Black cat 黒猫 Re:   作:三毛子猫

18 / 40
本作は、自分への挑戦として始めたリレー形式の小説です。
前半はAIによって生成され、後半は私自身が続きを執筆しています。


第四章-7「先輩が遺したパズル」&第四章-8「セクハラ」

本作は二次創作作品であり、キャラクター設定の一部は以下の作品を参考にしています:

『漫画:矢吹健太朗「BLACK CAT」』、

『ゲーム:Quantic Dream「Detroit: Become Human」』など。

主要な事件の構成は『ネットドラマ「CODE:浮士德遊戲」』に着想を得ています。

 

**【内容警告】本章には性的暴力、被害者の視点、敏感な描写が含まれています。読む際はご注意ください。**

 

第四章-7「先輩が遺したパズル」(AI)

 

恭子は壁画の前に立ち、かつて先輩の落書きを追っていた頃の記憶をたどっていた。彼女はすばやくスマホのアルバムを開き、保存していた数枚の壁画のスクリーンショットを表示しながら言った。

 

「これ、たしか旧体育館の裏の壁だったと思う。たぶん、2枚目……それから、これは図書館の横……」

 

「位置情報の記録はあるか?」トレイが尋ねた。

 

「あるのもあるけど、一部は記憶を頼りに探すしかない……」

 

「よし、一緒に確認しよう。」

 

トレイは即断した。そして後ろを振り返り、コナーに指示を出す。

 

「構図、色彩、筆のタッチをすべて記録しろ。共通点やパターンが見つかるかもしれない。」

 

「了解。描画構造解析と幾何ストローク照合モジュールを起動します。」

 

コナーの瞳には分析モードの光がきらめいた。

 

「じゃあ、私が案内役ね!」と恭子が手を挙げ、少し誇らしげな声で言った。

 

トレイは彼女のはしゃぐ様子に軽くため息をつきながらも、冷静に釘を刺した。

 

「これは失踪事件の捜査だ。校内探検じゃないからな。」

 

「わかってるってば、黒さん~」

 

「……オレの名前は“黒”じゃない。」

 

*

*

*

 

恭子の案内で、3人は校舎の暗がりを進んだ。懐中電灯の光が壁をなぞる。

 

 

【挿絵表示】

 

 

最初の絵は美術室の外壁に描かれていた。一見シンプルな静物画──倒れた鉛筆立て、交差する数本の鉛筆が、大きなアルファベットの“B”を形作っていた。

 

コナーはすぐに撮影・記録を行い、構造を解析する。

 

「初期分析結果:該当図形はアルファベットの特徴を有し、92%の確率で“B”と判断されます。13枚目と同様、文字情報が暗号的に含まれています。」

 

トレイは画面を一瞥し、うなずいた。「彼女は絵を使って、ある単語を綴ろうとしていた。」

 

「でも、何を綴ってるのかはまだ……」と恭子がつぶやく。

 

「続きを見よう。」

 

2枚目の絵は旧体育館の裏口にあった。これは窓辺の絵で、割れたガラスの中央に、不自然な光の反射が“O”のような形を描いていた。

 

コナーはすぐに分析。

 

「文字判定成功率87%。1枚目との組み合わせにより、“BO”の開始構成が推測されます。」

 

「BO……?」

 

「あと11枚ある。続けよう。」

 

時間がゆっくりと過ぎていく。

 

3人は薄暗い校舎の中を歩き回り、わずかな人しか記憶していない落書きを探し続けた。

 

塔の陰に描かれた“I”、図書館の片隅に落ちた“L”の形の葉っぱ、廃プールの壁に映る“E”の影──

 

1枚見つかるごとに、恭子の表情は少しずつ真剣になっていった。

 

「この絵たち……普通の落書きじゃない。」

 

「物語を語ってるんじゃなくて……」

 

「違う、場所を示してるの。」

 

コナーが現在までに発見されたすべての文字をまとめた。

 

その並びは、次のようになった:

 

B – O – I – L – E – R – R – O – O – M

 

トレイはそれを見て、低くつぶやいた。

 

「ボイラー室……鍋炉室か。」

 

