シュートスタジアムを包んでいた熱気は、時間が経つほどに高まっていた。
長いジムチャレンジを勝ち抜き、チャンピオンカップへ辿り着いたトレーナーたち。その誰もがガラル屈指の実力者だったが、ユウリは一人、また一人と撃破し、ついに最後の舞台まで辿り着いていた。
残る相手はただ一人。
現ガラルチャンピオン、ダンデ。
旅を始めた日から目指し続けてきた相手が、もうすぐ目の前に立つ。
「いよいよだな、ユウリ!」
控室までついてきたホップが、自分のことのように興奮していた。
「アニキは強いぞ! でも、今のユウリなら絶対いい勝負になる! 俺が保証する!」
「ホップが保証するの?」
「なんだよ、その言い方!」
思わず笑う。
ここまで来るのにいろいろなことがあった。
何度も戦い、悔しい思いをしたこともある。それでもポケモンたちと一緒に進み続け、とうとうチャンピオンへ挑戦するところまで来た。
あとは、ダンデに勝つだけ。
ユウリが自分の頬を軽く叩き、気持ちを切り替えようとした、そのときだった。
控室の照明が一瞬揺らいだ。
「ん?」
壁に設置されていたモニターの映像が乱れる。
スタジアムの様子を映していた画面に砂嵐が走り、数秒後には真っ暗になった。
「故障か?」
「こんなときに?」
ホップと顔を見合わせる。
だが、異変は控室だけではなかった。
スタジアムの大型モニターも同時に切り替わり、観客席からざわめきが広がっていく。
やがて黒い画面の中央に、一人の男が映し出された。
左右で大きく異なる髪型に、片眼鏡。大仰な衣装を身につけ、まるで舞台の上に立つ役者のように両腕を広げている。
『ガラル地方に住む諸君』
低く、よく通る声がスタジアム全体へ響き渡った。
先ほどまで歓声に満ちていた観客席が、少しずつ静まり返っていく。
『突然の無礼、どうかお許しいただきたい』
男は口元に笑みを浮かべた。
『我々は――ネオプラズマ団』
「プラズマ団……!」
ユウリが息を呑む。
隣にいたホップも表情を変えた。
「こいつらが、ユウリの言ってた……?」
ユウリは答えられなかった。
モニターの男から目を離せない。
『このガラル地方には、あまりにも大きな力が眠っています。しかし、その価値を理解していない者たちが、長きにわたり独占してきた』
ゲーチスの後ろには、黒い制服を身につけた団員たちが並んでいた。
『ブラックナイト』
その言葉が出た途端、スタジアムのざわめきがさらに大きくなる。
ガラルに伝わる伝説。
大昔、この地方を闇に包んだとされる災厄。
『かつてガラル全土を覆ったと伝えられる、莫大なエネルギー。我々は、その力をいただきに参りました』
「ブラックナイトの……エネルギー?」
ホップが呆然と呟く。
ユウリにも意味は分からない。
だが、一つだけ分かる。
リラから聞いていた話と繋がっている。
ねがいぼし。
ダイマックスエネルギー。
マクロコスモス。
そして、その根源にあるかもしれない未知の存在。
プラズマ団は、ついにそこまで辿り着いたのだ。
『抵抗はお勧めしません。無用な争いは我々とて望むところではありませんから』
どう考えても、穏便に済ませるつもりの人間の言葉ではない。
ゲーチスは薄く笑うと、最後に片腕を大きく広げた。
『すべては――K様のために』
「……え?」
ユウリの身体が固まった。
あの日。
カケルは突然、人が変わったように話し始めた。
普段なら一言二言で終わってしまうカケルが、信じられないほど滑らかに言葉を並べ――。
そして、その直後。ダークトリニティと呼ばれる三人が現れ、カケルを“K様”と呼んで連れていった。
「K……様……」
喉から掠れた声が漏れる。
どういうこと?
