康太Side
学校に着いたはいいが
部活の生徒が残っているじゃないか…
何故そこまで考えなかったんだ…
校門の近くまで行くと
音を聞き付けたのか鉄人が出てきた
「土屋、工藤そんなに
息切らしてどうしたんだ?
何かが壊れたような音も聞こえるが…」
「西村先生…ハァ…
化け物が…ハァ…」
「誰が化け物だと?」
「ハァ… 違う…先生の事じゃない…
ハァ… 後ろを見てくれ」
「ハァ…異端者め…
逃げ足がハァ… 速すぎるぞ」
「…なんだアレは?」
「…こっちが聞きたい
そういえば先生の召喚獣は
物に触れる事が出来たはずでは?」
「確かに出来るが…」
「先生の召喚獣であの化け物と
戦ってもらえないですか?」
「出来るには出来るが…」
「…頼む!アイツは俺達を
襲おうとしてるんだ…アレが校内に
入りでもしたら大変な事になるぞ」
「確かに生徒を危険に
晒すわけにはいかんな…
だが、今俺の召喚獣は
点数が高すぎて
バグが出ているらしくてな
学園長が
原因を探っているみたいだが…
とりあえず本気を出しても
腕輪は使えるが
総合でもDクラス分の力しか出せない
だから足止めで精一杯だ…」
「…そうか」
「とりあえず行くぞ!
試験召喚獣!サモンっ!
土屋と工藤は
他の先生に頼んで
生徒を避難させるのを
手伝っててくれ」
西村宗一 総合科目9,999点
西村の召喚獣は両腕に
黒い大きなグローブのような武器を
装備していた
それに普通の召喚獣より
少し大きいように見える
なんだあの点数は?
あの体格にあの運動神経
あの頭脳って
チートにもほどがあるぞ
「なんだ?このいかつい顔の
割りにちっこいのは?」
「いかついは余計だ化け物め!」
「スネーク?」
「違う!
なぜ化け物が伝説の傭兵を知っている?」
「俺は化け物では無い…
進化した人類だ!
ゲームなら結構詳しいぞ!?
それよりさっさと
あの忌々しいリア充を殺らせろ!」ドカァ
「殺らせるわけ無かろう!
ウチの生徒に手を出させるものか」
西村の召喚獣はオルフェノクに
見た目からは
想像も出来ないようなスピードで
パンチを叩き込む
『ズザザザザザー』
オルフェノクは
足でなんとか踏ん張るが後退させられる
「うぐぅっ なんつう威力だ…
チビだからってナメてたぜ」
オルフェノクは校門から5m近く離される
今は鉄人が足止めをしてくれているが…
あのパンチを喰らって
あんなに平気そうにしているだと?
どこまで持つか…
「行くぞ愛子!」ダッ
康太SideOut
雄二Side
見えてきたな…
オルフェノクは?
まだ学校に入っていないようだが
誰と戦ってんだ?
西村宗一 6040点
鉄人が召喚獣で戦ってんのか?
西村は怒濤のラッシュを
叩き込んでいたが
オルフェノクは後退しながら
甲羅状の盾で防いでいた
あのオルフェノク
両腕に持ってるのは…盾か?
後退はしているが
攻撃は効いていないようだな…
鉄人が疲れてきているように
見えるのは気のせいか?
雄二はオートバジンを呼ぶ
・
・
・
『シュゴオォ』
「来たか!啓太郎、ケースを
キャッチしてくれ!」
「う…うん!」
「オートバジン!援護してやれ!」
オートバジンは頷くと
オルフェノクと西村のところへ向かうと
オルフェノクにガトリングを撃つ
『うぐぅ!?なんだコイツは?』
・
・
・
・
『雄二!』
「……源二?」
「俺が呼んだんだ」
「雄君…まさかあのオルフェノクと
源二君を学校の近くで戦わせる気?」
「ああ…だが
オルフェノクとしてじゃない」
「……まさか雄二
…あのベルトを源二に!?
ダメ!オルフェノクは
みんなこのベルトを狙ってた!
