前半はAIによって生成され、後半は私自身が続きを執筆しています。
本作は二次創作作品であり、キャラクター設定の一部は以下の作品を参考にしています:
『漫画:矢吹健太朗「BLACK CAT」』、
『ゲーム:Quantic Dream「Detroit: Become Human」』など。
主要な事件の構成は『ネットドラマ「CODE:浮士德遊戲」』に着想を得ています。
⚠️【内容警告 / Content Warning】
本章には以下の要素が含まれます:
意に反する親密な状況(未遂)
薬物の意図的使用
心理的圧力と信頼の崩壊描写
上記の内容に不快感を覚える方は、閲覧をご注意ください。
なお、本章では実際の侵害行為は発生せず、展開は逆転と感情的な修復を主軸としています。
ご理解とご支援、誠にありがとうございます。
第七章-12《崩れゆく信頼》
ゼロは白い薬包を強く握りしめた。浴室から水道の音が聞こえると、テーブルの上のグラスに湯を注ぎ、白い粉末を中に入れた。
薬包をゴミ箱に捨て、備え付けのマドラーで慎重にかき混ぜる。水面から白はすぐに消え、透明に溶け込んだ。
マドラーもゴミ箱に放り込み、ゴミ箱を部屋の隅へと押しやる。
なぜか胸がざわつく――自分の選択は、本当に正しいのだろうか。
──「なぁ、先に乗って後から切符を買うって知ってるか?」
李瑞凡(リー・ルイファン)が、面白いものを見つけたような顔をする。
──「先に乗って……後から切符? 乗車の話ですか?」
ゼロは理解できずに首を傾げる。
──「おいおい、お嬢ちゃん、本当に何も知らねぇな。要するに“できちゃった婚”だよ。子どもができりゃ、男は逃げられねぇ。よっぽどのクズじゃなきゃな。」
──「でも……私は妊娠なんて……」
ゼロはアンドロイド。人間のように命を宿すことはできない。
──「あぁ、不妊ってやつか。そりゃ惜しいな。まぁでもいい、“試乗”ならできるだろ? 一回味わわせりゃ、ガキがいなくてもくっつくかもしれねぇ。」
──「試乗……?」
また知らない言葉だった。
──「要は、付き合う前に関係を持つってことだよ。今どき普通だろ、恥ずかしがる必要ねぇ。」
──「……もし、相手が望んでなかったら?」
ゼロは恐る恐る問う。
──「そりゃあ……無理やりだよ。寝てるときを狙えばいい。」
──「……」
ゼロは、それが間違っていると知っていた。
──「お前、一人じゃできねぇだろ? 俺が手を貸してやろうか?」
李瑞凡は、小さな包みをゼロの手に押し込む。
手を開くと――白い粉末。
──「これは睡眠薬だ。飲ませて熟睡させてから“試乗”すりゃいい。寝てりゃ何も覚えちゃいねぇよ。」
卑しい笑みを浮かべる彼は、それが犯罪であることすら気にしていないようだった。
ゼロは手を震わせ、粉末を握りしめた。
間違っていると分かっているのに……
それでも――心の奥にある欲望を抑えきれなかった。
浴室のドアが開く音に、ゼロは立ち上がる。
グラスを手に、トーレへ歩み寄る。
「トーレさん、水分を補給しませんか?」
「お、ちょうど喉が渇いてた。ちょっと待て。」
彼は脱いだ服を手に持っており、受け取ることができない。しゃがみ込み、服をスーツケースに置く。
ゼロは両手でグラスを持ちながら、その震えを必死に悟られぬよう装う。
トーレは立ち上がり、水を受け取ると自然に口をつけ、一口飲み下した。
ベッドの端に腰を下ろし、もう一口飲もうとしたところで、ふと手を止める。
「そうだ、ゼロ。悪いが、浴室の棚に腕時計を置きっぱなしだ。取ってきてくれるか?」
「……はい。」
浴室に入り、言われた通りの棚を見ると確かに時計が置かれている。
鏡に映る自分の顔を確認し、できるだけ自然に振る舞えるよう整える。
――もう、後戻りはできない。
時計を手に戻ると、トーレは左手でそれを受け取り、右手のグラスは空になっていた。
「ありがとう。」
時計をつけながら、彼は淡々と言う。
「朗報だ。ボスと連絡がついた。船長にも話は通った。明日には東市に帰れる。やっとこのバカげた船旅も終わる。」
ゼロは理解していた。今夜を逃せば、もう機会は訪れないと。
トーレはソファでスマホを眺め続け、会話をする気配はない。
十五分ほどして、彼の目はゆっくり閉じ始めた。
「ト、トーレさん……顔を洗うか、歯を磨いたほうがいいんじゃ……?」
「……ああ。」
浴室で顔を洗い、歯を磨いても、彼の眠気は消えなかった。
「ベッドで休んだほうがいいですよ。ソファじゃ体が固まります。」
ゼロは自然を装って彼の腕を支え、ベッドまで誘導する。
彼は横になり、数分もしないうちに穏やかな呼吸を始めた。
「……トーレさん。」
呼びかけても返事はない。
ゼロはそっと頬に触れ、その指先を首元へ――そして胸元のボタンを一つずつ外していく。
過去の痕はもう薄くなっていた。手のひらで胸から腹部へと滑らせ……
さらに下へ行こうとした瞬間、強い力が腕を掴み、ベッド脇へ引き倒された。
気づけば、自分は仰向けにされ、その上から冷たい金色の瞳が射抜くように見下ろしていた。
「一つ勘違いしてるな。俺があんたを信じてるってことは……俺が警戒しないって意味じゃない。」