第36話 探し物と疑惑と手伝いてしばらくすると
康太は愛子を呼んで
一緒に探し物をしていた
「ねぇ康太君?
ケースなんか探してどうするの?
中に何が入ってるの!?」
「…まだ分からない」
「もしかしてエロ本…カナ!?」ニヤニヤ
からかうように言う愛子
「…それは…無い」
そもそも彼女に
エロ本を探させる訳がない
どういう変態だ全く…
断じて俺は変態じゃない!!
「今の間は何なのカナ?」ニヤニヤ
「…欠伸を我慢して空いた間だ」
「随分都合よく出る…ふあぁ…
欠伸なんだネ…
康太君も年頃の男の子なんだから
それぐらい少しは持とうよ
泊まった時にも探したけど
全然見つからないし…」
愛子はつまらなそうに言った
「…お前は何を言ってるんだ
というか探すな!」
康太は頭を抑えながら言った
確かに昔どこかに
あったような気がするんだが
気のせいか?
一応もう少し探してみよう…
『ただいま~』
そこへ陽向が帰ってきた
「二人とも何してるの?」
「…おかえり
ところでケース見たことないか?
雄二が最近毎日持ってる
スーツケースみたいなのに似たやつ…」
「ケース?…………」
そう言って陽向は
顎に手を当てて少し考える
「ケースなら確か去年ぐらいに
康兄の小学校の時の友達?とか
言ってた人達が取りに来てたから
渡したよ」
「…そうか」
俺の記憶が無くなる前に
誰かから借りていたんだろうか?
でも小学生の俺がなんで
あんなケースなんかに…
普通借りるなら
ゲームとかじゃないだろうか?
康太SideOut
雄二Side
それから翌日
午後3時
見回りの件で
学園長室の扉の前に来ていた
雄二と翔子は
昨日の件もあるし
アイツは倒してぇ
面倒ではあるが
俺の要求も聞いてはくれるんなら
まあ…いいか…
内緒だが
源二にもたまに
手伝ってもらうしな
でもやっぱり…
「失礼しまーす」
「……雄二?」
「ノックぐらいしなクソガキ」
このクソババァっ
相変わらず口が悪いな…
「例の見回りの件だが」
雄二は眉間をピクピクさせながら
椅子を持ってきて座り話始める
「はぁ…座っていいとも
言ってないさね…」
藤堂カヲルは眉間を押さえて話始めた
「それで引き受ける気になったかい!?」
「正直面倒くさい」
「……何を言ってるの?」
「はぁ…だったら
ベルトを渡「だが…
引き受けさせてもらう」ほう…」
「昨日の殺人事件は知ってるな?」
「二階建ての一軒家に
夫婦が刺し殺されていた
っていうアレかい?
子供らは無事だったらしいが」
「アレの犯人はオルフェノクだ」
「そんなわけないだろう
オルフェノクが人を殺す時は
心臓に特殊な物質を流して
心臓を焼き内側から燃やして
灰になるんだ
あんな遺体が残るような…」
「あの現場に俺は居た!」
「……私も近くに居ました」
「っ!?」
「丁度友達の家の隣だったんだ
悲鳴を聞き付けて
行ってみたら
二階にオルフェノクがいた」
「それで倒したんだね?」
「止めを刺そうとしたら
邪魔をされて逃げられた」
「なんだって?誰にだい?」
「知るかよ!
なんかどこかから青く光る弾?
っていうか…とにかく何かが
ぶつかったような気がする」
「青く光る弾だって?」
そう聞いた藤堂カヲルは
考え事を始めた
何を考えてるんだ?
それになんでこのババァ
オルフェノクの人間の殺し方とか
知ってんだ!?
まさかこのババァ…オルフェノク?
この妖怪ババァなら
ありえるがさすがに
そこまで言うのは失礼だな
「アンタ失礼な事考えなかったかい?」
「なんの事だか
サッパリ分かりません」
「そうかい…
とりあえずその犯人は
見つけ次第倒しな…」
「あぁ…言われなくても
そうするつもりだが…」
「光る弾の方だが
それを撃ってくる奴を見つけた場合
無理には戦うな
痛い目見るよ…」
「なんだと?」
「あのベルトだけじゃ…
まだあのレベルは倒せないさね」
それを聞いた翔子は顎に手を当て
何かを考え始めた
「人殺しを助けるような奴を
野放しにしておけっていうのかよ?」
「今は仕方がないさね…
だが…今作っている物が
完成すれば…ボソッ
とりあえず今は
ソイツとは戦うんじゃないよ!
