明久Side
回復試験を終えて戦場に着いた明久と結花は恐ろしい光景を見てしまった。
これは…
明久と結花が見たのは、
「戦場ってこんなに静かなはずが無いですよね?」
「うん…」
ただそれだけしか言えなかった。
「お主ら…来ておったか…」
聞こえてきたのは疲れきった秀吉の声。
声の方向を見ると壁にもたれて疲れた顔をした秀吉がいた。
「一体何があったんですか?」
結花が心配そうに聞いてみると
「姫路じゃ…姫路がやりおった…」
『戦死者は補修ぅううー』
今のは鉄人の…声の方向からしてDクラス?
『そんなっ?お姉さまっ?お姉さまぁ~!』
清水さんがやられたのはすぐに分かった。
明久としては結構ありがたいが…
「姫路さんは、何をしたんですか?」
少し時は遡る
回想
明久達が戦場に向かう10分前
姫路はゆっくりと余裕を持って歩いていた。
あの調子なら間違いなく腕輪が使えるはずです!
ここで活躍すればきっと吉井君は私の事を…
そんな事を考えながらいつも通り姫路は笑っていた。
すると姫路の方へと向かってくる人物がいた。
「瑞季!もう終わったの?だったら後はよろしくね!ウチは回復してくるから」
「はい!任せてください」
姫路の事を知る明久や雄二以外が見たら暖かく穏和な女性の笑顔だった。
そんな時、DクラスとFクラスの生徒が姫路の目に入る。
ここで活躍すれば…ここで活躍すればまた吉井君に近付ける!
そう考えながら姫路は召喚フィールドに入り
『アレ、どうしたの?姫路さん!
Aクラスなら…』
Dクラスの男子生徒が姫路に話しかけてきた。
『馬鹿っ!さっき代表が話してたじゃない!』
「試験召喚獣、サモン!」
Fクラス
姫路瑞季
数学
455点
Dクラス
岡島和哉
数学
106点
中村由菜
数学
105点
「嘘だ!姫路さんがFクラスだなんて!」
そう、まだ姫路の事件の事は知っていても信じたくない生徒も少なからず居たのだ。
「話を聞かないからよ!とにかく行くわよ!」
「腕輪発動、行きます!熱線」
破壊力抜群のその光線は、ゴジ○の放射火炎のように横へ斜めへと動かしながら味方も敵も関係なく飲み込んでいった。
姫路瑞季
数学
405点
岡島和哉
数学
0点
『なんでこんな点数が?ギャアアァア』
『おいどうした…って姫路さん?なんでこっちに?ギャアアァア』
「嘘でしょ…味方も巻き添えにして?キャアアアァ」
中村由菜
数学
0点
Fクラス生徒を巻き込みながら姫路は次々とDクラス生徒を倒していく。
その戦場にいた秀吉はなんとかその攻撃を避けて熱線の来る方を見る。
「くそ、姫路め!無茶苦茶やりおって…」
秀吉を巻き込もうとした事など知らずに姫路は穏やかな表情でゆっくりとDクラスへ向かう。
『秀ちゃん!』
「啓太郎、康太!」
「何があったのさ?」
「…わざとか?目の前に元凶がいる」
「これ…全部姫路さんが?」
『嫌だあぁあああぁあ!補修室は嫌だあぁあああぁあ!』
『戦死者は補修!』
『敵にやられた訳じゃないんだ!見逃してくれよ鉄人!』
『ようし!貴様が西村先生とちゃんと呼べるようになるまで補修の時間を増やしてやる!』
『嫌だあぁあああぁあ!許してくれ鉄人』
『まだ言うか貴様は!』
ゴツンと鉄人の容赦ない拳のぶつかった音が鳴り響く
『ギャアアァア…』
どうやら気を失ったようだ。
鉄人と呼ばなければよかっただろ…と三人は苦笑いを浮かべる。
「…腕輪の影響で姫路の点数が少なくなっているはずだ。
源二のいるDクラスまでは持たないはず」
「本当は気が進まないけど僕らで姫路さんの援護をしておくよ!だから秀ちゃんは少し休んでて!」
啓太郎もたまには頼もしいのう…本当に嫌じゃろうに…
「じゃあ少し休ませてもらうのじゃ」
「雄君の計画通りにいったらアッ君もそろそろ来るはずだからよろしくね!」
「うむ!」
回想終了
「つまり姫路さんはゴジ○なんだね!」
「ちゃんと話を聞いてたのか?と言いたいところじゃが結構合ってるから腹立つのじゃ…」
「なんで?
とりあえず僕は先に進むから秀吉と結花さんは雄二をお願い!」
「私もですか?」
「念には念をってヤツだよ!
秀吉が疲れてるからとりあえずお願いね?」
「分かりました!気をつけて下さいね?」
「うん!行ってくるね!」
Dクラス教室前
『キャアアアァ!』
今のは姫路さんの…
「…後は俺達だけ…」
康太がそう呟いた。
『戦死者は補修うぅう!』
鉄人の声を聞いて明久はドアを開ける。
「アッ君!親衛隊は俺達で押さえるから」
「…源二を頼む!」
明久は無言で頷いて
「Dクラスの代表!平賀源二に勝負を挑みます!」
「は…はいっ!承認します」
日本史の担当の教師が承認してくれた。
『待て明久!
おいっ!源二、お前に話しがある!』
「雄二か」
「雄二?」
「明久、お前には関係ない」
「戦争中に代表が堂々と出てくるなんて余裕だな!雄二」
「関係ないって、どういう事さ?戦争に関わってる僕らには…」
「立場的には俺達が有利だろう!ここで交渉だ」
「は?」
「お前が明久に勝てなければ願いを増やす。」
「は?」
「たかがFクラス、お前が今日になって前よりも最低だと思ってるFクラスの教室になるのと大人しく話を聞いて前と同じ教室でいるの、どっちがいいか分からんが乗るか?」
「………………………分かった、乗る」
「俺達が勝ったら、お前は分かってるはずだろうがDクラス自体には被害は出ないから安心してくれ!でも脅しみたいにはなってるから本当にすまない!」
と言って雄二は本当に頭を下げた。
雄二Side Out
明久Side
「雄二!どういう事?」
「親衛隊達は康太や啓太郎には勝てない自信がある、だからお前と源二の一騎打ちは確定だ。」
確かに康太や啓太郎はもうFクラスのレベルじゃない学力なのを僕は知っている。
「でも話しってなんなの?」
「まあ、お前もいつかは知るかもしれない…
だが今じゃない!とにかく全力で源二と戦ってこい!お前ならやれるさ!」
うん!って言いたかった。
でも源二は何度も死闘を繰り返したんだ。
召喚獣に慣れていなくても戦い慣れはしているんだ…
だから僕は、少し諦め気味に返事を返した。
「Dクラス代表平賀源二に勝負を挑みます!
科目は日本史で!」
その場にいた先生は高橋先生だった。
鉄人ほどでは無いが全科目の点数にバランスの取れた眼鏡をかけたセクシーな先生だった。
「承認します!」
「「試験召喚獣!サモン!」」
学生服姿に木製だが魔剣のようなデザインと剣と盾を持った僕の召喚獣が現れた。
源二にも、ダウンを着たような召喚獣と手の甲に防具に刃物が着いたような武器が現れた。
いや、足にも頑丈な棘付きの武具が着いていた。
この姿…なんだろう…オルフェノクの僕らの姿に…
「まるで俺達だな…明久。
だが今は関係ない!行くぞ!」
明久Side Out
Open your eyes the next FaizΦ