バカと人間とオルフェノク   作:成龍

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第23話 怪我と遭遇と悲しい夢

啓太郎Side

 

福原Voice

 

翔子からの電話を受けて

川原の方へと向かった啓太郎

 

なにアレ…ってアレは人じゃないか?

 

川からドンブラコ

『こんな時に桃太郎みたいな

ナレーションやめてよ』

雄二が流れてきた

 

福原VoiceOut

 

うそでしょ?あの赤髪…雄君だよね?

 

「雄君っ!」

 

助けなきゃ…足が冷たっ!?

 

川から雄二を引き上げる啓太郎

 

 

「雄君?起きて?雄君?」

 

「んっ…んん?啓太郎か?

…あぐっ!?痛ぇ…つか寒っ!?」ブルブル

 

脇腹を辛そうな表情で

押さえながら寒がる雄二

 

「雄君?どうしたの?」

 

「あぁ…ちょっとな…

脇腹が痛くてよ、あと寒い」ブルブル

 

「寒いってそりゃ…

川から引き上げて

びしょ濡れだしね…

脇腹って…スゴいアザじゃない?

病院行った方が」

 

「大丈夫だ!これぐらい慣れてる…」

確かに中学の時いっぱい

喧嘩でアザ作ってたけどさ…

 

「でも…」

 

どうやったらあんなアザに?

 

「大丈夫つってんだろ!

とりあえず寒いから早く帰りてえ

啓太郎運転頼むわ」

 

「あっうん…でも」

 

「早くしろよ!寒いから」

 

「分かったよ…でも…

知らないよどうなっても…」

 

『ブオォォン ブオォォン…』

 

「寒っ!?!?」ブルブルガクガク

 

だから言ったのに…

 

啓太郎SideOut

 

明久Side

 

僕は…気を失ってたのか…?

 

起き上がろうとする明久…

 

「うぅっ…ぐっ?いったぁ…」

 

突然胸に激痛が走る

見てみると火傷のような跡と

アザが胸の中心に広がっていた

 

「何コレ…うぐっ…クソッ」

 

まさかあの蹴りで…!?何アイツ?

優子さん達助けたと思ったらいきなり

バイクで突っ込んでくるし…

盾を持ってた腕の火傷とアザが…

とにかく帰って休もう…

あっ…買い物置いてきたまんまだった…

 

「不幸だ…うぐっ」

 

『また化け物?』

 

突然明久の

脳裏に怯える優子が浮かんだ

 

「ハハッ 痛っ」

 

やっぱ…優子さんも怖いよね…

僕が化け物だから…

 

痛みに耐えながらフラフラと

家に帰ろうとする明久

 

「あの…大丈夫…って吉井?」

 

げっ…島田さん!?

なんでこんな時に…

今お仕置きとかされたらマズイ

とにかく逃げないと…

 

フラフラと早足で歩く明久

 

「吉井?なんで無視するのよ?

待ちなさいよ…今までどこにいたの!?

前の女は誰なの!?

っていうかなんでアンタそんなに

フラフラしてるのよ?」

 

「ははっ…転んじゃってさ…」

 

「嘘よ…この腕の火傷なんなのよ?

アンタ重症じゃない」

 

明久に肩を貸そうとする島田

 

「僕は大丈夫だから…痛っ

一人で帰れるから離してよ」バッ

 

マズイ…今のは怒りに触れたかも…

 

島田の腕を振り払う明久

 

「………」

 

アレ?なんで?

嵐の前の静寂ってやつかな?

 

「僕は一人で帰れるから…

気を付けて帰ってね」

 

「…………」

 

アレ?なんなの?

 

明久SideOut

 

島田Side

 

フラフラして歩いてる

男の人がなんとなく心配だったから

声をかけてみたら

その人は、吉井だった。

なんでウチをそんな

嫌そうな目で見るのよ?

あの時のお礼とか

言いたかったでもあるけど…

あれからどこにいたのかとか

あの女の事とか

木下と一緒に帰ってたのとか

いろいろ聞きたかったけど

普通じゃない火傷に

相当辛いのか胸を押さえながら

汗をいっぱいかいてて

心配になったから

言い訳とかを聞くのは

次にして肩を貸して

家まで送ろうと思ってた…のに

 

「一人で帰れるから離してよ」バッ

 

「…っ!?」

 

なんで?そんな目で見るの?

違う…ウチそんな目で

見られたかったんじゃ…ない

 

「僕は一人で帰れるから…

気を付けて帰ってね」

 

『ウチと友達になって下さい』

 

『うん!これからよろしくね』ニコ

 

違う…ウチは吉井にあんな目で…

あんな顔で見られたかった訳じゃ…

 

『何回かお前らに

話かけられた時とかに

嫌そうな顔をしていた

明久を見たことがある』

 

違う…………………

 

島田はそのまま家に帰った

 

「お姉ちゃん?

どうして泣いてるですか」

 

「なんでもないのよ…

葉月…ハンバーグ食べたい?」

 

「???ハンバーグですか!?

