源二Side
明久と優子が行列に並んでいた頃
今日は早めに起きて陽向ちゃんと
合格発表を見に来ていた
陽向ちゃんはたまに
妹と面影が重なる時がある
優李が生きていたら…
こんな風に一緒に
合格発表を見に行って
合格祝いにファミレスとかで
昼食を奢ったりしたんだろうな…
「受かってて良かったね陽向ちゃん!」
嬉しそうに校門を出る陽向
「はい!自信はありましたけど
本当に嬉しいです!
4月から同じ学校ですね!
源二先輩♪」
「今まで通りに呼んでくれよ
先輩は呼ばれなれてなくて
違和感あるんだ」苦笑
「え~…先輩って
呼んでみたかったです…」
「じゃあ明久達に言ってやれば
いいじゃないか」
「いや…それはそれで
違和感あります…」
「とにかくいつも通り呼んでくれ」
「は~い…」
ちょっと残念そうにする陽向
「とりあえず合格祝いに
ファミレスでも行こうか?奢るよ」
「ええっ?悪いですよ!」
「合格祝いだってば
気にしないでよ」
「じゃあ…お言葉に甘えて…」
「行こう!」
・
・
・
「何頼む?」
「じゃあ私は…ミートスパゲティと
オレンジジュースで!」
「すいませ~ん」
「はい?」
「えっとミートスパゲティと
ペペロンチーノと
オレンジジュースと
コーラお願いします!」
「かしこまりました
少々お待ち下さい」
・
・
・
「お待たせしましたー!」
注文した料理が運ばれてきた
「わー♪美味しそう!
いただきまーす♪」
『わー♪美味しそう!
源兄ありがとね♪いただきまーす♪』
陽向と妹の面影が重なり
ボーッとする源二
「源二さん?どうしました?」
「あっ…いや
なんでもないんだ!
いただきます!」
「?…そうですか?」
「うん!
それ美味しいかい?」
「はい!とっても美味しいです♪」
「そっか…良かった!」
・
・
・
「はぁ~お腹いっぱいです…」
「食後の運動に
バッティングセンターでも行くかい?」
「行きます!」
・
・
・
「おぉ!
源二と陽向じゃねぇか!
二人ともデート中か?」ニヤニヤ
「ゆ…雄二?
なんでここに?」
「別にどこにいても
いいじゃねぇか!
まあストレス発散しにな…」
「なんかあったのかい?」
「昨日翔子のやつが
カニ鍋食べたいとか言い出してよ
イライラしてたんだ」
「カニ鍋なんて羨ましいじゃないか!?」
「違うんですよ源二さん!
雄さんは極度の猫舌ですから…
鍋が嫌いなんです!」
「いや…
嫌いって訳じゃねぇんだが
フーフーしてる間に
アイツら遠慮なく食べ進めて
気づいたら
カニが無くなっててよ
野菜しか食えなかったから
イライラしてんだよ!」
「ハハッなるほどね…」苦笑
「そういえば陽向
合格発表どうだったんだ!?」
「受かってました!」
「そうか!
良かったじゃねえか」
「はい!
雄さん達と勉強会した
おかげでもありますよ!
翔子さんも優子さんも愛子さんも
頭良いですし
源二さんの教え方も
良かったですから
勉強会を計画してくれて
ありがとうございます」
「ああ!
別に対した事はしてないがな
まあ俺はもう帰るわ!またな」
「またな雄二!」
・
・
・
バッティングセンターで
思う存分打った二人は
「陽向ちゃんって
バッティング上手いね」
「そうですか?
まあスッキリしました!」
「この後どうする?」
「公園でお話しませんか?」
「OK!じゃあ行こうか」
源二SideOut
その頃、姫路は
「吉井君っ!っていない?」
「なんだお前
また来たのか…はぁ…」
「並べと言ったのは
アナタじゃないですか?」
「そうだったか?
まあお前に食わせる飯は無い
俺を怒らせたんだからな
出入り禁止だ」
「なんの為に待たせたんですか?
吉井君達はどこに行ったんですか?」
「お前…
この行列を見て分からないのか?
俺は忙しい!客が行くところまで
聞いてる暇はない
邪魔だからさっさと帰れ」
「言われなくても出ていきますよ!」
姫路は怒ってどこかに行った
源二Side
源二達は公園の
ベンチに座り休んでいた
公園には人がいない
「あの…源二さん…」
「なんだい?」
「聞いていいのか
分からないんですけど…」
オルフェノク関連の話かな?
「うん?」
「その…源二さんはいつ
オルフェノク?になったんですか?」
知られているからには
話すしかないか…
「知られているからには話そう
オルフェノクっていうのはね
人類の進化系って
言われているんだけど
死んだ人間が極希に目覚めるんだ」
「死んだ人間?
