メタモンと一緒!!   作:サクラモッチー

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メタモン爆誕!!

2025年7月某日。

初夏が始まり始めたこの頃....俺は地震に巻き込まれて死んだ。

しかもそれはただの地震ではなく、大地震と言っても過言ではないレベルの地震だったので、俺は逃げる暇もなく自室の壁に押し潰される形で死んだ。

 

あ、俺死ぬんだ。

瓦礫の下で俺がそう理解した時、俺の脳裏には恐怖や寂しさが混ざった感情が一気に広がり、やがてそれは人ってこんなにもあっさり死ぬのかと虚無に近い感情へと変化した。

......そういえば、この日に大地震があるとか無いとかってSNSで話題になってたけど、アレって本当だったのか。

そんなくだらないことを思いながら、俺は人生を終えた.....はずだった。

 

「.......」

 

閉じたはずの重い瞼を開けば、そこはどこからどう見ても見知らぬ森の中。

ここはどこだと呟こうにも、口を開けば上手く言葉を出すことも紡ぐことも出来ず、代わりに人ではない何かの声が口から出てしまう。

俺は一体、どうなってしまったんだ?

そう混乱しつつも、とりあえずその場から移動する俺。

 

妙に縮んだ背丈に人の声とは程遠い声。

これじゃあまるで、人間じゃない何かに転生したみたいじゃないか。

ふと、そう思った俺が自分の手を見てみると....そこにあったのは、紫色でプニプニとした明らかに人間の手ではない何かの手で、それを見た俺は思わず悲鳴を上げた。

 

「メ、メタァッ!?」

 

俺が上げた声は人の声ではなく、何かの鳴き声に近いような声。

けれども....その声に何故か親近感が湧いてしまったことに対し、当然ながら違和感を感じた俺は近くにあった池を覗き込んだ。

 

紫色でプニプニなスライムに似た柔らかなボディに、何を考えているのかが分からない表情。

そして、極めつきは口を開く度に出てくるメタァという声。

間違いない、この見た目は....ポケットモンスターシリーズに登場するポケモン、メタモンだ。

でも、どうしてメタモンに....?

 

「メタァ.......」

 

別に俺はメタモンを手持ちに加えてもいないし、何より思い入れは無い方だ。

なのに、メタモンに転生て....

ということは、ここはポケットモンスターシリーの世界なのか?

もし仮にここがポケットモンスターの世界だとしても、アニメ版とゲーム版で世界観が少し違うからなぁ....

う〜む、どうしたもんか。

 

そう頭を捻っていた時....どこからか騒がしい声が聞こえてきたので、その声の方へ向かってみることに。

というか、耳が無いのに声が聞こえるメタモンボディ凄いなオイ。

つーか、メタモンの体ってこんなにもプルプルしているのか....

確かにゼリーっぽいけど、他のポケモンに食べられないよな?

なんてことを心配をしながら、移動すること数分後.....声のした場所へと移動した俺は、草陰に隠れて声の主を探していた。

 

「や〜い!!悪魔悪魔!!」

「お前なんか怖くないぞ〜!!」

 

騒がしい声の正体は、誰かを茶化すような子供達の声で....彼らの視線の先に居たのは、黙々と本を読む黒髪の女の子だった。

あの子.....どこかで見たような.....?

 

「..............」

 

そう思いながら彼女を見ていた俺を尻目に、その女の子は読んでいた本を閉じたかと思えば、そのまま椅子代わりに座っていた切り株から立ち上がると、どこかへと移動しようとしていた。

 

「あ!!コイツ逃げるぞ!!」

「そのままあっちに行けばいいのにな〜」

 

アイツら.....ただ本を読んでいただけの女の子に何てことを言ってるんだ!!

特に悪いこともしてないのに悪魔扱いだと?

ふざけるな.....ふざけるな!!

 

黒髪の女の子に対する男の子達の対応を見て、俺が怒りに震えていたまさにその時、俺がほんの少し草陰の中で動いたことによって、その草陰はカサカサと音を立てたのだが

 

「「!?」」

 

その音にビビった男の子達は、黒髪の女の子を置いてその場から逃走するのだった。

何だアイツら、あの子を馬鹿にする割には結構ビビリなんだな。

森から逃げる男の子達の後ろ姿を見ながら、そう思う俺。

 

ただ、さっきの出来事で俺の存在を認識したのか....黒髪の女の子は俺が隠れている草陰に近づくと、手を差し伸べてこう言った。

 

「大丈夫、怖くないよ」

 

しゃがみながらそう言う黒髪の女の子の顔はとても優しかったので、俺はゆっくりと草陰の中から出てきた。

 

「わっ.....!!」

 

俺の姿を見た黒髪の女の子は、俺に対してビビることも恐れることもなく俺に触れると、見たことのない動物に出会った興奮の感情に加え、俺のことを可愛いと思う感情が混ざったような表情になっていた。

うん、この子は良い子だ。

 

「あなた、名前は何でいうの?」

「メ、メタァ....モッ!!」

「メタモン?良い名前だね!!」

 

そう言いながら俺に触れると、ニコニコ笑う黒髪の女の子。

あぁ....笑顔が眩しいぜ.......

でも、やっぱりどこかで見たことがあるんだよな〜

一体どこで見たんだろう?

 

「メタ?」

「あ、そっか。私の自己紹介がまだだったね」

 

黒髪の女の子は俺に向けてニパッと笑った後、自身の名前をこう名乗った。

 

「私の名前はニコ・ロビン。よろしくね、メタモン」

 

へぇ、ニコ・ロビン.....ニコ・ロビン!?

ニコ・ロビンって、ONE PIECEのキャラクターじゃねぇか!!

と言うことは......俺、ONE PIECEの世界に転生したのかぁぁぁぁ!?




メタモン(オリ主)
大地震に巻き込まれた末にONE PIECE世界にメタモンとして転生した主人公。
ポケモンなので人の言葉は喋れない。
でも、メタモンなので変身することは可能。
だけど、中身が人間なのでメタモンに転生したことに戸惑っている。
ここ、ONE PIECEの世界なのかよ!?
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