なんか焦ってない?」
「いや…大丈夫じゃ」
「とりあえず行くぞ!?」
雄二達が翔子の家から出ると
ちょうど明久達が戻ってきた
「お前ら遅かったじゃねえか?
どこ行ってたんだ?」
よかった…無事だったか…
「結花さんの家だよ?
結花さんが川原で倒れてたから
家まで送って看病してたんだよ!ねぇ?源二」
「ああ…フラフラしてて
家の場所聞くのも大変だったな…」
「そうなのか?
じゃあ荷物持って行った方が
良いんじゃねぇか?」
「そう…だね、僕が荷物持って行くよ!
源二は休んでて!
秀吉は結花さんの荷物持ってきてくれる?」
なんだ?今の間は?
「分かったのじゃ!」
「アッ君俺も行っていい?」
やっぱ心配だろうな…
「あっ…いやもう結花さん寝てるはずだから
静かに行きたいんだ…ゴメンね?」
「そ…そっか…」
・
・
・
「持ってきたぞい!」
「秀吉ありがとう!じゃあもう一回行ってくるね!」
「早く戻ってこいよ!」
「分かったよ!」
雄二SideOut
康太Side
陽向のやつなんか元気無いな…
源二になんか言われたのか?
「陽向ちゃん?なんか目が赤いけど…
泣いてたのカナ?」
「そうですか?大丈夫ですよ!?」
「…本当か?源二になんか言われたのか?」
「なんも言われてないよ!?大丈夫だよ!
あっ源二さんお帰りなさい!
どこ行ってたんですか?」
「ああ…結花さんが川原で倒れててな…
明久と家まで運んで看病してたんだ」
「そうなんですか?
急に表情が険しくなったから
心配してました♪
やっぱ源二さんは優しいですね♪
もちろん明さんもですけど!」
気にしすぎか…
「いや…そうでもないよ」苦笑
「いえ優しいですよっ♪」
「…源二」
「なんだい?」
「…陽向を泣かせたら許さない」
「えっ?えっと…分かったよ?」
「//ちょっと康兄?いきなりなんなの?//」
「…なんでもない」
康太SideOut
Open your eyes the next Faizφ