という事は源二さんは
死んだんですか?」
「ああ…」
「そんな…病気とか
事故とかでですか?」
「いや…俺の場合は…
その前に
これを聞いても泣いたりとかは
止めてくれよ?」
「えっ?ええと
善処します…」
やっぱ話さない方が…
いや…オルフェノクの事は
知っといた方がいいからな…
話すか…
「まあ不安だが…
俺の場合は…事故とかじゃなくて
殺されたんだ」
「えっ?」
それを聞いた陽向は
だんだん辛そうな顔になっていき
涙を流しはじめた
「家族は知ってるんですか?」
「いや…一家全員殺されたよ…」
「ゴメンなさい…
嫌な事…思い出させちゃって…」
「いや…俺の方こそすまない…」
「いえ…それで…犯人は
捕まったんですか?」
「ああ一人は捕まった…だが…」
「?」
「聞いた事ないか?
護送車が襲われて
警官数名が気絶している間に
犯人が行方不明になって
変わりに犯人が座ってた席には
灰のような
砂があったって事件」
「すいません…
ニュースはあまり見ないので…」
「そうか…
陽向ちゃんには
話しておかないといけないな
その犯人を警察が
護送しているとき
乗っている警官を気絶させた後
俺が…犯人を殺した…
もう一人は匂いを追って
家まで行って殺した」
「…っ?」
「俺が怖いだろう?
人を殺したんだからな…
前に陽向ちゃんは
ヒーローだとか言ってくれたけど
俺はヒーローなんかじゃないんだ…
人を殺した時点で化け物なんだよ」
「そんな事ないですよ…
自分も家族も殺されて
恨むのは当たり前じゃないですか?
源二さんは私を助けてくれた
命の恩人なんです…
それに人を殺す事に
罪を感じられるのなら
源二さんはまだ人間です!」
「陽向ちゃんは優しいな…
妹に似てるよ…」
「…っ?そんな事…ないです…」
「ゴメン…嫌な話して
俺は…」
立ち去ろうとする源二
「どこに行く気ですか?」
涙を拭きながら源二を掴む陽向
「分からないのか?
殺した相手が
殺人犯だとはいえ
俺は人を殺したんだぞ?」
「だからなんですか?」
「俺は化け物だ殺人犯だ
陽向ちゃんの近くにいていいわけが…」
「源二さんは…
私を殺せますか?」
「何を言って…」
「源二さんは私を殺せますか?」
今度は声を大きめにして言った
そんな事出来るわけがないだろう
「殺す理由がないじゃないか」
「だったら大丈夫です。
私を殺せるなら
助けてくれなかったはずですし…
源二さんは人間として
私を守ってくれたんです。
だから…
これからも守ってください」ニコッ
「だが…」
腕に抱きつく陽向
「守って下さい」ニコッ
敵わないな陽向ちゃんには…
「………」
「明日は買い物に付き合って
ボディガードしてくださいね?」
「ああ…」
「約束ですよ?」
「分かった…」
「源二さんが避けたら私
死にますからね?」
「なんてこと言うんだ君は!」
「源二さんに避けられたら
この救われた命で
恩返しも出来ないし
そしたら救われた
意味が無いじゃないですか!
一応本気ですからね?」
「分かったから死のうとか
考えないでくれ…」
「じゃあ…
もういなくなろうと
しないで下さいね?」
「ああ…分かった」
・
・
「そういえば明さんと優子さんも
明日買い物に行くみたいですよね♪」
「そういえばそうだな
今日も一緒のはずだぞ」
「そうなんですか?
明日二人も一緒に行きませんか?」
「う~ん…
明久達の行く場所にもよるな…」
「それは…確かに…」
「そういえばどこに買い物に行くんだ?」
「如月ハイランドって
遊園地が出来るとこ分かります?」
「ああ!もうそろそろで出来るらしいな」
「あそこの近くの
ショッピングモールに行こうかと」
「分かった
一緒に行く?現地集合?」
「一緒に行くに
決まってるじゃないですか!」
「決まってるの?」
「源二さん逃げそうで心配ですから!」
「死ぬとか言われたら逃げれないよ」苦笑
「とにかく一緒に行きましょう!」
「ああ分かったよ
とりあえず夕方になったし…
そろそろ帰ろうか!
家まで送るよ!」
「はい!
あの…寒いから
手繋いでいいですか?」
「ええっ?
それじゃまるで
カップルみたいじゃないか!?」
「嫌なんですか?」
「嫌なわけあるか!
陽向ちゃんはその…可愛い方なんだし…」
「じゃ…じゃあいいですよね?//」
「ええ?ええっと…」
手を繋いでくる陽向
「ちょっと?陽向ちゃん?」
「…っ? 源二さん…
手…冷たいですね…」
手を繋いだ瞬間陽向は驚き
悲しそうに呟いた
「冷たくてゴメン…」
「いえ…気にしないで下さい」
陽向ちゃんの手は…
とても暖かいな…
小さい時に繋いだアイツの手も
これぐらい暖かかった…
Open your eyes the next Faizφ
よく考えたら今日はクリスマス…
番外編にしてクリスマス回を書こうと
思っていたんですが
クリスマスの頃は明久は昏睡状態
中学の時のクリスマスをやるにしても
バカテス男性陣は秀吉以外は
優子と関わっていない
源二と陽向も再会していない為に無理でした。
クリスマスなのに
重い話にしてしまいすいません…
重すぎたかな?
アドバイス・感想待ってます!