彼はコナーと視線を交わし、それから恭子の方を向く。

 

「L先輩は、俺たちをそこに導こうとしてる。」

 

恭子はうなずいた。顔には緊張が走る。

 

「そこは昔、旧寮の時代に水道を温めるために使われてた場所……今はもう使われてなくて、ずっと封鎖されてます……誰も入ってないはずです……」

 

「じゃあ、次の目的地は決まりだな。」

 

トレイの声は冷静だったが、どこかに言い知れぬ予感がにじんでいた。

 

──そこには、真実が隠されているかもしれない。

 

あるいは、それ以上の謎が待っているかもしれない。

 

 

第四章-8「セクハラ」

 

恭子に案内され、廃墟となったボイラー室の外までやってきた。校内への侵入を防ぐため、学校側は簡易的な鉄線フェンスを設置していた。

 

トレイはその鉄線に手をかけ、その強度を確認する。

 

高さは約2メートル40センチ、少し登れば越えられそうだ。――もちろん、彼にとっては難しくない。

 

状況を把握したトレイは指示を出す。

 

「ご協力ありがとうございます、霧崎さん。ここから先は危険です。コナー、彼女を送って帰してくれ。」

 

「え~~!でも、もう少し黒さんと一緒にいたかったのに……」

 

別れを惜しむように、恭子は少し口を尖らせる。

 

「救助活動は一刻を争う。言うことを聞いて、早く帰りなさい。」

 

そう言って、トレイはポケットから防刃グローブを取り出し、装着する。

 

「うん~、分かった!黒さんも気を付けてね!」

 

今が我を通す時ではないと、恭子も理解していた。山美子の安否が最優先なのだ。

 

「ハートネットさん、ボスにはすでに報告済みです。今回の任務については、第二捜査隊のジェロス・ハザード氏と、AJ-000が応援に向かうよう許可されました。15分後に到着予定です。」

 

コナーは任務の危険性を見越し、事前に上層部へ報告。増援が派遣されることとなった。

 

15分――その数字に、トレイは自然と腕時計を見やる。

 

「了解。霧崎さんを送ったら、また連絡してくれ。俺は先に行く。」

 

言い終わると同時に、トレイは鉄線を登り始め、てっぺんまでよじ登ると、勢いよく身を躍らせ、難なくフェンスを越えた。

 

*

*

*

 

「嫌いな人が願えば、この世から消える。」

 

そう言われている。

 

午前3時になると、学校の呪い掲示板の13番目に、謎のリンクが現れるという。

 

クリックすると、「願いの池」というサイトに繋がるらしい。

 

山美子はノートパソコンの時計を見つめる。午前2時55分。掲示板にはまだ12個の項目しかない。

 

本当に現れるのだろうか?

 

もし……誰かを消せるなら……

 

──「ねぇ知ってる?上級生たちの間で噂になってるんだけど、体育の山田先生って、特別指導とか言って女の子を部屋に連れ込むらしいよ。」

 

──「女子更衣室にカメラを仕掛けてたって話もあるし……」

 

──「怖すぎ……学校は何も知らないの?」

 

ふと我に返ると、時刻は午前3時になっていた。

 

山美子はマウスを握りしめ、掲示板をチェックする。1番目、2番目、7番目、9番目、11番目、12番目……そして13番目。

 

そこには、謎のリンクがあった。

 

背筋に冷たいものが走る。だが、彼女は落ち着いてマウスを動かし、そのリンクをクリックする。

 

黒い背景のページに、大きな文字で「願いの池」と表示されている。

 

【あなたの願いを入力してください。】

 

白いテキストボックスが画面中央に浮かんでいた。

 

山美子の手が震える。

 

本当に、先生を消してしまっていいのか?

 

呪いをかければ、自分も巻き込まれるかもしれない。

 

心臓がどくどくと鳴る。

 

どうしよう……

 

どうすれば……

 

【体育の山田先生を逮捕してください。】

 

――入力。

 

【受理されました。以下の指示に従い、指定時間に指定場所へお越しください】

 

表示されたのは、明日の夜7時、学校の廃ボイラー室・地下室。

 

*

*

*

 

指定された時刻の10分前、山美子は一人で学校に侵入し、ボイラー室へ向かった。

 

手にした懐中電灯で足元を照らしながら、地下へと続く階段を探す。

 

ようやく、その階段を見つけた。

 

手すりはすでに錆び、階段はコンクリート製で、まだしっかりしている。

 

一歩ずつ慎重に降りていく。

 

──やめて!

