前半はAIによって生成され、後半は私自身が続きを執筆しています。
本作は二次創作作品であり、キャラクター設定の一部は以下の作品を参考にしています:
『漫画:矢吹健太朗「BLACK CAT」』、
『ゲーム:Quantic Dream「Detroit: Become Human」』など。
主要な事件の構成は『ネットドラマ「CODE:浮士德遊戲」』に着想を得ています。
**【内容警告】本章には性的暴力、被害者の視点、敏感な描写が含まれています。読む際はご注意ください。**
第四章-7「先輩が遺したパズル」(AI)
恭子は壁画の前に立ち、かつて先輩の落書きを追っていた頃の記憶をたどっていた。彼女はすばやくスマホのアルバムを開き、保存していた数枚の壁画のスクリーンショットを表示しながら言った。
「これ、たしか旧体育館の裏の壁だったと思う。たぶん、2枚目……それから、これは図書館の横……」
「位置情報の記録はあるか?」トレイが尋ねた。
「あるのもあるけど、一部は記憶を頼りに探すしかない……」
「よし、一緒に確認しよう。」
トレイは即断した。そして後ろを振り返り、コナーに指示を出す。
「構図、色彩、筆のタッチをすべて記録しろ。共通点やパターンが見つかるかもしれない。」
「了解。描画構造解析と幾何ストローク照合モジュールを起動します。」
コナーの瞳には分析モードの光がきらめいた。
「じゃあ、私が案内役ね!」と恭子が手を挙げ、少し誇らしげな声で言った。
トレイは彼女のはしゃぐ様子に軽くため息をつきながらも、冷静に釘を刺した。
「これは失踪事件の捜査だ。校内探検じゃないからな。」
「わかってるってば、黒さん~」
「……オレの名前は“黒”じゃない。」
*
*
*
恭子の案内で、3人は校舎の暗がりを進んだ。懐中電灯の光が壁をなぞる。
最初の絵は美術室の外壁に描かれていた。一見シンプルな静物画──倒れた鉛筆立て、交差する数本の鉛筆が、大きなアルファベットの“B”を形作っていた。
コナーはすぐに撮影・記録を行い、構造を解析する。
「初期分析結果:該当図形はアルファベットの特徴を有し、92%の確率で“B”と判断されます。13枚目と同様、文字情報が暗号的に含まれています。」
トレイは画面を一瞥し、うなずいた。「彼女は絵を使って、ある単語を綴ろうとしていた。」
「でも、何を綴ってるのかはまだ……」と恭子がつぶやく。
「続きを見よう。」
2枚目の絵は旧体育館の裏口にあった。これは窓辺の絵で、割れたガラスの中央に、不自然な光の反射が“O”のような形を描いていた。
コナーはすぐに分析。
「文字判定成功率87%。1枚目との組み合わせにより、“BO”の開始構成が推測されます。」
「BO……?」
「あと11枚ある。続けよう。」
時間がゆっくりと過ぎていく。
3人は薄暗い校舎の中を歩き回り、わずかな人しか記憶していない落書きを探し続けた。
塔の陰に描かれた“I”、図書館の片隅に落ちた“L”の形の葉っぱ、廃プールの壁に映る“E”の影──
1枚見つかるごとに、恭子の表情は少しずつ真剣になっていった。
「この絵たち……普通の落書きじゃない。」
「物語を語ってるんじゃなくて……」
「違う、場所を示してるの。」
コナーが現在までに発見されたすべての文字をまとめた。
その並びは、次のようになった:
B – O – I – L – E – R – R – O – O – M
トレイはそれを見て、低くつぶやいた。
「ボイラー室……鍋炉室か。」
彼はコナーと視線を交わし、それから恭子の方を向く。
「L先輩は、俺たちをそこに導こうとしてる。」
恭子はうなずいた。顔には緊張が走る。
「そこは昔、旧寮の時代に水道を温めるために使われてた場所……今はもう使われてなくて、ずっと封鎖されてます……誰も入ってないはずです……」
「じゃあ、次の目的地は決まりだな。」
トレイの声は冷静だったが、どこかに言い知れぬ予感がにじんでいた。
──そこには、真実が隠されているかもしれない。
あるいは、それ以上の謎が待っているかもしれない。
第四章-8「セクハラ」
恭子に案内され、廃墟となったボイラー室の外までやってきた。校内への侵入を防ぐため、学校側は簡易的な鉄線フェンスを設置していた。
トレイはその鉄線に手をかけ、その強度を確認する。
高さは約2メートル40センチ、少し登れば越えられそうだ。――もちろん、彼にとっては難しくない。
状況を把握したトレイは指示を出す。
「ご協力ありがとうございます、霧崎さん。ここから先は危険です。コナー、彼女を送って帰してくれ。」
「え~~!でも、もう少し黒さんと一緒にいたかったのに……」
別れを惜しむように、恭子は少し口を尖らせる。
「救助活動は一刻を争う。言うことを聞いて、早く帰りなさい。」
そう言って、トレイはポケットから防刃グローブを取り出し、装着する。
「うん~、分かった!黒さんも気を付けてね!」
今が我を通す時ではないと、恭子も理解していた。山美子の安否が最優先なのだ。
「ハートネットさん、ボスにはすでに報告済みです。今回の任務については、第二捜査隊のジェロス・ハザード氏と、AJ-000が応援に向かうよう許可されました。15分後に到着予定です。」
コナーは任務の危険性を見越し、事前に上層部へ報告。増援が派遣されることとなった。
15分――その数字に、トレイは自然と腕時計を見やる。
「了解。霧崎さんを送ったら、また連絡してくれ。俺は先に行く。」
言い終わると同時に、トレイは鉄線を登り始め、てっぺんまでよじ登ると、勢いよく身を躍らせ、難なくフェンスを越えた。
*
*
*
「嫌いな人が願えば、この世から消える。」
そう言われている。
午前3時になると、学校の呪い掲示板の13番目に、謎のリンクが現れるという。
クリックすると、「願いの池」というサイトに繋がるらしい。
山美子はノートパソコンの時計を見つめる。午前2時55分。掲示板にはまだ12個の項目しかない。
本当に現れるのだろうか?