「ユウリ?」
ホップが心配そうに顔を覗き込んできた。
「どうした?」
「……ううん」
首を横に振る。
まだ何も分からない。
勝手に考えて、勝手に決めつけてはいけない。
そう思った瞬間、再びモニターの映像が乱れた。
今度はゲーチスではない。
ローズだった。
いつもの余裕のある表情はなく、明らかに緊迫した様子で誰かと話している。
『ダンデ、聞こえていますか?』
スタジアムの別室にいたダンデから、すぐに返答が入った。
『委員長! 何があった!?』
『先ほどの放送の通りです。プラズマ団と名乗る集団が、我々の施設へ奇襲を仕掛けてきました』
ローズは僅かに息を吐いた。
『現在は警備部門が持ちこたえています。しかし、相手はこちらの施設構造や研究内容について、事前にかなり調べていたらしい』
『場所は!?』
『ナックルシティです』
ローズの返答に、ダンデの表情が険しくなる。
『ブラックナイトに関する研究施設が狙われています。このままでは、いずれ――』
一度、ローズが口を閉じた。
そして、困ったように眉を下げる。
『……私の言う通りにしていただけていれば、こうなる前に対処できたかもしれませんね』
「委員長……」
ユウリが小さく呟く。
昨日、ローズがあれほど焦っていた理由が、ようやく分かった。
プラズマ団が動くことを恐れていたのだ。
『責任は取っていただきますよ、チャンピオン』
責め立てるような言い方ではなかったが、その一言は重かった。
ダンデは黙ってローズを見つめたあと、自分の帽子へ手をかける。
『分かりました』
迷いはなかった。
『すぐに向かいます』
力強い声が響き渡る。
スタジアム中の人間が、その言葉に耳を傾けていた。
『リーグ委員長の意図をきちんと理解しなかった俺に責任がある。だったら、その責任は俺が取る!』
ダンデは帽子を被り直す。
先ほどまでユウリと戦うために見せていたものとは違う、それでも紛れもなくチャンピオンの顔だった。
『ガラルのみんなを危険な目には遭わせない。ここは俺に任せるんだ!』
そして、不敵に笑う。
『いまから――チャンピオンタイムだぜ!』
通信が途切れた。
スタジアムは騒然としていた。
待ち望んでいた決勝戦が突然延期され、正体の分からない組織がガラルを襲い、チャンピオンまで現場へ向かおうとしている。
何が起こっているのか、ユウリにもまだ全部は理解できなかった。
「よし」
隣でホップが突然立ち上がる。
「俺たちも行こう!」
「え?」
「アニキ一人じゃ心配だからな!」
ホップは当然のように言い切った。
「でも、ダンデさんなら――」
「アニキ、方向音痴だぞ」
「…………」
否定できない。
「こんな緊急事態で道に迷ってる場合じゃないだろ! 俺たちが一緒に行った方が絶対いい!」
そこなの?