源二を信用したい気持ちも分かるけど…」
「…」
「コイツはそんな事する奴じゃない!
もしコイツがそんな事したら
翔子、お前の命令を
なんでも聞いてやる!うぐぅ…」
「……雄二…」
「源二!俺は今とても
戦える状態じゃないお前に任せる…」
「…でもこのベルト大事なものだろう!?
俺はオルフェノクなんだぞ?
信用していいのか?」
「オルフェノクだからなんだ?
さっきお前は友達だと言ったはずだ
姿が変わろうが
まだお前は化け物じゃねえ人間だ!
だから信用してんだ!
それに前もそのベルトを
ちゃんと返してくれたじゃねぇか
裏切りたいなら裏切ればいい
その時は信用した
俺が悪かったんだからな」
「…………
借りてもいいか?
使い方を教えてくれ」
「ああ!」
「雄君!?大丈夫なの!?」
「啓太郎
お前は信用したいのか
疑いたいのかどっちかハッキリしろ!
源二!行けるか?」
「なんとかやってみる」
《Standing by》
「変身」
《Complete》
「……源二も変身した!?」
「行ってこい源二!」
「………ああ!」ダッ
表情は見えないが
なんだか
スッキリしたような声だったな
後は任せたぞ源二
雄二SideOut
源二Side
源二は猛ダッシュで
オルフェノクの方に向かうと
そのスピードから前蹴りで
オルフェノクの後頭部を
地面に押し込むように喰らわせた
「バゴンッ むぐぅっ!?」
オルフェノクの
頭はそのまま地面にめり込んだ
「お前は?なんだ!?」
突然の乱入に驚いた西村が聞いた
「アナタも早く生徒を
避難させて逃げてください」
「ああ…だがソイツは強いぞ!?
召喚獣の力は人間の数倍は
あるというのに
盾も壊せないぐらいの硬さだ」
「大丈夫です!
盾は今使えないはず」
「うぐっ!?クソッ抜けない!」
オルフェノクはなんとか
頭を地面から抜こうと頑張る
「それに亀は全部が
甲羅ってわけじゃないですから」
今オルフェノクの頭は地面にめり込み
腕は頭を抜くために地面に付いている
そして首が剥き出しだ
「……なるほど!
じゃあ俺は生徒の避難に全力を注ごう」
西村は学園内へ向かった
「さて、ウチの学園を狙ったからには
覚悟はいいんだろォなァ?」
頭は地面に刺さり
首は剥き出し…
コイツに逃げ場は…無い
予想より早いが詰んだな
明久が見てた
アニメのキャラの台詞に
ぴったりな状況だ
それにあのキャラに
少し影響されてしまっている
自分がいる…
「ここから先は一方通行だァ!」
「なんだ!?あまり聞こえないが
不気味な声がしたような!?」
源二SideOut
雄二Side
「雄君!
なんか源二君のキャラ変わってない?
大丈夫なの!?」
「気のせいだ啓太郎!」
『さァて!愉快な灰のオブジェに
変えてやろうかアァ!』
「……あの源二怖い
…本当にベルト渡して良かったの!?」
「大丈夫だ!源二を信用しろ!」
「雄君なんでそんなに冷静なのさ!?」
「ああいうキレ方するキャラは
意外に良い奴だったりするんだ!
それに妹に優しいタイプかもしれん」
「そうなの!?」
「知らん」
「いやいやいやいやいやいや」
『さァて…亀みたいな
オルフェノクさんに問題でェす!』
源二555はオートバジンを
バイクモードに切り替えて
ハンドルから棒の様な物を引き抜き
その棒にミッションメモリーを着ける
するとその棒はまるで
〇ター〇ォーズのシ〇の暗黒卿の
ライト〇ーバーの様に赤く光り
『ブウゥゥウン』
ワニガメの様なオルフェノクの
首の近くに当てる
『むぐっ!?あっつ!なんだ!?』
『この剣を亀さんの首に
そのまま振り下ろすとオォ…
どォなるでしょォかァ?』
「……雄二!
