島田Side
「美波ちゃん!
吉井君はまた木下さんと
一緒に帰ろうとしてますよ!」
「そうね!
アイツにはお仕置き…しなくちゃね…」
島田がそう言うと
姫路はどこからかバットを取り出した
『何回かお前らに
話かけられた時とかに
嫌そうな顔をしていた
明久を見たことがある』
『一人で帰れるから離してよ!』バッ
前からウチらは
少しやり過ぎてるとは思っていた
付き合っても無いのに
今までのように
好きな男子が
他の女子と話したり
一緒に帰ってたりするだけで
間接技を掛けたりするのは
普通じゃない気がする…
それに吉井には
助けてもらった恩もあるし
でもやっぱり
他の女子と話してるところを
見るのは嫌だった
奪われるような気がしたから
だけどバレたくなかったから
最初は照れ隠しのつもりだった
でもやり過ぎたと
思っていたから謝った
その時は吉井が
平気そうな顔で大丈夫
なんて言うもんだから…
それで何度も繰り返すようになり
技も上達してきてハードになってきた
でもあの時の吉井は
本当に嫌そうな顔で
ウチを見ていた…
明久のところに行こうとしていたが
島田が途中で立ち止まってしまった
『一旦解散だ!』
「美波ちゃんどうしたんですか?」
「瑞希…思ったんだけど照れ隠し?に
バットは必要なの?」
「照れ隠し?何を言ってるんですか?」
「えっと…うんと…なんでも無いわ」
なんて言ったらいいのか分からない…
「尾行しましょう美波ちゃん」
「それで前はストーカー扱い
されたじゃない」
「吉井君を
最初に好きになったのは
私達なんですよ?
後から出てきた木下さんなんかに
奪われてもいいんですか?」
「それは…嫌だけど」
『お前ら何やってんだ?
またストーキングか?』
「さ…坂本君!?
アナタには関係ないです」
「坂本なんでアンタがこんなところに!?」
「お前らも知ってるだろうが
最近この辺に化け物が出るって
それで学園長に頼まれて
見回りしてんだよ」
「ただの生徒のアンタが
なんでそんな危険な仕事を
任されているのよ?」
「ああ?任されたからだ」
「理由になってないじゃない!」
「そうですか!私は
用があるので失礼します」
「ハァ…明久のいる方へ
なんの用だ姫路
お前の家は確か
逆方向じゃなかったか?」ガシッ
姫路の手首を捕まえる雄二
「イタッ!?何するんですか」
「何するんですか?じゃねえ
聞いてなかったか!?
いつ化け物が出るかも分からないんだ
遭遇して死にたくなければ
さっさと家へ帰れ」
「でも用事が…」
「死にたくなければ
さっさと家へ帰れって言ってるよな?」
次は殺気を放ちながら言う雄二
「っ!?」
何か分からない…けど
とにかく恐くて息苦しい
人間じゃない何かに
威嚇されているような
坂本は昔有名な不良だったわね…
でもこんな坂本は初めて見た
「また前みたいな目には
遭いたくないから帰りましょ瑞希」
「…」
「どうした姫路?」
「ちょっと瑞希?」
「プハァ…何故か急に恐くなって
息苦しくなりました…
今日は帰ります!」
姫路は少し怒った顔をして
家の方向へ歩き出した
「なんでキレてんだよ…
気を付けて帰れよ」
島田SideOut
啓太郎Side
なんだよ雄君ってば
俺がいない間に
勝手に決めちゃってさ
まあアッ君が手伝いに来てくれるのは
久しぶりだし懐かしい気がするから
嬉しいけどさ…優子さん付きだけどね…
表情には出してないが
内心ニヤニヤしていたりする
『ピンポーン』
『はい?』
「菊地クリーニングです!」
そういえば
久しぶりに結花さん来てたな
良かった元気そうで
でもなんか表情が暗かった気がするな…
なんか悩んでるのかな?
