時は遡る
雄二が翔子を探していた頃
島田姫路Side
吉井覚悟しなさい。
木下嫌がってたじゃない!
吉井君覚悟してくださいね。
木下さんをイヤらしい目で見て…
貴方は私達を見てれば良いんですっ。
「吉井っ『君っ』」
島田姫路SideOut
明久Side
明久は優子と別れて、そのまま家路へと歩いていた。
今は横断歩道の信号待ちだ。
そこへ見知った二人が声をかけてきた…
明久にとって正直(今は)嫌いな二人だ
島田さんは何かと意味不明な理由で、僕に間接技をかけてくる。
しかも日に日にハードになってる気がする。姫路さんは、小学校の時から好きだったんだけど島田さんと関わってからおかしくなって…もう好きではない…
昔は優しい子だったのに…
「吉井君を捕まえて下さい!」
島田は明久が逃げないように腕を掴む。
「島田さん!?姫路さんなんでいるの!?」
「アンタをずっと監視してたのよ」
「なんで昨日誘ってくれなかったんですか!?
お仕置きが必要みたいですね~」
島田姫路さんそれって
ストーカーって言うんじゃ?
しかもなんで誘わないとお仕置きなの!?
意味わかんないよ!?
あ~信号が赤に変わった
「監視って…島田さんにそんな権利無いでしょ!?
それに誰を誘うかは僕の勝手だよ。
っていうか離してよっ!」
なんとか島田に掴まれていた腕を振りほどく。
「なっ!?あるわよ!!木下誘っておいて
ウチ達は誘わないの?お仕置きしなくちゃね…」
なんで僕が嫌いな君達を
誘わないといけないのかな!?
「木下さんを誘ったのは、雄二に無理矢理着いてきた霧島さんと主役の秀吉だよ!?僕だって知らなかったんだから」
「あっそ…でもアンタ木下の隣に座ってジロジロイヤらしい目で見てたわよね!?」
はっ!?どうみたらそう見えるんだろ…
しかも一回しか見てないし
「そうです!!木下さん嫌がってました!!
しかも一緒に帰ったりして…お仕置きです」
普通、嫌がってたなら一緒に帰らないでしょ…
「はっ!?木下さんはずっと楽しそうに劇を見てたじゃないか!しかもイヤらしい目でなんて
いだぁぁあっ!?なんで僕の腕を…痛いぃぃい」
気づかない間に島田が明久の腕を掴み
思いっきり捻っていた。
全く意味が分からない
「吉井の癖に口答えしないで、
おとなしくお仕置きされなさい。」
癖にってなんだよ…イライラしてきた。
「僕は君達のモノになった覚えは無いっ!
痛いぃぃいっ もう…離して…よっ!」
ドンと音がなるほどの勢いで
島田を突き放す。
「お仕置きです!!」
姫路は釘バットを持っていた
「姫路さんどっから
そのバット持ってきたのかな!?
しかも血が付いてるし…
返事によっては通報するよ!?」
「拾ったんです」
「嘘だね!!」
明久は、携帯を取り出して110番しながら走って逃げようかと思って信号を見たのだが…不運な事に赤に変わってしまう。
「吉井!ウチに手出すなんて最低ね。
食らいなさい。」
そう言って島田はまた明久の腕を掴もうとする。
さすがに君に最低とは言われたくない。
「吉井君!通報しようとしないでください!
これは暴力じゃなくてお仕置きなんです。
吉井君が悪いのに警察に通報して私たちを悪役にしようなんて最低ですね!!」
はっ!?なに言ってんの?
しかも君にも最低とか言われる筋合いないよ。
「君達よりはマシだよ…」
明久は、これ以上は食らいたくないので避けたり
払ったりしていると赤信号なのにも関わらずトラックは止まらずに明久たちの方へ向かって来る。島田と姫路は興奮しすぎて周りが見えていないのか全く気づかない。
まさかアレって居眠り運転の暴走車!?
本当はイヤだけど…さすがに嫌いだからとはいえ目の前で死ぬのは見たくないから…
「二人共危ないっ!!」
「いたっ」
「キャッ」
運転手「はっ!つい眠ってって危なっ」
トラックは突然進路を変え思っていた方向と逆の方に来て…
『キキキィイ…ドッガァアア』
運悪く巻き込まれて僕は意識を失った。
明久SideOut
島田姫路Side
「痛い何すんのよ吉井…吉井?」
あんな遠くまで飛ばされて頭から血が…
これって不味いんじゃ…
「痛いじゃないですか?吉井君お仕置きで…キャーーーっ」
「起きなさい吉井!まだお仕置きは済んでないわよ!?瑞希救急車呼んで」
「はい分かりました」
「何よこの血の量…これ下手したら死ぬじゃない」
吉井が庇ってくれたんだ。
やっぱウチ達の事が…
救急車が来て同乗させてもらった。
さすがにこの時ばかりは真面目に話した。
吉井の家族は海外にいると聞いたので
よく吉井がお世話になっているらしい
菊池の家に電話をかけさせた。
そして病院に着くと坂本達も来た
いつもウチ達の邪魔ばかりする目障りな奴らだ。
姫路島田SideOut
秀吉優子Side
木下家にて
演劇から帰ってきたワシを姉上が待っていた
劇の感想を言いおえたと思えば…
「そういえば帰るとき
最後にアンタニヤニヤしてなかったかしら?」
あの時の悪寒はもしかするとコレかの!?
