Black cat 黒猫 Re:   作:三毛子猫

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本作は、自分への挑戦として始めたリレー形式の小説です。
前半はAIによって生成され、後半は私自身が続きを執筆しています。


第三章(だいさんしょう)
第三章-1《支援要請》&第三章-2《奇妙なホテル》


本作は二次創作作品であり、キャラクター設定の一部は以下の作品を参考にしています:

『漫画:矢吹健太朗「BLACK CAT」』、

『ゲーム:Quantic Dream「Detroit: Become Human」』など。

主要な事件の構成は『ネットドラマ「CODE:浮士德遊戲」』に着想を得ています。

 

第三章-1《支援要請》(AI)

 

午前4時48分。

 

トーレが目を覚ますと、スマートフォンの画面に未接着信の通知が何度も点滅していた。

 

「……今日は当番日じゃないだろ。」

 

そう呟いて起き上がると、コナーはいつものようにソファに座り、昨日の業務報告を整理していた。

アンドロイドは睡眠を必要としないが、人間の生活バランスの乱れを正確に指摘することはできる。

 

「ハートネットさん。台北北区の連絡台から7回着信がありました。早めの折り返しをお勧めします。」

 

トーレは頭をかきながら、顔も洗わず歯も磨かず、そのままリダイヤルボタンを押した。

 

 

 

「こちらは東市第十三分局、ハートネットです。どうぞ。」

 

 

 

「やっと繋がった!突然で申し訳ない……北市第一分局のワン隊長です。こちらでちょっとしたトラブルがありまして。」

 

トーレは相手の声に緊迫感を感じ取った。

ただの応援依頼ではなく、緊急事態のようだ。

 

 

 

「Aホテルで、立て続けに3件の通報がありました。アンドロイドが暴走して、負傷者も出ています。さらに問題なのは……うちの警備用ロボットまで制御不能になって、人を傷つけたんです。」

 

 

 

「防止プログラムは?自己停止システムは?」

 

 

 

「無効になりました。人員も足りてなくて、このホテル自体、もともと上層部の専用で普段はノータッチの場所でして……」

 

 

 

「応援をお願いします。出動できる人員はすべて動員しましたが、全然足りません。東市の分局とは協力協定がありますよね……?」

 

トーレはコナーを一瞥し、次にキッチンのシンクに置かれた、昨夜飲み残した冷めたコーヒーに目をやった。

 

「……分かった、向かう。」

 

電話を切ると、すぐにクローゼットを開けて、慣れた手つきでジャケットとベルトを身に着ける。

ベレッタ92FS改造型の拳銃と予備マガジンを確認し、耐切創グローブも装着。彼にとって、それは決して外せない装備だった。

 

コナーはすでに玄関に立っていた。問いかける。

 

「今回の出動は、高リスクカテゴリに分類されますか?」

 

「まだ確定じゃない。でも見ただろ、向こうの警備用アンドロイドが人を傷つけてる。」

 

「追加で制圧用の装備を持っていくことを推奨します。私から備品登録を申請しておきます。」

 

トーレはうなずきながら、ポケットに小さなメモ紙を滑り込ませた──

それは彼が長距離出動の前にいつも持ち歩いている、自分に向けたひと言。

 

『今日の自分を、すべてに対応できる人間だと思うな。』

 

 

午前5時32分。パトカーは北市の境界を越えて走り込んだ。

まだ夜明け前の街並み。Aホテルの外観は一見静かで普通だったが、張り巡らされた黄色の封鎖線と、どこか不自然な沈黙が異常事態を物語っていた。

 

車から降りた途端、北市の警察官がトーレに駆け寄ってきた。

 

「ハートネット刑事ですね?私はワン隊長です、来てくれて感謝します。今、入口を守っているのは私たち2人だけで、他の者は撤退したか……」

彼は途中で言葉を切ったが、口調には重苦しさが漂っていた。

 

「現在の状況は?」

 

「二階には近づけません。何かに妨害されていて、アンドロイドですら入ろうとしないんです。

メインサーバー室の回線も切断されていて、遠隔再起動も失敗しています。」

 