もう少し別の心配をするべきではないだろうか。
けれど、ユウリもここに残るつもりはなかった。
プラズマ団。
ブラックナイト。
そして。
『すべてはK様のために』
もう一度、その言葉が頭の中で響く。
カケルは関係ない。
そう信じている。
けれど、信じているだけでは何も分からない。
カケルが何処にいるのか。
何故プラズマ団からK様と呼ばれていたのか。
確かめなければならない。
「……行こう、ホップ」
「おう!」
ユウリは立ち上がる。
目の前まで迫っていたチャンピオンとの決勝戦は、もう頭から消えていた。
今はただ、真実を知りたかった。
そしてもし、この事件のどこかにカケルがいるのなら。
今度こそ、絶対に見つける。
二人は騒然とするシュートスタジアムを飛び出し、ダンデの後を追って走り出した。
ナックルシティの上空には、見慣れない黒雲が渦巻いていた。
ただの雨雲ではない。赤黒い光を孕んだ禍々しい何かが、街の中心へ吸い寄せられるように集まり続けている。
「なんだよ、あれ……」
ホップが走りながら空を見上げた。
返事をする余裕は、ユウリにもなかった。
街へ入った瞬間から、至るところで戦闘が起きていた。
「ダストダス、ヘドロばくだん!」
「キリキザン、アイアンヘッド!」
黒い制服を身につけたプラズマ団員たちがポケモンを繰り出し、建物や道路へ容赦なく技を放っている。逃げ惑う人々をリーグスタッフやトレーナーたちが誘導し、その周囲ではポケモン同士の激しい攻防が続いていた。
「ひどい……!」
ユウリが足を止めかけた、そのとき。
「リザードン!」
聞き覚えのある声が響いた。
次の瞬間、炎が大通りを駆け抜ける。
「グオオオッ!」
ダンデのリザードンが翼を大きく広げ、迫っていたダストダスとキリキザンをまとめて吹き飛ばした。周囲にいたプラズマ団員たちが思わず後退する。
「アニキ!」
ホップの声にダンデが振り返った。
「ホップ!? ユウリまで来たのか!」
「俺たちも手伝う!」
「気持ちはありがたい! だが、ここは――」
そこでダンデは上空を見た。
黒く渦巻く雲の中心で、赤い光が脈打っている。
先ほどまで地上の敵を見ていたダンデの表情が、一瞬で変わった。
「……あれか」
「アニキ?」
ダンデは答えず、リザードンの背へ飛び乗る。
「ちょ、ちょっと待てよ!」
「リザードン、行くぞ!」
翼が大きく羽ばたいた。
「アニキ!」
ホップの声など聞こえていないのか、あるいは聞いていても止まるつもりがないのか、ダンデとリザードンは瞬く間に高度を上げていく。
「人の話を聞けよ、アニキ!」
ホップが空へ向かって叫ぶ。
「行っちゃったね……」
「しかもまた一人で!」
怒っているのか心配しているのか、自分でも分かっていないような顔だった。
だが今は追いかけるしかない。
二人はダンデが向かった建物へ飛び込んだ。
内部も混乱していた。
警報音が鳴り響き、赤い非常灯が廊下を照らしている。何人ものスタッフが慌ただしく行き交う中を進んでいくと、やがて広いホールへ辿り着いた。
そこにローズがいた。
「ローズ委員長!」
ユウリが駆け寄る。
ローズは振り返ると、二人が来たことに僅かに驚いたようだった。
「ユウリさん。それにホップさんまで」
「何が起きてるんですか!?」
「外のあれ、何なんだよ! ブラックナイトって一体――」
二人の質問を受け、ローズは一度目を伏せた。
「……制御できませんでした」
「え?」
「プラズマ団による妨害を受け、ブラックナイトを引き起こすためのエネルギー制御が崩れました。先ほどお伝えした通り、彼らはこちらの研究内容をかなり深くまで調べていたようです」
ローズは上を見上げる。
天井の向こう側からでも分かるほど、巨大なエネルギーが建物全体を震わせていた。
「予定していた形ではありません。それでも、すでに目覚めてしまった以上、止めなければならない」