見られないようにしたつもりじゃったのに…
「ビクッ…なんの事かワシには分からんのじゃが…」
今なんかビクッてなったわね…
「なんで今ビクッとしたのかしら!?」
冷や汗が流れてるわね!!
「えっと~それはじゃ『プルルルルル』のう…
姉上ちょっと電話に出てよいかの!?」
まあ電話終わってからでも聞けるしね
「早くしなさい」
おぉ…怖いのじゃ…
「ビクッ…ありがたいのじゃ…『カチャ』もしもし!?木下ですが…
ああ雄二か…どうし…明久が…?本当かの!?分かったのじゃ!
急いで向かうのじゃ『カチャ』ドタドタ」
秀吉は急に険しい顔になり
急いで鍵かけに向かいバイクの鍵を持った。
「ちょっと秀吉っどこ行くのよ!?話し終わってないじゃない」
「ああ姉上すまん明久が大変なのじゃ!急がなければ」
吉井君が大変?
「大変って何があったのよ!?」
「明久が帰り道に飲酒運転のトラックに轢かれて…意識不明らしいのじゃ。」
嘘でしょ!?
「何それ本当なの!?」
嘘!?さっきまであんなに元気であんなに楽しそうだったのに…
これで最後とか言わないわよね!?信じたくない…
でもこの子は、演技で言ってないみたいだし…」
「ウソならここまで慌てんのじゃ!!」
「分かったわ!!私も連れてって準備する」
あれが最後であって欲しくない
『またね』と言って手を振って振り替える明久の姿を思い出す。
「分かったのじゃ!!早めにの」
秀吉優子SideOut
康太陽向Side
「康兄お帰りなさい」
「…ただいま…今から夕食作るから手伝ってくれ」
…今日は焼きそばにするか
「はーい」
『プルルルルル』
「…陽向すまないが電話頼む」
…なんか嫌な予感がする…気のせいか…
「ラジャー……『ガチャッ 』はいっ!もしもし土屋ですが…あっ雄さん?はい康兄は夕食を…
はい…えっ本当ですか?…明さんが!?
はい…はい分かりました伝えます…
『カチャッ』康兄、大変!!明さんが…明さんが…」
…どうしたんだ!?なんで泣きそうな顔になってるんだ!?
「…陽向?落ち着け!?明久がどうかしたか!?痴漢で捕まったのか!?」
「明さんがそんな事するわけないのは康兄分かってるよね!!」
…まずいさすがに冗談が過ぎたようだ
「…分かった冗談に決まってるだろう!?何があ『明さんトラックに轢かれて意識不明だって』っ!?…本当か?」
嘘だろ!?さっき木下姉と仲睦まじく帰ったはずじゃあなかったのか!?
木下姉は無事なのか!?
「本当なの!!康兄一緒に病院行こう今すぐ!!」
「…分かった」
康太陽向SideOut
病院にて
雄二Side
明久はすぐに緊急手術に入ったらしい
「なんでテメェらがここにいるんだ!!」
「別にいたって良いでしょう!?たまたま現場に居合わせてたんだから」
雄二の怒声を聞いた島田の額から冷や汗が流れる。
「そうです坂本君には関係ありません」
「ふざけんな!!何がたまたまだ!?テメェらが俺達が演劇に行く前から明久にストーキングしてたのは、知ってたんだよ!」
「はぁ!?いきなりストーカー呼ばわり!?人聞き悪いわね!!アレは監視よ」
「そうです!!吉井君が他の女の子に迷惑かけないように監視してたんです!!」
何が監視だアレは立派なストーカーだ、
気持ち悪いコイツら」
「なんですって?」
「……雄二、心の声漏れてる気持ち悪いコイツらのとこから…雄二知ってたの!?」
「あぁ知ってた島田姫路が、明久にお仕置きとか言って帰り道に襲いかかったのを
明久がたまたま自分達に向かってきたトラックを見つけて本当は嫌だが仕方なく二人を庇ったら
こうなったってとこだろ。
その腕や膝の擦り傷が、明久に飛ばされた痕なんじゃねえか!?」
「ちょっ「坂本君それほんとなの!?」本当なの雄君!?」
「嫌だったらなんで庇うのよ!?ウチ達の事が好きだったから庇ったんでしょ!?