トーレはしばらく考え込み、コナーは黙って周囲の環境をスキャンしていた。

 

「このホテルには通常、監視システムは設置されていますか?」

 

「ありますが、映像はすべてブラックアウトしています。

バックアップ用のハードディスクまでフォーマットされていて……

これはもう、誰かが意図的に証拠を消したとしか思えません。」

 

トーレとコナーは視線を交わし、コナーは冷静に言った。

 

「この事件は非常に異常な性質を帯びています。

フロアごとの徹底的な調査と、アンドロイドの反応パターンの記録・照合を提案します。」

 

「なら、手分けしよう。」

トーレはうなずいた。

 

「俺は上階を確認する。コナー、お前はこの建物のネットワークのメイン回線を探って、まずは監視システムの復旧を頼む。」

 

「了解しました。」

 

一人は階段へ、一人はサーバー室の方向へ向かった。

 

ホテルの内部は蒸し暑く、何かが混じったような不快な匂いが漂っていた。

洗剤、機械油、そしてわずかに焦げたプラスチックのような臭いが入り混じっている。

 

トーレは拳銃を握りしめながら廊下を進む。

ある部屋の前を通りかかったとき、ドアの隙間から紙切れの端が風にあおられて出てきているのが目に入った。

 

彼はしゃがみ込み、それを拾い上げた。

 

ごく普通の白黒印刷のチラシ。

そこには、たった数行の文が印刷されていた。

 

『願いは叶いました。』

『北市影区公園・廃墟となったチケットブースにて、今夜22:00 還願を行ってください。』

 

発行元の記載も、連絡先も、QRコードさえもない。

まるで、あえて痕跡を残さないようにしたかのような不自然な仕上がり。

 

トーレは紙を何度もひっくり返して調べた。

発熱インクも、位置情報チップも、防偽加工も一切なし。

ただ、どこか線香のような、微かに甘い香りが鼻をかすめた。

 

眉をひそめ、証拠として持ち帰ろうとした瞬間——

紙の端から灰化が始まり、じわじわと巻き、ひび割れ、崩れ落ちていった。

 

そして彼の手の中から完全に消え、床にはほんのりと焦げたような灰の跡だけが残った。

 

「……一体、ここで何が起きているんだ。」

 

そのとき、無線イヤホンからコナーの声が聞こえた。

 

「ハートネット先生、サーバー室で一時的な信号障害が発生しました。現在、機器は自動再起動中です。およそ12分間、通信が不能となります。」

 

「……了解。まずは自己防衛を最優先。復旧したらすぐに連絡を。」

 

イヤホンを外し、トーレは顔を上げた。

旅館二階の奥、わずかに開いた一枚のドアが、まるで彼を招くように静かに佇んでいた。

 

右太ももに装着されたホルスターへ手を伸ばし、愛用のベルッタ製改造銃を抜き取る。

そして、息を殺して足を進めた——。

 

 

 

第三章-2《奇妙なホテル》

 

トーレはドアに身を寄せ、隙間から中を覗いた。部屋の灯りはついており、ベッドの端、ドレッサー、壁にかかったテレビ画面が見える。

 

彼は慎重に左手でドアを押し開け、部屋に入った。約4坪のワンルームで、独立したバスルームがついている。

 

ドアの裏には天井まで伸びた姿見があり、そこに映る自分の表情は険しかった。

 

ベッドは乱れており、誰かが使用した形跡がある。しかし私物や荷物は一切残されていない。宿泊者はすでにチェックアウトしたのだろうか?だが部屋の整理がされていないのは、ホテルの人手が足りないせいか。

 

このホテルは全9階建てで、階段の表示によると地下1階にはランドリールームがあるようだ。

 

部屋に危険がないことを確認したトーレは、銃をホルスターに戻した。

 

——2階には近づけない。

——何かが干渉している。

——アンドロイドは進入できない。

——コナーですら機械室で影響を受けた。

 

不吉な予感がする。

 

ドン、ドン、ドン。

 

何かがぶつかる音が聞こえる。

 

トーレが天井を見上げると、音の発生源はそこだった。

 

「きゃあ────!」

 

突然、鋭い悲鳴が背後から聞こえた。

 

子どもの声だ。

 

何が起きている?