「ブラックナイトを……?」
「正確には」
ローズは静かに訂正した。
「ムゲンダイナです」
「ムゲンダイナ……」
ユウリがその名前を繰り返す。
聞いたことのないポケモンだった。
「ガラルにおけるダイマックスエネルギーの根源。私が長年研究を続けていたポケモンです」
そこまで言ってから、ローズは周囲へ視線を向けた。
「それより、チャンピオンは?」
「アニキなら上に行った!」
ホップが答える。
「あの黒いのを見た途端、リザードンに乗って飛んでいった!」
「そうですか」
ローズの顔から僅かに緊張が抜けた。
「それなら、ひとまず安心でしょう」
「安心って……」
「彼ならやってくれます」
迷いのない声だった。
「ガラル最強のチャンピオンですから。ブラックナイト――いえ、ムゲンダイナを捕らえることもできるでしょう」
ローズは自分自身へ言い聞かせるようにそう告げた。
「ならば、それまでに私がするべきことは一つです」
視線がホールの入口へ向く。
「チャンピオンの邪魔をする者を、ここで止める」
直後。
「随分と勝手なことを言いますね」
ゆっくりと拍手する音が響いた。
ユウリの身体が強張る。
ホールの奥から姿を現した男を見た瞬間、ユウリは無意識に一歩前へ出る。
「ゲーチス……!」
「おや。私のことをご存じとは光栄です」
ゲーチスの後ろから、何人ものプラズマ団員が姿を現す。
完全に包囲するつもりなのだろう。
しかしローズは、慌てる様子すら見せなかった。
「困りましたね」
いつものように穏やかな笑みを浮かべる。
「私はあなた方をここへ招待した覚えはないのですが」
「招待など必要ありません」
ゲーチスが一歩前へ出る。
「我々は目的のために来たのです」
「目的?」
「ムゲンダイナ」
その名前を聞いた瞬間、ローズの目が僅かに細くなった。
「やはりそこまで調べていましたか」
「莫大なエネルギーを生み出すポケモン。それほどの存在を、あなた方だけに任せておく理由はない」
ゲーチスは片腕を広げる。
「私の野望のため、あのポケモンは利用させてもらいます。ですから――そこを退きなさい」
ボールが二つ放たれる。
サザンドラにデスカーン
二匹のポケモンがローズの前へ降り立った。
サザンドラが低く唸り、デスカーンの四本の腕がゆっくりと広がっていく。
それでもローズは動かなかった。
「うわー」
突然、場違いなほど軽い声を漏らす。
「驚いたな」
「……何?」
ゲーチスの眉が動いた。
ローズは本当に呆れたような表情をしていた。
「きみは一体、何を言っているんです?」
「何だと?」
「プラズマ団でしたか」
ローズは顎へ手を当てる。
「イッシュ地方で大きな事件を何度も起こし、結局は計画を阻止され、組織も壊滅したと聞いています」
ゲーチスの顔から表情が消える。
「つまり、きみたちの野望はもう一度終わっているんですよね?」
「……」
「それなのに、わざわざガラル地方までやって来て、今度は他人の研究を横取りしようとしている」
ローズは心底不思議そうに首を傾げた。
「恥ずかしいとは思わないんですか?」
「黙れッ!」
ゲーチスの怒声がホールへ響く。
サザンドラも呼応するように咆哮した。
ホップが思わず身構える。
「ローズ委員長、煽ってる場合じゃ――」
「ユウリさん、ホップさん」
しかしローズはゲーチスなど見ていなかった。
二人へ顔を向ける。
「ここは私に任せてください」
「でも!」
「あなたたちは上へ」
ローズが静かに笑う。
「チャンピオンに手を貸してあげてください」
ホップが上を見る。
兄が向かった先。
あの禍々しいエネルギーの中心へ。
「……分かった!」
「ホップ?」
「行こう、ユウリ! アニキ一人じゃ心配だ!」
いつもの理由だった。
けれど今度ばかりは、ユウリも反対するつもりはない。
「ローズ委員長」
「心配はいりません」
ローズはボールを一つ取り出した。