しかも襲いかかったんじゃなくてお仕置きよ!!アレは絶対木下の隣に座ってイヤらしい事考えてたわよ。」
「はぁ!?テメェらの事好きだったら明久はテメェらの顔見るたんびに嫌そうな顔しねぇよ!!
庇ったのはアイツがそういう性格だからだ。
しかも普通に車が突っ込んで来たぐらいなら
アイツはお前ら庇いながらでも避けれる!!
突っ込んできたのが飲酒運転のトラックなら
予測していた方向と逆の方向に来たりしたんじゃねえのか!?
とりあえずテメェらがそのお仕置きとやらをしなければもっと余裕持って危険を回避出来たはずだ。」
「ウッ…」
それを聞いた島田は図星を突かれたような表情になる。
「っていうかテメェら、お仕置きに関しては否定しないのか?
お仕置きしようとしたのは、全部合ってたわけか。」
そう言われて二人は目をそらす。
コイツら…本当に…呆れるぜ…
「別に吉井君はイヤらしい事してないわよ。
趣味の話したりして普通に一緒に帰ったんだから。
それよりアンタ達、自分の命の恩人に対してその態度は何?人としてどうかしてるわ…」
「…雄二…秀吉達遅れたスマン…どういう状況だ!?」
「なんか雄さんと秀さん!?に似てる人怒ってるね」
「……土屋…吉井の事故の原因は、この二人かもしれない」
「…霧島どういう事だ!?」
「そういえば吉井がウチらの顔見るたびに嫌そうな顔してたってどういう事よ!?」
「そういう意味だ!!何回かお前らに話かけられた時とかに、嫌そうな顔をしていた明久を見たことがある」
口論は続いた
翔子は康太に事情説明中
「…呆れた…それより木下姉は
無事だったんだな!!良かった」
「テメェらいい加減にしろよ!?なんでもかんでも
明久のせいにしやがって…
しかもテメェらの命の恩人だぞ!?モノ扱いしてんじゃねえよクソ野郎」
「だからただ監視して…他の女に迷惑かけてたら
お仕置きしてるだけじゃない!!何が悪いのよ!?」
「じゃあ俺達もお前らが明久に迷惑かけてたら
『お仕置き』してもいいんだよな!?」
「なんですか!?坂本君は女の子に暴力を振るう気ですか?」
「あぁ!?他の女の子に『迷惑』をかけた『明久』に、『間接技かけたり釘バットで殴る』のは、『暴力じゃなくてお仕置き』って、お前らが今言ってたんじゃねぇか!!
つまり明久に迷惑をかけたお前らにお仕置きをする訳だから暴力にはならないはずだが!?どうなんだ姫路?あん!?」
「そっ…それは…私達が吉井君にどんな迷惑かけたっていうんですか!?」
「あっ?テメェの釘バットで殴るっていういきすぎたお仕置きも充分迷惑だが今のこの状況だ!
お前らが下らない理由でお仕置きなんてするから明久に生死の境をさ迷う事故に遭うという大迷惑を掛けているし、その明久が心配でしょうがない俺達にも迷惑をかけている。」
「坂本君!釘バットで殴るって本当なの!?この姫路さんが?」
「ああ…それは本当の話だ!釘バットなんて、
人を軽くケガさせるなんてレベルの道具じゃないよな!?」
「姫路さん?いつも貴女は吉井君に何をしてるのかしら!?」
「何をって…吉井君は、私達のお仕置きを受けなれてますし…どうせ釘バットは避けるから…」
「坂本君…警察呼んでも良いかしら!?」
木下姉怒ってるな…だが騒ぎを大きくしすぎると
明久が意識を戻した時どうなることか…
それに学園も危ないし…みんな離ればなれになるのだけは避けたい…
「けっ…警察だけはやめてください」
「木下姉…頼む…今は我慢してくれ!!お前らもうどっか行け!
ただですら明久が心配なのに…お前らと話してる場合じゃねぇんだよ」
「坂本君…分かったわよ…我慢してあげるわ…」
「なんで坂本君にそんな事言われなきゃ
「木下姉警察に…」分かりましたよ…」
一瞬、優子を睨んだあと、姫路は早歩きで帰っていった。
消えろ戻ってくるな。
「ちょっ瑞希!?」
「島田…テメェもだ。
明久を監視してお仕置きするってなら俺らも同じことすると思え。」
「…」
島田も一瞬雄二達を睨みつけた後に姫路の跡を追うように帰っていった。
「木下姉…不愉快な想いをさせたなすまない…」
「坂本君は悪くないわよ。
それより姫路さんには呆れたわ…
そんな事より吉井君は、どうなっているのかしら!?」
すると手術室のランプが消え…
医者が一人出てきた…
雄二SideOut
Open your eyes the next Faizφ
予告
……吉井の事も心配だけど
あの化け物の事
俺もお前達と一緒に見舞いに行ってもいいか?
Exceed charge
グアァッ