優子Side
吉井君の事故から1ヶ月半近く経った…
吉井君はまだ目を醒まさない…
あの時アタシが
吉井君の隣に座らなければ…
隣に座るのを避けていれば
あの二人に絡まれずに
何事もなく家に帰れたんじゃない?
色んな事を考えてしまう…
「はぁ…」
最初は学校に行って
みんなと病院へ行って帰って
三時間勉強して寝ての繰り返しだった
でもだんだん勉強時間が減ってきた…
今では一時間ほどしかしていない
秀吉にもあんまり教えられてない
机に向かって教科書を見ても
二時間近くは考え事に
使ってしまっている為に
一時間分しか出来ていない
成績も前より下がった…
『こんにちわ木下さん!
一緒にって本当に?
木下さんみたいな美少女がOKなら
僕は構わないよ!!』
『美少女って//いきなり何言うのよ//
じゃあ、お邪魔するわね//』
『はいはい吉井君泣かないの、
はいティッシュ』
『木下ざんありがどうっ!
君は天使だよ』グスッ
そんなに吉井君の事知らなかったのに
あの時言われて
嫌な気持ちにはならなかった…
寧ろ何故か嬉しかった…
『木下さんって最初勉強ばかりして
固そうなイメージあったけど
やっぱ趣味とかで
息抜きとかしないとキツいよね!!
それに今日初めて木下さんと
話したりしたけど、
実際話してみると意外に明るくて
優しくて木下さんの
色んな顔が見れて良かったよ!!
僕は木下さんが腐女子だからとか
そんな理由で嫌いにならないよ!
だからそんな泣きそうな顔しないで!?
お願い!』
嬉しかった…趣味とかイメージで
じゃなくてちゃんと中身を見てくれた事が…
『またね
(手を振りながら振り替える明久)』
あの言葉が最後になるのだけは嫌…
お願い目を覚ましてよ吉井君…
この日優子は1度も家から出ず…
お風呂に入るときとゴハンを
食べる時だけ部屋からでて
毛布にくるまった…
優子SideOut
雄二Side
あれから化け物は出てきていないが
明久は目を醒まさない
『みんな今日は弁当なんだねっ』
『ああ今日は体力つけていかねぇとな…』
『…腹が減っては戦は出来ない』
『明久も弁当持ってきたのかの?』
『うん!それじゃ食べよっか♪
いただき
「…ちょっと待(つのじゃ)て」なに?』
『なに?じゃねぇよ!』
『アッ君それは弁当なの?』
『うん!ソルトウォーターだよ!』
『『『『…………』』』』
『今月はゲーム買いすぎたから
これで節約しないとね』
『(…)バカ(じゃの)だな(ね)』
『ええっ…なんでさ!?
ちょっとなんでみんなそんな同情の目を
僕に向けるの?やめて!
そんな目で僕を見ないで…』
「戻ってこいよ明久…俺達との日常に」
そんなこんなで学校へ着いた
テスト発表の日だ…
木下姉の順位がかなり下がっている
これはアイツの友人としても申し訳ない…
そろそろ勉強に力入れてもいい頃だろう
休み時間
雄二は啓太郎を連れてAクラスに来ていた
「なあ翔子」
「……なに?」
「今度いつもの病院に通ってる
メンバーで勉強会をしないか?」
「……勉強会?雄二が
そんな事言うなんて…なんで?珍しい」
「木下姉の成績なんだが…
前より下がってるみたいじゃねぇか…
多分明久の件が影響してるんだろ?
このままじゃ木下姉はAクラスに
入れなくなりそうだからな…
アイツが戻って来た時
自分のせいでこうなったと
思わせたくないしな…」
「……分かった、なんとか誘ってみる」
「それと俺はFクラスに入る」
「……なんでFクラスに入るのに
勉強するの?」
「明久が目を覚ましても
2年に上がればFクラスだからだ…
さすがに短期間でAクラスはキツい…
だから今の内に学力をあげて
明久が戻って来たら
アイツも一緒に俺達で教えて
勉強させてAクラスに挑んで
教室の交換の代わりに
再振り分け試験を頼むつもりだ。
だから今から学力をあげたい」
「……そういうこと…分かった」
「木下姉にも頼んでみてくれ、
アイツの為でもあるし
明久の為でもあるからな」
「……優子には私から説得しておく」
「という事だ啓太郎!
Aクラスに入るために
お前も勉強しとけよ?」
「えっ?俺も?雄君…俺店が」汗
「Fクラスに最終的に一人になるのと
Aクラスにみんなで行くのどっちがいい?
最初の振り分け試験は
Fクラスでもいいんだ!
とりあえず店を早く閉めて
勉強に回すなり出来るだろ?」
「そりゃそうだけど…
でも一人は嫌だし…
なんとかやってみるよ」
「俺の方は秀吉と康太に話す」
「……分かった」
雄二SideOut
島田・姫路Side
「最近結花は良く坂本達といるわね」
「そうですね…結花ちゃんも
私達と一緒に行動していたはずなのに
なんであの子は
避けられていないんでしょうか?」
「なんかムカムカするわね!
ウチ達は吉井の見舞いに行けば
追い出されるのにアイツは
追い出されないなんて…」
「そうですね…
まさか結花ちゃんは、
吉井君の事が?」
「もしそうなら許せないわね…」
島田・姫路SideOut
雄二Side
「というわけで康太、秀吉!
週に2~3回勉強会するぞ!
秀吉は長田も誘ってやれ」
「待つのじゃ雄二!なんで長田なんじゃ?」
「なんでってお前ら最近
いい雰囲気じゃねえか」
「//いい雰囲気って//
雄二はな…何を言っておるのじゃ??