「ありがとうございました
またご利用下さい!」
・
・
・
配達を終えて戻ってくる啓太郎
『アチッ』
『わっ!?優子さん大丈夫?』ドタドタ
なんか騒がしいな…
「ただいまー」
「火傷してるじゃない…
冷やさないと…」
「だ…大丈夫よ明久君!自分で…//」
「無理しないで僕がやってあげるから!」
「じゃ…じゃあお願いするわね//」
なんだろうこのピンク色な雰囲気
「た…ただいま…」
「おかえり啓太郎」
「ダメっ見ないで啓太郎君!」
啓太郎にクッションを投げつける優子
『バフッ』
顔面に直撃する啓太郎
「あっ…ゴメンなさい啓太郎君…」
申し訳なさそうに俯く優子
とっても可愛い…
惚れやすい男である
だが…
アッ君が好きになるのも分かるな
羨ましいよ本当に
ってかもう付き合えばいいのに…
それから仕事を早めにやり終えて
店を閉めて
翔子の家へと向かう3人だった
啓太郎SideOut
雄二Side
雄二は見回りを続けていた
今日こそアイツを見つけてやる
『光る弾の方だが…
それを撃つ奴を見つけた場合
ソイツとは無理に戦うな
痛い目見るよ』
チッ…出来れば
ソイツも倒したいんだがな
退学にされるのはさすがに困る…
そこに灰色の作務衣服で
ボウルを持って歩いている
変な人が現れた
なんだアイツ…
なんか個性的というか
独特というかなんというか…
それより後ろの奴はなんだ?
黒いコートに帽子とサングラスって…
怪しすぎる…尾行でもしてんのか?
雄二がそう思っていると
後ろの奴は
クラゲのような頭をした
オルフェノクへと
姿を変えた
オルフェノクかよ?
変身しないと…
雄二は変身の準備を
素早く済ませて
携帯に番号を打ち込む
「おい!アンタ危ないぞ!」
「…」
コイツ聞こえてねぇのかよ?
《Standing by》
「変身!」
《Complete》
オルフェノクは
ボウルを持った男に対して触手を伸ばす
「うおぉおお」
雄二は勢いよく走りだし
男に当たる前に
触手を掴んだ
「貴様がファイズか…
ラッキー」
「おいアンタ危ないって
言ってんだろうが…」
雄二はボウルの男に叫ぶ
「はぁ…うるさい奴だ…
だが…なんだか
このやり取りが懐かしく感じる…」
「何言ってんだ?
さっさと逃げろよ」
「俺は誰からの指図も受けない
俺の通る道は俺が決める
そしてもう一つ、
下手にかわせば
折角の豆腐が崩れる」
コイツマジで何を言ってんだ?
自分の命より豆腐が大事なのか!?
『バチンッ』
「ぐあっ」
雄二がよそ見をしている隙に
オルフェノクは触手をぶつけてきた
「野郎ッ」
《Brast mode》
『パララララ…』
「ぐあああっ!?」
あの頭の触手は攻撃に使われてる
見た目クラゲっぽいから
アレには触れない方がいいかもな…
《Single mode》
『バキュン バキュン バキュン』
「ぐおっ…があっ痛えっ
クッソ…ファイズって
こんなに強かったのかよ…」
「ああ…まあ素でも
充分に強いつもりだが?」カチャッ
雄二は挑発しながら
足にポインターを着けた
《Exceed charge》
飛び上がって宙返りをし
クラゲのようなオルフェノクに
赤いフォトンブラッドをぶつける
「ハアァアッ」
「ぐあああっ」φ
オルフェノクは灰になって崩れ落ちた
雄二は変身を解く
「おいお前誰だ?
なぜそのベルトを持っている!?」
ボウルを持った男が聞いてきた
「俺のだからに決まってる!」
「いいや違う
それは確か乾とかいう奴の物だ
だが何故…
お前…乾とかいう奴に
心当たりはあるか?」
「無いが…」
『私が答えよう』
「「誰だ?」」
灰色のオーロラのような物から
ベージュの帽子と
コートを着た眼鏡の男が出てきた
なんだこのオッサン
どこから出てきた?
「ここはファイズの世界ではない
いや少し違う…ファイズの世界だが
ファイズだけの世界では無い
この世界のどこかに
乾巧が迷いこんでいる
お前と同じ状況だ天道総司」
ファイズの世界?
「道理でこの世界は
おかしすぎると思ったわけだ
だが俺は迷いこんでなどいない
天の道をただ真っ直ぐに
歩き続けているだけだ
その結果ここに導かれたというだけだ」
おかしすぎる?
普通だと思うがな…
てかそれ迷ってるんじゃねえのか?
「その性格は
あの頃と全然変わらないようだな」
「貴様の事など俺は知らない」
「私はライダーの事なら
大体知っている
お前はフランスに行っていたはずだ」
ライダー?フランス?
なんの事だ?
「なぜそれを知っている…」
「お前らさっきから
なんの話してんだ?」
「本題だ天道総司
乾巧を探して欲しい
他にも迷いこんでいる
ライダーもいるかもしれないが
見つけたら乾巧も一緒に
本来お前達のいるべき
世界へ返してやる…」シュー
そう言って男は灰色の
オーロラに入り姿を消した
「はぁ…俺はまだ
探すとは言ってないぞ…」
と言いながらスタスタと
どこかに歩いていく天道
「おい!?