もし……誰かを消せるなら……
──「ねぇ知ってる?上級生たちの間で噂になってるんだけど、体育の山田先生って、特別指導とか言って女の子を部屋に連れ込むらしいよ。」
──「女子更衣室にカメラを仕掛けてたって話もあるし……」
──「怖すぎ……学校は何も知らないの?」
ふと我に返ると、時刻は午前3時になっていた。
山美子はマウスを握りしめ、掲示板をチェックする。1番目、2番目、7番目、9番目、11番目、12番目……そして13番目。
そこには、謎のリンクがあった。
背筋に冷たいものが走る。だが、彼女は落ち着いてマウスを動かし、そのリンクをクリックする。
黒い背景のページに、大きな文字で「願いの池」と表示されている。
【あなたの願いを入力してください。】
白いテキストボックスが画面中央に浮かんでいた。
山美子の手が震える。
本当に、先生を消してしまっていいのか?
呪いをかければ、自分も巻き込まれるかもしれない。
心臓がどくどくと鳴る。
どうしよう……
どうすれば……
【体育の山田先生を逮捕してください。】
――入力。
【受理されました。以下の指示に従い、指定時間に指定場所へお越しください】
表示されたのは、明日の夜7時、学校の廃ボイラー室・地下室。
*
*
*
指定された時刻の10分前、山美子は一人で学校に侵入し、ボイラー室へ向かった。
手にした懐中電灯で足元を照らしながら、地下へと続く階段を探す。
ようやく、その階段を見つけた。
手すりはすでに錆び、階段はコンクリート製で、まだしっかりしている。
一歩ずつ慎重に降りていく。
──やめて!
──お前に拒否する権利があるとでも思ってるのか!
──ああっ!
女の子の声、そして男の声が響く。
心拍が高まる。だが、山美子は逃げなかった。柱の陰に身を隠し、そっと近づく。
「やめてぇ──!」
光のある方を覗くと、そこには制服姿の女子生徒が、スポーツウェアの男に押し倒されていた。
男の動きははっきり見えないが、良くないことが起きているのは明らかだった。
山美子は携帯を取り出し、録画モードに切り替える。
ズームして画面を見ると、その体格は山田先生に間違いなかった。
そして、山田は少女のスカートを脱がし始める。山美子の手は震えるが、これこそが証拠になる。
そのまま、彼女は山田による暴行――下着に手を伸ばす一部始終を撮影した。
山田がズボンを脱ぎ、さらに進もうとしたとき――
山美子は、耐えきれずに叫んだ。
「やめて!」
「誰だ!?」
パンツ一枚の山田は鋭くこちらを睨む。
「やめろ!警察に通報する!」
そう叫ぶと、山美子は走り出した。
だが、山田はかつて国際大会にも出場した陸上選手だった。彼女が逃げ切れるはずもない。
「ああっ──!」
あっという間に髪を掴まれた。
「盗撮なんて悪い子には、お仕置きが必要だな。」
そう言いながら、山田は山美子の胸を鷲掴みにした。
どれだけもがいても逃げられない。まるで運命に抗えないように――
*
*
*
地下への階段を見つけたトレイは、慎重に降りていく。だが、途中で足を止めた。
地下室は、大雨の影響で水浸しになっていたのだ。
引き返そうとしたその時、何か黒いものが水面に浮かんでいるのに気づいた。
かがみ込んでそれを拾う。
それはスマホだった。背面には派手なラインストーンが貼られ、「sun3」という文字が浮かび上がる。
トレイは背筋に冷たいものが走るのを感じた。
懐中電灯で周囲を照らす。
天井を見上げると、鉄骨に何かが吊るされていた。
上を見れば、自分の頭上にも同じ鉄骨が。
彼はすぐさま体を屈め、助走をつけてジャンプ。鉄骨の側面を掴み、腕力で体を引き上げる。
鉄骨の上に立ち、吊るされている人影の方へと急いだ。
制服は三民高校のものだった。
両手はロープで縛られ、頭上へと吊り上げられている。
「おい!君、聞こえるか!今すぐ助ける!」
急いでロープを引き寄せ、少女を鉄骨の上に横たえた。
名前を見て、トレイは確信する。
山美子――。
彼女は、唇をわずかに動かす。
「たす……け……」
かすかな息遣いで、そう言った。
「どうした?もっとはっきり言ってみろ。」
彼は膝をつき、顔を寄せる。
「……たすけて……あの子を……」
山美子は、下を指差す。
トレイはその指先の方向を見た。
――まさか、まだ誰か、水の中に?
「分かった。ここでじっとしてろ。」
低く、確かな声でそう言い、ジャケットを脱ぎ、ホルスターを外して鉄骨に置いた。
無駄のない動き。それは訓練された警官としての本能のなせる技。
彼は鉄骨の上に立ち、水面を見下ろす。
光のない、音のない、黒い水面。
ただ心臓の鼓動だけが、古い校舎に響く。
彼は、深く息を吸い――
バシャッ!
一切の迷いなく、水へと飛び込んだ。
私の原稿が消えませんように。彼らの物語は、まだまだたくさん伝えたいんです。