聞けないなら学園を去りな」
「チッ…
分かったよクソッ帰るぞ翔子」
「……失礼しました…」バタン
「奴らが動き出したかね…
それとも力を試しただけなのか…」
雄二達が出ていった後
小声で藤堂カヲルはそう呟いた
雄二SideOut
明久Side
それから数日
振り分け試験後の休みを終えて
久しぶりに結花が顔を出した
みんな心配していたが
体調を崩して
来れなかったと言っていた
秀吉は結花を見るなり
別の意味で心配していたが
今まで通り接していた
陽向は卒業式を迎え
翔子の家で卒業パーティーを開いた
雄二は学校帰りに
毎日1時間見回りをした
源二も週2回のペースで
見回りを代わりに手伝ったりしていた
修了式が終わり
校門付近に集まるいつものメンバー
康太達は病院に行っているらしい
「明久~」ガシッ
明久の肩をガッチリ組む雄二
「な…何かな?雄二…」
この赤ゴリラ…
「これから楽しい楽しい
勉強会が始まるから
準備してちゃんと来いよな
勿論源二も来るだろ?」
「あっ?ああ来るよ!」
「分かった!
お前は陽向迎えてから
来るんだよな?」ニヤニヤ
「ニヤニヤしないでくれないか…
それに毎日は無理だぞ
俺も雄二の
手伝い(代わりに)やる日も
あるだろ?」
「まあそうだな…」
いい加減離して欲しい
「雄二は先に行って翔子さんと
イチャイチャしててよ」
明久から勢いよく離れる雄二
「明久テメェっ!?
何を言って…「……雄二早く行って
イチャイチャする!」翔子待て!
俺は毎日1時間やることがあるだろうが」
それってやることが無ければ
イチャイチャしてもいいって事かな?
「……そうだった」
「やることって何?」
「あ~まあ学園長の用事だ」
「そうなんだ」
「そういや明久
ちょっと頼みがあるんだが…」
「内容にもよるけど…何?」
「啓太郎の店
手伝ってから来てくれないか?」
「う~ん…まあいいけど…どうして?」
「アイツ店の事ばかりで
勉強遅れてんだよ
お前も前手伝ったりしていただろ」
「そういう事か…
まあみんなでAクラス行きたいもんね!」
「ああ!
だからお前も手伝って早めに
店閉めさせて来てくれないか?」
「明久君アタシも手伝うわよ?」
「そんな…悪いよ優子さんに
手伝わせるなんて」
「お言葉に甘えろよ!」
「そうよ!
早く終わらせて行きましょう
それに啓太郎君だけじゃ
明久君が逃げそうで心配だもの!」
「大丈夫だよ!
僕が頑張らないと
映画見に行けないじゃないか!」
「そ…そうね//でも手伝ってもいい?」
上目使いで頼む優子
「わ…分かったよ」
「という訳だ啓太郎」
「何が『という訳だ』なの?
俺のいない間に
なんで話が進んでるの?
手伝ってもらえるのは
ありがたいけどさぁ…」
そこへ秀吉と結花もやってきた
「ワシは部活が終わったら向かうかの」
「結花ちゃんは秀吉と一緒に来たら?」
「えっ?私は…その…」
そうか結花さんには
秀吉が僕と源二の正体知ってること
言ってなかったよね
多分秀吉には結花さんも
オルフェノクだってバレてるはずだけど
「結花よ!ワシはどっちでも構わんぞ」
「じゃ…じゃあ部活が
終わるまで待ってます…」
「そうか!
じゃあ行くとするかの」
「はい!」
「とりあえず一旦解散だ!」
・
・
・
明久は一旦優子を家まで送り
着替えなどを準備して迎えに行く
そして菊地クリーニングへ向かった
「なんかとっても
久しぶりな気がするよ」
「アッ君優子さんいらっしゃい」
「へぇ~綺麗にしてるのね」
「そりゃもちろん掃除は
しっかりしてるからね
汚いところでやったら
洗濯物が汚れるでしょ!」
「あの写真は何?」
「アフリカだよ
俺の両親はクリーニングで
世界を廻ってるんだ」
「クリーニングで?
凄いわね…」
「俺の夢はね
世界中の洗濯物を真っ白にして…」
「啓太郎アイロン掛けとくからね」
「明久君!アタシにも教えて!?」
「二人とも最後まで言わせてよ!」
「ゴメン啓太郎君…」
「あっいや…
そこまで気にしてないから…
お…俺は配達行ってくるよ!」
「分かった気を付けてね!」
「行ってらっしゃい!」
明久SideOut
Open your eyes the next Faizφ
前回名前のアイデア出して下さった方々
ありがとうございました!
名前も決まったので近いうちに物語に出そうかと思います。