そ、そんなわけなかろう//!?」
珍しいな
秀吉のポーカーフェイスが崩れるなんて
「まあ、そういう事だから
誘っとけよ?いいな??」
「それにAクラスなら
姫路はともかく島田は来ないだろ」
「…まあそうだなAクラスには
愛子もいるしお前らが行く気あるなら
やるしかない…」
「じゃあ決まりだ!
次の土曜からで大丈夫か?」
「「OK」」
雄二SideOut
優子Side
「……という事で勉強会をやる
…優子も行く!」
「ちょっと?勝手に決めないでよ」
「……優子は最近成績が落ちてる
…吉井が戻ってきたら絶対に心配する」
「…」
「……貴女はもう吉井にとっては
大事な友達の一人、雄二が言ってた!
俺達は学力をあげて明久に
勉強を教えて戦争後に
Aクラスに入るって…
だから優子アナタが
Bクラスに行ったりしない為にも
勉強会をしよ?」
「でもアタシのせいで…
アタシが吉井君を隣に座らせずに
避けていれば…
あの二人は吉井君に
暴力振るわなかったはずだし…」涙
「……っ? 優子は悪くないっ
あの二人の事は
優子は知らなかったでしょ!?
知っててやってたわけじゃないんだから!
それに悪いのはあの二人…
泣かないで優子」ナデナデ
「でもっ…でもっ!」泣
「……優子がそんな風に
泣いてたら吉井が悲しむ…」
「……それに……優子は吉井の事が好き」
「///カアァァァァ///
ちょっ…違うわよ…
いや違わないかもしれないけど
…違うの!多分」
「……それに優子には
やってもらいたいこともある」
「やってもらいたいこと?」
「吉井は入院生活が長くて
2年になったらほぼFクラスは確定…
次席の姫路はともかく、
島田は日本語が読めないから
Fクラスに行くはず…」
「…っ!」
「優子は島田と吉井を
ずっと同じクラスにしたい?」
そんなの嫌に決まってるじゃない
吉井君にあんな事してる
人のそばになんて…
「……とにかく勉強会をやる!
優子も後で吉井に
教える役だから頑張って」
「うぅ…分かったわよ…」
吉井君の為よね…
目を覚まさないからって
まだ死ぬとは決まってないんだし…
目を覚ますと思って頑張らなきゃ…
優子SideOut
明久が意識不明になってから
二ヶ月になろうとしていた頃
雄二Side
午前10時頃
「啓太郎、今日は翔子の家に
泊まるから早めに店閉めろよ」
「っ…分かった…」
「次の土曜は早めに閉めるって
貼り紙貼っておいただろう?
心配すんな」
「まあ…そうだよね!分かった」
それから6時間後
「荷物持ったか?忘れ物無いな?」
「大丈夫!」
「じゃあ行くか」
雄二と啓太郎は鍵を閉めて
翔子の家に向かった
『プルルルル プルルルル プルルルル』
電話の音に気づかずに…
雄二SideOut
その頃病院では…
「吉井君の容態が…先生!先生!
患者の容態が急変しました!」
医者は必死に蘇生を行っていた
『ピー…』
「せめていつも様子を
見に来てくれていた彼らの為にも…
クソッ…動けっ」
明久Side
ここはどこ?
確かトラックに轢かれたのか…
僕は死んだの?
嫌だ…みんなに会いたい
木下さん…雄二 康太、
秀吉 翔子さんや愛子さん…
一瞬あの二人の顔が頭に浮かんだ瞬間
『憎いか?この二人が憎いんだろう?
ならコロセ』
殺す?お前は誰だ?
『コロセコロセコロセコロセコロセ
コロセコロセコロセコロセコロセ
コロセコロセコロセコロセ』
「17時37分…吉井明久君…ご臨終です」
「クソッ」
医者はとても悔しそうだった
・
・
・
それから看護師が体を綺麗に拭いた後、
明久の顔に白い布が被された…その時…
『ガバッ』
「はっ…ここは?病院?」
「キャーっ先生!先生!」
看護師は医者を呼んだ
「なんであんなに驚いてるんだろう?」
僕の顔になんかついてるのかな…
はっ…まさか前より不細工に?
明久は立ち上がり鏡を見た
「なんだ変わらないじゃん…『シュオーウ』
…なにこの模様?『ミチミチギチッ』
何!?この姿
『殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ
アノ2人ヲ…人間を…』
お前は誰だ?やめろぉぉぉおお」
『先生!亡くなったはずの吉井君が
目を覚ましました』
『なに?そんな事あるわけないだろ』
『嘘だと思うなら来てください』
亡くなったはず?
なんで遠くからの声がこんなにハッキリ?
とりあえずまずい
この姿を見られるわけには…
とにかく逃げなきゃ
しょうがない…あそこから…
『パリンっ』
まずいこの高さは死ぬっ…てアレ?
まあいいよとにかく逃げなきゃ…
それから数分後
なんとか元に戻れた…
「僕は一体…化け物になっちゃったの?」
とにかく家に帰らなくちゃ…
あっ鍵は病院に…
管理人に開けて貰うか…
はぁ僕って一体どうなってるんだろう?
『殺セ殺セ殺セ』
「うるさいっ」
『コロセコロセコロセコロセコロセ』
「うあぁあぁあぁあぁっっっ」
明久SideOut
Open your eyes the next Faizφ
予告
うああぁあぁああぁ止めろぉうるさぁあい
あらあら…そんな格好で寝ていると
風邪引いちゃいますよ?☆吉井明久くんっ
……雄二は今日私を怒らせたから仕返しするっ