ファイズの世界ってなんだ?
乾巧って誰だ?」
「俺の掴めている手がかりは
ここが俺にとっては異世界で
いや…とんでもなく異世界で
探す人間の名が乾巧…
ただそれだけだ…
じゃあな!お前とはまた会うかもな」
ここがとんでもない異世界?
異世界って映画とかアニメで見るような
アレだろ…そんなんあるわけ…
だが…学校がアレだろ…
確か科学と偶然とオカルトで
作られた試験召喚システムがある
それにこの世界にはオルフェノクがいる
よく考えると普通はありえないことが
起こりまくっているんだよな
さっきのオッサンだって
突然現れたり消えたり…
もう帰ろ…
頭がおかしくなりそうだ
雄二SideOut
秀吉Side
部活を終えた
秀吉は帰る仕度を済ませて
家へと向かっていた
「結花も家はこっちなのじゃな」
「はい!
引っ越してこっちの方に来ました」
「そうじゃったか」ニコ
前に源二達と話して
悪い方の予感も
当たったと言っていたのぅ…
となると結花も
オルフェノクになってしまった
…という事じゃな
でも…オルフェノクになったという事は
結花は死んでしまったのか?
学校の階段から落ちたと啓太郎は
言っておったが
事故か…あるいは誰かに押されて!?
悪い方とはなんじゃろうか…
人を殺めたとか?
「秀吉君ボーッとして
どうしたんですか?」
「あ…ああいや
なんでもないのじゃ!」ニコ
「そう…ですか?」
「あっ…ああ」
まさかこんな子が
人を殺めるなんてある訳が…
じゃが…一つ確かめたい…
「のぅ結花よ
失礼だとは思うんじゃが
聞いてもよいかの?」
「体重とかはダメですよ?」
「ああ…」
とても聞きづらい
体重とか聞くのは
まだ可愛い方じゃろ…
「スーハー…」
深呼吸をして覚悟を決める秀吉
「どうしたんですか?
深呼吸なんかして…」
「結花よ…」
「はい!?」
「お主はオルフェノク…なのかの?」
「どうしてそれを…
秀吉君はオルフェノクを
知っているんですか?」
やはり明久達はワシが二人の正体を
知っている事を言っておらんかったのか?
それか言い忘れていたんじゃ…
「ワシは明久と源二が
オルフェノクなのも知っておる
明久が行方不明になった
その日にワシは明久に
助けられておるからのぅ…」
「そうだったんですか…」
「そして結花がパーティの途中で
どこかへ行った日
啓太郎から結花が階段から
落ちたと聞いての…
以前源二に聞いたんじゃ
オルフェノクは
1度死んだ人間がなるもんじゃと…
そして視覚や聴覚も人間を越えると…
それで結花も
オルフェノクになっているかもしれぬ…
と思ったわけじゃ…」
「なんだか少し推理小説の
犯人になった気分です…
そうです…
私はオルフェノクになりました…
秀吉君はもう…私の事が怖いですか?」
「恐くなるわけなかろう
結花はワシにも雄二達にも
襲いかからないではないか!
ワシが見たオルフェノクは
誰だろうが関係なく
人を襲っておった!
オルフェノクになろうとも
お主は人間じゃと思っておる
今まで通り友達じゃ」ニコ
そう言って秀吉は結花に笑いかけた
「…」
それを聞いた結花は
辛そうに俯いてしまった
「結花?
なんか変な事言ったかのぅ?」
「あっ!?はい何でもありません…
大丈夫ですよ!
まだ友達って言ってくれて
嬉しいです…
ありがとうございます」
気付けば秀吉は家に着いていた
「じゃあ結花よ
また翔子の家で会おう」
「あっ…私
秀吉君を迎えに行きますから」
「なんでじゃ?普通は逆じゃろ?」
「普通はそうですけど…
私は化け物
秀吉君は人間
今は私の方がとっても強いんですよ…」
結花はちょっと悲しそうに言うが
「アナタも優子さん達も
私が出来る限り守ります!」
まあ確かに
ワシは挑む勇気はあっても
オルフェノクには勝てぬ…
本当は男らしく守ってやりたいが…
それを聞いた秀吉は
申し訳なさそうな顔になった
「済まぬのぅ…」
「任せて下さい!」ニコ
秀吉SideOut
Open your eyes the next Faizφ
今後いずれ彼らを出した時
どういうタグをつけようか…
とりあえずタグにシリアスを追加しましたが
遅いですかね?(笑)