バカと人間とオルフェノク   作:成龍

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本編の前に…

8月4日モバゲーなどのニュースの一覧に
俳優の泉政行さん死去と書かれていたのを見ました。
俺は余りバラエティ等には出ないような俳優の名前は余り覚えないタイプなのですが
何故か物凄く知っているような気がしました。
その方は俺が好きな何かの好きな役を演じた方なんじゃないかと…
そこで突然思い出して
まさか…まさか…そう思いその記事をクリックしました。

木場勇治/仮面ライダーオーガ/ホースオルフェノク役を演じた 泉政行さん(35)でした。
本当に早すぎます…
2015年7月28日に亡くなって死因は病気だそうですが詳しい病名などは書かれていません。

コメント覧などを見ると木場さんの事を覚えている人がいっぱいいてオルフェノクになって甦って欲しいなどのコメントもあり何故だか悲しいけど嬉しくなったり…複雑な気分でした。

555という作品の木場勇治を演じてくれてありがとうございます。
アナタが演じたからこそ好きになれたんだと思います。

では長くなりましたが本編へどうぞ



試召戦争編
第53話 夢と鉄人とFクラス


明久Side

 

『君が…この世界の…』

 

声がする…

 

『君には夢ってあるかな?』

 

誰だろう…とても優しそうな男の人の声がする…

 

「誰?誰なの?」

 

後ろの方から聞こえる気がしたので振り返ってみる僅かにだが人影が見えた。

 

『俺には、叶えられなかった夢があるんだ…だから彼に全てを託した。』

 

霧の中に誰かがいるのは分かるが明久にはよく聞き取れなかった

 

「はい?あの…よく聞き取れなかったんですが…」

 

『君には叶えて欲しい…』

 

「叶えるって何を…」

 

『・・・・・・・・・・・の共存できる世界を』

 

『明久!明久!起きろ!』

 

現在時刻は6時40分

 

「んっ?えっ?」

 

「結花さんが朝食を用意してる!早く行くぞ」

 

「なんだ…夢か…」

 

でも…ただの夢には思えないなぁ…

 

「早く起きろっ!」

 

腕を掴まれ強引に連れていかれる。

 

「痛い!痛いからぁ!?腕がちぎれる…」

 

「ちぎれてないから大丈夫だ!さっさと座って朝食を食え。」

 

「分かったよ…結花さんおはよー」

 

「挨拶はいいですから早く食べてください!」

 

「なんか冷たくない?」

 

テーブルには焼いたパンとベーコンエッグが置いてある。

 

「じゃあ俺は先行くから!」

 

「源二?一緒に行かないの?」

 

「君達とはクラス違うじゃないか!それに雄二達に一緒に登校してるの見られたら不味いんだぞ?」

 

「一緒に登校するだけじゃないか」

 

「昨日、啓太郎君も少し怪しんでたんだ!君のパエリアの臭いがするって言ってね…だから別行動だ!」

 

「だったら結花さんも別行動になった方がいいね!先に行ってなよ」

 

「えっ?いいんですか?」

 

「じゃあ俺は階段で行くから。結花さんはエレベーターで降りてきな」

 

「はい…」

 

「僕は急いで食べて行ってくるから大丈夫だよ!」

 

「分かりました…じゃあ私も準備して行きますね。」

 

「うん!気を付けてね!」

 

そして朝食を食べ終わり、明久は一人で登校していた。

 

はぁ…一人かぁ…せっかく一緒に住んでるのに

ていうか…なんだか眠いなぁ…

 

それもそのはず…いつもより睡眠時間が短かったというのもあるが、慣れない勉強を春休みにやりまくりオルフェノクとの生死をかけた戦いSMART BRAINの脅威…

明久が事故にあってから…何もかもが変わっていた。事故にあっていなければ…オルフェノクの存在を知らなければ…明久は普通の学生でいられたのかもしれない。

歩いていると校門が見えてきた。

見覚えのあるゴツイ男が立っている。

 

時刻は7時30分

 

鉄人って言ったら後で何されるか分からないからな…

今度こそ普通に呼ぼう。

 

「吉井…こんな朝早くに来るとは、何があった?明日は槍でも降ってくるんじゃあるまいな?」

 