「私はこれでも、ポケモンリーグの委員長ですよ」
ボールが開く。
「ダイオウドウ!」
巨大な身体が床へ降り立ち、その重量だけで建物が僅かに揺れた。
ローズの前へ立ちはだかるダイオウドウが、サザンドラとデスカーンを睨みつける。
「行ってください」
「……はい!」
二人はリフトへ走る。
扉が閉じる直前、ユウリはもう一度振り返った。
ローズとゲーチス。
その間に立つ三匹のポケモン。
やがて扉が閉ざされ、上昇が始まった。
「さて」
二人の姿が消えたのを確認すると、ローズはネクタイを僅かに整えた。
「随分と好き勝手してくれましたね」
ゲーチスは不快そうにローズを睨む。
「後悔することになりますよ」
「それはこちらの台詞です」
ローズはダイマックスバンドへ手を添えた。
ボールが巨大化していく。
赤い光がホールを染め、ダイオウドウの身体を包み込んだ。
「私が何年、この日のために準備してきたと思っているんです?」
「サザンドラ!デスカーン!」
二匹が構える。
ローズもまた腕を振り上げた。
「ガラルの未来を守る計画を――」
巨大化したダイオウドウが咆哮する。
「ジャマするなんて、もってのほかなんですよ!」
赤い光が弾け、二つの勢力が正面から激突した。
「サザンドラ、かみくだく! デスカーン、シャドーボール!」
ゲーチスの指示と同時に二匹が動く。デスカーンが四本の腕を広げ、禍々しい影の塊を撃ち出す一方、サザンドラは真正面から巨体を加速させ、三つの頭を大きく開いてダイオウドウへ食らいついた。
シャドーボールが鋼の身体へ炸裂し、ほとんど同時に鋭い牙が装甲へ突き立つ。それでもダイオウドウは僅かに身体を揺らしただけで、巨大な脚を踏みしめて踏み止まった。
「なるほど、なかなかの力ですね」
ローズは感心したように呟くが、その表情に焦りはない。
「ダイオウドウ、振り払いなさい!」
巨大な鼻が薙ぎ払われ、噛みついていたサザンドラが強引に引き剥がされる。巨体が宙を舞い、床へ叩きつけられる寸前で翼を広げて体勢を立て直した。
「サザンドラ!」
「随分と荒っぽいポケモンですね。ですが――」
ローズが腕を振り下ろす。
「ダイスチル!」
ダイオウドウが巨大な脚を持ち上げた。
鋼のエネルギーが足元へ集まり、そのまま床ごと押し潰す勢いで振り下ろされる。
「デスカーン、かわ――」
間に合わない。
轟音と共に衝撃が走り、デスカーンの身体が大きく吹き飛ばされた。壁へ激突し、四本の腕が力なく垂れ下がる。
「チッ……!」
ゲーチスが舌打ちする。
「二匹がかりでも、この程度ですか」
「黙れ!」
ローズの淡々とした態度が余計に癇に障ったのか、ゲーチスの顔が歪む。
「サザンドラ、ドラゴンダイブ!」
咆哮と共にサザンドラの身体を凄まじい気迫が包み込む。
今度は先ほど以上の勢いで飛び出した。
真正面から。
避ける気など最初からない。
「ダイオウドウ、受け止めなさい!」
ローズも逃げない。
二体の巨体が正面から衝突し、爆発したような衝撃が周囲へ広がる。
床がひび割れ、壁が軋む。
「ぐっ……!」
ローズの身体すら僅かに後ろへ押された。
ダイマックスしたダイオウドウも完全には受け止めきれず、巨大な脚が床を削りながら数歩後退する。
「……ほう」
初めてローズの表情から余裕が消えた。
「そうでなくては困ります」
「何?」
「わざわざイッシュ地方からガラルまで来て、この程度では話になりませんからね」
「貴様……!」
「ですが」
ローズが再びダイマックスバンドを掲げる。
「ここはガラルです」
ダイオウドウがサザンドラを押し返し、巨大な鼻を持ち上げる。
「あなた方の好きにはさせませんよ」
「サザンドラ、もう一度だ!」
ゲーチスも退かない。
怒りに満ちた声に応え、サザンドラが再び咆哮を上げる。
ダイオウドウが踏み込み、サザンドラが突進する。
二体が再び衝突した瞬間、凄まじい衝撃音がナックルシティの地下へ響き渡った。