アレは正義の味方じゃなくて
ダー〇ベ〇ダーにしか見えない」
「雄君!俺もそうにしか見えないよ!
仮面もあるし
マント着けたらかなり近いよ」
「大丈夫だ!」
《Ready》
《Exceed charge》
ファイズは再びオルフェノクの首に
ファイズエッジを触れさせる
『あつっ!?あっづい!』ボコォ
オルフェノクは
あまりの熱さに耐えきれず
馬鹿力でなんとか首を抜くが…
『プシュウゥ ボトッ』φ
『…………
まだ振り下ろしてないってのに…
正解は首が斬れるでしたァ!』
クソッいろいろとツッコミたい…
源二は変身を解き
雄二達の元へやって来る
源二が近くに来ると啓太郎は
ブルブルと身構えていた
「あの…これ…返すよ…」
「あっ…ああ…
明久が見ていたアニメ見たのか!?」
「………コクン 聞こえてたのか?」
「ハハッ…そうか
なんかスゲーキャラ変わってたぞお前」
「忘れさせてくれ…」
雄二SideOut
康太Side
さっき窓から見えたアレは
一体なんなんだ?
「康太君!
僕たちも早く帰ろうよ!」
「…分かった」
康太SideOut
優子Side
夕方になり…
さっき学校近くに
オルフェノクが出たって聞いたけど…
秀吉は無事かしら?
「ただいまなのじゃ~」
よかった…無事みたいね…
そういえば今日は明久君見てないな…
まさか…あの夢が本当に?
「おかえり、
あの秀吉…今日明久君は?」
「あ…ああ!明久なら
風邪を拗らせたらしくての
しばらく休むそうじゃ!」
なんだ…ただの風邪か…
よかった…
優子SideOut
明久Side
源二の事は今大丈夫みたいだから
置いとこう…
それより
これから優子さんとどう接しよう?
『また化け物?』
あんな夢見たあとじゃ
余計に正体がバレた時に怖いし…
でもなんで優子さんの事考えると
こんなに辛いんだろう…
「あの…明久君?考え事ですか?」
「あ…うんっ!
今日変な夢見ちゃって…」
「それって優子さんの夢ですか?」
「なんで分かるの?」
「寝言聞いたんです…
明久君とても悲しそうな顔で
泣いてました…」
「そっ…そうなんだ…」
「明久君なにか悩んでるんですか?」
「いや…優子さんとは
まだ付き合いも短いのに
どうしてあの夢を見ただけで
こんなに辛いんだろうって思ってさ」
「それは…優子さんに
恋してるからじゃないですか?」
「そ…そうなの?」
「きっとそうです。
私は応援してますよ!」
僕は優子さんの事が…
でももしそうなら…
もし正体がバレてあの夢の様に
なったら…そんなの怖いよ…
「応援しなくていいよ…」
「えっ?」
「僕はオルフェノクなんだよ!?」
声を張り上げて言う
「結花さんが言うなら…
多分、本当に優子さんの事が…
好きなのかもしれない…
でも…好きだったら尚更だよ…
優子さんは普通の人間と
幸せになるべきなんだ…
僕はその優子さんの幸せを
守れたらそれで…」
「確かにオルフェノクですけど…
明久君は化け物じゃないですよ!?
ちゃんと人間の心を
持ってるじゃないですか…
本当にそれでいいんですか?」
結花は辛そうに聞いた
『人間です!』
『ヒーローです!』
化け物と言おうとした源二に
訴えかけるように言う陽向を思い出すが…
「…当たり前じゃない!
だいたいバカで不細工な僕が
優子さんみたいな
成績優秀な美少女と
付き合えるわけないし
それに…あの夢みたいに…
いつか優子さんに避けられるって
考えたら怖いんだよ…」
「明久君のこと…
優子さん…がバカで不細工なんて…
思ってるわけが…ぐすっ
すいません…
ちょっと御手洗いに行ってきますね」ダッ
『ただいま~って結花さんどうしたの?』
Open your eyes the next Faizφ
源二をふざけさせすぎました…
すいません…