彼の言葉は残念ながら睡魔がすぐそこまで来ていて教室に着くまで眠らないように必死だった明久の耳には届かなかった。

 

「おはようございます。西村…」

 

「コラ吉井!呼び捨てとは何事か?」

 

「せん~…スーっ」

 

「一応先生とは呼ぼうとしていたのか…だが…立ったまま寝るんじゃない吉井っ」

 

ゴツンっ…とアニメで鳴るような拳骨音が響いた。

 

「痛いよ鉄人!」

 

「そこで寝るお前が悪いだろう!目覚ましだ!」

 

「逆に意識飛びかけたんだけど?自分の力解ってる?」

 

「握力はまあ…握力計が壊れるぐらいはある。」

 

「アンタ教師の癖に生徒を殺す気か?」

 

死んでるけど…鉄人の拳骨ぐらいなら何発喰らっても多分死なない体だけども許したくないぐらい痛い。

 

「まあ…それは悪かった!もう少し加減しよう。とりあえずこの封筒を開けろ!」

 

「何?この封筒」

 

「お前のクラスが書いてある。」

 

「どうせFクラスでしょ!?こんな面倒な事しなくていいのに…」

 

「決まりだからな!」

 

そう言われて封筒を開けると…やはりFクラスだった。

 

明久がちょっと落ち込んでいるように見えたのか鉄人は少し申し訳なさそうな表情をして歩みより…

 

「吉井…姫路の件はすまなかったな…試験中に気分の悪い生徒が出た時の為にもっと考えておくべきだった。」

 

と言って頭を下げた。

 

「まあしょうがないよ!

鉄人は悪くないんだから!」

 

「鉄人と呼ぶなと何度言えば分かるんだ!」

 

今度は音が周りに聞こえない程度の拳骨が直撃した。

 

「さっきのところがアァアアァ!」

 

「さっさと教室に行ってみんなが来るまで休んでいろ!」

 

「言われなくてもそうするよ!」

 

教室に向かっているとAクラスの教室が目に入った。

内装はまるで高級ホテル。

 

冷蔵庫?ドリンクバー?

あの高そうな椅子とかパソコンなら分かるけど…

ここ本当に教室なの?

 

『明久君…』

 

声のする方を振り向くと優子がいた。

 

「優子さん?あの時はそばにいなくてゴメン…」

 

「まあ…しょうがないわよ…ただし埋め合わせはしてもらうからね?」

 

「うん!ありがとう優子さん!」

 

「明久がこんなに早くに学校に来ておるとは…とてつもなく業物の名刀でも降ってくるんじゃろうか?」

 

「秀吉、一緒に来たんだね。

そんなに珍しいかな?」

 

「どうしたんじゃ?そのたんこぶは…」

 

「鉄人って呼んだら殴られたんだよ。」

 

「秀吉なんて西村先生の事鉄人って呼んでから妹呼ばわりされてたわよ…」

 

「可愛くて殴れなかったんだね!」

 

「そうね!可愛い自慢の妹よ!」

 

「ワシは男じゃ…」

 

からかわれて拗ねてしまう秀吉

 

「まあ…冗談だから!そろそろ行こうよ秀吉!」

 

「うむ…」

 

 

「大丈夫かな…ここ…ゾンビとか出ないよね?」

 

「大丈夫じゃろ…とにかく入るのじゃ」

 

秀吉が教室の引き戸を開けようとするとガンッガンッと音が鳴った。

相当古いらしい。

 

「秀吉、どいて!僕がやってみる。」

 

明久が開けようとしたその時、突然引き戸が開いた。

明久は勢い余って体勢を崩し地面に頭をぶつける。

 

「また頭がァアァア!」

 

「うるさいぞウジ虫!とっとと…なんだ秀吉か…早く入れってか明久、お前何やってんだ?」

 

「くうぅぅー…」

 

「こんな朝早くに来るとかお前本当に明久か?」

 

「本物だよ!」

 

「とにかく、とっとと入れ」

 

雄二が倒れた明久に手を差しのべ教室に入ったその時…

 

「何見てんだよテメェら…」

 

教室に入って周りを見ると何人もの生徒が雄二達を睨んでいた…

 

明久Side Out

 

Open your eyes the next Faizφ

 

 

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