食べたいですー!」

 

島田SideOut

 

雄二Side

 

クソッ…アイツ仕留められなかった…

あんな強いのも居たのかよ…

 

「寒っ」ブルブルガクガク

 

「雄君大丈夫?」

 

「大丈夫なわけあるか」ブルブルガクガク

 

熱いお茶を置く啓太郎

 

「おう…サンキューな…あっつ!?

わざとか?これはわざとなのか?」

 

「ゴメン…違うよ…

ただ寒そうだったからつい…」

 

「少しぐらい冷ましてくれ…」

 

「今お風呂沸かしてるから

それよりオルフェノクにやられたの?」

なんで知ってるんだ!?

 

「ああ…」

 

「倒せたの?」

 

「いや…仕留められなかった」

 

「そんな…まさか…源二君?

源二君は他のオルフェノクが変身した

ファイズをあっさり倒してたよね?」

 

「いや…違う…馬みたいな奴だった…

だが…アイツはまだ強くなる気がする…」

 

「そうなの?

そんな強いのが人を襲ったら

大変じゃない…」

 

「ああ…まあただの勘だがな…」

 

雄二SideOut

 

秀吉Side

 

アレからゆっくり家に帰った秀吉達

 

姉上の怪我は酷くはないが

今日は部活は休むかの…

 

「そういえばあの化け物の事

オルフェノクとか

言ってたみたいだけど…

秀吉アレがなんなのか知ってたの?」

 

マズイのじゃ…

さっきつい口走ってしまったのじゃ…

 

「う…うむ」

 

『 ダメよ…その化け物は

アタシ達を助けてくれたの! 』

 

そういえば…

姉上もあの黒いやつの事を

知ってる感じじゃったような…

 

「まさか…アンタ、前に

あのオルフェノクとかいう奴に

襲われたの?」

 

「うむ…その時に明久に

助けられたのじゃ」

 

一応嘘は言ってないんじゃが…

 

「明久君が?

その時って明久君が病院から

いなくなった次の日の事よね?

アンタ怪我とかしてないわよね?」

 

「う…うむワシは大丈夫じゃ!」

 

「ならいいんだけど…アンタ

武術習ってたからって

次はあんな無茶しちゃダメよ?

一応その助けてくれて…ありがとう//

明久君にもいつか礼を言わないとね…」

 

姉上に感謝されるとは…

珍しいが…頬を染めるでない…

一瞬何じゃこの可愛い生き物は…

とか…思っとらんからの?

本当じゃよ?

 

「うむ…まあ気を付けるのじゃ…//」

 

「でもあと一人の

オルフェノク?は大丈夫なのかしら…

アタシ達を助けてくれたのに…」

 

アレが明久だと言ったら

どうなる事かのぅ…

それより明久は大丈夫なのじゃろうか?

まだ帰っておらんようじゃったが…

 

「姉上、とりあえず足を冷やして

安静にしておれ…」

 

「えぇ~退屈よ…」

 

「我慢するんじゃ!」

 

今はワシが兄貴みたいじゃのぅ…

 

秀吉SideOut

 

明久Side

 

島田と別れて数分後

明久は家に向けてゆっくり…

辛そうに歩いていた

 

「うぅっ…」

 

とっても痛くて…苦しい…

 

「明久?明久っ!どうしたんだ?」

 

源二が急いで走ってくる

 

「ちょっと…ね…」バタン

 

「明久?おい!…なんだこの怪我は…

とにかく氷で冷やして休ませないと」

 

 

「おかえり…源二君…明久君っ?

どうしたんですか?」

 

「結花さん氷持ってきてくれ!

胸の火傷とアザが酷い」

 

「分かりました!」

 

 

『まさか…そんな…

明久君がオルフェノク?

嘘…でしょ…!?』ダッ

 

『優子さん?待って…

優子さん……………はぁ…はぁ…

優子さ…ん…待って…はぁ…はぁ…』泣

 

なんで?

どんなに走っても追い付けない…

嫌だ…こんな別れは嫌だ…

 

「うぐっ…ぐすっ…うぅっ優子ざ…ん」泣

 

「明久君起きたんですか?

寝言かぁ…泣いてるの?

明久君…とても…悲しそうな顔…」涙

 

「とても悲しい夢を見てるんだろうね…」

 

「源二君…」

 

「その夢が…正夢にならなきゃいいがな…」

 

「そう…ですね…私…

氷替えてきますね…」

 

「島田さんと姫路さんか…

あの二人にも用心しないとな…」

 

明久SideOut

 

優子Side

 

『優子さん…僕にはもう…

近づかない方がいいよ…』

 

『えっ!?明久君?なんでそんな事…』

 

なんでそんな悲そうな顔で

そんな事を言うの?

 

『だって僕は…………だから…』

 

『明久君なんて言ったの…?

待って…明久君…』

 

なんで?明久君が急に遠くに…

 

『待って明久君!もう…アタシの前から

いなくならないで…』泣

 

「グスッ…明久く…ん…」

 

「姉上~氷の替え持ってきた…

寝てたのか…姉上…

なんて悲しそうな顔を…」

 

「えぐっ…いなくならないで…

明久君……うぅっ」泣

 

「正夢にならなければいいんじゃが…」

 

優子SideOut

 

Open your eyes the next Faizφ

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