東方外遠記   作:宗也

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第11話

 

「なあ、まだ着かないのか?」

 

「もうそろそろ着きますわ。」

 

俺と咲夜はレミリアのいるところに向かって歩いていた。てか廊下長い!!

 

「誰だよこんなに廊下を長くした奴は!?」

 

「私ですが何か?」

 

……もういいや。文句を言ったところで廊下の長さが変わるわけないし。下手したら咲夜のナイフが飛んできそうだ。

 

「こちらになります。」

 

やっと着いたか。

 

「ほぉー、でっかい扉だな。」

 

そんな軽口を叩きながら扉を開く。意外と軽いな。

 

「やっと来たわね、ようこそ紅魔館へ。」

 

いかにも偉い人が座る椅子にレミリアが座っていた。そしてこっちを見下ろすような感じ。なるほど、これは確かに。

 

「口の周りにケーキのクリームが無ければカリスマが溢れていたな。」

 

「ささ、咲夜!!あれほど確認したのに!!」

 

レミリアは慌てた表情で咲夜を呼ぶ。慌てた時などは外見と同じ反応をするんだな。

 

「冗談だ、人を殺そうとしたみたいだからちょっとお返ししただけだ。」

 

「この吸血鬼に向かって冗談が言えるなんて、中々に面白い人間だ。」

 

「話をそらすなよ。詫びの一言くらいないのか?」

 

「ごめんなさいね。あれは聖人の力が知りたかったからなのよ。」

 

んなところだろうとは思ってたけどな。偉い奴ほど何を考えてるかわからんな。

 

「で、用はそれだけなのか?」

 

「そうね、もうないわね。」

 

……は?じゃあ何のために呼んだんだ?

 

「はあ!?どういう意味だよ!?」

 

「もう用事が終わったからよ。」

 

「……何か納得いかねえ。」

 

あんだけひどい目に合って用件は無いって。

 

「というわけで帰ってもいいわよ。」

 

「はあーー、まあそう言うんだったら帰らせてもらいますよ。」

 

「あと、図書館の連中にも挨拶していってくれないかしら?」

 

図書館?そんな場所あったっけ?

 

「はいはい、行ってくるよ。」

 

はぁ、図書館へ向かうか。適当に歩いていけば着くだろう。

 

「お嬢様、なぜすぐに帰らせたのですか?」

 

「理由は簡単よ。運命が見えなかったからよ。」

 

「本当ですか!?」

 

「本当よ。見ようとしたら何かに阻まれて見えなかったわ。咲夜!!」

 

「はい、お嬢様。」

 

「たまにでいいから聖人の様子を調べてきてくれないかしら?」

 

「かしこまりました。」

 

「あと紅茶もお願い。」

 

「すぐにお持ちいたします。」

 

「(さあて、面白くなってきたわね!!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴワル大図書館

 

「すげー広いな!!一体何冊あるんだ!?」

 

あのあと適当に歩いていたらすぐに見つかった。為せば成るもんだな。

 

「これは地震とかあったら大惨事だな。」

 

一気にここら辺が本の海となりそうだ。想像したくはないけどな。

 

「大丈夫よ、その点に関しては魔法で補強してるから。」

 

近くの机らへんから声が聞こえてきた。ここの管理者かな?

 

「誰だ、あんたは?」

 

「私はパチュリー・ノーレッジよ。よろしくね、泊谷聖人。」

 

パチェリーは読んでいた本を閉じて自己紹介をした。紫色の髪で紫色を基調とした服。まるで魔女みたいだな。

 

「ああ、よろしく。」

 

てか、名前知ってるなら挨拶は必要なかったんじゃないのか?

 

「聞けば魔理沙に勝ったそうじゃない。」

 

「たまたまだ。」

 

次対戦したら勝てるかどうかわからないしな。むしろ負けそう。

 

「それはどうかしらね。]

 

パチェリーは含み笑いをした。やっぱりここの館の住民の考えてる事はわからん。

 

「どういう意味だよ?」

 

「まあ、詳しくは紅茶を飲みながらにしない?」

 

「それもそうだな。」

 

ここの館に入ってから一滴も水分をとってなかったな。

 

「こあ、紅茶の用意をして。」

 

「はーい、あ!初めまして聖人さん!!私は小悪魔と言います。」

 

パチェリーに言われて来たのはいかにも悪魔らしい羽が背中にあって、秘書みたいな服装をしている人?が来た。

 

「よろしく。」

 

名前が小悪魔なのがちょっと気になるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小悪魔からついでもらった紅茶を一口飲んだあとパチュリーから話してきた。紅茶はあまり飲める方ではないが、なかなか旨かった。

 

「さて、聖人は霊力って知ってるかしら?」

 

「まあ、一応。」

 

そこは霊夢が教えてくれたからな。ざっくりとした説明だったけど。

 

「それなら話が早いわ、あなたは霊力と魔力、神力を持っているの。」

 

「霊力と魔力はわかるけど、なぜ神力も持ってるんだ?」

 

いかにも凄そうな力だ。でも何で俺が?まさか俺は神様なのか!?

 

「それは私にもわからないわ。自分で見つける必要があるわ。」

 

「わかった。」

 

そのあとパチュリーといろいろ話をした。なぜ幻想郷へ来たのか? とか、この本は読めるのか?など、魔法関連の事を話した。

 

「聖人も意外と魔法に詳しいのね。」

 

「詳しいって訳じゃない。ただ、ちょっと参考になる本をたくさん読んだことがあるだけだ。」

 

ついでに魔法の本も何冊かくれた。理由を聞けば魔理沙に取られるくらいなら、聖人に預けておいた方がいいだと。どんな理由だよ。

 

「さて、そろそろ俺は帰るよ。」

 

「わからないことがあったらいつでもいらっしゃい。歓迎するわよ。」

 

「そうするよ。」

 

と、紅魔館を後にした。外に出るともう空には星が出ていた。ついでに美鈴の悲鳴も聞こえた。

 

「あなた、また寝てたんだってね?」

 

「いや、それは、長いまばたきでしてね。」

 

「正直に言ったら許してあげなくもないわよ?」

 

「すみませんでした!!」

 

「謝ればいいってもんじゃないのよ。(にこっ。)」

 

「ちょ!!咲夜さん、理不尽ですよ!!勘弁して下さい!!」

 

「問答無用!!!」

 

シュッ、サク、サク、サク!!

 

「ぎゃあーーーーーー!!!」

 

聞こえなかったふりをしておこう。

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