 

──お前に拒否する権利があるとでも思ってるのか!

 

──ああっ!

 

女の子の声、そして男の声が響く。

 

心拍が高まる。だが、山美子は逃げなかった。柱の陰に身を隠し、そっと近づく。

 

「やめてぇ──!」

 

光のある方を覗くと、そこには制服姿の女子生徒が、スポーツウェアの男に押し倒されていた。

 

男の動きははっきり見えないが、良くないことが起きているのは明らかだった。

 

山美子は携帯を取り出し、録画モードに切り替える。

 

ズームして画面を見ると、その体格は山田先生に間違いなかった。

 

そして、山田は少女のスカートを脱がし始める。山美子の手は震えるが、これこそが証拠になる。

 

そのまま、彼女は山田による暴行――下着に手を伸ばす一部始終を撮影した。

 

山田がズボンを脱ぎ、さらに進もうとしたとき――

 

山美子は、耐えきれずに叫んだ。

 

「やめて!」

 

「誰だ!?」

 

パンツ一枚の山田は鋭くこちらを睨む。

 

「やめろ!警察に通報する!」

 

そう叫ぶと、山美子は走り出した。

 

だが、山田はかつて国際大会にも出場した陸上選手だった。彼女が逃げ切れるはずもない。

 

「ああっ──!」

 

あっという間に髪を掴まれた。

 

「盗撮なんて悪い子には、お仕置きが必要だな。」

 

そう言いながら、山田は山美子の胸を鷲掴みにした。

 

どれだけもがいても逃げられない。まるで運命に抗えないように――

 

*

*

*

 

地下への階段を見つけたトレイは、慎重に降りていく。だが、途中で足を止めた。

 

地下室は、大雨の影響で水浸しになっていたのだ。

 

引き返そうとしたその時、何か黒いものが水面に浮かんでいるのに気づいた。

 

かがみ込んでそれを拾う。

 

それはスマホだった。背面には派手なラインストーンが貼られ、「sun3」という文字が浮かび上がる。

 

トレイは背筋に冷たいものが走るのを感じた。

 

懐中電灯で周囲を照らす。

 

天井を見上げると、鉄骨に何かが吊るされていた。

 

上を見れば、自分の頭上にも同じ鉄骨が。

 

彼はすぐさま体を屈め、助走をつけてジャンプ。鉄骨の側面を掴み、腕力で体を引き上げる。

 

鉄骨の上に立ち、吊るされている人影の方へと急いだ。

 

制服は三民高校のものだった。

 

両手はロープで縛られ、頭上へと吊り上げられている。

 

「おい!君、聞こえるか!今すぐ助ける!」

 

急いでロープを引き寄せ、少女を鉄骨の上に横たえた。

 

名前を見て、トレイは確信する。

 

山美子――。

 

彼女は、唇をわずかに動かす。

 

「たす……け……」

 

かすかな息遣いで、そう言った。

 

「どうした?もっとはっきり言ってみろ。」

 

彼は膝をつき、顔を寄せる。

 

「……たすけて……あの子を……」

 

山美子は、下を指差す。

 

トレイはその指先の方向を見た。

 

――まさか、まだ誰か、水の中に?

 

「分かった。ここでじっとしてろ。」

 

低く、確かな声でそう言い、ジャケットを脱ぎ、ホルスターを外して鉄骨に置いた。

 

無駄のない動き。それは訓練された警官としての本能のなせる技。

 

彼は鉄骨の上に立ち、水面を見下ろす。

 

光のない、音のない、黒い水面。

 

ただ心臓の鼓動だけが、古い校舎に響く。

 

彼は、深く息を吸い――

 

バシャッ!

 

一切の迷いなく、水へと飛び込んだ。

 

 

 




私の原稿が消えませんように。彼らの物語は、まだまだたくさん伝えたいんです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。