 

トーレは慌てて部屋を飛び出し、廊下を見た。

 

そこには、金髪で黒いワンピースを着た少女が背を向けて歩いていた。

 

「待て!」

 

トーレが呼びかけると、少女は足を止め、振り返った。

 

彼女の表情には困惑の色があり、このホテルで何が起きているのかまったく気づいていないようだった。

 

トーレが近づこうとすると、少女は言った。

 

「隠れないと。」

 

その声はまるで機械のように平坦で、恐怖も興奮もない。まるで命令のようだった。

 

え?トーレが理解できずにいると、少女は続けた。

 

「鬼に見つかったらダメ。」

 

そう言うと、少女は振り返ることなく駆け出した。

 

「おい──!ここは危険だ、遊んでる場合じゃない!」

 

誰の子だよ。こんな状況で“鬼ごっこ”とは。

 

トーレが追おうとしたその時、少女が走り去った方向から、異様な足音が近づいてきた。

 

廊下の奥を見ると、黒い肌の屈強な男が立っていた。

 

黒スーツを着たその男は、少女がそばを駆け抜けてもまったく反応せず、ただ黙って見送った。

 

「おい!ここは危険だ、すぐに避難を――アンドロイドが暴走してるんだ、ここは――」

 

言い終わる前に、トーレは気づいた。

 

男の右こめかみ付近に赤い光輪が点っている。

 

クソッ。

 

そいつは、暴走した警備用アンドロイドだった。

 

拳を握りしめ、トーレに向かって突進してくる。

 

拳を振り上げ、頭部を狙ってくる。

 

トーレは左足を引き、右足で踏ん張り、両腕を上げて構える。肘は胸の前、手のひらは顔に向けて、顎を引く。

 

右腕を振り下ろす男の攻撃を、トーレは右手首で受け止めた。

 

同時に男は左手で再び頭部を狙ってきた。

 

トーレはすぐに右手を引き戻し、再度その攻撃を防ぐ。そして、相手に隙が生まれた。

 

その隙を逃さず、肘を上げて手首をひねり、左拳で警備アンドロイドの顔面を直撃する。

 

アンドロイドは後退し、トーレの左拳には痛みが走った。

 

だが相手の顔に痛みの表情はない。アンドロイドには痛覚がないのだ。

 

トーレにとって、アンドロイドとの格闘は初めてだった。これまでにない経験だ。

 

今後、警察本部も訓練カリキュラムに取り入れるかもしれない。

 

痛覚がなく、神経もない相手では、通常の体術は通用しない。

 

やりたくはなかったが、仕方がない。

 

アンドロイドが再び戦闘態勢に入り、左手でトーレの後頭部を掴もうとしてきた。

 

トーレは右手でその腕を掴み、力を込めて相手の重心を左に崩し、即座に右肘でその首元を打った。

 

重心が崩れた隙に、トーレは両手で後頭部をロックし、力強く振り払う。

 

アンドロイドは転倒した。

 

立ち上がろうとしたその時――遅かった。

 

バンッ。

 

銃声が響き、心臓部に位置するバッテリーを貫いた。

 

アンドロイドは破損した胸元に手を当て、数秒後に地面に崩れ落ちた。

 

「悪く思うなよ……」

 

トーレはベレッタFSをホルスターに戻す。

 

おそらく10分以上経っているだろう。トーレは無線イヤホンを装着し、声をかけた。

 

「コナー、回復したか?ハロー?」

 

ジジッ――イヤホンから金属がガラスを擦るような、ポリスチレンを引き裂くような耳障りな音が響いた。

 

クソッ!耳がやられる前にイヤホンを外す。しばらくは通信不能のようだ。

 

仕方ない、一人で進むしかない。少なくとも、危険は排除した。

 

あの子どもがどこへ行ったのか、確認しないと。

 

トーレは階段を上がっていった。




この作品を気に入ってくださる方に巡り会えたら嬉しいです。

この事件は、原作でイヴと出会った事件をアレンジしたものです。
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