バカと人間とオルフェノク   作:成龍

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第50話 秀吉の怒りと初めての召喚

雄二Side

 

春休みも後2日

勉強会を終えて解散した雄二達

 

翌日の12時頃、学園長に呼び出され携帯召喚機を受け取った雄二は…

 

「チッ」

 

不機嫌だった。

 

あのクソババァ…

もっと使えるように出来ねぇのか…

 

「はぁ…」

 

めんどくさそうに555フォンをポケットから取りだし操作してオートバジンを呼び出し

 

『ゴオオオォ』

 

「悪いな、わざわざ」

 

《Bike Mode》

 

そのまま雄二はオートバジンに跨がる。

 

『ブオォオン』

 

 

 

 

しばらく走っているとある人物が雄二の道を塞いでいた。

 

「お前…どうしたんだ?危ないだろうがいきなり…」

 

雄二SideOut

 

明久Side

 

バイクを修理に出しに行っていた秀吉が戻ってきた。

やけに暗い表情で…

 

「どうしたの秀吉?バイク直らないって言われたの?」

 

「バイク?ん~…時間はかかりそうじゃが…直るらしいぞ」

 

「そうなの?ならなんでそんな暗い顔してるのさ?」

 

「む?ワシはいつも通りじゃぞ?」

 

「そ…そうかなぁ?」

 

「なんかあったんじゃないんですか?」

 

「何も無いと言っておるじゃろ!

大丈夫じゃ!」

 

そう言う秀吉の笑顔は…とても無理しているように見えていた。

 

「おっと…そうじゃった!

そろそろ部活が始まるから行ってくるのじゃ!」

 

「あ、うん!行ってらっしゃい!」

 

結花も玄関まで秀吉を送り届けて何かを言いたそうに戻ってきた。

 

「秀吉君…なんかあったんじゃないかな…」

 

「そう…だよね…」

 

明久SideOut

 

秀吉Side

 

回想

 

「これは…ガタがきて切れたとかそういうのじゃないみたいだな」

 

そういうバイク屋のおじさんは深刻そうな表情をしていた。

 

「どういう事じゃ?」

 

「ここの部分見てみな!切れ口が綺麗すぎやしないか?」

 

「確かに…」

 

そういう専門的な事にあまり詳しくない秀吉にも分かるほどワイヤーは綺麗に切れていた。

 

「これは切れたというより切られたという方が正しいかもしれないね…

警察に相談した方がいいんじゃないかな?」

 

回想終了

 

「秀吉君…違うよ!

その表情はちょっと力みすぎだよ」

 

演劇部の部長にそう指摘された

 

ワシは…人間が許せん…

アイツ…アイツが誰かはまだ分からんが…とにかく許せんのじゃ…

 

「そうですかな?

ワシは結構普通なつもりなんですが…」

 

「もう一回やってみようか!」

 

 

それから何回も何回も繰返すが一向に良くならない

 

なんで…なんでなんじゃ?

怒りが収まらぬ…

ワシは何を頑張ってるんじゃ?

演技をする事がこんなにつまらないと思ったのは初めてじゃ…

 

「どうしたの?

今まですぐ出来るようになったじゃないか?」

 

「すいませんが…今日は帰るのじゃ…」

 

練習を投げ出すように秀吉は帰っていった。

 

「秀吉君?ちょっと!」

 

 

家に着くと不機嫌そうに靴を脱いで階段を登る秀吉を優子が迎えた。

 

「秀吉?おかえり!音がしなかったけど…バイクはどうしたの?」

 

「修理に出したのじゃ」

 

「修理って…どうしたのよ?」

 

「事故ったんじゃ」

 

「事故ってアンタ…大変じゃない!」

 

「別に大した怪我はしておらん!

見てみぃ?無傷じゃろ?」

 

オルフェノクに覚醒して体は異様な速度で回復していた。

 

「まあ、そうみたいね…

だけど…何かあった?」

 

「なんもないのじゃ…」

 

「本当に?」

 

「なんもないと言っておるじゃろ!しつこいのじゃ!」

 

優子は初めて聞く秀吉の怒声にビクついてしまった。

 

何を言ってるんじゃワシは…

姉上は心配してくれてるというのに…

 

「すまぬ…今のは…」

 

「…」

 

「部屋で頭を冷やしてくる」

 

「何があったのよ…秀吉…」

 

秀吉SideOut

 

雄二Side

 

コイツ…ここ2~3日顔出さないと思ったら…

 

バイクを端に寄せてヘルメットを外し

 

「こんなとこで何やってんだ…源二」

 

「ベルト持ってるかい?」

 

そう言う源二の表情は真剣だったが悪い予感がした。

 

「ああ…あのオルフェノクを見つけた…という訳じゃ無さそうだな…」

 

「ベルトを渡してくれないか?」

 

「お前の事を信用していたんだがな…」

 

「頼む…オルフェノクである俺を受け入れてくれた君に手荒な真似をしたくないんだ…」

 

「ダメだ…」

 

「なら仕方ない…」

 

源二はそう言うとオルフェノクの姿に変身する。

 

「どういうつもりだ?」

 

「力づくで奪うしかない」

 

そう言ってドーベルオルフェノクは歩き出した

 

不味い…ベルトを巻いてる時間がねぇ…

どうしたら…

 

源二との距離は5m

考えている間にもドーベルはゆっくりと雄二に向かってくる…

 

そうだ…今日貰ったアレがあったな…どれぐらい使えるかは分からんが…

 

「試験召喚獣…サモン!」

 

坂本雄二 数学 293点

 

雄二の召喚獣は白い長ランの制服を着た不良みたいな召喚獣だった。

武器は…

 

「ミャーッ」

 

素手かよ?いや…アレは…

ったく…ふざけんなよマジで…

 

「召喚獣だと?

それは2年になってから使えるものじゃ…それに教師もいないのに…」

 

「喋ってる暇は…無いっ」

 

雄二はドーベルに向けて召喚獣を操りパンチを繰り出す。

ドーベルは咄嗟にガードし防ぐが5mほど後退させられる。

 

「なんて威力だ…」

 

なんつうパンチしやがんだ…

フィードバック10%じゃねえのか?

拳がジンジンする…

 

「ミャーッ!」

 

腹にもう一発叩き込みドーベルは更に後退した。

 

狙った場所と違うじゃねぇか…

難しいな…

とりあえずこの距離なら間に合うか?

 

《Standing by》

 

変身しようとする雄二を見てドーベルは走り出す。

 

「変身!」

 

「させるか!」

 

555フォンを嵌める直前にドーベルは雄二に突進して吹き飛ばす。

 

「ぐあっ…」

 

畜生…本気かよ…

 

だが雄二は555フォンを離さなかった。

起き上がる姿勢のまま555フォンをベルトに嵌めて

 

《Complete》

 

「チっ…」

 

雄二SideOut

 

明久Side

 

「僕ちょっと源二探してくるよ!」

 

「私も…」

 

「じゃあ手分けしようか!僕は向こう探すよ!」

 

「分かりました!見つけたら連絡下さい」

明久SideOut

 

Open your eyes the next Faizφ




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